あらすじ
みんなには隠している、少しだけ特別な力を持った高校生5人。別に何の役にも立たないけれど、そのせいで、クラスメイトのあの子のことが気になって仕方ない――。彼女がシャンプーを変えたのはなぜ? 彼が持っていた“恋の鈴”は誰のもの? それぞれの「かくしごと」が照らし出す、お互いへのもどかしい想い。甘酸っぱくも爽やかな男女5人の日常を鮮やかに切り取った、共感必至の青春小説。
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Posted by ブクログ
5人の仲良しグループのお話。
一人一人の視点で描かれている。
まずは京くん。
暗めで自信が無いけどミッキーに恋している。
頭の上に記号が浮かんでて人の気持ちを見て分かることができる。
エルに思ってる事とかを見てとても優しい子だと思った。
次はミッキー。
ミッキーはバーが見えて相手のテンション感が分かる。
文化祭でいつも明るいミッキーがミスをしてしまう。
パラとの友情関係がすごい良かった。
次はパラ。
この本の中で1番好きかも。
自分の気持ちを隠していつも考えて行動してる。
ヅカがパラの気持ちに気づいた時感動した。
そしてヅカ。
一言で言うとめっちゃ良い奴。
1番友達になりたい。
詳しくは書かれてないけどエルのことが気になり出てたんじゃないかな。
最後にエル。
元々不登校だけどミッキーたちと仲良くなってどんどん明るくなってる様子が良かった。
最後のミッキーと京くんの勘違いは予想してなくて面白かった。
Posted by ブクログ
それぞれ人の気持ちが何らかの形で見える能力がある5人の高校生活。能力があったって、性格はそれぞれ。
誰もが友達を思い遣っている。
とても良かった。
パラの回が1番苦しいけど良かった。
これ、同じ時間を他の子の視点で読みたかったな。
繊細過ぎて、何でそんな言動するんだよと
イラっとする人もいるかもしれないけれど
ちゃんとその理由が描かれているから私は好きだったな。
Posted by ブクログ
5人それぞれが自分が持つ特別な力の存在に悩ませられながらも、心の中で必死にもがいて、最終的には自分を理解して認めてあげられていたところが素敵だなと思った。終盤にこの本のタイトルである「かくしごと」は単なる「隠し事」という意味のほかに「各仕事」という意味が込められていたことがわかり、とてもハッとさせられた。いつも明るくてヒーローのようなミッキーにはミッキーの役割が、内気で人に嫌われることを恐れてしまうエルにはエルの役割がある。私はどっちかというとエルに似ていて、ミッキーみたいな子になりたいけれどなれない自分を嫌いになってしまうところがあるけれど、そんな私だからこその役割があったらいいなと思った。恋や受験勉強や修学旅行など青春がたくさん詰まっている作品で、私も高校生に戻りたいなと思ってしまった。
Posted by ブクログ
普段小説を読む機会がなかった自分に、
読書にハマるきっかけをくれた大事なら一冊。
学生らしい悩み。
みんなそれぞれ能力があるけど、それって特別な力じゃくて、みんな持ってる力だと思った。
心の動きがシーソーみたいに見える、感情が見える、喜怒哀楽が見える、鼓動の速さが見える、好意の矢印が見える。
それって結局よく相手を見て、相手のことを考えて行動してるのと同じなのかなって
ものすごくリアリティがある青春物語でした。
あと実写版の出口夏希がかわいかった。
Posted by ブクログ
最初から最後までずっとドキドキワクワクさせられて、次の文章も想像できなくてネタバレしたくなくて隠しながら読んでました笑
めちゃめちゃおすすめです。特に高校時代など青春をコロナなどで謳歌できなかった世代の方に読んでいただきたいです!
Posted by ブクログ
5人それぞれの特徴も似ているようで似ていなくて、性格も似ているようで似てないから、それぞれのドラマがある。だから人間って交われば交わるほど深みが増して面白いんだね!でも苦しいことも比例するよね、、と自己を顧みてもそう思いました。多感な時期、いろんな感情を経験することが大切で、それが出来る環境はとっても恵まれていると再認しました。5人に私の心も覗いて見て欲しい!
Posted by ブクログ
久しく読書から離れていたが、ふらりと立ち寄った本屋で手に取り購入。
高3の男女5人組が主人公で、5章仕立ての本作はそれぞれ各キャラクターの視点から物語が語られる。
主人公達はそれぞれ人の気分や感情を記号や図形で見る事ができるというちょっとした能力を持っている。が、お互い他人には秘密にしている。
男女仲良しグループ間の恋愛関係を軸に、それぞれ自分に対するコンプレックスのようなものも絡み合い…
サクサク読めて読後感も悪くない。
登場人物同様、高校生あたりにおすすめ。
Posted by ブクログ
青春ってこんなキラキラしてたったけな?と振り返ってみて、これくらいキラキラだったよ?と言うお話。
タイトルの『かくしごと』とか、他人の気持ちが記号とかで見える能力と言う設定も、誰かが自分以外を好きな気持ちはよく分かるのに肝心の自分の好きな人の気持ちや自分の気持ちは分からない。って、まさに青春小説のプロットそのものなんて言えるのが、大人の特権ですかね。
Posted by ブクログ
青春小説。
各章のタイトルと各キャラの能力にワクワクした。
ただ、そんな仕掛けはスパイスやアクセサリーにすぎなくて、キモは、思春期の不器用さとかあっちこっちに揺れまくる心情が丁寧に温かく描かれていること。
全く違う性質の者同士(INFPとENTJかな?)が、お互いの考えを理解できないと思いながら、それでも友達として尊重しケアしようとする、その対話がきちんと描かれていて胸熱だった。
最後、「隠し事」と「各仕事」が掛けられててちょっと取ってつけたようだった。
プロロオグとエピロオグはちょっとよくわからなかったけど、10代の少女が書いた本みたいなドライブ感とオシャレさを感じた。
Posted by ブクログ
読み進めていくにつれて、5人の感情の矢印が繋がっていき面白かった。
恋愛や進路や人間関係や些細な一言で悩むところが高校生であり青春だなーって思った。
何年後も良い関係な5人でいてほしい。
みんな他人の気持ちを考えすぎちゃうう優しい人ばかりで、妬み恨みとかが無く嫌な気持ちにならずに読めた。
Posted by ブクログ
高校生の青春小説!って感じでキュンキュンすることもあるけれども、それぞれが持つかくしごとに個性があっていいんだけど、それぞれの主観から短編が進んでいくから交錯することもあり曖昧な表現もあり整理しながら読み進めていく必要あるかなと。
タイトルの最後につく「(片括弧)やエピローグの解説求む!
Posted by ブクログ
ストーリー自体は青春物語だけれど、そこには深いメッセージが込められていると感じた。
一日中、他者と比較しやすい環境に置かれている私たちに対して、「みんな、特別な力を持っているんだよ」と比喩的に語りかけているような気がした。
その“特別な力”とは、何も魔法のような不思議な力だけではなく、それぞれの人が持つ“個性”なのではないか。
言い換えれば、個性とは、誰もが持っている魔法なのだと思う。
自分だけの能力(=魔法)を使って、自分のお役目を全うできたらいい。
けれど、たとえそんなことを意識していなくても、私たちは知らぬ間に誰かの役に立っているのかもしれない。
そう思いながら生きていきたいし、人の能力や個性も、大切にしていきたい。
Posted by ブクログ
青春っていいなぁ、私も人のちょっとした言動を気にして、その背景を考え込んでしまうタイプなので、エルに共感。
「それぞれが各仕事(かくしごと)を与えられて、私が皆んなにしてあげられることはなんなのか、それが自分は誰なのかという問題の答えなような気がしました」
Posted by ブクログ
「こんな力あったらいいかも」と思える
少しだけ特別な力を持った5人の高校生。
その力のせいで、あの子が気になったり、友達とギクシャクしたり、悩んだり、傷付いたりと、ままならないもどかしい思いがはるか遠いい昔の青春という言葉を思い出させてくれる。
読み方によって青春小説にもなるしファンタジー、ヒューマンドラマにもなるとても奥深い小説。
物語の登場人物は
京、ヅカ、ミッキー、パラ、エルの5人。
ほぼニックネームで呼ばれているところなんかも「青春」って感じでいいですよね。
学校の日常の日々をそれぞれの視点で各パート別になっているので別の物語のように楽しめる。
「人より少しだけ分かる力」で順風満帆にいきそうなんだけど、逆にわかるから
自分の言動がもしかして相手を傷付けていないか後で気になっちゃったり、「自分なんて」と自分を低く見積もっていたりと上手くいかない。
「人より少しだけ分かる力」を駆使して友達を思いやり、空回りしながら友情を深めていく姿はおじさんには眩しすぎて目を開けてられない。
だけど何の能力もないほうが気が楽かもしれない。あれ、今怒ってる?とか顔色ばかり気にしちゃうかも。
5人の個性と能力がすごいマッチしているのがキャラを際立たせて感情移入しやすく愛着が出てくる。
ちなみに私は明るくて元気いっぱいのミッキーがお気に入り。
パラとヅカはちょっと面倒臭そう。
人間関係というか恋模様?が複雑でよく分からないのも、いろいろな展開が想像できて面白い。
特に3人の気持ちが曖昧な表現でよく分からないからモヤモヤしてしまう。
京は見ててヤキモキするし!
でもエルだけは誰に矢印が向かっているのか分かっているんだろうな。
タイトルの途中の「」何か意味ありそうだよね。(私見だけど多分あれかな?)
あと、タイトルの最後とエピローグの最後も「 で終わってるのも気になる。
ヅカの鈴も謎なんだけどね。
タイトルも3つの意味込められてたし。(たぶん)
物語はもちろん、タイトルや各章ごとに「かくしごと」が仕掛けられていて、それが伏線になっていたりトラップがあって面白かった。
そうそう裏表紙のQRコードでサイドストーリーも読めちゃうのも得した感じ。
続編でないかなぁ。
Posted by ブクログ
人の気持ちを少しだけ読み取ることができる能力をもつ高校生5人の恋と日常を描いた青春群像。
人の気持ちが記号で見えたり、人の感情の喜怒哀楽がマークで見えたり、5人の能力がそれぞれ違うところがみそ。気持ちがわかる分、必要以上にドキドキしたり、思い悩んだりします。
設定がとてもよくできているので、もう少し期待してしまった。
Posted by ブクログ
なんだろう。不思議な感じ。
面白くないわけじゃない。
それぞれが違う形で能力があるのも面白い設定だし、曖昧なまま余白のある終わり方をするのは好きだし、裏表紙のQRコードから更に楽しめるのも最高にテンションが上がった。
だけれど、なーんか腑に落ちないというかなんというか。
不思議な感覚。
ここからは感想外。
私はきっとパラとエルに似てる。
たまにミッキーも装う。
私の夫は京くんみたいな感じ。
だから、この話を読み進めると、私たち夫婦みたいなやり取りが多々あって、心境がバッチリそのままで、その点は楽しかった。
あと、個人的にはミッキーの能力が欲しい。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
人の気持ちが「!」「?」「、」「。」で見える男子(京)、人の気持ちの浮き沈みが方向で分かる女子(みき)、人の心拍数が分かる女子(パラ)、人の喜怒哀楽がトランプのマークで分かる男子(ヅカ)、人の恋心が矢印で分かる女子(エル)。
そんなお互いに隠し事を持ち、でもその能力のせいで絶妙にすれ違う5人組高校生の話。
聞き流す分には面白い。ただその能力が最大限生かされたストーリーになっているか、と厳しいことを思ってしまう…。笑
大学時代は住野よるさんの本が好きだったけど、最近何冊か読んでみて刺さらないからこれは本の当たり外れというよりは、私自身が住野よるさんにハマらなくなってしまったのかもしれない。
Posted by ブクログ
京とズカ、ミッキー、パラ、エルにはそれぞれ「かくしごと」がある。
きっとそれは誰にでも多少は見える・感じられるもの。それを上手く表現した小説。
青春だね。
Posted by ブクログ
ちょっともう感性が合わなかった。
若い頃に読んでれば、「あー、分かる分かるー」になるんだけど、おじさんだからなあ。
息子や娘がこの小説のように楽しい学校生活を送れればいいな、と思ふけふこの頃。。。
Posted by ブクログ
形は違えど他人の気持ちを可視化する能力を持った5人の青春小説
相手の気持ちがわかるなんてとっても便利な能力だが万能ではなく、喜怒哀楽は知れてもなぜ相手がその感情になっているのかの理由や原因の解決策は自分で考えるしかない。
そのため時には相手とのすれ違いや勘違いが起こる。時に友情関係や恋愛関係は複雑なものでありその複雑さや尊さを知り5人が各々成長していく姿に保護者のような気分で読んでいました(^ω^)
感情の変化を様々な記号で表すって住野よるさんはユーモアの塊ですね!!
Posted by ブクログ
5人の高校生は、それぞれ人の感情や思考のアンテナを「特殊能力」として表現していて、その発想がとても面白い。
相手の心にふと現れる「記号」のようなものを感じ取り、その力ゆえに苦しんでいました。感情が見えてしまうというのは便利なようでいて、むしろ人間関係を複雑にしているような、、、誰かの本音や不安が分かってしまうからこそ、気づかなければよかったことまで抱え込んでしまう。能力があるから正しく理解できるわけではなく、むしろ思い込みや勘違いを生みやすいという描写が、とてもリアルでした。
物語を読むうちに、「かくしごと」とは単に能力を隠すことではなく、「人に言えない本音や弱さ」そのものだと思った。
題名が「か『』く『』し『』ご『』と『』」と一文字ずつ区切られているのも象徴的で、それぞれの記号が違うように、5人それぞれがまったく違う想いを抱えていることを表しているように感じます。
誰かの小さな変化に気づいたり、自分の弱さを見せる勇気をもらえたりする物語で、思春期の心の揺れを、優しく肯定してくれる本だと強く感じます。高校生の娘にもぜひ読んでほしい作品だと感じました。
Posted by ブクログ
青春ってこれだよねぇと思った。少し異なる能力を持つ彼らが甘酸っぱい学生時代を過ごすお話なのだけど、能力があるからこそまた新鮮な感じで読み進められた
Posted by ブクログ
青春はどうしてこうも、面倒で美しいのか。当時のクラスのムードメーカーも心の中ではこんなふうに考えていたのかな。ここまではっきりではないものの、人の感情を読むのに長けた人、気持ちの方向性を読み取るのに長けた人は存在するから、完全な空想の話ではないと思った。なんならそういうことに秀でた人の行動や苦労というのが文章を通じて伝わってきた。この人の気持ちを読むことに長けた人は世間では重宝されるのだろうが、当人は幸せなんだろうか。それはそれで気苦労も多いんだろうなと感じた。
Posted by ブクログ
他人の心境がわかるちょっとした能力を持つ高校生5人の物語。考えていることがわかるわけではなく、ざっくりと怒りや悲しみといった分類がわかるだけというところがミソ。特殊能力があっても高校生らしく人間関係に悩むのは変わらない。むしろより複雑化していると感じる場面も。エルやヅカの考え方に共感できない部分があったのは、思春期から遥かに遠ざかってしまったからだろうか。青春時代に読んでみたかった。
Posted by ブクログ
ふと、甘酸っぱい青春ものが恋しくなり読んでみました。
自分に自信がないがゆえに、相手の気持ちを考えすぎて、負の感情ばかりが膨らんでしまったり。
周囲が抱く私のキャラを利用して、おかしな行動をとれてしまったり。
これまで誰にも言わずにやり過ごしてきた自分の姿が、物語に登場する5人それぞれの“秘密”を通して浮かび上がり、胸がぎゅっと締めつけられる思いがしました。
それぞれが何かしらの役割を持ち、それがやがて「私はどんな役割を担えるのか」「私はなぜ存在しているのか」という、大きな問いの答えへとつながっていくという話は興味深かったです。
存在意義なんて本当はなくて、私たちは勝手に生まれて、勝手に死んでいくだけ。
そんなふうに言い切ってしまえば簡単だけど、それじゃああまりにもつまらない。
だからこそ私は、難解な迷路を攻略しようと右往左往するように、色々なことに挑戦することで日々を楽しく生きていきたいと思いました。
その一瞬一瞬で誰かの役に立つことができたなら、それはきっと最高に幸せなことだし、そうした積み重ねが、命の重みを少しずつ深めていくのではないかと読んでいて思いました。
そして馬鹿って最高。
私もかわいらしい馬鹿になりたい。