ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 殺し屋の営業術

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    江戸川乱歩賞受賞作とあればミステリー好きは手に取らずにいられませんでした。選考委員のみなさんがぶっちぎりで推したのも頷ける面白さでした!続編希望!

    私も営業なんですよね。ですから殺し屋サイドに足を踏み入れる前の鳥井が、ノルマ達成のために積み重ねてきた事は、裏付けのあるロジックですし、意味ある努力と言えます…鳥井のようにストイックに徹底できるのは決して当たり前ではなく、ワーカホリック以上の何か、があると思うのですが、鳥井本人はそれを『空虚さ』と称しており、殺し屋サイドへ転じるごとに生の実感を得ていく変化に一気読みでした!
    営業として私に足りないものは何かと考えさせられましたよ…ブラフかな…。

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    2026年02月15日
  • 熟柿

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    本屋大賞ノミネート作で本作のみ未読であったため、ようやく手に取り読みました。いやはや、すごいですねというか、濃密でしたね。どうオチをつけるか、気になって仕方ない展開だっただけに、このラストは素晴らしかったと思います。

    本作は、伯母の葬儀に呼ばれた主人公が帰り道に交通事故を起こしてしまうところから物語が始まります。そして、あろうことか主人公は轢き逃げをしてしまい、服役することになります。服役中に出産した息子とは、離婚をキッカケに生き別れになり、途方に暮れる主人公は果たして息子と再開できるのかというストーリー。

    1人の女性の人生をマジマジと読んでいるような非常に濃密な読書体験でした。住み込みで

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    2026年02月15日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    前半はしんどかったが、後半に行く程に盛り上がり一気に読み終えた。
    ミステリー大賞を獲るだけのことはある。

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    2026年02月15日
  • ミステリ作家、母になる

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    結婚、子育てに前向きになるエッセイ。

    終始お子さんへの愛が感じられて、育児の大変さももちろんあるだろうけど文章全体が明るい。お子さんのおもしろエピソードも微笑ましい。

    ニュースなどを観てると子育てに対してネガティブになることも多いけど、このエッセイを読めばポジティブになれる。未経験だから子育てエッセイ楽しめるかなぁなんて最初は思ってたけど全然!エピソード自体が面白いけど、それをこんなにも読みやすく面白く表現できるのってすごいなぁ。

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    2026年02月15日
  • ババヤガの夜

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    暴力的でグロテスクで、先を読みたくないと思いつつスピード感ある場面展開に、止まらず読み進めてしまった。

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    2026年02月15日
  • 男の背中 雀鬼からのラストメッセージ

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    麻雀に明け暮れていた若かりし頃、憧れつつも別世界の人という存在であった氏の最新本。氏の生き様、考え、人生観からは多くのことを学ぶことができる。自分の考えを押し付けないところが、捻くれ者の私でも素直に引き込まれてしまう魅力である。麻雀好きでない人にも読んでもらいたい作品である。

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    2026年02月15日
  • 僕たちにはキラキラ生きる義務などない

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    ルネラジリスナーなので購入。男爵がラジオで普段から言っていることをギュッとまとめた一冊。男爵は自虐気味に自分の人生を語るが、多くの名も無き芸人が世間に名を知られる前に消えていく世界で、50歳を過ぎても生き抜いてる。才能のある人だからこそ、人生を諦める姿勢を表に出しても、周りは受け入れてくれるのだと思う。30歳そこそこで凡人の私が人生諦めてますという姿勢でいても、後ろからケツを叩かれるか、ひっそりと左遷されるだけである。男爵を批判しているわけではないが、我々凡人は少なくとも職場では、内心はどうであれファイティングポーズを取り続ける必要があると思う。とはいえ、プライベートな部分では肩の力を抜いて生

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    2026年02月15日
  • 駅から徒歩138億年

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    超面白い!
    「いるはずのない親戚がXで見つかった話」が好き。日常の中にひそむミステリ。

    この人は旅が好きなだけではなく、旅そのもの、旅に出たい自分の内面に真摯に向き合っているところがすごいと思う。
    旅の定義をいちどバラしてもう一度作り上げているような感じがする。初めての場所に行くこと、初めての経験をすること自体が旅なのではなく、積極的な行為でそこにある環境をおもしろがること自体が旅…みたいな。上手く言えないけど。
    旅を通して見たもののおもしろがり方がうまい。

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    2026年02月15日
  • ネバーランド

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    4人の少年、寮で過ごす青春物、、、と思いきや、そこは流石、恩田ワールド、一筋縄ではありませんでした! 4人が抱えているトラウマが明かされていく中、歪んだ扉、は圧巻、そこまでやるか!のショッキング。冒頭のエースをねらえ、的なコミカルさの後に来るもんだから、いやはや。しかし、読後感は良き。寮生活経験者なので懐かしさもあり、満足です。

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    2026年02月15日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    題名とカバーデザイン、装丁の理由がわからないまま読み始めて、中盤で理解した瞬間、サーっと鳥肌が立った。

    登場人物は、推し活をする人、させる人、そしてかつて推し活をしていた人。
    “推しという存在”を中心に物語は展開していく。

    おそらくこの本を読んだ人は、自分はどのタイプの人間かをすぐに考えると思う。
    ちなみに、私は国見タイプ。
    何も間違えることはないけれど、何の加点もない。……本当にその通りで、楽しくはない。

    昨今の「推し活」と言われる現象や話題性が、決してただの偶然ではないことがリアルに伝わってくる。
    それは「させる側」の戦略だけでなく、「している側」から発せられるエネルギーも関係してい

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    2026年02月15日
  • ランチのアッコちゃん

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    ネタバレ

    人間関係が難しい。仕事がうまくいかない。自分はどうしてこんなことをしているんだろう。登場人物がそれぞれ抱える悩みにとても共感した。だからこそ、ほんの少しの言葉や出会いやおいしい食べ物で少しずつ元気になったり前を向いたりする様子が気持ちよかったし、元気をもらえた。
    文庫のあらすじに『ビタミン小説』と書かれているのも納得。
    アッコさんが三智子ががっつり登場するのは四編のうち二編で、まだまだ2人のやりとりを見ていたかったから続編を読もう。

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    2026年02月15日
  • リラの花咲くけものみち

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    ネタバレ

    中学で長い間引きこもりになってからの大学での家族、友人、恋愛等色んな人間関係での成長、獣医学に関する成長全てが良かった。また、想像してた獣医師の仕事より幅広い分野に関わる事、とても体力を要する事、動物にも人にも悩む事と獣医師に興味深く思った。また読みたい作品。

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    2026年02月15日
  • あの子とQ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    吸血鬼の話なのに途中からミステリー…「血を吸ったはずなのになぜ吸血鬼になってないか」「なんで全員生存しているのか」を読むことになるとは。さすがジャンル万城目学。
    ヨッちゃんと嵐子ちゃんがあまりに真っ当で、それなのに吸血鬼の話で、訳分からんのに切なくて、胸が熱くなる。

    肝心なところが解決しなかったので即続きを確保します

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    2026年02月15日
  • カフェーの帰り道

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     文章の佇まいというか、文章の間がとても心地よくて、ゆったりとした気持ちでお話の中に入り込めました。語彙も漢語よりも(ちょっとこだわりのありそうな)和語が多く使われていて、作品にたおやかな雰囲気を醸し出しています。

     様々な境遇が語られて、それは幸せな話ばかりではありませんが、少ししたたかでしなやかなユーモアが根底に流れていて、人生いろいろだなぁという深みを感じさせてくれます。

     登場人物たちが、他者を見る見方が、相手から見られている見方と食い違っているのが、とても面白く読めました。自己卑下の気持ちを持っているのに、相手からは全然逆に堂々としていると思われていたりとか、現実は案外そんなもの

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    2026年02月15日
  • 杉森くんを殺すには

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    すごいよこれ。ほんと、リアルな、生身な若者がいた!
    中学生くらいの子を持つ親にも読んで欲しい。
    柔らかめのboxティッシュとゴミ箱は近くにあった方がいいよ。

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    2026年02月15日
  • 桜風堂夢ものがたり2 時の魔法

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    これでシリーズ最後ということで、寂しさも感じますが、ぜひ映画化されることを期待します。実写でもアニメでもいいので。

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    2026年02月15日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    『山月記』を読みたくて買ったのだけれど、『李陵』が名作すぎた!

    主人公の李陵の他に、蘇武、司馬遷の生き様が書かれていて、

    蘇武は、李陵の旧友で同じく匈奴に捕まってしまったけど、超立派な漢気の持ち主で、己の愛国心を貫き、最後は祖国に呼び戻された、まさに天命の持ち主。

    司馬遷は、李陵を擁護する発言が原因で腐刑(男性器ちょん切り)と言う彼のプライド的に死ぬ程耐え難い屈辱を受けながらも、史記を書き上げると言う使命だけで生き、書き上げた後すぐ亡くなったらしい。

    李陵は、充分戦ったし、匈奴の捕虜になったのも仕方ないし、祖国もそんな李陵に対して冷たい仕打ちだったけど、蘇武と比べちゃうとそこまでの人じ

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    2026年02月15日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    過去は変えられないと思いがちだが、未来によって常に過去は変えられているーーー。本作のテーマともいえるこの概念をベースにしながら、恋愛とも言えないけれども互いを思う気持ち、嫉妬により結ばれなかった結婚生活まで、静かに流れるクラシックのような物語だった。
    ミステリではないのに、先が気になり、でも一気に読み進められないような独特の雰囲気を感じた。他の作品も読み進めたい。

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    2026年02月15日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    腹が立った。
    何かに命をかけて夢中になることの何がいけないのか?ほっといてくれ。
    と、自分のことを言われているかのような、嗤われているかのような気持ちになるこの私の状態そのものが、まさに信徒気質であり自他との境界が曖昧であることの表れ。
    イン・ザ・メガチャーチという物語の中に飲み込まれ没頭してしまった。悔しい。

    何かに脳みそと時間を溶かすということは、経験からしてぼんやりとした恐怖がある。その先の未来のことや現実から目を逸らしたい。自分に向き合い続けるという恐ろしい作業だけに人生の時間を費やすには、寿命まで長すぎる。暇すぎる。生きにくいこの世の中を自分を騙し脳みそを溶かしながら、その手段とい

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    2026年02月15日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    オーディオブックにて。

    時代の流れから本を読めなくなる人の納得のいく理由が裏付けられていた。

    本を読む際にノイズが必ずあり、現代の人々はすぐ答えを求める。その背景にはTikTokなどのショート動画が流行し、短時間で得られる情報量が多いから。
    またチャッピーも含めすぐ答えが得られる媒体も登場した。

    しかしながら読書は自分が得たい情報以外も入力され、なにせ時間がかかる。
    タイパは悪い。

    このタイトルの答えもこの本では過去の時代から遡り考察しているためすぐには得られない。
    しかし読書はそれがイイ。
    現代社会ではすぐに得られる答えが多いため、
    時間をかけて答えを探すことの大切さもあるのでは。

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    2026年02月15日