小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
知らないうちに自分の物差しで他人を見ているのだと感じた。
表題作では「かわいそう」という言葉が印象に残った。相手を思いやる優しい言葉のようでありながら、相手を自分より弱い立場に置いてしまうこともある。「困っている人はいてもかわいそうな人なんて一人もいない」という言葉に、この作品のテーマが詰まっているように思った。
「亜美ちゃんは美人」では、「美人」という評価もまた人を縛るものとして描かれていた。さかきちゃんが「自分自身が満たされれば亜美への嫉妬もなくなる」と気づく場面が特に印象に残った。
「かわいそう」も「美人」も、結局は他人がつける評価なのかもしれない。人と比べたり、勝手にその人の幸せや不幸を決めたりするのではなく、その人自身を見ることの大切さを感じた一冊だった。
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Posted by ブクログ
ハラハラワクワクし、とても読み応えあり。300年前に出版された本だが、古臭くなく楽しく読める。
様々な無人島サバイバル系の小説の、原点となった本。
一番の魅力は、まるで著者が体験したかのように具体的なサバイバルの様子。
食べ物の確保・道具の製作・日付の数え方・日々のルーティン・日記をつける様子など、事細かとても面白い。
そして、20年以上の無人島生活によって、変化し達観していく主人公の心境や神に対する考え方も興味深い。
途中から、ロビンソンは島での暮らしがこれまでで一番幸福だと感じるようになる。
「人が神の与えてくれたものに満足できないとすれば、それは人が神の与えなかったものに目を向け、ないものねだりをしているからに過ぎない。ものがないという不満は、あるものに対する感謝の不足から生じるのだと思う。」
自分の不幸な面ばかり意識しがちだが、幸せな面をしっかりと認識し感謝することが大切。 -
Posted by ブクログ
雨季になると巨獣リヴァイアサンの襲撃に悩まされる神聖カナム大帝国で、技術省高官が謎めいた死を遂げる。それが誰かに仕組まれた殺人であるとして捜査に乗り出したのは、変わり者の捜査官アナと助手で記銘師のディン。二人の活躍により無事事件は解決するものの、同じ手口で十人の技官が殺されていたことが判明する。ファンタジー世界を下地にしたミステリです。
科学や薬学の技術で人間の一部の能力を飛躍的に強化した「卓越者」たちが存在する世界。謎めいた魔法のようなアイテムも多々登場し、それほどここに詳しい説明がなされないのですが(単位などはまったく謎です)。しかしその世界観が読むうちに案外スムーズに馴染んできます。
体内から爆発的に生えた木に殺される、というインパクトのある手口に唖然。しかもそのシーンが目の当たりにされるところもあって、これは衝撃的でした。しかしどうやってそれを仕込んだか、というところなどは完全に本格ミステリ。特殊設定ミステリとしての読みごたえが抜群です。
現場に行かないアナの代わりに状況を記憶し伝達し、さらにとんでもない能力が徐々に明らかになるディンだけれど、何かを抱えているらしいのも読みどころ。アナとのバディとしての活躍も実に楽しいです。これ、続編も書かれているのですね。邦訳が待たれます。 -
Posted by ブクログ
メディアで様々な事件のニュースを見聞きするたび、
どうして、こんな事が起きたんだろう、と、
色々と、想像したり考察したり、誰しもするだろう。
加害者の生い立ちや事情を知ると、なんだか同情するときもある。
そんな世間の心情を、見事にくすぐったストーリーばかり。
事件の内容を後から読んだほうがいい、とアドバイスを頂いていたが、思わず先に読んでしまったけれど、
逆に、事件の内容を知ったうえで、考察することが、ワクワクして読めた。
どうゆう流れで事件に結びつくのか、たくさんの伏せんが散らばめられ、恐怖さえ感じた。
「夕焼け空と三輪車」
サ高住にそうそう入居できないし、面会ができない?
「そびえる塔と街明かり」
なんてお人好しな男性だろう。
「ジャングルジムとチューリップ」
幸せになるはずの理想の人生が・・・
「まだ見ぬ海と青い山」
その町がとても気に入っても、やっぱりよそ者でしかないなんて。
「四角い窓と室外機」
決定的な原因は、やっぱりいつものハグを拒んだことではないかな~
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