メルヴィルの作品一覧
「メルヴィル」の「白鯨」「書記バートルビー/漂流船」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「メルヴィル」の「白鯨」「書記バートルビー/漂流船」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
これは面白かった。バートルビーのおよそ理解できない行為。バートルビーを許すどころか助けようとする雇用主。同僚たちの奇行。謎解きのように語られる過去。それでも理解は進まない。こんな不可解な話なのに先を読まずにいられない。
漂流船は実話にもとずく作品だが、巧妙に仕掛けられた作者の罠によって、疑心暗鬼を深める。そして最後のどんでん返し。やられました。
原題:BARTLEBY,THE SCRIVENER/BENITO CERENO
書記バートルビーーウオール街の物語
漂流船ーべニート・セラーノ
著者:ハーマン・メルヴィル(Melville, Herman, 1819-1891、アメリカ・ニューヨ
Posted by ブクログ
語り手はウォール街の一角で法律事務所を営む年配の男。彼はターキーとニッパーズというあだ名の二人の筆耕と、ジンジャーナットというあだ名の雑用係の少年を雇っていたが、仕事が増えてきたために新たに代書人を雇い入れることにした。募集広告に応じてやってきたのは、バートルビーという名の、品はいいがどこか生気に欠けた青年。彼は、当初は非凡な量の筆耕をこなしていたが、しかしあるとき所長に呼びかけられて、書き写したものの点検のための口述を頼まれると、「せずにすめばありがたいのですが」とだけ言って再三の頼みを拒否する。ウォール街の法律事務所で雇った寡黙な男バートルビーは、決まった仕事以外の用を言いつけると「そうし