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海難事故で出会った宣教師の行為に心打たれた辻口は、キリスト教に惹かれていく。しかし夏枝を許せず、陽子への愛情も生まれない。夏枝は陽子に気づかれないように冷たい仕打ちを続けている。兄・徹は陽子に愛情をそそぐが、思いを自制するために友人・北原に陽子を紹介した。北原と陽子は心通わせるが、夏枝は複雑な嫉妬心から、2人に陽子の出生の秘密をぶちまけてしまう。人間の愛と罪と赦しに真正面から向き合う不朽の名作。
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Posted by ブクログ
クリスチャンで有名な三浦綾子先生が書いた名作小説。めちゃくちゃ面白くて上下巻一気読み。娘を殺された男がその原因を妻の不倫だと疑い、復讐のために犯人の子供を引き取って育てさせるというなんとも業が深い話。犯人の娘とされる「陽子」以外の登場人物があまりに自分勝手&欲望まみれ。ただただ陽子が可哀想だ...続きを読むが、原罪というか人が元々持っている罪みたいなものと、陽子による許しがテーマなのかなと思った。かなり昔の小説だが文章も綺麗で読みやすく大ヒットしたのも納得。
全ての教会に置かれるべき。 みんな読んでくれ…! 読者としては、夏枝がいつまでも陽子を許さないことを怒りとともに不思議に思うが、それはあくまでも他人だからであり、実際に自分の娘が殺されたらそんなことはいえないのかもしれない。 陽子の真の出自が明らかになった今、どんな物語が進行されるのか。続・氷点...続きを読むを読みたい。
え、これそんなに古い小説なの? と思うくらいとても面白くてびっくりした。 「最後に残るのは集めてきたものじゃなく 与えてきた物 自分以外のために」 好きな曲の歌詞にそうあってある日「この歌詞の曲名なんだっけ?」と思って調べたところこの作品を知る。 もしかしたらあの曲をかいたアーティストも読んだので...続きを読むはないか?と思い読み始めたらグイグイ引き込まれる展開にびっくり。 もともと小説はミステリとかサスペンスが好きなのだが漂うサスペンス味がたまらん。 先が気になりすぎて一気に読みました。 半分くらい読んでから、「ああこの小説のタイトルは人の心が凍ったきっかけをテーマにしてるんだな」と気づくとなおのこと面白い気がした。 そのあとで陽子(だったよな?)から私の心が凍ったという話があって伏線回収かのような気持ちよさ。 あらゆる人の思惑と、ちょっとの下心と、執着が、巡り巡って関係ないはずの他者を傷つけ、関係を壊してゆく。 氷点とは本当によく表現したものだとおもう。 運命の悪戯はちょっと神秘的だが、かくも冷たいもので、そして一点にとどまらず広がってしまう。 すごく嫌いだ、と思う登場人物も出て来るが なぜか全体を通して人の美しさや儚さを知る…そんな作品だった。 内容を忘れた頃にもう一度読みたい。
上巻の最後も下巻が早く読みたくなるような終わり方だったが、下巻の最後も続編を読みたくなる面白さだ。 会話文には時代の古さを感じ少し違和感があるが、それ以外は今の時代とあまり変わらない気がした。 特に日本人の建前で話すところ。 家族であっても建前で感情を隠し、怒りの感情さえも永年隠し続けながら暮らすと...続きを読むころは昔も今も日本人らしいと感じながら読んだ。
「ずいぶん古い本読んでるな」と父に言われました。そんなに前からある作品だとは知りませんでした。今はラインで何でも連絡が取れるけど私も文通とかしてみたかったなと… 氷点という題名がどういう意味を持つのか最後の最後で分かりました。絶望は怖い。自分はまだ「絶望」をしたことがないけれどもししたとき自分がどん...続きを読むな感情になるのか少し興味があります。
三宅夏帆さんおすすめ本。 いるなぁこういう人たち。メンヘラ気味の奥さん。世間体大事の一見温厚な夫。 メンヘラ奥さんのちょっとした冒険心(異性を虜にしてやろうという)から事件発生。 そこから夫がすごい復讐を企てるところから始まる。 人生が、ある選択からとんでもない方へ展開していく。 性懲りもなく同...続きを読むじことを繰り返す人々、選ばれた役割を持って生まれてくる人々、人の基本性質は変わらない等々、いろんなテーマがあり大変面白く読みました。
恐れていたような事態にはならなかったが、終始陽子が不憫でならない。夏枝の醜悪さは終盤に向かうにつれ酷くなり、気持ち良いほどの悪役ぶり。啓造と夏枝の罪は深いが、高木ももっと責任を持って辻口家を見守るべきだった。どんなに想像を膨らませても、私には原罪という考え方が受け入れられない。生まれながらにしてな...続きを読むぜ関係のない罪を負わなければならないのか理解し難い。陽子が良い子だから余計にそう感じるのかもしれないが、どんなに酷い仕打ちを受けても自ら死を選ぶほどに夏枝を慕っていた陽子にどんな罪があるというのか。さて続編はどうしようか。
名作が名作である所以がちゃんとある くっそ面白い。深い。こんなにも人間が浅ましくも汚い、ズルくキレイな存在であることを、表層の部分と深遠まで描いている物語があるのか、と思うほど。 テーマは、「人間の原罪」だって。 もうまさに。まさにそれだよ。三浦綾子、すごい。
物語の中だけでなく、家族との関係で十分な愛情を感じられなかった人は、大なり小なりその影響を抱えながら生きていくことがあるのかもしれないなぁと思った。
三浦綾子さんらしさ全開でしたね〜 「生きる」「過ち」「赦し」 決して心地よくは無いんだけど、 時間をかけてでも読む価値がある。 そして、考える必要がある。 この物語において、大きな分岐点となった夏枝と村井の関係が後半では全然描かれないというか、ほぼ関係ない2人になってて、そこがまた現実味あって辛か...続きを読むった。 なのにずっと、あの時の過ちに、当人だけじゃなく、みんなが囚われてるんだよなぁ…。 安易に夏枝と村井を再燃させないあたりに三浦綾子さんのセンスを感じる。 でも、チャイムの鳴らし方とか絶妙なポイントで思い出させてくるのよね〜。たまらない。
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