あらすじ
舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。
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Posted by ブクログ
4人の少年、寮で過ごす青春物、、、と思いきや、そこは流石、恩田ワールド、一筋縄ではありませんでした! 4人が抱えているトラウマが明かされていく中、歪んだ扉、は圧巻、そこまでやるか!のショッキング。冒頭のエースをねらえ、的なコミカルさの後に来るもんだから、いやはや。しかし、読後感は良き。寮生活経験者なので懐かしさもあり、満足です。
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子供である自分と大人になりつつある自分の折り合いの付け方に悩んだ昔が思い返される。
ここまで壮絶な背景がなくても、そういうモラトリアムは誰にでもあるんだろうな。
戻れない時代と場所にノスタルジーを感じる、秀逸なタイトルだと思う。
必要以上に湿度が高くないところや、年末の雰囲気も好き。
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読み始めは、状況を掴むのに精一杯で、
正直、せめてもっとわかりやすい名前を、
建物を端的な情報をと思ってしまいました笑
でも統の登場からどんどんページが進み、
あっという間に読み切りました!
4人とも抱えている背景がかなり重いものなのに、
告白して一夜明けるとあっけらかんとしているのは
この少年時代ならではなのかなと思います。
だからこそ重くなりすぎず、むしろ本音で語り合えた”仲間”になれたんだろうなとも思います。
少年たちはあまりにも大人びていて、
でも保護下でしか生活できない子供で、
それゆえに儚さや危うさがある
それが魅力として表れていました。
きっと素敵な大人になってるんだろうなと思うと、
成長した彼らに会ってみたいです。
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大人になりかけの男の子達は、大人になりたい、そして本当の自分を知る友人を互いの居場所にしていく。大人になった時にあれは青春だったと思うだろう。
友人は家族には見えない本当の、これからの自分を知る存在となる
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めちゃくちゃ好きだった!
男子高校生4人の瑞々しい青春と抱えた重暗さがアンバランスなようで上手く絡み合っていて夢中で読みました。
恩田陸さんの作品は情景描写がとても綺麗で、それが逆にストーリーが頭に入ってきづらくなる時がありますが、こちらの作品は雰囲気ともあっていてすごく好きだなぁと思いました。
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ほんのり懐かしさを感じた。
年末の学校で野郎だけで生活するっていうだけで、すごいわくわくした。
各々が思ったより複雑な事情を抱えていて読んでて面白かった。
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恩田陸さんの小説はうっすらBLの雰囲気が漂いますね。冬休み、年末の学生寮、古びた洋館という設定だけで萌え、青春。僕も学生寮生活してみたかったなぁ。子どもには学生寮生活をさせよう!(あっ僕、結婚してなかった…)
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酒盛りのシーンとかみんなでホットプレート探しに行くところ、朝4人で走ってるシーンとか青春で満ち満ちてた。
寛司の結婚への考え方(P85)(P215)とか子供の立場からの親への意見(P149)、人それぞれの良さ(P168)とか面白かった。
解説でも書かれていたように、頭のいい4人はみんなと当たり障りなくやっていく方法を知っているはずなのに、統がいるせいで(おかげで?)自分が普段人に見せないところを見せているのが良かった。
Posted by ブクログ
男子校出身の自身にとっては懐かしさと相まってつい感情移入をしてしまった内容だった。特に第四日 遠い季節の寛司の両親に対する台詞はかなり印象的で彼らと同じ目線でも、また、親としての目線で見ても腑におちてしまう印象を受け、心に残った。
高校生という大人とも子どもとも言えない年齢で、かつ、親元から離れた寮生活をしているシチュエーションが話を通じて一貫して軸となっており、読後感もすっきりとしたものだった。
改めて再読したい一冊。
Posted by ブクログ
面白い
恩田陸の本は一瞬で読んじゃって、登場人物たちをもう見守れないのが寂しくなる
みんな何かしら抱えてて、特にみつひろの件はかなり堪えるけどどうにか全部が収まってくれてよかった
みつひろも美国たちの存在で少しでも希望を持てると良いな
爽やかで切なくてほろほろ泣いちゃうようなお話だった
やっぱり恩田陸が大好きや〜〜
Posted by ブクログ
文章の書き方がすごく好きだと思った。
4人それぞれに数えきれない程の心の変化や様々な心情が描写されていて、大人になりきれていない学生らしさがよく現れていた(若干大人っぽすぎるとも感じたが)。
4人が語る過去の話は目を背けたいほど重いはずなのに、次のページではカラッと明るい場面になっていることが多く、そこに違和感を持たせないところに作者の腕前を感じた。
各人物に個性が出ていてよかった。
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舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。
Posted by ブクログ
恩田陸さん初期の頃の作品。
何の前情報も入れずに読み始めた為、男子寮に年末に残った3人+1人が青春のバカ騒ぎするのかな、ぐらいで読み進めてた。
それがちょいとホラーも加わりながら、4人が抱えた悩みを爽やかにしていく青春ミステリーで、特に光浩の抱えた重みなんか全然笑えなくてエグかった。
ただ、各少年の名前をもう少し分かり易くして欲しかった…
Posted by ブクログ
年末年始を高校の寮で過ごす、四人の少年の一週間を描いた物語。
それぞれが誰にも言えない問題を抱えながらも、それを共有することで少し救いが感じられたり、友情が深まっていく過程がとても良いですね。
青春のきらめきと痛みを、爽やかに表現しているところも恩田さんらしいと思います。
いつか大人になった彼らの物語も読んでみたい、そんな気持ちになりました。
Posted by ブクログ
四人それぞれの背負っているものが予想以上に重くて、だからこそ生まれる重厚なストーリーに目が離せません。
高校生ならではのキラキラした華やかさはありませんが、決して読み辛さはなく、むしろサクサクと読み終えました。
切なくも清々しい青春群像劇に、軽微なミステリを落としこんだ作品です。
Posted by ブクログ
たった七日間、寮に居残る年末休暇のこと。
4人の少年が過ごす日々はミステリーが起こるわけでもないのに多彩で、山あり谷ありで、非日常がゆっくり進んでいくものだった。
私個人が棒に振った高校生という時間を、こんな風に過ごしたかった。
人の塊になった時のポジショニングで悩みながらも、居場所を見つけて。
居心地のよい空間。
楽しいと思える時間。
秘密の共有。
何より自分に素直になれていたら、今の私は違っただろうか。
人間は10代の頃に手に入れられなかったモノに一生執着するという。
私の場合は「青春の時間」かもしれない。
そんなことを考えさせられた一作でした。
Posted by ブクログ
真冬を舞台にした物語、真夏の夜に一気読みをした。年末帰省をしない4人の学生寮での1週間を描いた物語。
有名校の由緒ある古い建物の寮。私は寮生活を経験しておらず、少し憧れを抱いていた。それはある種青春の代名詞のようなものさえ感じる。若者らしく冬の寒さの中でも活発に行動する日中と、それぞれが抱える過去や現在の苦悩を打ち明ける夜。誰にでもある裏の部分が少しずつ解かれていくのだが、それでも次の日にはほとんどあっけらかんとして過ごす潔さに心地よささえ感じた。ゲームの罰ゲームのようなものとはいえ、心の中にある闇を打ち明けられる仲間がいてよかったなと思う。
新しい年には前を向いて歩き出せるようなきっかけが年末には転がっている。大掃除で部屋を整え、いい年になりますようにと最後はエールを送りたくなった。
Posted by ブクログ
男子校の寮「松籟館」で、冬休みに居残りを決めた国美、寛司、光浩と通学組の統の4人は、それぞれ秘密を抱えていた。ゲームをきっかけにそれが明らかになっていくが、4人は互いに刺激し合い、困難を乗り越えていく。
序盤から展開にワクワク感があり読みやすく、絆が深くなっていく感じがとても良かったが、なんかいきなり執拗に攻撃的になったりするところがありちょっと違和感を感じた。そんなガチで傷つけにいくようなこと言う?みたいな。
Posted by ブクログ
進学校の男子寮で年越しを過ごす同級生4人の物語。年越しのたった数日を描いた小説だけど、長い年月を書いてるように濃い。
あるゲームをきっかけに、4人それぞれが自身についての告白をしていく、というのが主な軸になっている。
その告白が、結構ドロドロしている。ともすると陰鬱な、三面記事的な内容の告白なのに、小説全体がそうならずに進んでいくのは、恩田陸さんの力量なのかもしれない。
監視する大人のいない、4人だけの生活で、自然と自分の秘密を明かす雰囲気になるのはわかる気がした。お泊りパーティーのような背徳感と普段とは違う近い距離感が、そうさせるよなぁと。
そして、そこで流れていく時間こそがネバーランドなのだ、と思った。
4人がそれぞれに重たいものを抱えて生きているにもかかわらず、読後感は、爽やかな青春小説に思えた。
途中ミステリー的な要素もあり、青春小説とは言え恩田陸さん要素も欠かさず含まれていて、楽しく読めた。
Posted by ブクログ
恩田陸の本は何冊か読んでどれも好きだなあ。文章がスルスル入ってくる。
松らい館の古くて重厚そうな雰囲気、若者たちの馬鹿馬鹿しく騒ぐ感じに相反して、それぞれのこころの重たいもの、それらを解放していく仲間たち。
深刻な内容と、若さが放つ爽やかさが、異質ながら混ざり合った物語だった。
幽霊になった?子については最後まで詳しくは明かされず、気になります。
Posted by ブクログ
めっっちゃ良かったー!!青春感じるんだけどキラキラって感じじゃなくてずっと4人がバカやりつつもずっとヒリヒリした緊張感が潜んでるのが良かった〜!4人の過去とか境遇とかキャラ設定とか凄い刺さる好き!
Posted by ブクログ
青春、キャラクター
序盤今にも壊れそうな4人の関係が、最後には強固になっていく。筆者のところどころに散りばめられた巧みな表現も読み手を飽きさせない。
例えば、
手紙をポストに入れる瞬間は、いつだって安堵と後悔が背中合わせになっている。手紙を手から放したとたん、その二つは心細さと開放感にとって代わる。
Posted by ブクログ
4人の少年達がそれぞれ抱えているものが重く、普段の生活でそんな思いを抱えながら普通に振る舞うのはしんどかっただろうな…と思いました。冬休みの他に誰もいない寮という舞台だったからこそ、「告白」ゲームを通して自分の抱えるものを吐き出せたのだと思います。それぞれ中々他人には言いづらいことを打ち明けあった4人の絆は、離れ離れになっても固く結ばれていると思います。
Posted by ブクログ
伝統ある男子校の寮松籟館での冬休みの4人の少年の話。
ずっと1人の少年の目線と語りが続き、松籟館を基点に遠くへ行かないし大きな事件も起きないが、4人の告白や心情の変化に読む手が止まらなかった。
少しモヤモヤが残る読後感だった。
Posted by ブクログ
少年は大人になる。これはしごく単純明快な事実なのだが、少年という時間にその身をおいているときは、忘れているのかもしれない。
冬休み、それぞれの事情により学校の寮に居残ることを決めた4人の高校生……。シチュエーションとしてはとても好きだ。作者は「『トーマの心臓』をやる予定だった」とコメントしているが、季節が季節であるし、ぼくの頭にあったのはケストナーの『飛ぶ教室』だったりする。
読んでいるうちに気づくことになるのだが、あの時間、自分にとってのあの時間もけっして光だけに満ちたものではなかったかと……。過ぎ去るとわかっている時間、あるいは過ぎ去ってしまったと認識している時間、通りすぎてしまったものだからこそ、それを思い出すこともできるのか?
ミステリとしてどうかと問われると困るのだけれど、わずか7日間のエピソードに、通常の学園生活では表出しえない何かがうまく配置されている雰囲気のいい物語だと感じた。
Posted by ブクログ
出だしこそストーリーに入り込めるか不安を感じたものの、人物や料理、場面ごとの細やかな文章描写が丁寧でだんだんと惹き込まれていきました。
重い内容も含まれながらも、人物たちのカミングアウトと成長を見届ける中で温かな気持ちになり読み終わりが名残惜しく感じられる作品でした。
Posted by ブクログ
伝統ある男子校で寮生活を送る高校生が織りなす青春ミステリ。冬休みも寮に残ることを決めた3人と寮に顔を出す通いの生徒1人。それぞれが大きな秘密や悩みを抱えていて、1週間に渡って告白ゲームをすることで、それぞれの秘密が明らかになっていく。
4人の抱える問題があまりにも深刻すぎるため、なかなか感情移入しづらいところはありましたが、それぞれが下した決断と成長は称えたい。
Posted by ブクログ
四人にとってのネバーランドであり永遠と続く関係性なんだなと思った。それぞれに秘密を抱えひょんなことから互いに告白するのだった。羨ましさすら感じる。
著者の初期の作品、惹き込まれました。
Posted by ブクログ
偏差値の高い男子高校の年末年始の寮生活の物語を介して、勤勉からちょっと外れた粋がったメンバーの気持ちを察する本だが、凡人には特に得るものがなかった。