小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
どうしようもない。救いがない。そんな一言に尽きる。読み終えた瞬間はそう思えた。
しかし、少し時間が経って考えが改まる。
人は元来からクズはクズとして性格が決まっているのか、社会に交わることで少しずつ形成されるのか。犯罪を元々から犯すような人格なのか、犯罪といかなくとも、社会において害悪な人格が生まれるべくして生まれるのか。
横井という人間は、はなから救いがないのか。そんな人間へと善意の人間が無自覚にも形成させてしまったのか。
ニュースで犯罪者や迷惑行為をする人間を見て、「元から攻撃的な人間だ」「はた迷惑な存在だ」と自分とは無縁な人間として勝手にカテゴライズしていたが、そんな人間を生んだのは、そ -
Posted by ブクログ
ネタバレ轢き逃げ事件で罪を背負った女性の半生を綴った作品。刑務所で産み別れた子供を想いつつ、逃げるように転々とせざるを得ない辛さ。
罪悪感からか、あらゆる考えが後ろ向きで、明るい人生が見出せない苦しさがリアルに描かれていて読んでいてものすごく心苦しい。
その中でも友人や話ができる大切な人が少しずつ増え、ついに生き別れた子供と会えるシーンにはぐっとくる。感動の再会で抱きしめたりするのかなとと思いきや、実際はお互いぎこちない距離感で、でも少しずつ想いを伝え合う時間は逆に現実的なんだろうな。
最後は、この先少しずつ未来に向けて前向きになれそうな展開で終わり、それまでの半生の苦しさを感じれた分、がんばれ〜泣 -
Posted by ブクログ
最初のプロローグが、誰の体験談なのかずっと気になりながら読み進め、ここに繋がるとは...と思ってからは先が気になって一気に読んだ。
御子柴の過去が暴かれ、本人は気にしてないが世間は気にして、かなりどん底にいた状態から、新聞を読んですぐに行動する姿に好感を持った。
もちろん御子柴の過去が許されることではないにしても、ちゃんと「贖罪」をする面で一貫しててすごい人だなと思った。
教官が正直最大の敵だったが、何を持ってして「贖罪」とするかの判断が人それぞれだと教えてくれたのも教官だったから、こうなってしまったのも理解はできた。
本音で言えば、最悪の環境下をもっと考慮して貰えないものなのかと憤りを感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久々にページを捲る手が止まらない本だった!
読んだ後も、描かれていない登場人物の心情やその後について思いを馳せ、しばらく涙が止まらなかった。
私は、もう一生出会えないかもしれないけれど、出会えたことで自分の人生を変えてくれた人は絶対にいると思っているし、それを描いている物語が好きで、この本もまさにそうだった。
今の葵が誰かを傷つけることは口にせず、何でも受け入れようとするのは、きっと葵の中に「嫌いだと言う表現よりは好きだと言う言葉を使う、できないと言う表現をせずしたいのだと言う、むかつくと言うときには必ず相手を笑わせる」あの時のナナコが今も生きているから。
大人になると、結婚しているかし -
Posted by ブクログ
ネタバレいやぁ、圧倒的な物語の紡ぎ手。
1958年、ミネソタの田舎町ジュウェル。
戦没将兵追悼記念の日にこの町を抱くアラバスター川の淵でウナギに食い荒らされた死体が発見される。
その男、ジミー・クインは町の農地を牛耳る者としてこれでもかと富と権力を振りかざして生きるような男で、反感を買う先も数多。死を心から偲ぶ者がいるような人物ではなかった。
そうは言ってもの中、この町の保安官ブロディは、前保安官のコニーに手助けを仰ぎながら事件の調査に向かうが。。。
不審死を伴う事件が起き、もちろんそれの解決を巡る動きが牽引する展開ではあるのだが、それはただの舞台でしかなく、登場人物達の織りなす人間関係だったり、 -
匿名
購入済み祝! 書籍化!
書籍化の先にコミカライズされ、Web版とともに追っかけておりましたが、書籍化をずっと願っていたためとにかく嬉しいです。
番ものは、好きとか愛してるとか、そういう感情が強制的に湧かせられる本能である、というある意味の理不尽が横たわっていて、読者側の好悪が凄く別れるイメージがあります。
今作品では、番がわかる竜人と解らない人間の少女の物語ですが、竜人も人間も、好きという気持ちは抱けていないけれど一緒に居たいと、理性的な面が色濃く出ています。その塩梅のお陰で、番ものにしては穏やかな展開で、ほのぼのします。
次巻もたのしみです。
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