小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
めっちゃくちゃ良かった。
どうしようもない親を持つ男女の高校生が、お互いひかれあうラブストーリー。序盤のラブラブの二人は心から応援したくなり、二人がすれ違ってるとき、苦しんでいるときは本気で苦しくなった。二人とも本当に義理堅くて、好感の持てるキャラだと思う。
櫂の浮気については、ちょっとこの野郎と思うけど、話としては櫂が浮気くらいしていないとかわいそうすぎる気もする。(彼の人生の悲劇には、彼自身が原因のことがあまりにすくない。それこそ、暁海との別れくらいだろうと思う)
「侮り」というものが物語の大きなテーマの一つで、厄介な問題だと思った。本人が意図して人をそう見るのではなく、ついついやってしま -
Posted by ブクログ
ネタバレやっぱり宮島未奈作品最高です!!
宮島節が至る所に散りばめられていて、ほんっとに面白い。
安以加をはじめ部員5人のキャラ設定が素晴らしい。
平尾安以加が略して"平安"であることの説明が出てこなかった。
冒頭に出てきた瑞希ちゃんは、その後登場しなかった。次回作への伏線?
原涼子と戦う展開かと思ったらいい人であっさり終わってちょっと拍子抜け。
<これこそ宮島節>
P15
今までの人生、こんなに強く求められたことなんてなかった。これが愛の告白だったらドラマチックだろうけど、行きつく先は得体のしれない平安部である。
P66
きっと、平安レベルが1ぐらいは上がっただろう。
P74 -
Posted by ブクログ
となりのナースエイド 感想 資格を必要とせず、ナースの補助的な仕事をするナースエイド。外科医であったがトラウマにより医療行為をすることができなくなりナースエイドとなった主人公桜庭澪。トラウマの原因である姉の自殺が殺人であった可能性をしった澪は35歳という若さで天才的な手術の腕を持つ竜崎と協力し、姉の死の真相に迫っていく
ちょっと思い込みが激しい澪と、自分の信念以外のことはダメ人間ながら澪にブレーキをかけられる竜崎とのコンビはなかなか良かったです。思想は正反対ですが患者さんを救いたいという点は一致しており、性格には呆れつつお互いを尊敬しあっていましたね
本筋のミステリーの面白さもさることなが -
Posted by ブクログ
上巻のつかみは良かったが、つかみと前奏が長い。
本格的に面白くなってくるのは下巻でジョアンナの結婚生活が明らかになってくる過程だ。哀しい前半生。
悲劇と悲劇のぶつかり合いになると思いきや、ジョアンナとエミルの新しい家族の話になってくる。若年性アルツハイマーのエミルと自閉症の息子を不慮の事故で亡くしたジョアンナ。
哀しみを舐め合うのではなく、お互いに理解しながら2人の仲を深めていく。村から村へ旅する2人。そしてどんどん深まるお互いへの理解と愛情。2人のラストクリスマスには涙が出てしまいました。(通勤電車の中で)予想通りエミルは亡くなって葬儀の場面で小説は終わりますが、思いもよらぬ形で新しい家族の -