小説・文芸の高評価レビュー
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現代ショートショートの第一人者・田丸雅智さんが描く、未来をテーマにした作品集。1話あたり数分で読める短い物語の中に、奇想天外なアイデアとどこか温かくクスッと笑える独自の世界観がギュッと詰め込まれている。
「あり得るかもしれない」未来図鑑って感じで、ワクワクするアイデアが満載なんだけど、テクノロジーの進化、AIやロボットとの共生、環境の変化などを描きつつも、その中心にあるのは常に「人間の心」。
どんな時代になっても変わらない人間の愛おしさや温もり、情けなさ、寂しさみたいなものも感じられた一冊だった。
生活がどれほど便利になっても、そこには悩み、喜び、誰かを想う人間(とAIやロボットたち)の -
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ネタバレ言わずと知れたワシントン・ポーシリーズ第七弾。
今作の敵はスナイパー。
イギリス全土で規則性なく十人以上を射殺、国民を震え上がらせる事件が発生する。スナイパーを捕まえるため、フリン、ポー、ティリーの重大犯罪分析課が再収集され、メイザーズ警視の指揮下の元、犯人に迫るが…
他作品には真似できない素晴らしい疾走感と、魅力的な登場人物たち。シリーズを重ねても面白さが減らない。
今作は事件の意外性はそこまで(相変わらず、途中にとんでもないことが起こりギアは上がるが…)。ただスナイパーとの対決シーンが素晴らしく、対犯人戦ではシリーズで一番ではないか。
そして何よりエンディング。文句なしで良かった。
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翌日の往路前に1人だけメンバー変更したランナーは青森で育ち悪天候に強かった。徐々にランクを上げて行く連合チームに誰もが目を疑っている。テレビで映すものの、誰も取材をしていない連合チームのアナウンスを流せない。そんな中、ベテランアナウンサーだけが個々の取材をしていて、名場面に解説を入れていた。まさか?連合チームが優勝までいくのか?と思わせる展開であったが、そこは2位でうまくまとめたなぁと思った。しかし、いつも下位を走っているイメージだった連合チーム、調べたら過去に3位になったことがあったので、あながちこの物語が出来過ぎ!って事でも無いなぁとおもった。適材適所、監督のランナーを見る鋭い視点。ランナ
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何十年も大学陸上部を率いた監督は、今回箱根駅伝を僅か10秒差で箱根を逃した。その監督は関東学生連合の監督を務めるらしい。しかし、監督は突然辞任してそれを元陸上部でサラリーマンをしてる者に託した。新監督はメンバーを見て、3位以上という目標を掲げたが、誰もが監督に不信感を持っていた。最初はバラバラだった仲間もだんだん打ち解けて行く。他の大学の監督の暴言、メディアからも誰もが信じていなかった。しかし、メディアの中でもベテランアナウンサーだけは、万が一を考えて取材をしていた。
往路で汗握る展開、これは?と思わせる書き方に何度もウルウルしてしまった。 -
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早見和真、初めての作家さん。
あまりにも衝撃的。
田中幸乃の僅か30年という短い人生。
心を開いた人にいつしか利用され、裏切られる。何度も何度も、、、
純粋無垢な彼女の心を少しずつ少しずつ蝕んでいき、やがてそれが彼女の人となりとなっていく。
「人に必要とされたい。」
幸乃は、生きる意味をここに求め続けた。
彼女が最期に見せた、死ぬために生きる姿は、映像を目の当たりにしているようで衝撃的だった。女性刑務官と同じ心情で彼女の姿を見届けた気がした。
田中幸乃が実在したかのような感覚が今も残っている。
慎一君の手紙
「僕だけは信じてるから。僕には君が必要なんだ。必ず君をそこから出します。だから、 -
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ネタバレ再読(約3年ぶり)
「ノワールレヴナント」も好きだけど、比べると「教室が」は全体的にシュリンクしてる感はあるけど、「教室は」の方が暗くて好き
あと、「ノワ」は若干読みづらいと感じるところがあったりしたので、その点「教室」は文章も読みやすくなった感がある
死神のスキルを推理するために3人の自殺シーンを繰り返し検証するところはややくどいけど、丁寧に推理を重ねることで説得力がある
自分もカキウッチー派ってことは社会的には異端になるのかなあ
ラストのカキウッチーの絶望に、ほんの少しでも救いがあってよかった
バイト頑張って手に入れたマーティンを置くところがない、、、あ、お隣さんに預かってもらえば -
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上下巻の書評です。
ある小さな街で、25年前に誘拐殺人事件と
ひき逃げ殺人事件が同時に起こっていました。
街の住人は「ここだけの話」と言いつつ、
様々な憶測や噂を広めていました。その内容
は「誘拐の被害者の家族が怪しい」「いや被害者
自身が実はひき逃げ犯人らしい」などの
根も葉もない「デマ」です。
これが上官の前半に書かれています。
執筆は2019年頃です。
そうです。あの京都の事件よりもはるか前に
書かれているのです。
いや、人が事件事故を噂するのは何も京都の
事件が最初ではないです。常に人は「面白い話」
を求めています。
上巻はその面白さに群がる人の醜さを描き、
下巻はそれで -
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ネタバレ紗季子さんの本を読んでいるといつもにんまりしてしまう。わたしは、彼女の表現がだいすきだ。
わたしがPodcastを聞いて、電流が走るくらい衝撃だった、”ショートケーキは背中から”が表題になっていてとても嬉しい。
あれ以来、わたしはショートケーキを背中から食べるようになってしまっている。恐るべし紗季子さま。
この本は、紗季子さんの食への熱量に負けないくらいの気持ちでわたしも挑みながら読んだ。気軽に読めるような気がして、実はこちらも気合いが入らないと、熱量にまかれて、あれは何だった…?って終わってしまうから。
やっぱり、食べてきたものを、おいしい、の一言で済ませずに、あらゆる観点で探究してい -
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ネタバレ他人の感覚を鵜呑みにしない。それがどれほど難しくて重要なのか、そしてそれを藤子に教えてくれたのは紛れもなく全さんだったんだろうな。藤子が"普通は"というとき全さんは藤子自身の意見を聞いていた。確かにこの日本において普通の感覚は大切なものだと思う。しかし、だといって自分の価値観を曲げる必要などない。全さんの自由奔放さと経験値から教わるものってものすごく大きい。そして、些細な言動、行動全て人を惹きつける魅力がものすごくある人だった。でも全さんを客観的に見ると登場人物の誰よりも承認欲求が高い人だと思った。だからこそカメラマンとして有名になったんだろうな。全さんが見たかった人間の奥
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