小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
数年前に読んだ本の再読。最高に面白い。
そうそうと思った箇所は、以前Kidnle上でハイライトしていた箇所であった。
>「……なんか、宗教みたいっすね」
>そうですよ、と反射的に心の中で答える。これから、私たちは「店員」という、コンビニのための存在になるのだ。
朝礼のシーンである。主人公は、「コンビニ店員」という社会の歯車、一部になることを心から望んでいる。一人の人間ではなく、コンビニ店員であれば、機械と同様であり、変に介入されることもない。
主人公は、死んでいる鳥を焼き鳥にしたら美味しそうと言ったり、喧嘩を止めるために男子生徒の頭をスコップで叩くといった”普通ではない”こ -
Posted by ブクログ
待ち焦がれたマハさんの新作。
発売日から、丁寧少しずつ読み進めました。
一言。言葉にならないほど読後の余韻に
浸っていました。
1人の若き女工に過ぎなかった主が
作家を目指し、様々な苦難と幸運とに
翻弄されながらも作家を目指す。
その直向きさに先ずうたれてしまう。
中盤では切なく涙を誘うのですが
その反動で兎に角主人公の『すてら』を
見守りつつその後は一気読みでした。
若き日に叶わなかった恋心が終盤で
もしかしたら‥と思いましたが
もしも続編があるなら‥と期待してしまいます
兎にも角にもホシ10個位付けたい!
読み返したいそんなマハさんの新作でした
超オススメ!!
2026.4冊め -
Posted by ブクログ
前半の「暁闇」までは親の宗教信仰により人生をめちゃくちゃにされた人とその復讐の話。実際に起きた事件が思い出された。
面白いのは後半の「金星」からで、ここで前半の事件の動機がガラッと変わり『俺はただ、星を守りたかっただけ』の意味が分かる。
これ以上宗教によって自分が愛する人が潰されないように、救いたかっただけなんだな。
ただの宗教二世の話ではない。暁は自分の過去のためではなく、愛する人が生きていく未来のために行動したんだなと思った。
前半までと最後まで読んだ後で、この本の印象が大きく変わるのが面白い。
どこまでがリアルなのか分からないけれど、社会の闇に切り込んでいてとても読み応えがあった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ闇バイトってどうして無くならないんだろうとニュースを見て思っていましたが、この本を読んで、生活苦や危機感などいろんなものが合わさって無くならないのかとしみじみ思いました。
花ちゃんの変わりようから、人間立場が変わると次第に性格も変わってしまうのかとも思いました…
友達関係からリーダー的立場になり、頑張らなきゃという気持ちが先行。それに蘭ちゃんや桃子が付いて来てくれるかと思ったらそんなこともなく、今までと変わらず呑気に見える2人や頼れない大人の黄美子さん…
何かを一緒にするするとき、同じ熱量、同じ価値観がないと破綻してしまうのかと思った。
最初からお金があったら解決した問題なのかと考えたが、お -
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Posted by ブクログ
ネタバレこれぞ本格ミステリーと思う作品だった。
有栖川先生の作品を読むのは初めてだったが、今となっては古典的のように感じるトリックも当時は画期的だったことが伺えるし、それでも時代を感じさせない文章力、構成力は圧倒的と言わざるを得ない。
気になる点は2点。
一つは、交換殺人に仲介人を設けるという素晴らしいアイデアだが、これは実行犯二人とも始末しないと成り立たないのではと思うところ。室木も殺すつもりだったのだろうか。それとも絶対露見しないと考えていたのか。この手のトリックにおいて一番の肝となる信頼関係が薄い、また仲介人が非力過ぎて私ならこの人が実行犯になれると信じられない。
二つは、犯人に慈悲という名目で