ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 帰れない探偵

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    ある日突然、自宅兼探偵事務所に帰れなくなるという設定から始まる物語。まずこの導入がとても印象的で、読み進めるほどに現実と地続きのような、不思議な浮遊感に包まれる作品でした。

    ジャンルとしてはSF探偵ものに近いのですが、遠い未来の話ではなく、あと10年後にはあり得るかもしれないと感じさせるリアルさがあります。主人公は調査の区切りごとに滞在する場所を変えていきますが、その土地がどこの国なのか明確には書かれていません。それでも、なんとなく、ここはあの国かもしれないと想像しながら読むことで、自分も一緒に旅をしているような感覚になります。見知らぬ街で少しずつ馴染んでいく過程も心地よく描かれていました。

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    2026年04月19日
  • 神楽坂スパイス・ボックス

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    【あらすじ】
     5年間付き合っていた彼にふれらた料理雑誌編集者のみのりは、若くしてイタリアンレストランのオーナーシェフとなっている彼を見返したいと、自ら飲食店を開店しようと考え、夫を不慮の事故で亡くして以来、実家に閉じこもっていた姉のゆたかに「一緒に店をやろう」と声をかける。
     姉の亡き夫がスパイス好きだったこともあり、ゆたかの提案するスパイス料理専門店を神楽坂の路地裏の古民家で開店させることになる。
    【あらすじ】
     〈常夜灯キッチン〉の長月さんの作品です。
     こちらの方が先に書かれているのですね。
     登場するお料理がどれも美味しそうで、そこに込められたゆたかの思いがまたいい。
     こちらは3巻

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    2026年04月19日
  • みずいらず

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    素敵な夫婦の物語の連作短編集。
    どのお話も始めはかわいそうなくらいすれ違っている二人。けれど、最後にはほっこりするお話ばかり。
    様々な年代や立場の人達が出てくるので、誰もが誰かに感情移入できるのではないでしょうか?
    それにしても、どのお話も何故私はこんな人と結婚してしまったんだろう‥‥と思っている主人公ばかり。
    でも、その気持ちが分かってしまうのだから困ってしまいますねぇ(^^;;
    現実はこんなにハッピーにエンドするかしら?なんて思ってしまう自分もいますが、やっぱり読んでいて幸せな気持ちになりました。だって誰もが幸せになるために結婚したんですもんね。そんな気持ちを思い出させてくれる一冊でした。

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    2026年04月19日
  • 封印再度 WHO INSIDE

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    私の身体の奥底に眠る、私を創る本質とは

    シリーズものの二作目を最初に読んで、その後に五作目を読むというあまりない読書体験(なかなか順番通りに予約した本が届かず、、)ではあるが、読み進めた時のワクワク感、ラストになるにつれて止まらない指、読み終わった後の満足感どれも素晴らしいものがあった。

    今回の事件は「密室殺人」。その「密室」も、関係者たちの「証言」も、事件が起こる「動機」にも全てのものが「WHO INSIDE」、つまり「中」では、「心中」では、「その人の視点」ではといった様々な観点に結びつき構成力が凄まじい作品であったと思う。言葉一つ一つの言い回しや、夢のような情景、託されている共有して

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    2026年04月19日
  • 崩れる脳を抱きしめて

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    主人公は脳外科医を目指す研修医の碓氷。彼は実習先の病院で、不治の脳腫瘍を患う女性・ユカリと出会う。外の世界を恐れる彼女と、過去の傷を抱える彼。二人が静かに心を通わせていく様子は、死が前提にあるからこそ、一分一秒がかけがえのないものとして胸に迫ってきた。しかし、実習を終えて地元に戻った彼に届いたのは「ユカリの死」という報せだった。そこから物語は、彼女の死の真相を追う緊迫したミステリーへと一変する。
     中盤からの展開には、文字通り言葉を失った。医療ミステリーの名手である著者が仕掛けた巧妙なトリックにより、それまで信じていた光景が次々と覆されていく。しかし、ただ驚かされるだけではない。謎が解明された

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    2026年04月19日
  • 婚活マエストロ

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    ネタバレ

    宮島さんの作品は面白いので、
    成瀬の後に読んでみた。

    同じく大津が出てくる所も
    面白くて、不器用な主人公の姿に
    共感を持ちながら読み進めた。

    読後感もとても良かった。

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    2026年04月19日
  • 成瀬は信じた道をいく

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    ネタバレ

    成瀬シリーズ第2作目

    成瀬が成長し、
    大学生になってからの生活が
    面白くて一気に読める。

    読後感もとても良い。

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    2026年04月19日
  • 貝殻と頭蓋骨

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    BOOKOFFオンラインにて購入、写真入りのムック本だと思って買ったらエッセイ集だった。表紙に四谷シモンの人形の写真、澁澤龍彦の書斎の写真と思われる。

    花田清輝、日夏耿之介などについてのエッセイがあって「やったね!」と思う。花田清輝は大学時代に一通り読んで小林秀雄より花田清輝の方が好みだな、と思っていたことあり。日夏耿之介はやはり大学時代に一時期凝っていたから。

    短いエッセイや中東への旅行記など河出書房新社から出ている一連のエッセイ集にはない雑多な構成が面白い。思いがけず良い本を手に入れた。

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    2026年04月19日
  • ABC殺人事件

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    どんどん疑問が増えてどうやって解決するのかワクワクしながら読み進めてた。え…こいつが犯人なの?推理要素ないやん!って思ってからのラストの推理は痺れる。何故ポアロに手紙を送ったのか何故ABC順に殺したのか…1個1個の何故が最後に全て解消される気持ち良さはたまらない

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    2026年04月19日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    傑作。稔の猟奇的な描写とサイコパスすぎる思想も良かったが、なにより最期の雅子のセリフで全てがひっくり変えるのが素晴らしかった 読んでて、台所に捨てた赤い袋が自室のゴミ箱に入ってたことやシコったティッシュはゴミ箱に押し込んだと書いてあったのに雅子が見つからないと言ったところなど…辻褄が合わない所がチラホラあってどういうことなんだろと疑問に思いながら読んでたら最後で全ての伏線が回収されて気持ち良かった

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    2026年04月19日
  • 傲慢と善良

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    ミステリーと聞かされて読んだが、とんでもない高解像度な婚活小説だった。主人公の考えがこっちにも刺さりすぎて、読んでて謎のダメージを食らって色々と考えさせられた。あまりにも刺さりすぎてページを捲る手が止まらないほど面白かった 結婚できないのは傲慢と善良のせい……ほんとにその通りだなとこの本を読んで強く感じました

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    2026年04月19日
  • 方舟

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    散々ラストが衝撃とネタバレを受けたにも関わらず、最後の展開は中々食らった。こんな時に殺人を起こした謎も最後はスッキリ分かるし面白かった 後味の悪い余韻の残るよい最後だった。ネタバレが無かったらもっと楽しめたろうな〜

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    2026年04月19日
  • 青のナースシューズ

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    ネタバレ

    頼られ、応える。 ぼくは命と寄り添う看護師になる。

    国内で初めて男性看護師が正式に認められたのは1968年のこと。

    最近は、ドラマなどでも、男性看護師が描かれることも増えているが…。
    国内で男性看護師が認められたのは、想像以上に、昔のことで驚いた。

    本作は、主人公の成道の看護大学での4年間を描いている。

    実習先で挫けることもあったが、その都度、患者さんに救われ、夢に向かって、前を向き続ける。
    その姿に、私も彼の成長を応援しながら読み進めました!

    「青のナースシューズ」
    このタイトルの意味が最後に明らかになります!
    その意味を知った時、感動で涙が止まらなかった。

    実際に、成道が看護師

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    2026年04月19日
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠

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    途中まではラノベみたいだなと感じてもそれなりに面白く読んでいたけど、これミステリーか…?と思うような場面も多々あり絶賛されるほどでもないなと感じてた だけど最終章に突入したら全てが吹っ飛ぶ面白さ。まさに傑作 城塚翡翠も心のなかでは香月のこと信じてたのだと思うと悲しい…

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    2026年04月19日
  • 砂上

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    「それはまるで、長いあいだ秘めていた感情を顧みて怒りにまぶしてゆくような作業だ」という表現が好き。「人に評価されたいうちは、人を超えない」については、なるほど、たしかにと思った。「なぜ小説を書くのか」という深いテーマのなかにヒトの優しさが見え隠れする傑作。

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    2026年04月19日
  • 富嶽を駆けよ

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    女人禁制の富士登山を切望する辰の、尋常ならざる執念を込めた富士山行の物語。
    とにかく富士頂上から下山する過酷さは壮絶であり、人智を超えた辰の働きに驚きと感動を覚えてしまう。
    女人というだけで課される拒絶、女人登山による凶作という因習、農家生まれの辰の懊悩、女人である故の根拠なき偏見。
    これらの世情に抗う辰には容易に感情移入してしまう。
    山岳小説としても面白かった。

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    2026年04月19日
  • ガダラの豚 1

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    「本なら売るほど」という漫画の中で“読み終えるまで死ねないほど面白い本”として挙げられていたのが気になって読み始めた。

    物語は大学教授の大生部を中心に展開され、超能力、マジック、カルト宗教といった、一見バラバラに見えるテーマが次々と絡み合っていく。これらは、どこか1990年代のテレビ番組を思わせるものがあり、かつてメディアで取り上げられていた人物や現象を思い出した。

    まだ第1巻の段階では物語の全体像は見えないが、今後どのように展開していくのか楽しみ!

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    2026年04月19日
  • フィールダー

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    加納のお勧めで読んだ。電子で。
    やばい。
    これは本のいいところ全部浴びた。
    知らなかったのを後悔するような、そんな名作。

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    2026年04月19日
  • 罪の境界

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    どんなに辛い人生を送ってこようと、罪の境界線を越えるか越えないかの違いは大きい。そこを越えてしまったら人間ではない。
    私は大学時代、子ども兵問題に関心があって調べてきたし、直接支援をしている団体でインターンをしていた。その時に「人を殺す」行為は、一線を越える行動であり、越えたらその遥か高い壁が一瞬にして低い壁になると思った。
    加害者になってしまう人の被害者性は取り払わないといけない。でもそれを加害の、特に殺人の理由にしてはいけない。

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    2026年04月19日
  • ミトンとふびん

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    人の心のさざなみを丁寧に指でなぞるような、熱くも冷たくもないリアルな心の温度が伝わってくる、肌理細かい日本語が美しい本。感情と、平易なことばで、これだけ繊細に向き合えるのだという、静かな喜び。身近な人を亡くすことなんて考えたくないけど、人生を経るにしたがって、幾度となく手を伸ばすことになるかもしれない1冊。

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    2026年04月19日