小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
他人と分かり合うことの難しさ、いや、そもそも分かり合おうなんておこがましいということが、よくよく分かった一冊でした。
腐女子の由嘉里と、死にたいキャバ嬢のライ。
全く違う世界で生きてきた二人が出逢い、影響を及ぼし合い‥‥というお話だと思っていたら、そんな単純な物語ではなかった。
読んでみて思ったこと、感じたことはたくさんあって、色々書き残したいのだけれど、とても難しい。
どんなに言葉を選んでも誰かを傷つけてしまいそうで
躊躇してしまいます。
由嘉里も最終的に自分がライに対してできることは彼女を傷つけないことだけだと気付きます。
相手をどんなに愛していても、決して分かり合えないことがある。愛して -
Posted by ブクログ
ネタバレ「うち、知りたいんです。民主主義って何なのか」
戦後80周年。
そんな2025年のうちに読みたかった作品をやっと読めました!
「民主主義とは何か」
これが、最大の問いであったように思う。
民主主義に正解はない。
「十人に聞けば十通りの民主主義がある」
「日本には日本らしい民主主義の花が、いつか咲くんじゃないでしょうか。」
確かにそのとおりだなと思う。
私も読みながら、リュウのレッスンを受けてる気分になった。
第6章の終わりからの伏線回収の展開にはかなり驚かされたが、ほんとうに面白い1冊だった!
本作は何年か経てば、ドラマ化するんじゃないかなと思った!
是非、楽しみな作品です
分厚