あらすじ
【対象:小学校高学年以上】他人とのコミュニケーションが不得手なかえで。勉強はできないけれど、自然とまわりに人を集めてしまう湊。湊のせいで私立中学の受験に失敗したと思いこんでいる兄の聡。自分の中に「化けもの」が住んでいるからキレやすいんだと思っている和樹。マイナスの感情が心を占めると息ができなくなって叫び声をあげてしまう美咲。みんな、「困った子」なんかじゃない。「困っている子ども」なんだ。
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Posted by ブクログ
いや、もう悪いことは言わないから、読んでないなら読むべきです。小学校の高学年以上なら。
まだまだ面白い本っていっぱいあるんですね~。
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工藤純子さんファンです。子どもの気持ちに寄り添っているスクールカウンセラーの真鍋先生が素敵だと思った。困っていることや悩んでいることになんとなくの答えが見えてくる展開がホッとする。
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小中学生なのに、というか、
小中学生だからこその「困ってる」人たち。
大きくなったら、なんだそんなこと、
と思える様なことでも、
今、その最中の人にとっては大問題だ
ってことは分かるけど、
一足飛びに解決する事も、
代わってあげる事もできないよね。
辛いね。しんどいね。
それでももがく彼らのことが愛おしいです。
まさに小6の次男に勧めてみようかと思ったけれど、生々しすぎて逆に辛いかもしれない。
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一見子供向けの作品だが、勧められて読んでみたところ、大人が呼んでも十分楽しめる作品だった。
子供達も読んでいるので、少しでも学校生活に生かしてくれたら。
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教室でちょっと居心地が悪いこどもたちが出てきますが、そういう子のなかなか言葉にできない気持ちをうまく代弁してくれた気がします。
そんな子たちがいっしょにがんばっていこうとするのはありえなそうだけど爽快感がありました。
Posted by ブクログ
火星は「マーズ」と呼ばれていて、ローマ神話の神マルスから名付けられた。赤く見えることから、戦火や血を連想した戦いの神の名をつけられたのだ。けれど、実際の火星は地表に酸化鉄が大量に含まれていて赤さびのような状態。石ころだらけの砂漠なのに、平均気温はマイナス55度、季節によっていはマイナス130度になる寒い惑星なのだ。
そんな見た目のイメージと実際が違う火星が、今年、地球に大接近するという。
水谷かえでは、頭はいいけど、人の気持ちがわからない、空気が読めないと言われる女の子。でも、他人と仲良くしたくないわけではない。友達になって、普通に人の輪に入りたい。
同じく空気読めない倉沢湊くんは、かえでとは幼稚園からの仲良し。湊は頭は良くないけど、いつも明るく、表裏がない。他の人も、湊に癒されるし、好かれている。
和樹はすぐキレてしまう。他の人からみたらささいな事で怒り、暴れたり、物にあたってしまう。本当はこんな乱暴な自分が嫌いだけど、どうすることもできない。大好きなお母さんに迷惑はかけたくないのに、学校に呼び出しとかされてしまう。
学校カウンセラーの真鍋先生は、困った子なんていない、困っている子がいるのだ。その困ったことも自分の一部だから、それを受け入れて、見方を変えよう。どうすればいいか考えようと言ってくれる。
他人から見られている自分と、本当の自分にズレがある。それは火星のように。
そんなふうな子は火星人。
いろんなタイプの子だ登場する。自分と同じだと感じたり、クラスに似た子がいたら、その子の気持ちを少し理解できるかもしれない。見方を変えてポジティブに一歩進んで行く姿がいい。