ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • アフターブルー

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    映画「おくりびと」で知られるようになった納棺師
    という仕事。本書はその納棺を営む会社が舞台で
    す。

    とはいえ、取り扱う「ご遺体」が、飛び降り自殺、
    轢死、事故死など「損傷が激しい」状態のご遺体を
    取り扱うのです。

    そのような状態から、ご遺族が対面できる状況に
    復元処理を施す部署で働く納棺師たち。彼ら彼女ら
    もまた、悲しい過去を抱えて仕事に向き合って
    います。

    各章が彼ら彼女ら納棺師のそれぞれが語り手と
    なり、仕事を通じて自らの過去に向き合います。

    「死」という最も縁遠いと思われがちの事象を
    通して、「生」を描ききった傑作です。

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    2025年12月14日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    凄くとんがっているという先入観から等身大で真っ直ぐで真面目な人なんだなという、女性、母という枠に翻弄されてもなんとか生きて行く強さ、あえての困難に立ち向かうある意味不器用と感じられる部分に思い出し泣きと共感をしてしまった。誰かの血肉になったらいい。きっとなる。
    小説家という言葉の選び方をとても大切にしていることを、表現の丁寧さを端々に感じた。

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    2025年12月14日
  • 合本 八咫烏シリーズ 第一部【新カバー版】

    購入済み

    アニメを見て購入

    アニメを見てコミカライズを購入
    気になったので原作も購入しました。
    合本としてまとめられているので、これから読むものにとっては助かります。
    読みやすい文章で、読み進めるうちにどうなっていくのか気になります。

    #深い

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    2025年12月14日
  • 月夜の島渡り

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    沖縄を舞台にしたホラー小説。
    7つのお話に、それぞれ妖怪やら魔物が出てくる。しかし、解説の黒史郎さんも書いていましたが、ホラーというより異界譚のようだ。 
    昔話のような物語もあり、おばあちゃんが話してくれているような、なんともいえない感じですが、物語は面白く引き込まれました。
    沖縄には、石敢當やシーサーなどの魔除けも多いし、御嶽などの神聖な場所や離島などでは禁足地になっているとこも結構ある。やはり、沖縄は観光だけではなく、こちら方面でも魅力をかんじました。
    恒川氏の本は、夜市以来2冊目ですが、2冊とも面白かったです。

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    2025年12月14日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    表紙とタイトルに惹かれて購入しました。
    作品全体から作者の本への深い愛情が伝わってくる一冊です。
    作中に登場する過去の名著や他の作品にも興味が湧き、探してみたくなりました。

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    2025年12月14日
  • 正体

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    脱獄した少年死刑囚。
    逃亡中に名前を変え各地を転々とします。
    そこで出会った人たちは彼に惹かれてしまうんです。
    冤罪ってこういう風に作られるんだなぁ。
    読み進めるほど切なくなりました。

    このような悲しい間違いが起こらないように祈るばかりです。

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    2025年12月14日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    やっぱり成瀬好き
    そして登場人物クセツヨやけど好き
    成瀬並みに予定詰め込んで生きていきたい
    いつかミシガン乗りに行く
    さぼってる簿記も受ける

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    2025年12月14日
  • この会社、後継者不在につき

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    たまたま手に取った本で、内容も分からないままに読み進めたけど、中小企業診断士の北川さんが全作品に出てくる。北川さんは解決策がとんでもないと言われる人。だから会社で起こりうる様々な問題を思わぬ方法で解決していく。会社員としても色々と考えさせられた本でした。桂望実さんの本、探してまた読んでみたいなぁ。

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    2025年12月14日
  • わたしは今すぐおばさんになりたい

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    初めての作家さん。
    まじで刺さりまくった。
    もうおばさんになっちゃったから、しかも低賃金だし、金もないし、ワタシは桜子とは違うけどでもでもこんなふうに年齢離れても友だちになれるしひとりだけどひとりじゃないって思えるのは最高に良かった。
    庶務のおばちゃんって思ってたひとにだって歴史があるし、ひとが2人寄れば摩擦もあるのよってほんま色々唸りながら一気読みだった。
    南綾子作家、今後追いかけたい。

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    2025年12月14日
  • 黒い絵

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    これほどまでに心を奪われた短篇集に出逢ったのは初めて。
    それぞれの作品で描かれた、闇の中に潜むエロス•絶望•希望•永遠。そのどれもが魅力的。
    闇に溶け込んでいるため、外から見ると何も見えない。ただ、物語の中に入り込み、自身も闇の一部になるからこそ際立つそれら。
    読みたて補正もあるけれど、一番好きな小説は何ですかと聞かれたら、本作を挙げるかも。

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    2025年12月14日
  • 犯罪者 下

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    ネタバレ

    ハァ…すごい小説だった…天才じゃん…
    結末に向けての謎解き逆転劇だけじゃなくて、すごくリアル。昨今の色んな事件事故の裏側には計り知れない葛藤がありますよね…
    まじでフィクションとノンフィクションのバランスが絶妙だし、雪の日の凍結臨とか磯部の引退後の描写とか最後の噴水広場とかとにかく情景の描写が秀逸。
    頭で映像化してそれを情景として捉えてから文字に起こしてる感じで、不謹慎ながら滝川の殺人の描写さえも引き込まれてしまった。

    上巻は修司の話しから始まってるんだけど、そこあってこその終盤だったし修司の事ただのやんちゃボーイだと思っててごめん…

    事件後の山科さんが気がかりだったんですけど、ゴミ袋とこ

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    2025年12月14日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    成瀬三連作を全て読みましたが、今回もサッパリ清々しい成瀬に導かれた人を描いていて、成瀬の熱い地元愛に満ちていて…と思って読みすすめていました。
    でも成瀬はひとりで前進しているわけではないということも感じられて、彼女と同じ干支(三まわりほど上)の私はホッとしました。
    数年後にまた会えるといいな。

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    2025年12月14日
  • 月曜日が嫌いな私の好きなこと

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    日常の中に隠れた小さな幸せや好きと思えるものを大事に生きる人になりたいと思わせてくれる1冊。苦手なことや悲しかったこと辛かったことに関する文章量が多くなることは仕方がない。それらと向き合いながらも受け止めすぎずに、その日の煌めきを溢さないようにしたい。好きや得意を無理に見つけようとしなくてもいい。

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    2025年12月14日
  • 愚か者の疾走

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    映画みて、原作読んで、これ読んで、あ〜読んでよかったぁ絶対映画見た人は読んだ方がいい、、!ってなった

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    2025年12月14日
  • くっすん大黒

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    ネタバレ

    何が起こったかよりも、その人が何を考えているかに興味がある私にとって、この本は面白かった。

    『くっすん大黒』
    大黒様の置物のせいで、バイト先の店主とその客に振り回される2人の若い男性のお話。
    リアリズムを持ちながら自由に生きている人ってこんな感じなんだろう、と思った。

    『河原のアバラ』
    大抵のことはなんとかなるらしい。遺族に渡そうとした遺骨を、全然関係ない人にまかれてしまっても。又貸しされた車を盗まれても。

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    2025年12月14日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    作家の取材力、表現力に関心する。
    読んでいて、その情景が浮かびあがってきます。
    個性のあるメンバーの姿や、走り方がイメージ出来てしまうから凄いです。

    途中からいつの間にか涙が溢れていました。
    実際に駅伝を見ていたかのような読後感です。
    感動てきる小説に出会えて良かった!

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    2025年12月14日
  • カフネ

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    ネタバレ

    ★4.5
    登場人物全員の内面が次々に紐解かれて行くのが読んでいて面白かったです。
    薫子の努力一筋で人生を切り開いてきたところに親近感もあるし、自分の中で小野寺せつなが後半に連れてどんどん魅力的な人物になりました。
    食の大切さを改めて教えてくれるとても素敵な1冊でした。

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    2025年12月14日
  • にげてさがして

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    すべてひらがなで書かれていたので、明確に、ターゲットは子どもだろう。読み手に語りかける、メッセージになっていた。物語というよりも、応援メッセージ。今誰かにイジメられていたり、傷つけられていたり、辛い思いをしている人全員に読んで欲しい。大人も子どもも。

    逃げていい。味方は必ずいる。

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    2025年12月14日
  • そして生活はつづく

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    星野源の印象って芝居もできて音楽もよくて書く仕事もできる多才とか、新垣結衣ちゃんの旦那とかあるけど、この本読んだら全部ぶっ飛んでう◯ちの人になった。それくらい下ネタエピソードばっかりなんだけどこれが絶妙なくだらなさで仕事の休憩中に読むのに私的にはぴったり。描かれてるエピソードが現実の目の前の光景にはあってほしくないけど想像の中だとめちゃめちゃおもしろい(笑)全裸に喪服のジャケットだけ羽織った星野源想像したらそりゃ笑うわ。
    それな〜って思ったのが「自分に寄る」「自分がなくなる」ということ。この本でいう「自分がなくなる」状態というのは私も感じたことはあり、そのときの気持ちよさや充実感は結構覚えてい

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    2025年12月14日
  • ありか

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     ほんわか。
     ひかりちゃん 美空さん、
    颯斗君 登場人物に パワーもらいました。
    笑い声が聞こえてきそうでした。
    皆、何かしら悩んだり 色々なことを抱えていたりするんだろうなと思います。
    一生懸命生きてる証拠。
    人の何気ない愛で、軽くなることも。
    私もたくさんの方々に支えてもらっています。 感謝。


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    2025年12月14日