小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレはじめての吉本ばななさん。本当に文章が素敵。
生きている以上、大切な人をなくしてしまうという絶望をいずれ味わなければいけない…。そのことにたまに気づき、酷く恐ろしく感じることがよくある。
でも、この本を読んで、もしその絶望を感じることがあったとしても、その人から貰った愛情や思い出を大事に抱えながら、少しずつ薄まりゆく記憶により泣く頻度を減らしながら、たまにその人の事を思い出し、なんとか生きていく…それが遺された人の業なのだと改めて気づいた。
私はまだ大切な人をなくしたことがないからこそ、ぼんやり想像するくらいだったところを現実として改めて突きつけられたような感覚になった。
それは、決し -
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「速斗!」
一樹が呼ぶ声が、すぐには聞こえなかった。つかまって、それで死ぬんだ、と思った。光汰朗の顔を思い出した。
光汰朗も、こんなふうに誰かにつかまったのか。それで死んじゃったのかー。
こんなに、怖かったのか。
ボン!という音が、さらに強くなる。窓がキイン、と震える振動が、ここにいても伝わってくる。耳を押さえる。
その音を聞きながらも、速斗の頭は光汰朗のことでいっぱいだった。
逃げない ー と思う。
逃げたくない。見つけたんだ、と歯を食いしばる。
絶対、助ける。光汰朗と一緒に、絶対帰る。怖い。とんでもなく怖いけれど、その決意だけは揺らがなかった。
息を。
息を、吸った。
透真が、子どもの -
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Posted by ブクログ
大好きな辻村さんの新刊!ずっと楽しみしていてようやく読み終わりました。
上巻の物語全体、ずっと暗く辛い雰囲気がありました。現代の顔が見えないSNSでの誹謗中傷や、地域特有の閉鎖的な絶えない噂、教育機関の昔ながらの体制、事実よりも面白い推測で主人公を追い詰めるマスメディア…読んでいて辛いなと思う場面が多くありました。そして、衝撃の展開で終わり、下巻へ。
下巻では、犯人が発覚した後の被害者遺族、加害者家族、マスメディア、警察がどのように動いていくかがとても気になりかなりの早さで読んでしまいました。
提示される情報の精査を、普段はあまりすることなく、出されたものを消費していくだけの自分を改めて痛感さ -
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時間を忘れて読んでいた。
それぞれの視点があり、理解はできる。最近は多様性という言葉についていかないとと、頭で納得はしている。ただ実際にはついていけていないのかもしれない。色々な考えがあっていいけど、それを押し付けたり、ずるく使うような人が多い気がする。ハラスメントに怯えて何も言えないような社会もどうなんだろうか。最近は職場での指導もどう後輩と関わるのが正解なのか分からない。この本を読んで、自分の身の回りの人間関係について考えてしまった。読んだ後には誰かと語りたくなった。
4話の朱里が苦手。読んでて苦しくなる。
色々な考えの人がいるからこそ、相手の事も尊重して思いやりのある人間になりたいと思 -
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ネタバレとにかく私は好き!!!!最高!!!!
まず、死体埋め部って発想が天才的にエロティック。
窮地を助けられ弱みを握られ逃れられない共犯関係に引き込まれた、祝部くん、割に適応がすごい。
織賀のことサイコパスって祝部は言うてるけど、私は余程、祝部の方の信仰と執着がどエロく感じました……。自分だけが選ばれたひとりになりたかったんだよね。
ブロマンスを求めて読んだら、最高としか言えないものを頂きました。作者さま、ありがとう。ミステリー部分がメインと言うよりはふたりの関係を彩るというか、描くための伏線。
あくまで織賀の承認だけを祝部は求めているので、真実は主役ではないのです。二人の関係性がメインなので -
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マルク・ラーベ『スズメバチ』創元推理文庫。
『17の鍵』『19号室』に続く、ドイツ・ミステリー『刑事トム・バビロン』シリーズの第3弾。
第2弾の『19号室』がイマイチだったので、この第3弾の購入に躊躇していたのだが、全4作の結末が気になり、購入してしまった。果たして、鬼が出るのか、それとも蛇が出るのか。
2027年春にはシリーズ完結編となる『ヴィオーラの隠れ家』が刊行されるようだ。
30年前に何者かに連れ去られ、安否不明状態の妹ヴィオーラの幻影と幻聴を常に身近に感じながらも、刑事としての任務を全うしようするトム・バビロンに襲い掛かる暗い影。誰の思惑なのか、次第にトムは妻のアンネと共に事
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