作品一覧

  • 白鯨
    完結
    -
    全1巻440円 (税込)
    19世紀後半、アメリカの捕鯨船団が世界の海洋に進出していた時代。イシュメル少年は見も知らぬ港町で船をおろされ途方に暮れていた。なんとか古ぼけた安宿を探し、そこで「人食い人種」のクイークェグという男に出会う。聞けば彼も乗り込む船を探していることが分かり、イシュメルとクイークェグは一緒に適当な船を探しに出かける。そんな彼らが乗組員として採用されたのは、白鯨に片足を食いちぎられ、復讐の鬼と化したエイハブが船長の船であった…。白い悪魔と闘う船長エイハブとイシュメルら乗組員たちの運命は…!?ハーマン・メルヴィルの海洋冒険小説「白鯨」を構成・梶原一騎、作画・影丸譲也のタッグで劇画化!!
  • 書記バートルビー/漂流船
    値引きあり
    4.3
    1巻770円 (税込)
    ウォール街の法律事務所で雇った寡黙な男は、決まった仕事以外の用を言いつけると「そうしない方がいいと思います」と言って一切を拒絶するのだった。男の不可解な振る舞いを通して社会の闇を抉る「書記バートルビー」。アメリカのアザラシ猟船の船長デラーノは、遭難同然のスペインの奴隷運搬船を発見する。嫌な予感を抱きつつ支援を申し出るが……劇的な展開が待ち受ける傑作「漂流船」。アメリカ最大の文豪の代表的中篇2篇。
  • 白鯨 (上)
    3.0
    1~2巻792円 (税込)
    イシュメールは捕鯨船ピークォード号に乗り組んだ。船長エイハブの片脚を奪った巨大な白いマッコウクジラ“モービィ・ディック”への復讐を胸に、様々な人種で構成された乗組員たちの、壮絶な航海が始まる!
  • ビリー・バッド
    値引きあり
    3.5
    1巻708円 (税込)
    18世紀末、商船から英国軍艦ベリポテント号に強制徴用された若きビリー・バッド。新米水兵ながら誰からも愛される存在だった彼を待ち受けていたのは、あたかも邪悪な謀略のような「運命の罠」だった……。緊張感みなぎるストーリー展開と哲学的な考察につらぬかれた現代性。アメリカ最大の作家メルヴィル(『白鯨』)の遺作にして最大の問題作が、いま鮮烈な新訳で甦る。
  • 白鯨 上
    4.1
    1~3巻1,276~1,364円 (税込)
    巨大な白い鯨〈モービィ・ディック〉をめぐって繰り広げられる、アメリカの作家メルヴィル(1819―1891)の最高傑作。本書は海洋冒険小説の枠組みに納まりきらない、法外なスケールとスタイルを誇る、象徴性に満ちあふれた「知的ごった煮」であり、およそ鯨に関することは何もかも盛り込んだ「鯨の百科全書」でもある。新訳(全3冊)

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ユーザーレビュー

  • 白鯨 下

    Posted by ブクログ

    有名な古典なので展開は分かっていましたが、人物紹介で滅茶苦茶ネタバレしてるのは驚きました。しかし、途中で捕鯨や鯨に関する解説が高頻度で入るので(なんならそっちの方が分量多いのではないかと思うほどです)、むしろ先の展開を知っていたほうがストレスなく読める作品だとは思います。

    0
    2025年09月16日
  • 白鯨 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。
    船に乗るまでは語り部として明確にこちらに物語を伝えていたイシュメールの存在(自我というべきか)がいつのまにか消えほとんど三人称の小説のようになっているのに時折思い出したように「わたし」が戻ってくるところなどそれこそまさに浮き上がっては沈む鯨のようで、おそらくはそのような広い意味でも鯨が主人公の小説なのだろうな、と感じた。
    序盤の陸上での物語の中のイシュメールとクィークェグの友情(というには描写が濃すぎないかと思ったが、実際同性愛関係として見られている向きもあるらしい)、エイハブの己の狂気を自覚してなお止まらぬ狂気的な復讐心、そしてそれらを全て押し流すように、いとも簡単に何もかもを

    0
    2025年04月13日
  • 白鯨 上

    Posted by ブクログ

    とてもボリュームのある作品。あらすじは比較的単純だが、哲学的思想が散りばめられていて考えさせられる。聖書やギリシア神話からの引用が多い(岩波文庫版は、注が物凄く詳しい)上、くじらに関する専門的な記述も多い。池澤夏樹は、『白鯨』は、データベースであると言っているが、それはあくまでもくじらに関してだけ。この作品の魅力はそんなデータベースにある訳ではない。くじらが好きなので、そのくじらのデータベースも魅力的なのだが。

    1851年にアメリカで書かれた文学作品が、現代政治を読み解く装置としても働いている。不思議で奥深い作品だ。サマセット・モームが世界の「十大小説」に選んだことだけのことはある。1851

    0
    2025年02月24日
  • 白鯨 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    片脚を奪った白鯨への私怨に駆られ狂信者の如く振る舞う船長エイハブと航海士スターバックの対立を始め物語は俄に動き出しやがて読者の脳内演出力を試す圧巻の山場へ突入。その時小生が乗る通勤列車は荒波に呑まれる捕鯨船と化した

    様々な人種で構成されるピークオッド号はアメリカ合衆国の象徴と考えられるが白鯨は一体何を表しているのか。個人的にはまるで万物の長でもあるかのように驕り高ぶる人間に対しての神の怒りではないかと思ったのだが果たしてどうだろう

    首にロープが巻きつき海へ引きずられて絶命するエイハブの最期が印象深い。或る意味彼らしい死に様と云える

    0
    2025年02月17日
  • 白鯨 中

    Posted by ブクログ

    話が面白いのは勿論のこと、だんだんイシュメールが好きになってきた。
    初めは、ストーリーの合間に入るイシュメールの鯨に関する解説を面倒くさく感じていた。
    だけど「これ鯨オタクの早口だな」と思ったらめちゃくちゃ面白くなった。超強火レヴィヤタンオタク。
    82章「捕鯨の名誉と栄光」は最早笑った!汝は捕鯨者!!

    0
    2025年02月12日

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