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Posted by ブクログ
「妖女のように」「結婚」「共棲」の三作品を収録しています。
三つの作品は独立した内容ですが、K、L、Sといった記号で表現される登場人物たちの物語だという点では共通しています。著者は「あとがき」で、「KおよびLという一対は、かりに男および女という外形をあたえられた仮設的純粋人間すなわちアンドロギュヌスをなす双生児であり、Sは社会的人間を代表する」と説明されています。
さらに三つの作品それぞれの主題についても、「『結婚』は、結婚というフィクションへの参加を茶番的儀式として記録したものであり、『妖女のように』では「女にして作家であること」の条件がグロテスクに追求されており、『共棲』になると「結婚」というフィクションの内側で不貞な精神の生活が癌細胞のように繁殖していきます」と自解がおこなわれています。
「結婚」は、KとLのきょうだいが永遠につづく男女のエロス的関係を象徴するとともに、Lが現実の次元における契約としてのみ結婚という制度を理解しようとするのに対し、社会的な存在を象徴するSが愛という理念を得たいと願って苦しむという、著者らしいエスプリを強めに利かせた内容だと感じました。
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小説・文芸
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