ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
海難事故で出会った宣教師の行為に心打たれた辻口は、キリスト教に惹かれていく。しかし夏枝を許せず、陽子への愛情も生まれない。夏枝は陽子に気づかれないように冷たい仕打ちを続けている。兄・徹は陽子に愛情をそそぐが、思いを自制するために友人・北原に陽子を紹介した。北原と陽子は心通わせるが、夏枝は複雑な嫉妬心から、2人に陽子の出生の秘密をぶちまけてしまう。人間の愛と罪と赦しに真正面から向き合う不朽の名作。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~4件目 / 4件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
三宅夏帆さんおすすめ本。 いるなぁこういう人たち。メンヘラ気味の奥さん。世間体大事の一見温厚な夫。 メンヘラ奥さんのちょっとした冒険心(異性を虜にしてやろうという)から事件発生。 そこから夫がすごい復讐を企てるところから始まる。 人生が、ある選択からとんでもない方へ展開していく。 性懲りもなく同...続きを読むじことを繰り返す人々、選ばれた役割を持って生まれてくる人々、人の基本性質は変わらない等々、いろんなテーマがあり大変面白く読みました。
恐れていたような事態にはならなかったが、終始陽子が不憫でならない。夏枝の醜悪さは終盤に向かうにつれ酷くなり、気持ち良いほどの悪役ぶり。啓造と夏枝の罪は深いが、高木ももっと責任を持って辻口家を見守るべきだった。どんなに想像を膨らませても、私には原罪という考え方が受け入れられない。生まれながらにしてな...続きを読むぜ関係のない罪を負わなければならないのか理解し難い。陽子が良い子だから余計にそう感じるのかもしれないが、どんなに酷い仕打ちを受けても自ら死を選ぶほどに夏枝を慕っていた陽子にどんな罪があるというのか。さて続編はどうしようか。
物語の戦争末期〜戦後という時代背景。執筆時が昭和39年頃ということを考えてもこの時代によくこのドラマ(小説とはあえていわず)が生まれたなあと思います。 娘を殺した犯人の娘「陽子」を引き取り育てていくセレブな辻口家の物語。主人啓造、妻夏枝、長男徹に囲まれて真っ当に育つ陽子。大人のさまざまなエゴ、思春期...続きを読むの少年少女の純真な生き様が読む側の心を揺さぶり続けました。出生の秘密を知り命を断とうとする陽子の遺書に息がつまり、出生の真実があかされるどんでん返しに少し安らげました。この本凄いと思います。
いやぁ…。 終盤の展開が凄まじかったです。 夏枝…この女…!!!!!!!!!!! 読み終わった今、感情がぐちゃぐちゃです。 夏枝っっっ!!!!
下巻は展開が凄まじく、ラストは涙腺が緩む。 「原罪」というテーマを深く考えずにはいられない。 誰しも知らず知らずのうちに罪への傾向性を持っているのかも、と考えると人間は弱い者同士。 気になる終わり方なので続編も読んでみたい。 余談ですが、1963年朝日新聞の一千万円懸賞小説募集だったこと、当時とし...続きを読むては破格の金額。 長寿番組「笑点」は『氷点」を捩って(もじって)付けられた名前で、旭川の近くで笑点の収録があった時、綾子さんに出演の依頼があったが辞退した。というエピソードを初代秘書さんが語られていてほっこりしました。
自己愛と罪悪感と償い ひどく冷たく愚かな人間は人を愛せるのか 罪への自覚から愛を芽生えさせることはできるのか 私はいつか必ず死ぬ、という当たり前のことに 久しぶりに思い当たった 小さな頃から、おばあちゃんになったら 木造の平屋で猫を1匹膝にのせて 本に囲まれて死にたいと思ってた さて、そんな呑気...続きを読むなことを言ってる場合なのか? 今日から生活を変えねば、と思うほどに 氷点は私の心に深く根づいた ————————————————— p219 赤い花 正木が自殺しても、彼がいうところの、個人の存在価値はこの世において無に等しいと感じさせることの解決にはならない。社会が複雑になればなるほど、個人の人格も価値も無視される。その人間でなければならない分野はせばめられて行くだけなのだ。 (死は解決ではなく、問題提起といえるかも知れない。特に自殺はそういうことになる) ※中略※ (命をかけて問題提起をしたところで、周囲の人々も、社会もそれに答えることは少ないのだ)
辻口家の養女 陽子が高校2年生になるまでの物語。小4で貰い子だと知ってしまい、今まで以上に真っ直ぐ育っていこうと決意したり、初めて恋をしたり、犯罪者の子だと知ってしまったり。 陽子が真面目で健やかに育てば育つほど気に食わない母の夏枝。実の娘を殺した犯人の娘が幸せに生きている事への苛立ちや、若く美...続きを読むしい女性へと成長している陽子への女としての嫉妬を抱え生きている。 辛かったけど、面白かったです。 昭和21年頃に生まれた女の子達の高校卒業後の進路とか、当時の生活とか。『氷点』ってタイトルの付け方も秀逸。
物語に圧倒的な衝撃は、感じられないが、深みある古き良き日本の時代背景を随所に感じられる作品だ。 なぜか結末にも違和感は感じない。むしろ中盤に高木の反応にその布石があったんじゃないだろうか。あの場面がそうだったのか?!それさえも想像をかきたてるこの作品の良いところだろう。
旭川の美しい自然描写の中で、人々の心とはどれだけ醜いものかが抉り出される。 犠牲になった陽子が哀れでならない。陽子の心の健やかさ、逞しさ、前向きな意地はこれからも絶えず本人の支えになっていくことだろう。
塩狩峠を読んだ際は「こんなにも他人に対して自己犠牲ができる人はいるのだろうか?このような善人は本当に存在するのか?」と感じたが、この本では「こんなにも人は自分勝手、自分本位になれるものか」と絶望し続けた。読んでいて本当につらかった。 ここまで人間の汚さや醜さが書き上げられているのは凄かった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
氷点
新刊情報をお知らせします。
三浦綾子
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
三浦綾子 電子全集 塩狩峠
試し読み
母
小学館電子全集 特別限定無料版 『三浦綾子 電子全集 塩狩峠』
愛の名言集 あなたへの囁き
あさっての風 あなたと共に考える人生論
明日をうたう 命ある限り
新しき鍵~結婚について考える~
あのポプラの上が空 新装版
「三浦綾子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲氷点(下) ページトップヘ