ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 砂の王国(下)

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    上巻の展開がもたついている感じがして斜め読みになってしまったけど、後半の畳み掛けがすごかった。自分が作った宗教なはずなのに、制御ができなくなってしまい、焦るシーンはとてもリアルだった。人の欲には際限がない。

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    2026年04月19日
  • 杉森くんを殺すには

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    ネタバレ

    読みながら何度か泣いてしまった。
    そうなんだろうな、とは思いつつ、タイトルのネタバラシまでヒリヒリして読むのを止められなかった。結局、なぜ杉森くんが死んでしまったのかは最後までわからない。そのことがまた現実的で身に迫る。

    自分もトラウマ島にのぼるのがつらくて諦めてしまったことがある。それによって私の杉森くんが死んでしまうことはなかった。だからそこまでの罪悪感を覚えることは、なかったけど。自分が殺した<殺すのだ、と思い詰める主人公に胸が詰まる。

    主人公のかなしみの乗り越え方もいいけど、主人公のまわりにいる登場人物たちのやさしさもベタベタとしていなくて、救われるものがある。完全な救いではなく、

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    2026年04月19日
  • コンビニ人間

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    人から可哀想、変わっていると思われて気にしないで生きれる日もあればどうしようもなく気にする日もある。それが人生だと気づいた。

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    2026年04月19日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

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    ネタバレ

    めっちゃ面白い。

    序盤では何も分からない状況から科学と論理でひとつずつ事実を導き出していく過程とその状況に至るまでの回想がフラッシュバック的に蘇るプロットが巧みで引き込まれる。

    主目的が判明した後も次々発生するトラブルへの対処も続きが気になる面白さだし途中の展開は全く予想してなかったからグレースと同じ驚きをしてしまいかなり物語に入って読めてしまう魅力がある。

    SFに求められる科学の奥深さ、現実に有り得ると思えるようなリアルさ、スケールの大きさ、そういった要素がバランス良く成り立っていることに加えて、グレースの人間味溢れるキャラの魅力が物語をより引き立たせているのかなと感じる。

    下巻に続

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    2026年04月19日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    時田翼が物静かな性格であるが、芯のある姿に惹かれた。所々のユーモアある言葉や登場人物の可愛らしい一面に思わず口角が上がった。実際のシーンを想像しやすく、とても読みやすいと感じました。他作品にも興味が湧いてきた。あと、千夜子って名前確かにかっこいい、今時なら千夜っていいなーっ感じた。

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    2026年04月19日
  • ババヤガの夜

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    読みながら映像化された時のことを考えてたけど、途中で無理だとわかった。
    会話も描写も刺激的すぎる笑
    ウオッカを甘いサワーにするぐらいならできるか?
    と思ったけど、最後のほうでトリックに気づいて絶対的に映像化不可と知った。
    なるほど、ミステリー文学賞を受賞するわけだ。

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    2026年04月19日
  • 傲慢と善良

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    先月、自分の中で「ピンと来ていた」「結婚したい率100%」の恋人と子供の価値観の違いで別れた自分にとってあまりにも刺さった本だった。マチアプのくだりも諸々腑に落ちた。

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    2026年04月19日
  • 祖母姫、ロンドンへ行く!

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    椹野さんが若い頃、祖母と一緒に2人でロンドンへ行ったときのお話。先の予定などお構いなしにふらふらと1人で買い物に夢中になってしまう、興味のないものには見向きもしない、その時食べたいものを食べられないと文句たらたらと、かなりわがままな祖母。そしてそれに振り回される椹野さん。
    贅沢な旅行ということで、ファーストクラスのフライト、ロンドンの一流のホテルで出会う人々のホスピタリティも素晴らしく、本を通してこちらも姫になったかのような疑似体験をさせてもらった。特にバトラーのティムが、椹野さんのために椹野さんの相棒のところまで深夜に連れ出してあげること、そして2人の一生の思い出として胸に刻まれているんだろ

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    2026年04月19日
  • 恋愛中毒

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    わりと分厚い小説ですが、展開が面白く、ぐいぐい引き込まれて一気に読み進めてしまいました。
    誰にでも起こり得そうな出来事で、怖さを感じつつもどこか共感してしまう、そんな物語です。
    後半にかけての伏線回収が見事で、読み応えがありました。
    水無月さんのような一面は、誰の中にも少なからずあるのかもしれない、と考えさせられました。

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    2026年04月19日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    やはりこの人の描く物語は、胸が熱くなる。
    原田さんの思い描く世の中は、見ている世界は、どんなスケールのものなんだろう。脳みそを分けてもらいたいくらい、羨ましい。

    戦争を経験したこともなければ、行ったことのある外国も数時間で着く韓国だけ。今あるすべてが、平和が当たり前すぎて、世界が繋がっているなんてわざわざ考えてこなかった。でもこれを読んで、世界はひとつなんだと思えた。
    だからこそ自分の身を持って、いろんな空の下で毎日を営んでいる人々に出会って、「世界はひとつ」なんだと感じてみたい、と思った。

    エイミーのように、強く逞しく生きたい。
    読み終えてから、飛行機を見るたびになんだか息を大きく吸いた

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    2026年04月19日
  • みんなの「読める」をデザインしたい わたしは書体デザイナー

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    UDデジタル教科書体というフォントが作られたことは何年か前から知っていました。中心になって作ったのが女性であることも、UDがユニバーサルデザインを意味することも。
    関心は強くあったのに触れる機会がありませんでした。近ごろ福祉問題で議員さんにお願いすることがあり、名刺を作ることにしたとき浮かんだのがこのフォントでした。肩書よりも何よりもUDデジタル教科書体で作りたかったので、いくつかの業者に電話して見つけた所に依頼しました。
    本書では、書体作りの仕事のあれこれも興味深く読みましたが、何よりも「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」への優しい眼差しに感激です。

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    2026年04月19日
  • 火星に住むつもりかい?

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    ネタバレ

    面白かったー!
    解説部分にも書かれてたけど登場人物に対して覚えた違和感やカタルシスに対して、次の段階で「それっていいことなの?」とこちらの首を締めてくるのがよい!
    辛い……
    人に正義はなし得ないんだからバランス感覚と思いやりだけは残しておかないと大変なことになるな……

    個人的に好きなのは終盤まであった監視カメラのデータを削除するくだりが最後にはなくなってたところ。

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    2026年04月18日
  • エピクロスの処方箋

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    「スピノザの処方箋」の続編。
    山場はかつて雄町哲郎が医局を退職する際に激怒させた飛良泉教授の父親の内視鏡手術。雄町と西島の医療に対する対話は、どちらが正しいとかではなく、求める「哲理」の違いが見て取れて、興味深かった。
    「エピクロスが主張している快楽の本質は何よりも『精神の安定』」本文から抜粋されたこの科白が帯にあったが、医療の場での『精神の安定』とは、と思いながら読むと、色々と考えるところはあった。
    個人的には南先生との今後の関係が興味深かったりもする。

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    2026年04月18日
  • いけない

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    初め最後の写真を見ても何が明かされたのかに気づけなかった。二章の繋がりがわからないと思ったけど、読み進めていくうちに繋がりに気づいて面白くなってきた。結論はありがちな刑事が犯人、真相に近づいた人が殺されるというものだったけど、ネタバレを読めば読むほど深くて面白かった。また宗教が絡んでいる話。

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    2026年04月18日
  • 時をかけるゆとり

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    いやあ〜おもろすぎる、のひと言です。笑

    ただほんとにマスクしてないと外で読めない、
    気緩めてたら フッ笑 とか普通に声出ちゃう。
    こんな笑えるエッセイ初めてだし
    作家さんの顔を調べたのも初めてです笑

    ほんと本って最高ーーー!だいすき!!

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    2026年04月18日
  • リカバリー・カバヒコ

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    団地の中にある日の出公園にはカバヒコと呼ばれるカバのアニマルライドがある。
    怪我とか病気とか、自分の体の治したい部分と同じところを触ると回復するって言われてる。
    人呼んで、リカバリー・カバヒコ。
    それぞれに悩みを抱えた5人の登場人物がカバヒコに願う事とは?
    5話の短編の物語が少しずつバトンを渡すようにつながりもある。
    カバヒコのご利益で前向きに変わっていく物語になんだか心がスッとなる。

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    2026年04月18日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    私がSNSで文章と動画、どちらも発信する仕事をしているから、すごく刺さる内容だった。

    特にテキストメディアの衰退についてが面白かった。

    今ネットで読まれる記事。
    それは、資金や時間をかけた質の良い記事ではなく、
    シンプルで短く、目を引く記事。
    特に、他人の不幸、エロ、マンガ、クイズ。

    記事の優劣よりも、関心、注目に経済的な価値が置かれるアテンションエコノミーの時代。
    大衆は掘っておけば、わかりやすく刺激的なものしか読まない、受け付けない。

    そんな時代において、
    本を読むことがどんどん日常から遠ざかっていくのは、もはや避けられない。

    特に若い世代では、短く、すでに要約されたショート動画

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    2026年04月18日
  • 草枕(新潮文庫)

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    とんでもなく美しい作品だった。
    文字のみで美的感覚にひたすら訴えかけてきた。
    考えるな感じろとはまさにこの事だとおもう
    ひとつの感情を表現するのに、こんなにもうつくしい言葉の連なりがあるのかと驚いた。 読んでいて言葉のリズムを追っているだけでもたのしい
    カテゴリー問わず今まで経験した作品の中で、トップレベルに衝撃を受けた
    漢文や俳句の教養があれば今の500倍楽しめるだろうなとも思った
    純文学素晴らしい!

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    2026年04月18日
  • 空飛ぶタイヤ(上)

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    ■サマリー
    ・自動車会社のリコール隠し
    ・追い詰められた中小零細企業の社長の粘り
    ・諦めなければ活路は開けることが学べる一冊

    ■所感
    上下巻で900ページにも及ぶ長編小説である本作品は、ドラマにもなった池井戸さんの有名作品の一つである。
    中小運送企業の社長を務める主人公の赤松徳郎に災難の嵐。走行中のトラックが起こした母子事故死の真相究明に加え、私生活では、事故が原因で家族は肩身の狭い生活を強いられ、なおかつ息子に学校での窃盗の容疑がかけられ、加えてPTAでのごたごた…。
    自分がもし赤松社長と同じ境遇に置かれたら、心が折れそうである。いや、確実に折れる。
    作中にも、主人公は高速道路を走行中、一

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    2026年04月18日
  • カエルの楽園(新潮文庫)

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    この2026年の今、まさに日本で起きていることを予言して書いているような内容に圧倒された。南シナ海尖閣諸島、沖縄、ウクライナでの戦争や中東地域でのホルムズ海峡の話など、まさに今世界で起きていることがここ書かれている。頭がお花畑な政治家にはわからないかもしれないが、国と国のやりとり、一度譲ってしまえばどんどん入ってくる。これが世界の常識。日本は島国だから、これまでそういった経験が少なかったかもしれないが、移民問題もまさにこれに当たる。

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    2026年04月18日