小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
この小説もまたゲームのようだ。
読破まで1ヶ月強かかってしまった。少しずつ少しずつ読んでようやくゲームクリアとなった。サム、セイディ、マークスと夏を満喫した。
読み終えてみると作品そのものがシリーズもののゲームだったように感じる。
各キャラクターに成長や変化があるのはもちろん、前章で出てきた伏線が回収されたり、ニヤリとする対比や繰り返しがあったりして、このゲームは2周目3周目の周回で気づくこともたっぷりありそうだ。ひょっとしたらイースターエッグ(隠し要素)もあるかも…
休みをとってガーッとプレイするのもいいけど、一つ一つの街をゆっくり時間をかけて攻略するのもいいもんだ。そしてそういう楽 -
Posted by ブクログ
ネタバレ幼い一人の女の子の四半世紀と、十数年後に起こった殺人事件が交互に展開される小説。
カイアの壮絶な人生を通して、人種差別、裏切り、貧困、戦争にまつわる話なども絡んでいてなかなかに複雑。
飢えをしのぐため、あの手この手でサバイバル生活を送るカイアは本当にたくましい。
テイトとチェイスの2人の男性との恋愛模様も見所。特にテイト…テイトの気持ちも分かるけど、テイトがカイアを「住む世界が違う」とあそこで見放していなければ、彼女は罪を犯さなかったのではないかと思ってしまう。
チェイスと出会うこともなく、「殺さなければ生きていけない」という決断にも至らなかったと思う。
裁判中、優秀な弁護士の元無罪になったが -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋パートを読んでいた時は、ダメな男に振り回される可哀想な女の子と友達のために人殺しも厭わない狂気を感じる友達の話に映ったが、最後、茂実を殺害したのが「留利絵」ではなく「蘭花」だった、という真実が明かされて、話の意味が反転した。
結局己の気持ちに貼ったラベルが「恋」か「友情」かが違うだけで、蘭花と留利絵は本質な部分で似た人となっている。「自分自身の価値を他者との関係から見出す」という部分でだ。
蘭花は、「才能ある若き音楽家、茂実星近の彼女」として、
留利絵、「綺麗で賢い一瀬蘭花の親友」として自分を定義している。
別にそれを誇りに思うのは問題ないが、問題は自分から価値を見出せる要素がそれしかい -
Posted by ブクログ
ネタバレとてもよかったです。
”アカシアの野辺”で育ったリリカの物語。静かではあるけれど、とても揺さぶられる物語だった。
老介護人との会話が読んでてほっこりだった。幼いリリカが覚えたての指言葉で子守唄をねだる様子や老介護人の不完全で完全な「ありがとう」。
老介護人の最期、喉の窪みに左手の小指をあてがって「家路」を歌うリリカ。
その様子を想像して目が熱くなった。歌を意味するこの指言葉はおまじないとなって、ずっとリリカを支え続けたのだ。
ポピーちゃん人形、アシカショー、『すみれ』、ジュウシマツの実験、仮歌、歌の祭典。。。
どれもおもしろいエピソードだった。小川さんの文章、文体、描写がとても素敵でなんて -
Posted by ブクログ
九兵衛(松永久秀)の物語。案内役が信長という設定もなんとも秀逸である。
少年時代の多聞丸、日夏との出会い。そんな少年の物語でもあるからこそ、久秀となってからも九兵衛という名が多く使われている。三好元長、義興との別れも心打たれるものがある。
人は飢え死のうとも、孤独には勝てない。動物としては異常としか思えないが、どうやら人間とはそのように出来ているらしい。
「信疑一如」疑っているから信じようとする。疑いが微塵もなければ信じることもない。
武士や足軽は自身では何も生み出さず、人から搾取するのみ。
甚助の「俺はもう自分の生まれた意味を知っている。英雄の兄を支え続けることさ」少年の心を感じる。
久秀が
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