ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 熟柿

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    "熟柿"とリアルな柿の絵だけの表紙。
    最初はなんで読むんだろう?じゅくがき?と思ってどんなストーリーか全く想像できないまま、表紙のインパクトに惹かれて読み始めました。

    読み終わった上で表紙を見ると、表面的ではなく、いつか来る日を夢見て生きる主人公のかおりを映しているかのような美しさを感じました。

    途中主人公の心情が纏まりきらず、本音を言うと本書読むのも疲れちゃう感じではあったけど、焦らずにじっくり本書に向き合って読み続けたら、最後に最高の読後感を味わうことが出来ました。

    今や何事もネットで調べたら意見や評価、考察が出てくる時代だけど、まずはこの言葉を深く調べずに最初か

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    2026年02月15日
  • 八月の御所グラウンド

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    野球を題材とした小説は大好きですね。しかも舞台
    が八月の京都となれば、これだけで期待感マックス
    で読み始めましたが、案の定の一気読みで、あっと
    驚かされる展開に思わず立ち上がってしまう始末。みんな野球が大好きで、野球がやりたくて仕方な
    く、「みんなー.生きたかっただろうなあ」この一言に
    尽きてしまうのか。読み終わってなお、聞こえる蝉
    の声、そしてグラウンドの土と汗の匂いがいつまで
    も残る作品でした。一話目の冬の京都を舞台にた、
    高校生たちが、体験した奇跡にも驚かされました。
    読後の爽快感半端なし。

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    2026年02月15日
  • チップス先生、さようなら

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    ネタバレ

    長年一つの学校に勤め続け、もはや存在が学校の伝統そのものになってしまった、チップス先生。
    教師としては平凡な存在であるように書かれているけれど、長く一つのことを続けることと、どんな状況においてもユーモアのセンスを忘れないことは、得難い長所であると思う。
    特に、戦時下で敵の攻撃を受けながら授業を続ける中で、生徒を一笑いさせる場面に「この人本物だ、、」と思わせる強靭さを感じた。
    悲観的な状況でこそ、外からくるものに飲み込まれず、ユーモアを手放さない力強さを自分も養っていきたい。

    中編くらいのコンパクトな文量に、あまり好き嫌いの分かれなそうなテーマと親しみやすい文体、最低限チップス先生だけ把握でき

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    2026年02月15日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    今晩からWOWOW放映開始! 4巻まで読み終わりました

    あちこちで個性豊かな同志が育ち、本拠地も整って、叛乱の準備着々
    人間と馬が駆ける速さでしか情報が伝わらないってタイヘンだよなぁ

    相変わらず漢字二文字か三文字ばかりの登場人物が続々出てきて……紹介ページは3ページに渡る(汗)
    読み進めるのにパワー要るけれど、おもしろくてやめられない
    最後の3行でゾワッとし、すぐに5〜6巻を買いに走った次第でございます

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    2026年02月15日
  • 恍惚の人

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    ⭐️恍惚の人
     壮絶な物語である。昭和47年ごろという時代背景はあるが、昭和も令和も介護問題は変わらない。葬式の場面でも葬祭会館などはなく、全て家族が執り行うとは大変だったのだな。いつの世も、肝心なときに旦那は役に立たないのだ。昭子さんが凄すぎる。だが、負担が大き過ぎる。当時から特別養護老人ホームはあったのだな。重苦しいテーマだがユーモアのある筆致で一気に読ませる。老人福祉行政に大きな影響を与えた珠玉の作品だ。

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    2026年02月15日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    上巻から下巻にかけて一気に読み切り。
    バブル崩壊後の暗い時代の急転直下部分が読み応えありました。
    一落千丈、好事魔多し、勝って兜の緒を締めよなどなど色んな教訓が散りばめている内容。
    バブル時代だけでなく人生の教訓になり得る内容かなと。

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    2026年02月15日
  • 明智恭介の奔走

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    剣崎比留子シリーズ当初に出たクセ強キャラの短編集。「〈明智恭介〉シリーズ第一短編集」と書かれてるのでまだ出るのかな?
    屍人荘の殺人以前の話という事で、人が死ぬ事はないけれど、少し奇妙な謎たちに巻き込まれ?突っ込んで?解き明かしていってます。途中「これが真相?何か消化不良…」となったところで解き明かされる真相にスッキリしました。
    殺人事件以外のミステリはあまり興味なかったんですが、明智くんのクセ強キャラ、ナイスな助手役の葉村くん、仕事としての探偵事務所の方々、周りを取り巻くサポートややりとりも読んでて楽しく、絶妙に気持ち悪い日常ミステリに引き込まれました。こうやって警察が関わらない謎も多いんだろ

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    2026年02月15日
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

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    高校卒業なんて遠い昔のおっさんですが、登場人物がみんないい人で、とてもきゅんきゅんさせられた。みんなちょっとした特殊能力持ちでそれが青春にマッチしている。娘が思春期くらいになったら読んでもらいたいかな。

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    2026年02月15日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    問いかけから始まる文体が多いからなのか、角田光代さんとちょっとした行きつけのバーや喫茶店で恋バナやら人生やらについてよもやま話をしているような気分になる一冊。

    「あなたも一度くらいあるよねえ?褒められてキャラが微妙に変わったこと」

    「男運なんてものは存在しなくて、私も友人も知人も、自分のシンプルな基本設定に忠実に恋愛をしてきただけなのではないか、と思うのだ。
    〜大事なことと許せないこと、つまるところこの二点を満たしている男と、人はだれでもつきあうのではないかしらん。
    〜男運が悪いと言われている女の子って、つまり基本設定がゆるいというか、即物的ではないだけなのではないかと」

    「当事者であり

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    2026年02月15日
  • レペゼン母

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    ネタバレ

    60代のオカンである明子とダメ息子の雄大がラップバトルする話。
    男の世界であるラップバトルに出て女である沙羅がまともに相手してもらえないもどかしさはわかる気がする。
    親と子のすれ違いは「一緒に食事してほしかった」「え、そんなこと?」という小さいことから始まるというのもリアル。子どもがさっさと食べなかったりするから親が食事時間をずらすのも心当たりがある。子どもが「見てて」って言ってるのに目の前のことを優先しちゃったり。

    ラップバトルも当然対戦すると思ってたら明子が棄権しちゃって、このまま対戦せず終わるのかとドキドキしちゃった。
    担ぎ上げられたのではなく自分でやると決めて舞台に立った明子の決意が

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    2026年02月15日
  • 白鯨 上

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    ビンラディンがワールドトレードセンターを破壊した頃に読んだ。150年前の小説を読んでいるはずなのに、テレビに映る瓦礫と同じ「アフガニスタン戦争」の文字に目を疑う。その瞬間に私は、エイハブ船長はいまも白鯨を追いかけているのだと、完璧に理解した。

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    2026年02月15日
  • イクサガミ 神

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    もうさ、〇〇や〇〇には退場してもろて、みんなで山分けしよ。それでいいやん。
    などと甘っちょろい願望を持っていた私には、しんどい最終巻でした。
    でも、京八流も、朧流も、終わり方も、きれいで納得できました。


    登場人物は、やなヤツ含めてみんな魅力的。
    話の面白さ、流れる文章、全て良かった。

    私個人としましては、推しが退場した時、
    「作者さん、人の心とか無いんか⁉︎」
    と、とあるキャラクターの名ゼリフを叫んでましたが。(幸せなその後を勝手に想像してたので)

    すっばらしい作品に出会たなぁ。
    しばらくは余韻に浸ると思います。


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    2026年02月15日
  • 婚活中毒

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    吉本沙織

    井上幸恵
    杉下圭司
    片山逸子
    山樹ゆかり
    布川由美
    田淵靖子
    上原愛菜
    矢部洋介
    高木
    後藤恵美
    山下弘
    高島A児
    舘尾典彦
    麻耶
    加藤大輔
    浅羽博美
    友則
    杏奈
    遼子
    公佳
    田島由貴
    木部愛子
    相田吉雄
    益男
    郁子
    孝一
    北野律子
    石田
    吉村葉子
    久恵
    順二

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    2026年02月15日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    昨年大ヒットした映画『国宝』を観て、喜久雄や俊介たちが歌舞伎の世界にのめり込み、血筋や才能に翻弄されながらも、それでもなお歌舞伎に人生を捧げて生きる姿に強いかっこよさを感じた。原作である国宝では、映画版の国宝ではあまり描かれなかった徳次の人物像や背景も丁寧に掘り下げられており、映画を観た人にとっても新たな発見のある、まさに一読の価値がある作品だと思う。喜久雄たちの人間らしい弱さや葛藤と、歌舞伎役者としての常軌を逸した執念との対比が非常に印象的で、その生き様に強く引き込まれた。

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    2026年02月15日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    ①PVを稼ぐためにメディアも解りやすさを重視する+見る側も疲れやコスパタイパを求める→反知性主義、お客様重視、自分視点

    ②本は「情報を伝える」媒体でしかない→情報が欲しいけど本を無理矢理読んでいた層が、オーディブルや動画に移った

    ③話す力はあっても聴く力がない→興味ない話題はシャットダウン+話したがりで他の人の話のターンに被せてくる
    読書は聴く力が高まるとXで最近見かけるが、それは著者の話を文章を通して「能動的に聴く」ターン=読むがあるからだと思う。

    ④無料抜粋記事で満足→本を買わない
    ゲームの配信や映画の切り抜き、ショート動画で満足するのと同じ。

    ⑤書店の本だらけの知的な圧が強い+出

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    2026年02月15日
  • 白夜行

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    大阪にあるビルで質屋の亭主、桐原洋介が殺される。
    当時小学生だった、桐原洋介の息子、桐原亮司が犯人。亮司は西本雪穂と仲良くしていた、付き合っていた?が、西本雪穂が、母の西本文代から桐原洋介に売られていた。(洋介からお金をもらう代わりに娘、雪穂の体を売っていた)
    その光景を大阪のビルで亮司は目撃することになり、その場で父親の洋介を殺し、雪穂を助ける。
    亮司は父親が原因で、母が不倫し家族が崩れたことと、実の父親が幼女を襲った、それが自分が親しくしていた雪穂だったというショッキングな経験をする。
    雪穂も、母親に売られていたという、経験を幼少期にしていた。
    亮司や雪穂が共に親を殺した動機は同情するが、

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    2026年02月15日
  • 連続殺人鬼カエル男ふたたび

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    オーディブルにて

    これも前作と同じく昔に読んだ気がするけど、
    全然覚えてなくて新鮮な気持ちで聴けた。
    相変わらず描写がえぐくて顔をしかめてしまった。
    終わり方は大満足。
    次は完結編だなー。

    さゆりが『嗤う淑女 二人』にも出てるみたいなので
    それも聴かなくては。

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    2026年02月15日
  • 二人目の私が夜歩く

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    昼の話を特に疑うこともなく読んでいたら、夜の話の最初であれれ?となりました。昼の話も夜の話も、先が気になってどんどん読み進めてしまいました。
    1番最後に明らかになった真実はなんとなく予想はしていたのですが(何か疑うような描写があったわけではなく、私の完全なヤマ勘です)、最後たたみかけるように色々な真実が明らかになるのは見事だなあと思いました。何一つ真実を知らずに咲子さんと別れることになった茜はかわいそうだなと思いますが、反面それはみんなが茜を守りきったからだと思うと、茜本人は実感することはできないけれど、こんなにみんなから大切にされて幸せ者なのだろうとも思います。咲子さんは、一つ一つは誰にでも

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    2026年02月15日
  • さよならジャバウォック

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    思考実験の話があったり哲学的ですごく興味深く、私に刺さった。
    何が現実で誰が味方なのかわからず、結末も全く予想できずに、何だかふわふわしたような感覚。
    でも、真相がわかった時の「そういう事か!!」っていうスッキリ感が最高。
    そして少し泣いた。良かった!

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    2026年02月15日
  • 変な家2 ~11の間取り図~

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    11の間取り。「共通点」から見えてくる恐ろしい企み。ミステリーというより人間ドラマと言っても過言ではないのでは。

    これは一冊通して『ヒトコワ』。ここに登場するのは「どうしようもないクズ」ではなく「育ちに抗えなかった人」。みんな「ふつうの感覚」を持つことができた、あるいはできたはずの人。人生をかけたヒトコワほど恐ろしいものはない

    先の予想がことごとく外れていくおもしろさを感じながらも、その展開に苦しくなる。けれどサクサク読めるのは雨穴さんの筆力こそ。雨穴さんの文章は「描きすぎる」ことがなくひたすら飄々と、淡々としているので読みやすいし、余韻が残る

    そういえば買ってなかったと思い、先日購入。

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    2026年02月15日