【感想・ネタバレ】ネバーランドのレビュー

あらすじ

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

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感情タグBEST3

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大人になりかけの男の子達は、大人になりたい、そして本当の自分を知る友人を互いの居場所にしていく。大人になった時にあれは青春だったと思うだろう。
友人は家族には見えない本当の、これからの自分を知る存在となる

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2025年11月30日

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めちゃくちゃ好きだった!
男子高校生4人の瑞々しい青春と抱えた重暗さがアンバランスなようで上手く絡み合っていて夢中で読みました。
恩田陸さんの作品は情景描写がとても綺麗で、それが逆にストーリーが頭に入ってきづらくなる時がありますが、こちらの作品は雰囲気ともあっていてすごく好きだなぁと思いました。

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2025年11月20日

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ほんのり懐かしさを感じた。
年末の学校で野郎だけで生活するっていうだけで、すごいわくわくした。
各々が思ったより複雑な事情を抱えていて読んでて面白かった。

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2025年08月13日

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恩田陸さんの小説はうっすらBLの雰囲気が漂いますね。冬休み、年末の学生寮、古びた洋館という設定だけで萌え、青春。僕も学生寮生活してみたかったなぁ。子どもには学生寮生活をさせよう!(あっ僕、結婚してなかった…)

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2025年06月08日

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酒盛りのシーンとかみんなでホットプレート探しに行くところ、朝4人で走ってるシーンとか青春で満ち満ちてた。

寛司の結婚への考え方(P85)(P215)とか子供の立場からの親への意見(P149)、人それぞれの良さ(P168)とか面白かった。

解説でも書かれていたように、頭のいい4人はみんなと当たり障りなくやっていく方法を知っているはずなのに、統がいるせいで(おかげで?)自分が普段人に見せないところを見せているのが良かった。

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2025年05月27日

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男子校出身の自身にとっては懐かしさと相まってつい感情移入をしてしまった内容だった。特に第四日 遠い季節の寛司の両親に対する台詞はかなり印象的で彼らと同じ目線でも、また、親としての目線で見ても腑におちてしまう印象を受け、心に残った。
高校生という大人とも子どもとも言えない年齢で、かつ、親元から離れた寮生活をしているシチュエーションが話を通じて一貫して軸となっており、読後感もすっきりとしたものだった。
改めて再読したい一冊。

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2025年04月08日

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ネタバレ

面白い
恩田陸の本は一瞬で読んじゃって、登場人物たちをもう見守れないのが寂しくなる
みんな何かしら抱えてて、特にみつひろの件はかなり堪えるけどどうにか全部が収まってくれてよかった 
みつひろも美国たちの存在で少しでも希望を持てると良いな

爽やかで切なくてほろほろ泣いちゃうようなお話だった
やっぱり恩田陸が大好きや〜〜

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2025年03月18日

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読み終わった後、爽やかで穏やかな気持ちになった。すごく読みやすかった。

青春とはこうであったと思い出してくれた。今の私には2度と味わえないと認識させられ、当時大人がよく言っていた言葉を思い出した。「子供時代は宝物」

登場人物4人が過ごしていく過程で、それぞれの秘密を告白した後、歪だった?違和感のある関係が読み終わったころにはこの4人でよかったと思えた。内容は重い部分もあったが、最後には心温まった。

今、カラカラに乾いた大人に読んでほしいと思った。

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2024年12月01日

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この本を深夜に一気読みしたせいか、余韻が今もずっと残っていて、何か夢を見ていたような、それとも自分がそこにいたかのような錯覚がする。それほど引き込まれ、ページを捲る手が止まらないような作品だった。
まず少年たちが素敵だし、恩田先生の特徴だけれど名前が綺麗。語感も漢字も良い
「常野シリーズ」や「蛇行する〜」やこの「ネバーランド」など初期作品を読んできたが、多くの人が言うように恩田先生はやはり初期が良いと私も思う!
この危うげな少年たちの関係性も、レトロな寮も冬というどこか儚く閉塞感のある季節も、それぞれの要素がめちゃくちゃ相性が良い。
早く冬になってまた読み返したいなあ

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2024年08月30日

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文章の書き方がすごく好きだと思った。
4人それぞれに数えきれない程の心の変化や様々な心情が描写されていて、大人になりきれていない学生らしさがよく現れていた(若干大人っぽすぎるとも感じたが)。
4人が語る過去の話は目を背けたいほど重いはずなのに、次のページではカラッと明るい場面になっていることが多く、そこに違和感を持たせないところに作者の腕前を感じた。
各人物に個性が出ていてよかった。
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舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

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2025年04月14日

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四人それぞれの背負っているものが予想以上に重くて、だからこそ生まれる重厚なストーリーに目が離せません。
高校生ならではのキラキラした華やかさはありませんが、決して読み辛さはなく、むしろサクサクと読み終えました。
切なくも清々しい青春群像劇に、軽微なミステリを落としこんだ作品です。

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2025年11月02日

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たった七日間、寮に居残る年末休暇のこと。
4人の少年が過ごす日々はミステリーが起こるわけでもないのに多彩で、山あり谷ありで、非日常がゆっくり進んでいくものだった。

私個人が棒に振った高校生という時間を、こんな風に過ごしたかった。
人の塊になった時のポジショニングで悩みながらも、居場所を見つけて。
居心地のよい空間。
楽しいと思える時間。
秘密の共有。
何より自分に素直になれていたら、今の私は違っただろうか。

人間は10代の頃に手に入れられなかったモノに一生執着するという。
私の場合は「青春の時間」かもしれない。

そんなことを考えさせられた一作でした。

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2025年10月13日

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真冬を舞台にした物語、真夏の夜に一気読みをした。年末帰省をしない4人の学生寮での1週間を描いた物語。
有名校の由緒ある古い建物の寮。私は寮生活を経験しておらず、少し憧れを抱いていた。それはある種青春の代名詞のようなものさえ感じる。若者らしく冬の寒さの中でも活発に行動する日中と、それぞれが抱える過去や現在の苦悩を打ち明ける夜。誰にでもある裏の部分が少しずつ解かれていくのだが、それでも次の日にはほとんどあっけらかんとして過ごす潔さに心地よささえ感じた。ゲームの罰ゲームのようなものとはいえ、心の中にある闇を打ち明けられる仲間がいてよかったなと思う。
新しい年には前を向いて歩き出せるようなきっかけが年末には転がっている。大掃除で部屋を整え、いい年になりますようにと最後はエールを送りたくなった。

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2025年08月03日

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男子校の寮「松籟館」で、冬休みに居残りを決めた国美、寛司、光浩と通学組の統の4人は、それぞれ秘密を抱えていた。ゲームをきっかけにそれが明らかになっていくが、4人は互いに刺激し合い、困難を乗り越えていく。
序盤から展開にワクワク感があり読みやすく、絆が深くなっていく感じがとても良かったが、なんかいきなり執拗に攻撃的になったりするところがありちょっと違和感を感じた。そんなガチで傷つけにいくようなこと言う?みたいな。

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2025年07月18日

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進学校の男子寮で年越しを過ごす同級生4人の物語。年越しのたった数日を描いた小説だけど、長い年月を書いてるように濃い。
あるゲームをきっかけに、4人それぞれが自身についての告白をしていく、というのが主な軸になっている。
その告白が、結構ドロドロしている。ともすると陰鬱な、三面記事的な内容の告白なのに、小説全体がそうならずに進んでいくのは、恩田陸さんの力量なのかもしれない。
監視する大人のいない、4人だけの生活で、自然と自分の秘密を明かす雰囲気になるのはわかる気がした。お泊りパーティーのような背徳感と普段とは違う近い距離感が、そうさせるよなぁと。
そして、そこで流れていく時間こそがネバーランドなのだ、と思った。
4人がそれぞれに重たいものを抱えて生きているにもかかわらず、読後感は、爽やかな青春小説に思えた。
途中ミステリー的な要素もあり、青春小説とは言え恩田陸さん要素も欠かさず含まれていて、楽しく読めた。

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2025年04月16日

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恩田陸の本は何冊か読んでどれも好きだなあ。文章がスルスル入ってくる。
松らい館の古くて重厚そうな雰囲気、若者たちの馬鹿馬鹿しく騒ぐ感じに相反して、それぞれのこころの重たいもの、それらを解放していく仲間たち。
深刻な内容と、若さが放つ爽やかさが、異質ながら混ざり合った物語だった。
幽霊になった?子については最後まで詳しくは明かされず、気になります。

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2025年04月11日

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めっっちゃ良かったー!!青春感じるんだけどキラキラって感じじゃなくてずっと4人がバカやりつつもずっとヒリヒリした緊張感が潜んでるのが良かった〜!4人の過去とか境遇とかキャラ設定とか凄い刺さる好き!

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2025年03月28日

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青春、キャラクター
序盤今にも壊れそうな4人の関係が、最後には強固になっていく。筆者のところどころに散りばめられた巧みな表現も読み手を飽きさせない。
例えば、
手紙をポストに入れる瞬間は、いつだって安堵と後悔が背中合わせになっている。手紙を手から放したとたん、その二つは心細さと開放感にとって代わる。

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2025年03月18日

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ネタバレ

学生が主人公だと、「青春」という言葉の爽やかさが、私にとっては、眩しすぎることがある。4人の空気や色がじわじわと浸透して馴染んでいくような感じ、うまく言葉にできないのが残念だが、とにかくなんだかいい感じ。数年後、再読したい。

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2025年03月03日

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4人の少年が冬休みの寮で濃い日々を過ごす話。4人が4人とも素敵でよい。そのまま素敵な大人になってくれたまえ

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2025年01月21日

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一人一人の抱える背景がとても複雑でびっくりしてしまったが、彼らのキャラクターが静かに魅力的で、真っ直ぐで、引き込まれてしまった。松籟館で生活を共にするなかで、各々が自己開示していき、深い関係になっていく様が他では得られない宝物であり、彼らの人生を支えていくのだろう。

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2024年12月07日

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男子校の寮に年末年始残った3人➕1名それぞれの告白。ミステリー要素もありながら、4人の微妙な関係の変化にページをめくる。幽霊は誰だったの?とスッキリしないところもあるが面白かった。

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2024年09月23日

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青春と言われて思い浮かぶ晴れて青くて明るいイメージとは反対に、曇り空にくすんだ雰囲気だけど、たしかに青春で高校生でしかつくれないあの関係性にすごく惹かれました。1人の心の中のバランスは少しの衝撃で崩れてしまうけど、4人でいるからバランスが調節出来る、そんな感じ。

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2024年06月17日

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全寮制のワクワク感と閉塞感って(はたから見てる分には)素敵ですよね。
恩田陸特有の耽美さみたいなものも漂ってて、正にネバーランド。

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2024年06月16日

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四人にとってのネバーランドであり永遠と続く関係性なんだなと思った。それぞれに秘密を抱えひょんなことから互いに告白するのだった。羨ましさすら感じる。
著者の初期の作品、惹き込まれました。

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2025年10月23日

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偏差値の高い男子高校の年末年始の寮生活の物語を介して、勤勉からちょっと外れた粋がったメンバーの気持ちを察する本だが、凡人には特に得るものがなかった。

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2025年07月02日

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ネタバレ

喧嘩したって揉めたって、信じられないくらいの暗くて重い打ち明け話をしても次の日には普通に話しちゃってる男の子四人。
無かったことにはしないけど、それでも冗談言い合って笑って。後腐れがなくてカラッとした感じ。男の子らしいなぁ、女の子同士だとそうはいかないよなぁ。良いなぁ。と、思いました。そして、美国や寛司、統…と、登場人物の名前が(漢字が)古風で素敵です。私には刺さりました。
光浩の告白は………聞いて知ってしまったこちらが暫く滅入るぐらいのヘビーな内容でしたね。私は今凄く辛いです。あのシーンはしばらく読み返したくないです。
すごく面白い作品でしたが、光浩が本で描かれてる範囲ではイマイチ救われず(将来復讐しようと企んでいた相手が病死)終わったので…この星の数です。墓参りにも行かんでいいと思います。

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2024年11月21日

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ネタバレ

男子3人の寮生活にプラスアルファで毎日遊びにくる男子1人。時折スパイスを効かせながら淡々とすすむ冬休みの寮生活、最後ちょっぴり感動できる。

なんとなくノルウェーの森を思い出した。

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2024年09月12日

Posted by ブクログ

出てくる4人のかかえているものが重すぎて、さらっと読み進めていけるのだけど、ズーンとサラッとした感情では終われない。重さの端々に青春の風景がまざっていて、なんとも言えないかんじ。
松籟館という寮の名前がすてき。
4人の将来の続編がよみたい。

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2024年07月22日

Posted by ブクログ

みんなそれぞれの事情を抱えながらもお互いを尊重していつもとは少し違う日常を過ごす。
四人のなんとも言えない絶妙な距離感がふわふわしてて不思議な読後感でした。

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2024年06月07日

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