ぎょらん(新潮文庫)

ぎょらん(新潮文庫)

935円 (税込)

4pt

人が死ぬ際に残す珠「ぎょらん」。噛み潰せば、死者の最期の願いがわかるのだという。地方都市の葬儀会社に勤める元引きこもり青年・朱鷺は、ある理由から都市伝説めいたこの珠の真相を調べ続けていた。「ぎょらん」をきっかけに交わり始める様々な生。死者への後悔を抱えた彼らに珠は何を告げるのか。傷ついた魂の再生を圧倒的筆力で描く7編の連作集。文庫書き下ろし「赤はこれからも」収録。(解説・壇蜜)

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ぎょらん(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ本の中で、泣いた本トップ3に入るくらい、ずっと泣きながら読んだ。今までに読んだ町田そのこさんの作品の中でも一番好き。
    かつて親友を自死で亡くした朱鷺が軸となって、ひとつの街の中でそれぞれの身近な人の死にとらわれている人たちの人生が交差する。どの章にもぎゅっと胸を締めつけられるような別離の

    0
    2025年12月03日

    Posted by ブクログ

    当たり前のように感じてしまう日常も本当は全てが非日常で、生きていることの方が死んでることの方より特異的な状況で、そんなことを思い出させてくれる小説でした。人は抱えきれないことを体験すると、どうしてもその体験に意味を与えてしまうものですね。それが当人の足枷にならなければいいのですが、事実と解釈は分けて

    0
    2025年11月18日

    Posted by ブクログ

    最初はどうなる?と思っていたけれど、ただ読むだけで終わらない話だった。
    想像を巡らせれば、人は他者に優しくなれる。
    後悔しない人生なんてないけれど、後悔を小さくするために、【伝えること】を大切にしたいと思った。

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    人とどうやって接するべきか考えさせられる。後悔なく生きることはきっと難しいけれど、丁寧に人と向き合っていればいくらか胸を張って生きていけると思う。何度も泣いた心の奥に刺さる作品。

    0
    2025年11月10日

    Posted by ブクログ

     身近な人の死に立ち止まっていた人達が、故人の思いを知り、再び歩き始める物語。
     登場する人達が、まあうまく繋がっていくこと。そして、人が何とまあ人を想って生きており、すれ違いからそれに気付かずに後悔してしまうこと。
     最近親しい人を失い、深い喪失感に苦しくて堪らなかった私だが、人の愛、想いの深さに

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    死を通して、生について考えさせられた。伝えたいこと、やりたいこと、全て終わってしまってから気がつく。こんなに悲しいことがあってたまるか。つらい。苦しい。

    生きるってなんだろう。みんな死ぬのに。自分ひとりだったらどうだっていいんだろうな。家族や、友だち、同僚、自分以外の人と関わって、繋がって生きてい

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    遺された者たちの寂しさや苦痛、立ち去る者の穏やかな愛に涙なしでは読めない。生きているうちにできたらいいのに、なぜか亡くなってしまってから気持ちを推し量り答えを求めようとしてしまう。遺された者たちの気持ちが痛いほどよくわかった。
    近しい関係であれば、言葉にしなくても自分の感謝や愛は相手に届いているだろ

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    「ぎょらん」とは何なのか…調べ続ける朱鷺。葬儀会社に勤め、様々な死とその死と向き合う人たちと関わることで「ぎょらん」の真実を見つめていく。死と向き合ったとき思い出は美しいばかりじゃなく、後悔で心が埋まってしまうことだってある。それでも死と向き合って故人を想い願いを叶えようとする人たちの悲しみと強さに

    0
    2025年10月23日

    Posted by ブクログ

    町田そのこさんの作品を涙無しでは読めなくなってしまった。私自身、人生の中で「死」について向き合う機会があまり無くて、ぼんやりとした想像しかすることができない。亡くなった人の想いを、私たちは思い詰めることしかできないし、答えを知ることはできない。けれど、亡くなった人となにか繋がりを感じられれば心は和ら

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    亡くなった人が何を思うか、それは想像でしかなくて、
    ぎょらんは残された人の理想や想像でしかなくて。
    でも直接聞くことのできないことくらいは
    自分の都合の良い話であれと願ってしまった

    突然訪れる死は、誰しもが経験しうることなので
    大切な人たちとたくさん話をして、大好きだよありがとうって抱きしめたいな

    0
    2025年10月17日

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