小説・文芸の高評価レビュー
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(息子へ)
お父さんがこれまで読んだ本の中で、もっとも感動した本のひとつ。
金銭面で成功した人が書いた本や、道徳的に立派な人が書いた本など、自己啓発本をたくさん読んできたが、この本が一番、こころに残った。
余命を告げられてから、「生きる」ことを真剣考えた人の、「生きる」ことに対する教えは、どんなに成功した立派な人の教えより、上。
お父さんが感銘した内容を一部紹介しおこう。
①壁がそこにあるのは理由がある。
壁は、僕たちのいくてを阻むためにあるのではない。その壁の向こうにある「何か」を自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えているのだ。
②幸運は、準備と機会がめぐりあっ -
Posted by ブクログ
この読後の清涼感はSNSにいくら時間溶かしても得られないものだよなぁ…。「いい話」だけれど単純な薄っぺらい話じゃなくて、登場人物たちの情熱を感じる。フィクションとはいえ、将棋に魅せられた子供たちの生き方に圧倒された。これは強くなるはずだ…。
解説もまた変に飾らなくて素敵。「女性に好かれる人間的魅力も一つの才能」って、ほんとそう。人によっては何もかも犠牲にしてその道一本に生きるばかりが近道ではないはず。一方で「お父さんは不人情なまま、将棋に命かけていればいいのよ」と娘たちから言われる棋士人生もなるほどコレはコレで子育て成功例…(きっと奥様の功績)など多様な人生が詰まってて面白かった。 -
Posted by ブクログ
途中までは、人物描写が多くなかなか読み進まなかったけど、中盤から俄然面白くなり、一気読み。
デモクラシーを学びながら成長してゆくシスターフッドの物語かなぁ、ぐらいに思ってたけど、いい意味で予想を裏切られる展開。
最後まで息もつかせぬストーリーだった。
わかりやすい悪玉キャラがいても誰も傷つかない痛快な逆転劇。
和太鼓に付いて来た師匠とかには笑った。
えっ終わっちゃうの?のラストからのホッとするエンディングで幸せな気持ちになった。
舞台は戦後なので戦争の悲惨さも描きつつ、ユーモアも交えながらの爽快な描き方は見事。
現代にも通じる民主主義の問題に考えさせられた。考え続け、話し合い続ける事が大事。
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(息子へ)
本を読むことを、お父さんは強く勧める。
時間があるとき、ちょっとしたすき間の時間、電車に乗っている間。是非、本を読んで欲しい。
本は筆者との会話である以上に、自分との会話だとお父さんは思う。本を読むペースは誰にも邪魔されない。
テレビ、テレビゲーム、携帯電話。時間を浪費するのに困らない世の中にますますなっていくと思うけど、受身の時間つぶしをしていると、なんだかむなしい気分になる。
一方、本を読むと、充実した気分に満たされる。
「竜馬がゆく」、、、
この本を読めば、本のすばらしさを実感すると思うので、君にささげたい。本の世界に引き込まれて、そして、気持ちが高ぶると思う。
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コロナが与えたこと。コロナに感染症リスクとやらに、今思えば過剰に反応して、翻弄されていた子供達。
児童養護施設で育ち夜の商売をしている母との母子家庭で育った冴。冴は明るく、前向きで、世話好きな母が大好きで、学校で陰口をたたかれたりしながらも、コロナのソーシャルディスタンスで、不快に思わずに学校生活を過ごす。
教育熱心な母をもち、比較的恵まれた環境にあり、どちらかというと少し賢い感じの心晴は、コロナの感染症のとき、ちょっとした事で、学校にいくタイミングを逸してしまい、不登校になる。
感染症で、いろいろなものを失ってしまったが、それ以上に、いろいろなものもたくさん受け取って生きていく感染症世代の子 -
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ネタバレ百貨店の中の魔法なお話。
2回読んだけど、なんだか涙が出てくる。
好きなのはシンデレラの階段の歌のところ。
夏の木馬で、お母さんに出会えた話。
精霊の鏡で、お互いの絵に惹かれていたところ。
百貨の魔法で、お利口くんと福の神ちゃんの話。
結子のストーリーも。
みんながそれぞれを大切に想い合っていて、
あったかい。
ほっこりした気持ちになるお話。
エレベーターガールや外が見えるガラス張りのエレベーター。
そういえば昔は屋上の遊び場があったなぁ、なんて思ったり。
感想を書いた後で、みんなの感想を読んでみたら、
けっこう賛否両論なのね・・・。
ファンタジーが好きな人におすすめします! -
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15歳の自閉症の藤田壮眞さんのエッセイ。
私は発達障害について、一般の方よりも知識があると思っています。発達障害のあるお子さんを持つ親御さん達の気持ちもある程度分かっているつもりです。
でも、ご本人の感じていることは想像するしかありませんでした。気持ちは聞くことができても、見えているもの聞こえているものを共有することはできません。それをここまで具体的に言葉にしてくれているとは!
それも15歳とは思えぬ文章!感性!
定型発達の15歳の少年で、ここまで自己分析をして、それを言葉にできる人はいるだろうか?いや、◯歳の中年の私だってこんなことはできない‥‥
読んでいて、こんなこともできるんだ、楽しく通 -
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エンジェルフライトを読んで、佐々涼子さんの書かれたものを読んでみたいと思い、手を伸ばした。
日本人として日本に住んでいると、友達でもいない限り、コンビニや工場勤務のユニフォームを着ている外国人がどんなビザで日本に滞在しているのか、どうやってビザを取得しているのかを想像する機会はあまりないように思う。ましてや難民に至っては、どうやって日本に辿り着いたのか、これまで深く考えたことがなかった。
私は過去20年にわたり海外で生活してきた。学生ビザや労働ビザなど、それぞれの国で必要なビザを取得して滞在してきたので、一般の人よりは少し事情を知っているつもりだ。ビザ申請というのは本当に面倒で、時間もお金 -
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凄惨すぎるぅぅー!!
グロいし後味が悪くて、とにかく最悪!
最悪なんだけど最高(笑) こういうのが良いんだよ!シンプルだが、非常にスリリングで引き込まれる設定。
超極限のデスゲーム。
人怖、グロ、緊張感などの全ての要素に釘付けになった。これは一気読みに限る!
極限状態になると、人間はここまで変わってしまうのか…そりゃ生きたいよなぁ。
サバイバル要素全開により、ゾクゾクの連発でページを捲る手が止まらない。狂気で怖すぎるんだけど、好みのジャンルということもあり、とにかく面白かったという率直な感想。
最初に読んだ「青の炎」に続き、刺さりまくりで貴志祐介の虜になってまう! -
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人の優しさがぎゅっと詰まっているような、ぬくもりを感じるキャラクターばかりで、本そのものまであたたかく感じるようだった。
主人公と娘の会話が、驚くほど自分と娘と重なっていて思わず笑ってしまうシーンがたくさんあって、子育て経験のある方はきっと尊い時間を思い出し、自然と笑みがこぼれるんじゃないかなぁ。
「受け入れよう」とするような特別な意思表示がなくても、あたりまえのように関係を認めてもらえること。
そういう自然な肯定が、どれほど人を救うのかを改めて感じ、人を大事に思う気持ちが伝わってきてたまらない気持ちになった。
団らんに血のつながりは関係ない。
思いでつながるそれは紛れもなく“家族”なの -
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Posted by ブクログ
児童虐待、性加害、貧しさ、、、
現代日本が抱える社会問題の渦の中にいる人々の心情を通して、人間関係や社会的なものさしについて考えることができた。
とくに主人公章子の手紙では、章子が成長過程の中で、母親、友達、周囲、そして自分と父親のことなどの受け止め方が的確に文章にされていて、気付かされる点が多かった(以下に抜粋)。
物語自体はそこまで意外な展開が続く訳では無いのに、湊かなえさんの文章が、読む手を止めなくて、どんどん読み進めてしまった。中学生の時から読んでいるけど、精神年齢に関わらず、どの年代でも面白いと思える(感じ方はそれぞれ違うだろうけど)物語を書かれるのはすごいなあって素直に感動。
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