ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • アーモンド

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    アーモンド
    2026.07.19

    久しぶりにほっこり系の物語を読めて、とても良かった。感情のない少年が成長していく、一見ありきたりなストーリーかと思いきや、韓国の文化背景を理解しつつ想像以上にすらすら読める海外小説だった。
    初めて韓国人作者の翻訳本を読んだので、社会の違いや特徴を感じられて面白かったし登場人物の個性が際立っていて、飽きずに読めた。

    人との関わりを通して成長するので、苦手なことも逃げずに向き合う大切さや親の愛についてすこし理解が深まった。

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    2026年07月20日
  • 戸村飯店 青春100連発

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    大阪のみが舞台かと思ったら、大阪と東京が舞台だった。要領がいい兄とまっすぐな弟が軸の話で、お互いにお互いの方がすごい、と羨んだり悩んだりしている。
    大阪から東京に上京したことがある人はこの本の「笑いと涙」の涙部分に共感することが多そう。

    兄が慕われるのも弟が可愛がられるのもよくわかる人物描写だった。

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    2026年07月20日
  • ツミデミック

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    コロナ禍のパンデミックと、それぞれが抱える罪が交差する短編集。全体的に不穏な雰囲気で面白かった!日常の小さな罪…的な話かと思いきや、ガッツリ罪、普通に犯罪の話もオモロかった。人間の卑しい心理もテーマにあって、個人的には「特別縁故者」が好みだった。
    コロナ禍あるある、コロナ禍ワードがたくさん出てきて、10年-20年経って読み返した時に、「そんな時代もあったな」と懐かしく思えたらいいなと思う。

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    2026年07月20日
  • プラナリア

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    全部面白かった!ネイキッドと囚われ人のジレンマが好きだった。ネイキッドはいい感じに終わったけど、主人公の真面目なのかズレてるのか微妙な感じが面白かった。あとこの作品に出てくる母親がみんなどこか変で、まあこの母親だったらこの子供だよなと思うところが多かった。囚われ人のジレンマはどっちもキモすぎる!彼女のことを完全に見下して庇護下に置いておきたいモラハラ男と、1人で何もできない貞操観念緩すぎる女のぬるい話!心理学学んでる人ってどこか達観してる感出してくるんだよなーと思った

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    2026年07月20日
  • たびたび

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    さくらももこさんは、がっかりする出来事ももちろん出会ってきてるけどそれよりラッキー!な出来事にたくさん出会った人だと思う。色んなところで色んな巡り合いが重なって幸せな人生だっただろうなって思うし、がっかりの出来事もトホホ…って感じになって前向きに考えれる人だったんだと思う。そういうとこ含め大好きで、読んで誰も不幸せにならない本しか書いてなくて好き大好き。

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    2026年07月20日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    長野県安曇野を舞台に、研修医・桂先生と看護師・美琴さんの視点で描かれる医療小説。テーマは高齢者医療である。
    延命治療をするか、それとも看取るか。正解のない問いが繰り返し登場し、読んでいて心がざわつく場面が多かった。
    医療は今、ひとつの限界点にある。大量の高齢者たちをいかに生かすかではなく、いかに死なせるかという問題に直面している──作中のそうした指摘は重く、目を逸らしてはいけないことだと感じさせられた。
    「どこで治療を引き揚げるべきかのガイドラインは存在しない」
    この一行に、気持ちを全部持っていかれた。医療は昔より確実に進歩し、治療に関するガイドラインも無数にある。それでも、最期の線引きだけは

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    2026年07月19日
  • エピクロスの処方箋

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    『スピノザの診察室』に続く雄町哲郎シリーズ第2弾。前作の哲学者がスピノザだったのに対し、今作はエピクロス。テーマは「幸福とは何か」である。

    エピクロスが示す幸福の条件は、悩みがないこと、苦痛がないこと。そこに著者は「孤独ではないこと」という一項を加えている。現役医師として20年間、人の命と向き合い続けてきた人だからこそ辿り着いた答えなのだと思うと、この一文だけで胸が詰まった。
    エピクロスの言う快楽と、自分たちが漠然と口にする幸福は、似ているようでいて、どこか決定的に違う。この作品は、その違いを問い続けてくる。
    物語としては、マチ先生と周囲の人物たちの関係の積み重ねが前作より深く描かれている。

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    2026年07月19日
  • 樹影

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    長崎文学紀行で紹介された本である。柳慶子が主人公で、長崎の華僑という設定である。麻田という妻子がある画家と付き合うが肝臓がんで死亡する。最後には本人も脳溢血で死亡するが、脳に腫瘍が会った可能性もあると言われる。そこには長崎原爆投下の影響があり、それも話に出てくるが、最後には台湾か中国か、という対立の問罪もある。
     長崎に観光で行く前には読んでいい本である。

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    2026年07月19日
  • 星を編む

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    ネタバレ

    本編あってこそなのだけど、本編より好きかもしれない。

    本編は、毒親と言いたくなる強烈な母親との関係性や、ヤングケアラーの苦しみ、それゆえに共鳴し合う櫂と暁海の行く末がメインのストーリーとなる。
    そして、他者の物差しを無視して自分の意思で選択をすべきということが強いメッセージであるように感じる。

    一方で、星を編むで考えたのは『家族』とは何かということ。
    先生の衝撃的(ヤバすぎる)な過去や、仕事と家庭のバランスに悩む二人の編集者、暁海や先生やその家族たちのその後の人生(色々ありすぎ)。
    現実社会では普通ではない家族や夫婦の様々な形が描かれる。その関係性はとても歪なものだった。しかしそれが、血が

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    2026年07月19日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    久しぶりに「続き読みたい!」と仕事を切り上げる気持ちになりました!
    成瀬は1人では成瀬にはならないんだなぁと感じました。
    私も200歳を目指します。

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    2026年07月19日
  • ファイア・ドーム 下

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    人は強い怒りや悲しみを感じた時に、無意識に怒りの矛先を向けられる対象を探してしまう生き物なのかもしれないと、本間の盲信を見て感じました。久我の家族も、新沼家も、言葉では表せないくらい苦しい思いをしてきたはずなのに、お互いに拒まず歩み寄っていく姿勢が印象的で、とても心が揺さぶられました。

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    2026年07月19日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    医療小説でありながら、哲学も同居する不思議な読後感の一冊だった。
    主人公は雄町哲郎(マチ先生)。大学病院で将来を嘱望されながら、妹を亡くし、甥を引き取ったことをきっかけに京都の町医者としての道を選んだ人物である。
    奇跡的な展開も、緊迫した場面もない。それでも読み進めるうちに、静かに何かが満たされていくような感覚があった。

    「我々には未来を変える力はない。変えられないということは、虚しいことのように思えるけど、実はそうじゃない。目の前の哀しい出来事は、誰のせいでもないということだ」
    昨年、父を亡くした自分にとって、この言葉はしばらく支えになっていた。手を尽くしても、大切な人を失ったときには「も

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    2026年07月19日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    ネタバレ

    ※十角館の微ネタバレを含みます

    おもしろーーーい!!!泣
    しっっっかり騙されたーーー!!!

    やっぱり綾辻行人先生の小説を読むと、ミステリー小説を読んだなぁって感じするな…!
    ミステリーを楽しむ本って感じ…!(語彙力)

    テンポよく人が死ぬ!(言い方)からもうハラハラしながらどんどん読み進められるし、
    文章も分かりやすくて、変な癖とか、くどさとかを感じないのと、
    これいる?みたいな無駄に感じられる内容が挟まるせいで集中力が切れたり手が止まる、みたいな事もなくて、サクサク読みやすいんだよなぁ。

    人間関係もちゃんと描かれてるんだけどあくまで主軸はミステリーで、バランスがとてもいい。
    偉そうな言

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    2026年07月19日
  • 白夜行

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    一気に読み切ってしまうほど惹きつけられた。読み終わった後、旅から帰ってきたみたいな感覚になった、多分それくらいのめり込んでた。この2人の関係性は一生私の頭に残りそう

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    2026年07月19日
  • 青天

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    良かった。
    あまり読書した事ないけど。
    読みやすい本が良い本なのか
    わからないけど、
    青春を思い出す本は
    良い。

    倫理の岩崎先生に
    質問攻めしたい。

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    2026年07月19日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    ネタバレ

     いい本だった。12年と7週と4日を1940年の世界大戦初期から1952年まで生き抜いたクラレンスというオスのスズメの飼主キップスとの交流を描いた愛溢れるノンフィクション。
     150ページ余りの本文と40ページほどの解説からなる文庫。1952年に出版されこの本は2010年に梨木香歩訳で再び世に出た秀作だ。ジュリアン・ハクスレーという英国の鳥類学者の解説とともにネイチャーリストの梨木香歩、作家の小川洋子の解説はこの本を一層高めている。
     生まれて間もなく巣から落ちて障害をもったスズメがピアニストのキップスに拾われて12歳の天寿を全うするまでを描いている。野生のスズメだったら老いれば天敵に食べられ

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    2026年07月19日
  • 本屋さんのある街で

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    書店経営が難しい昨今
    こんな本屋があれば
    私が本屋さんならと
    想像巡らせる作品でした。
    本は人との出会いでもあるそんな空間だったらいいな〜と思う
    『小鳥たち』が好きでした

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    2026年07月19日
  • 天神さまの花いちもんめ

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    良い意味で罰当たりなほどコミカルで面白く、それでいてとても優しく温かい物語。最後思いっきり泣かされて、今めちゃめちゃ頭痛いです(笑) 最高の作品!

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    2026年07月19日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    先が知りたすぎて手が止められず2時間半で読み切った。圧巻!
    今のところ何も推してはいないが、このカラクリにいつ巻き込まれるのだろうと恐怖さえ感じた。

    人はみな弱くて寂しい。
    どこに気持ちを、行動を、人生を使うのか。痛くても苦しくても立ち向かわなければならない現実の自分を手離してはならないんだ。
    全く共感できずとも他人ごととは思えなかった。

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    2026年07月19日
  • 傲慢と善良

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    仕事が忙しいので、ちょっとずつ半年くらいかけて読みました。
    おかげですごい長編ドラマを見た気分です。

    心理描写がこれでもかと多く、感情移入がとてもしやすい作品です。
    終わってみれば特別な人の話ではないと感じます。
    架の気持ちも、真実の気持ちも、どの登場人物の気持ちも、わかる。
    だれも悪くない。
    だけど誰かを傷つけたり、その傷に怯えたりしている。
    傲慢も、善良も、とても温かく、とても鋭利である。
    私たちと同じ社会で生きている人たちの一部分を、ありとあらゆる角度から観察したお話です。
    ただ、最高でした。

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    2026年07月19日