小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
新興宗教の二世が有名政治家を殺害⋯。
あの事件をモチーフにした小説というだけで興味をそそられるテーマですが、読み進めていくと、あっと驚く展開があり痺れました。
このニ部構成が素晴らしかったです。
・前半:事件を起こした犯人の手記
・後半:事件に関連した小説
新興宗教の二世の不遇な境遇と、知らない内に巻き込まれていく怖さ、見えない巨大な圧力。これを読んでいくだけでも、惹き込まれる内容でした。
が、それ以上に⋯
前半の手記の『終章』に「金星を読んでから⋯」という但し書きが急に入る展開に驚き、さらにその仕掛けに気づいた時、さらなる真実に感動する内容になっており、大満足の一冊でした。
〈補足 -
Posted by ブクログ
知らずにとった本が続けて「詐欺」がテーマだった。時代だなと思う。
ミステリー好きの私は、殺人事件が発端になるものをたくさん読んできているけど、そちらは犯人の動機や事件の背景と共に警察がそれらを捜査解決していく爽快感がある。
でも「詐欺」の話は読んでいて重く苦しい。
お金を必要とする若者に魔の手は伸びていく。
そして私が読んだ2つの話はどちらも警察が出てくるものではない。
それこそが現実に起きてる近年の詐欺事件の特徴で、まさに「闇」。
それでもこの小説は重くなりすぎず、登場人物たちのキャラクターに救われる。
守るべきものがあるからこそ、危険な世界へ足を踏み入れてしまう登場人物たちだけど、そんな自 -
Posted by ブクログ
これまた以前、王様のブランチで紹介され、結城真一郎さんといえば『#真相をお話しします』が面白かったので期待。
人類滅亡の危機がやってくる。直径二十二キロの小惑星が地球に衝突する。それも百年後に。世界を駆け巡った衝撃ニュースだったが、「終末」を思わせるには、小惑星衝突までの猶予が長かった。徐々に社会に厭世感が広まっていく中で、どこか希望を感じさせる6話からなる連作短編集。
全体を通してそこはかとない虚無感が漂う中、人との関わりを通して希望を感じさせるような物語で、どの話も面白く読後感が良かった。
特に第三話『友よ逃げるぞどこまでも』はミステリとしても面白く、しっかり驚かされた。
後半の第
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