小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレまさに、一気読みした。
面白かった。
本書の最初に複数の謎が提起されていた。
本書を読んでいて、全て(ほとんど)の謎が解かれるのかと思いきや、死人であるのだから当たり前ではあるのだろうが、解かれる謎は一部だった。
この一部の謎を解くために、(すべての謎を解こうとしていたはずだが)二人の記者は駆けずり回っていた訳である。
結果が伴うか分からない2人の取材行動は、記者職という仕事の大変さをまさに体現しており、畏敬の念を心から抱く。(死者への尊崇の念を抱いているのも、また、好感である)
また、調査結果を誇張せず、わかった内容までを読者に伝えるのもまた良い。結局死者を扱っているのだから、全てが判明す -
Posted by ブクログ
帳が下りる。狂気に満ち、恐怖が溢れ出る。
一つ。これは狂気に翻弄される物語である。
二つ。これは狂気に魂を売り渡す物語である。
三つ。これは狂気に身を委ねられなかった物語である。
四つ。これは狂気が過去から襲いかかる物語である。
五つ。これは狂気に身を滅ぼされる物語である。
六つ。これは狂気に蓋をする物語である。
七つ。これは狂気に支配された物語である。
八つ。これは狂気の側にありながら、狂わなかった者の物語である。
帷が上がる。狂気は消え去り、残ったものは希望か絶望か。
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今回も非常に面白かったですはい。短編集であるからこそ、物語が駆け抜ける疾 -
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はい!芦沢央さん!
タイトルがええ感じ!
短編6つ!
モキュメンタリーみたいな感じになってるのか。小説新潮さんに協力して貰って…
「染み」
占い師怖い!
良く駅ビルとか、道端におられるけど、占って貰った事はない。酔った勢いとかで、占って貰って暴言吐いたりしなあように気をつけよ!
「お祓いを頼む女」
何か怖いとしか思えんけど。
お祓いムリに頼まれて、更に、払祓う義務があるみたいに…
狂ってるとしか思えんけど…
実は…
「妄言」
お隣りの世話好きのおばちゃん。
世話以上に色々介入して来る。
浮気の現場見たとか…
ネタとしては、ちゃんと理由があって怖いけど、近所のおばち -
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ネタバレ上下巻でストーリーが一変するのが面白すぎる。1作品で2度楽しめるお得感。上巻は名探偵アティカス・ピュントが殺人事件を推理し、解決しようとする。下巻は上巻の最後の文章で一気に次を読みたくさせる。下巻はアティカス・ピュントシリーズの編集担当者の「わたし」が作者のアランの自殺を追求していく。自殺ではなく殺人ではないかと自分なりに奔走している姿がハラハラさせてくれる。現代でもピュントの中の物語でも犯人探しが行われるという作品で、読んでいててドキドキさせられる。上巻の登場人物の多さに、海外文学に慣れていない私は非常に辟易してしまったが無事読み終わることができてよかった。
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子育てから、世相から、恋愛から、ラップから、果てはクソリプ話 (笑える) まで話が上手い。背景から例えを交えながら、一語一語が適切で無駄がなく(何と言うか語彙表現のピッタリ感)、しかもいろんな視点で語られて論理的で分かりやすい(それでいて優しさがあり)。ずっと心地良く読んでいられる。特に後半/最後はホントに言葉を大切にしているのだなが伝わる。
真髄はもちろん短歌/和歌の解説。スキルのない自分は歌だけでは理解が難しいが、簡潔に今風のカジュアルな言葉で解釈を披露されると、あー、そう読むのかと感心することしきり。伝えたいことをどう表現するかはもちろんだが、31音という少ないリソースにどう収めるかの -
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ネタバレ野口さんは本当に賢い人なので、
色々と合点がいった。
◾️会社員にとって
退職届は、最後にして最大の特権
それでも、辞めるという大きな決断を部下がしたときは、上司はそれを最大限尊重しないといけない
◾️日本の労働生産性が悪くなっている
熱意を持って働いている人 5%
(世界平均 23%)
なぜ日本の会社員はやる気がないのか
①強いられる長時間労働とワークライフバランスの欠如
②失敗を恐れてチャレンジできない企業風土
③部下の意見が上司に反映されにくい組織の硬直化
④無意味な事務仕事と社内会議の横行
わざとさぼる割合 23%
理由 組織や上司に対する不満
マイクロマネジメントが横 -
Posted by ブクログ
ネタバレ⭐︎4.5
面白かったーーー。上下巻でかなりのボリュームなのに、読むのがまっったく苦じゃなく、村田沙耶香ワールドにどっぷり浸かれて幸せだった。
下巻ではピョコルンが性欲を引き受け、妊娠や出産も人に代わってできるという衝撃の進化を遂げている。このとんでも設定のなかでじわじわと自分や世界の常識が"ぶっ壊されていく"感じが凄まじかった。ディストピアだけど、ディストピアとは言えないような、何なら現実より現実感があって、それが恐ろしかった。なんて世界に生きているんだろうとも思うし、この世界で平然と生活する自分たちにもゾッとしてしまうような怖さがあったし、それがこの本の面白さでもあった -
Posted by ブクログ
⭐︎4.5
すごい、としか言えない。村田沙耶香さんの言葉って、何でこんなに面白いんだろう。強烈な言葉、表現から、村田さんの繊細で優しい人柄が伝わってくるという不思議な感覚。
空子と同じように、自分含め大抵の人が色んな世界を持っているんだと思う。世界①と世界②の自分はまるで別人、なんて普通だと思う。そういう誰もが経験したことがあったり感じたことのある微妙な感覚をこんな風に言語化して壮大なディストピア小説にしてしまうなんて。この物語はすべてが強烈でとんでもない世界だけど、現実の世界とかけ離れてるとは言えない。差別も偏見も現実世界でだって溢れていて、そういう世界に「呼応」してしまうことも誰しもないと
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