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愛した男に騙され仕事を失った美菜代は、凄腕の復讐屋がいるという噂を聞きつけ、その男、成海慶介の事務所を訪ねる。しかし提示された依頼料は高額で、とても払えない。追い返されても諦めきれない美菜代は成海のもとで働かせて欲しいと頼み込み、押しかけ秘書となるが――。どうしようもない人生の不条理に直面する人々の悲喜交々を描いた、ユーモアと優しさ溢れる復讐劇が新装版となって登場! 解説:奥田亜希子
※本作品は2018年7月に小社より刊行した文庫『復讐屋成海慶介の事件簿』を改題した新装版です。
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Posted by ブクログ
原田ひ香先生の作品は、累計100万部超えのベストセラー『三千円の使いかた』しか読んだことがなかったので、今作にハマれるか未知数だったが、可愛らしい表紙と印象的なタイトルに惹かれて手に取った。
舞台は、金持ちやセレブしか相手にしない紹介制の復讐屋「成海事務所」。依頼料100万円に加えて、経費と成功報酬100万円というトンデモない殿様価格…!! 「あなたの復讐はもう成し遂げられたも同然です」などと調子のいいことを言いながら、一向に仕事に着手する気配がない。
成海は聖書に由来する言葉「復讐するは我にあり」を信条とし、復讐は神様がしてくださるのだから自分は何もしないと豪語する。そんなんで大丈夫かー!?と思わずツッコミたくなるが、不思議なことに、どのエピソードも「復讐をしない」ことで依頼者にとって良い結末を迎える。
会話文多めのテンポのよい文章で読みやすく、読後には不思議な温かさが残る。
また、読み終えて改めてタイトルを見ると、復讐を「果たす」ではなく「預かる」としたのが絶妙だと思った。単に依頼を引き受けるだけでなく、依頼者の怒りや苦しみ、悔しさ、傷ついた心までいったん受け止める…そんな懐の深さを感じられる一冊。おすすめ!!
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