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Posted by ブクログ
ラジオ×主人公の人生ドラマが覗ける短編集。
私もラジオが大好きで、悩みが多くて眠れない夜も、仕事に追い込まれてるピンチの時も、憂鬱な通勤時にも色んな場面で耳から聴こえるおしゃべりに助けられてきた。
会ったことないラジオパーソナリティの日常の何気ない出来事をきけて孤独な時間を楽しめたり、自分の知らない知識や世界を想像してワクワクしながら現実逃避できる感覚が好きなんだよなぁって改めてラジオの良さをしみじみ噛み締めた。
この感覚は読書も一緒なんだよね。
作中では、流産をした心の傷を家族や周りの誰にも頼らず1人で抱えつづける時、人生を変えようとマレーシアに来たもののうまくいかなかった時、不妊治療を経た待望の娘を可愛く思えず今の幸せを受け止められない時、旦那と一緒に悔しい気持ちを分かち合う時、多感な時期に女同士の人の目を気にしたりそれに抗ってありのままだでいたいなと葛藤した時
ラジオはいつも程よい距離感で他愛ない話をして側にいてくれる友達のような存在で心の支えになっている。
人間関係で悩んでる人、社会に傷付けられてる人、そんな人たちもラジオのような存在がひとつあれば信念を曲げずに人生やっていける気がする。
Posted by ブクログ
ラジオ…私も高校時代、夜の受験勉強時に良く聞いていた。
小説の中には、いろんなエピソードが出てくる。家族が寝静まった夜にラジオを1人で聞いたり、仕事がうまくいかず夜逃げして、親友から贈られたiPodの中に録音されたラジオを聞いたり…辛い時や悩める時にこそ、ラジオが良いのかもしれない。耳しか情報が入って来ない分、自分の気持ちや考えと向き合える気がする。
そして、小説の中に出てくるラジオドラマ「リトルプリンセス2号」の魅力と言ったら!本当にラジオで放送してほしい。きっと声優さんの演技力と効果音で想像力が最大化される。これまたラジオの魅力の1つだ。
Posted by ブクログ
「ラジオ、ブンガク、ロック」
タイトルに自分の好きな物を並べてみた。
この三つには共通項があるように感じられる。
自分の好きな物が大衆的に受け入れられるのを望む一方で、特殊な自分の嗜好を誇ってしまうやや拗くれた自意識がある気がする。
「分かられたいけど、分かって欲しくない」みたいな。
そんな面倒くさい自分であるから、世間に強い不満を持っていてもそれを表明することができない。
だから、「昔の相方」にテレビでディスりにも似たいじりをされて落ち込んでしまったりとか。自らが主犯でいじめをしているのに「みんながしているいじめを止められなくって」とラジオ番組で相談してしまうような生徒に対して涙目でやっと糾弾するのは実によく分かった。
伊集院光はそういう気質のことを「被害妄想の誇大妄想」と云っていたっけ。
かつて道を踏み外した伊集院がビートたけしのANNに救われたように、今の自分も「深夜の馬鹿力」に深く癒やされていたりする。
うまく行かない人生だが、愛すべき面倒な人間たちに幸多かれと思う。
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