あらすじ
ヒキコモリ、地獄の下積み、一発屋……
挫折と嫉妬にまみれた一発屋芸人の「自己啓発書」
「夢も目標もいらない」「失敗は糧にしなくていい」「人生は何度でもリセットできる」……元ヒキコモリ、社交ゼロ。絶望を経験した一発屋芸人が辿り着いた、説得力がありすぎる34の生きる処方箋。「雑誌ジャーナリズム賞」受賞の文才芸人、初の「自己啓発書」!
目次
第1章 生き方編:まずは「負け」を受け入れてみる/小さな「とりあえず」を積み重ねていく/夢や目標は、別になくてもいい 他
第2章 人間関係編:言いたくないお世辞は「食レポ」のつもりで/「気持ちのリモコン」は他人に渡さない/大人になってからの人間関係は、足湯ぐらいでいい/「自分の殻」を無理に破る必要はない 他
第3章 仕事編:「なれた自分」でやっていくのも悪くない/先輩の教えが自分にとって正解とは限らない/立ち向かうことをやめる/「仕事がデキない」のは、単に相性が悪いだけ 他
第4章 家族編:家族も他人っちゃ他人である/ゴールの見えない喧嘩はしない/子どもが引きこもっても家族まで追い詰められる必要はない/子どものため、家族のためではなく自分のために生きよう 他
第5章 未来編:無理に走らず、とろ火で生きる/可能性は無限、ではなく3つぐらいにしておく /成し遂げられなくても、慌てる必要はない/人生は何度でもリセットできる 他
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本は人をかなり選ぶ内容になってます。夢に向かって走っている人ではなく夢を持てない人・諦めた人向けの内容だと感じました。
私自身筆者と同じ人生観が近いこともあって腑に落ちる場面が多かった。夢を語ること持つことを推奨する本が多いのは分かっています,そしてある方が人生を俯瞰で見た時に輝いてみえるでしょう。ただ私の人生的に「心からやりたい・なりたい物事」に「出会った試しがない」のは事実なので夢否定ではなくその土俵から降りる気楽さを教えてくれました。
作中のフレーズで【負けを抱えると書いて抱負】【言いたいことほど言わない方がいい】【無限の可能性を捨て可能性を絞る】【罪ではないが詰みである】【パワーがない人はパワースポットに行くパワーがない】といったような右ストレートをぶち込まれるような名言のラッシュを味わえます。そしてこういった言葉に反論する気持ちよりも,確かにそうだな…と納得する割合の方が高いのが面白かった。ここまで合う人には合う合わない人には合わない視点の本は経験がなかったので貴重な時間でした。
Posted by ブクログ
毎週男爵のラジオを聴いているファンです。いつもラジオで聴いていた内容が入った読み物にまとめられた作品。
家族編での筆力には感動しました。オセロや囲碁に例え、「一目置く」「対局」「終盤」「盤面」と巧みな言葉遣いで楽しませてもらいました。
また新しい本を出されたら必ず読みます。
Posted by ブクログ
タイトルを見て、確かにそうだよねと思い読んでみた。まえがきには、世の中にあらゆる角度から人々を鼓舞し、奮い立たせるような言葉が溢れかえっている状況に「勝手に背中を押すな!」、挫折や失敗は、必ず糧にせねばならぬという風潮は気が滅入る、とある。全くその通りで。
しかし、筆者は卑屈だなあと思いました。文章を書く芸人は卑屈な人、穿ったものの見方をする人が多いと思います。その鬱屈した気持ちを文章化し、屁理屈こねて正論化する。それに共感する人は少なからずいる。この本がそれでしょう。ただ、芸人はその卑屈さが次第に昇華していく人もいるように見受けられます。最近思うのは、日本人は他人の問題点を指摘し優越感を得たがる人が多いということ。気にするなと言っても気にするんでしょうが、気にしなければ卑屈にもならないと思います。私自身、そう思えるようになったのは最近ですが。「無理に走らずとろ火で生きる」と書かれていて、諦めてる感が出ているようで、まだ諦めてはいないと思います。売れたと思ったが長い低迷期に入ってから脱する人もいますし、最初に売れてたスタイルから全然違う形になる人もいますし。
第4章家族編、家族も他人っちゃ他人である、最初にそう書かれています。子供には子供の考え方があり、価値観が親と子で違うこともある。世の中の子供を持つ方には読んで欲しいと思うことばかりです。
気になったのは、あとがきに書かれている、ロケで数週間前にお世話になったパワーストーンの店が潰れているのを見たという話。この店には閉店しましたと貼り紙があったならそうですが、そうでない場合、なくなった店が潰れたとは限らない。潰れているのではなく移転したのかもしれません。業績が良くて大きい店になったかもしれませんし、縮小して再出発かもしれませんが、ネット販売に移行したのかもしれませんね。
Posted by ブクログ
ルネラジリスナーなので購入。男爵がラジオで普段から言っていることをギュッとまとめた一冊。男爵は自虐気味に自分の人生を語るが、多くの名も無き芸人が世間に名を知られる前に消えていく世界で、50歳を過ぎても生き抜いてる。才能のある人だからこそ、人生を諦める姿勢を表に出しても、周りは受け入れてくれるのだと思う。30歳そこそこで凡人の私が人生諦めてますという姿勢でいても、後ろからケツを叩かれるか、ひっそりと左遷されるだけである。男爵を批判しているわけではないが、我々凡人は少なくとも職場では、内心はどうであれファイティングポーズを取り続ける必要があると思う。とはいえ、プライベートな部分では肩の力を抜いて生きた方がいいのかもとは思った。なりたい自分になれていないときには、この本は救いになる。自分にも他人にも期待をしないで生きていきたい。
Posted by ブクログ
著者(「男爵」と書くべきか、「山田さん」と書くべきか迷った)のエッセイは、過去にも読んだことがあって、「エッセイって面白いな」と思うきっかけの一つになりました。今回も切れ味は健在です。
50歳という節目を迎えたからか、芸人であることを娘に明かしたことが影響しているのかわかりませんが、これまで以上に「人は人。自分は自分」というスタンスをはっきり打ち出している感じがしました。
「自分はこれでいいんだ」と自らに言い聞かせているかのような。
自虐ネタは一つの武器として残るとしても、今後のエッセイの方向性はちょっと変わってくるのかな、という気がしました。根拠はないですが。
Posted by ブクログ
何歳になっても前へ前へと進まんとする生き方。
限界を悟り、歩みをとめた静かな生き方。
どちらも認められるべきです。
と、こんな表現も上から目線に感じますが、しかしそうであるはずです。
そもそも、他人をああしようこうしようなどと考えること自体、おこがましい。
前へ進むことで社会が成長して来たと言う意見は分かりますが、夢を持って頑張ろうなどと言った「善意」には、狂気を感じてしまいます(夢は叶えてから語るものです)。
大勢の飲み会も苦手ですし…、何でこんな思考を抱いてしまうのだろうと考えては、勝手に疲れていました。
本文中にある、何度も飲み会を断るうちに誘われなくなった話は、思わず笑ってしまいました。
断り続ける罪悪感に打ち克ち、ついに達成した「快挙」であろうことに、共感と爽快感を覚えたのです。
同時に、僕のような生き方でも良いのかも知れないと思いました。
もちろん、日々の検証と改善の努力は大切ですが、他人の視線を過度に気にしていたことに気付きます。
夢を持って頑張っていらっしゃる方を、否定している訳ではありません。
どのような生き方も認められれば最高ですが、少なくとも自分で自分の生き方は認めたいと思うのです。
ただし、その生き方に責任を持つことが大切でしょう。
僕も、例えば飲み会に参加しないことで生じる疎外感は、当然のことと受け入れています。
頑張らないと言う言葉があります。
その意味は手を抜くと言う訳では無く、あれこれとやることを広げずに、出来ることを誠実に行うこと。
そして、出来ることを潰してまで、それ以上のことはやらないと言うことと解釈しています。
その手段として本文中にある、他人にリモコンを渡さないと言うことは、難しいですが大切だと思いました。
自分に誠実であることが、他人にも誠実になれると言うこと。
言葉では簡単でも、これが難しいです(こじらせて来た僕などにはなおさら…)。
しかし身近なことからでもやってみようと思える、気持ちが軽くなる1冊でした。
Posted by ブクログ
ルネッサンスラジオのヘビーリスナーなので、内容はほぼラジオで話してることと同じであり、安心して読み進められた。こういう人生があってもいいんだとは思うが、それにしても自虐的な内容だったかな。
Posted by ブクログ
前向きがしんどい、まさにそう。
心が疲れた人、人生諦めた人が読むと良いですね。
だけど、自尊心や、自分への期待感は簡単にはなくならない。本当にそうです。心のとろ火をキープして、家事、仕事、はたまた何かをしていこう。
Posted by ブクログ
YouTubeで気になって。
落ち込んでいる時はすごくよいかもしれない。
そこまで頑張らなくて生きても良い。
家族ができても気張らなくてもよい、人間関係も頑張らなくて良い。
そんな気持ちを後押ししてくれる。
ただ、本当にネガティブすぎるところもある気がする。頑張ろうぜという自己啓発本と、この本の間で生きている。
でもなんだかんだ卑屈になってるけど、芸能で食べていけてるのは才能があるのだと思う。
Posted by ブクログ
男爵がやっているラジオであるルネラジで聞いて、即予約した。男爵が言いそうなことが言語化されていて、読むルネラジと言った様相。家族も他人っちゃあ他人等、妙に突き放した物言いであるが、救われる人もいるのではないだろうか。それでも、錨がない自分をこの世に留めおくのは家族という言葉は沁みた。
Posted by ブクログ
山田ルイ53世の「ルネラジ」を毎週聴いていれば、読む必要はない。もう知ってる話ばかりだかり。
ただ、「ルネラジ」を毎週聴いているような人は買って読まずにはいられない。
そんな信者達の心理をよく理解している。
編集者の出来さんが「ルネラジ」リスナーの経典を作りたかったと言っていたが、経典というほどではない。もっと分厚くても高くても読むのに。
ただ、山田ルイ53世のルネラジを2011年から約15年毎週聴いているサイレントリスナーとしては、せめてものお布施として、定価で発売日に買って読んだ。
次作は「ルネラジ教経典」でも出してくれたら、買う。
Posted by ブクログ
そもそも幸せや目標は個々で異なり、形や様子、状態ですらも千差万別だ。しかしながら、人間の幸せの形は社会や目立つ存在を指標にし易く、皆がその見えるわかりやすい誰かが作った目標へ向かって生きている。
さて、現代(2026)において、本著が示唆する「程よい頑張りと、他者とは比べない姿勢と視点と、自分だけの生活と人生へ向けてゆっくり生きる」というのが主なテーマだと私は理解した。古典にも通ずる内容であり、生きづらさに寄り添った良書であると言えるだろう。
本著が読むべき人たちは個人的に何者かになろうと生き急いでいる人たちにとっては効果的だと思われる。理由はその目標や達成したい成功の形が特定の誰かであれ、表面だけの装いだけで判断し、それに向かって貴重な時間を心身擂り潰す生き方というのはどこかで必ず自分という何かの歯車が砕かれる瞬間は必ず来る。意識する以前の話で必ず来る。それらは最悪、死をもたらすものだ。他人事ではない。
私やあなたが掲げた目標やゴール、失敗との向き合い方などは自分の頭でしっかり考えたものか。特定の何か、人、者、サービス等の影響が軸になっていないか。
人間は触れる情報と吸収する文字や音で思考が出来上がる。嘘にまみれた情報や自分の頭で考え責任を持たない行動や発言をしていないか。自省と自制が必要となるだろう。
本著においては、現代人として人間多くの重荷を知らず知らずに抱える人たちに向けて全世代に共通する負担を軽減する視点と思索の材料を提供する内容である。自分にとっての人生を生きればいいのだ。利他であり続け、自分自身も他者と比較せずに自分だけの自分の周りだけの幸せの形を思索し行動し形を成していく過程を薦める良書であると言えるだろう。