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夕食会を開く週末、傷ついた小鳥を看病した嵐の夜、日々の何気ない会話。共同購入した蔦のからまる赤いレンガの一軒家は、ともに子どものいない若い二組の夫婦にとって幸せの象徴のはずだった。だが、名も知らぬ若い女の訪問がいつのまにか潜んでいた四人の微妙な変化を浮かび上がらせていく。「群像」掲載時に話題となった作品をいきなり&いち早く文庫化。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
ここからこうなるのかな、という展開の予想を、ある意味裏切るようなストーリーで。でも、裏切ってくれたからこその読後の爽やかさがありました。 友人夫婦とのシェアハウス、ありそうでない設定がオモロー。
二世帯住宅を購入し暮らし始めた、二組の子供のいない若い夫婦。若い女の訪問から、四人の微妙な変化が浮き彫りに…
わずかな違和感から不穏さがジワジワと増していく…。人を思いやるってなんだろう?結局みんな自分視点からしか考えられないよね。と思いましたマル
いつもこの作家さんの本を読み始める時に、はらはらする。あらすじを見ても、自分の好みではない題材を取り扱っているように見えるから。 アイビーハウスと呼ばれる家で暮らす2組の夫婦の物語と言うと簡単なのだけれども、4人のパワーバランスと言うか、絶妙なかみ合わなさはそれだけで面白い。 1場で出来る舞台...続きを読むになりそう。それはソレで見てみたい。
大学の同級生とその妻のカップル2組が、二世帯住宅を買いシェアハウスをするというお話。 自分らしい生き方をする為に、経済(仕事)に捉われず好きな事、夫婦や友達と過ごす時間を大切にするという主旨。 順調にスタートしたその暮らしは、5年を過ぎた頃から歪みが出てくる。 エコノミックアニマルと言われた昭和の...続きを読む日本を肯定する隆と、失われた20年、経済は停滞し成長が無くなった現在を肯定する一樹。 隆より年上で子どもを産めない,産まないコンプレックス、その事に引け目を感じ夫の浮気を疑る薫、喫茶店でウェイトレスをやる事にやりがいを感じ、いつも冷静で達観しているが、実は保守的で子どもを産むことや一樹の仕事の安定を求めている未世子。 お互いの打算の上にうまく行っていた生活は、隆の行動から破綻に向かって行く。 アイビーハウスという蔦の絡まる家に憧れて暮らし始めたが、実は蔦は酸を出していて家をダメにしていく。 自分達の暮らしと重ね合わせこれからの来し方を考えさせる良品です。、
激務に疲れてセミリタイア的な生活を送る男性、その妻と友達とその妻。ちゃんと作ったご飯を美味しく食べる生活。忙しい現代を生きる等身大の姿を食べ物を交えながらリアルに描いた作品。
一緒に住んだ時間が 長いのか・・・ 短いのか・・・ そして、バラバラになってしまった事が 良かったのか・・・ 悪かったのか・・・ これから先の方が長い人生だからなあ
二組の知り合いのカップルが、同居するアイビーハウス。最初のうちは上手くいっていたが、だんだんと合わなくなっているのに気付いた。夫婦2人でもケンカなどするのに、二組のカップルでの生活なんてとても大変であると思う。
夫婦2組が同居するって、普通に考えて難しそう。そんな心配をよそに、最初は夫婦で一緒にご飯食べたり、こんな環境も良いな〜と思って読み進めるうちにそれぞれの価値観が離れていってやっぱりか、、という感じ。 ところで、アイビーハウスを訪れた女性は一体何者だったのか、、、
学生時代みんな一律であったものが、それぞれのステージで多様性を持ち変化していくことは、当然のこと。こんなはずじゃなかったと、自分の型に相手を当てはめようと変えることなんてできないんですよね。自己のアイデンティティのみを振りかざしても、空振りするだけです。 4人の関係性について、一旦離れたところであら...続きを読むためて、互いを認め合う次のステップがあってほしいなあと思います。
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