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数々の天変地異に見舞われながら、ミチノクの人々はひたむきに生き、確かな文化や習俗を育んできた。西馬音内、黄金山、苗代島、遠野郷――生まれ育った仙台で執筆を続ける私小説作家が辿る、現代の「おくのほそ道」。東北で生きる人々の人生の曲折を、還暦を迎えた自身のこれまでと重ね合わせて描く、九つの紀行小説集。
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Posted by ブクログ
震災後、老境、アスベストという背景がミックスされて日常と絡み合いながら、しみじみとした味わいを堪能。笹まくらのように今と過去がスルッと入れ替わるのが良い
東北には何度か旅行に行ってるし、少し住んだことがあるのだが、全然行けてない、東北を旅したいと思わせてくれた。 ちょうどお盆の時期に読んだからかもしれないが、「死」とか「死者」を強く感じた。
熟練の技。 東北を巡る足取りも、筆の進み行きもゆったりとしていて心地よい。 おどろきも新しさも特にないが、安定、安心の時間に浸ることができる。 道奥紀行、まだまだ続けてほしい。
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