ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 熟柿

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    ネタバレ

    序盤から不幸な展開が続き、読むのがしんどかった。行動が行き当たりばったりで、ハラハラさせられたが、長期的視野で物事を考えるようになってからの主人公がとても良かった。
    元夫が主人公を捨て駒にして、保身に走ってしまうのが読んでいて悔しい。その後もっと誠実な人に出会えているし、息子にも会えたのだから、人生は焦ったらダメだという教訓なのか。でも幼い我が子に会えないのは身を切るより辛い。
    元夫が子どもの写真すら見せてくれないのに、電話で連絡を取ろうとしていた行動の一貫性の無さに疑問を感じた。

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    2026年04月20日
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ

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    静かな読書時間を過ごしました。
    本を読む時は普通静かだと思われるかもしれませんが、頭の中は大冒険だったりして騒がしいものです。
    ひとつの書店に集う誰もがヒュ(休)を共有して相手の時間も心も尊重する。そんな時間の中に自分もいた気がします。

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    2026年04月20日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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     朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』をAudibleで聴き終えた。読み終えたあと、なんとも言えない「居心地の悪さ」と「救い」が同居する、まさに彼らしい作品だった。

    ■「やってこなかったこと」のしっぺ返し
     物語の冒頭、47歳の久保田慶彦が直面する現実に、思わず背筋が伸びた。

    「人生は、やってきたことと、やってこなかったことが返ってくる」という一文。

     30代までは「これを頑張れば将来返ってくる」と信じて、がむしゃらに積み上げてきた。しかし久保田が直面したのは、スキルの習得といった「やってきたこと」の結果ではなく、家族との時間や利害関係のない友人関係を「やってこなかったこと」への報

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    2026年04月20日
  • 絶対泣かない

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    全部好きでした。山本文緒先生の優しい感じがたっぷりと詰まっているような、明日も頑張ろうかなと思えるような優しいお話。短編集なので、寝る前に一話ずつ読んでもいいですね♪

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    2026年04月20日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    本編を読んでいる間は星4くらいの気持ちでしたが、あとがきを読んで筆者の気持ちに感動したので星5にしました。

    『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』の時から、理性的だなと思っていた。
    この本でも、書くことを生業にしてる筆者からしたらインタビューしててイラッとこないのかな?とか思ったり個人的にXをブロックしてる業界で名の知れた人2名が引用されてたり、冷静ですごいな、と思っていたのがあとがきで筆者の感情に触れられて心動かされた。

    p284から引用
    不愉快なのだ。人が、人の頭で捻り出し綴った文章に、敬意とお金が払われないという状況が。

    一言一句同意の気持ち

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    2026年04月20日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    読み始める前は、ハートフル系心温まる小説だと思っていた。けれど、読後にこの作品にジャンルをつけるなら、ノワールだと感じた。
    この作品はフィクションだと理解しつつ、ネグレクトの中で育った友人、妾の子として生きてきた友人を作品に重ねてしまい、彼女たちにも、魂の番のような存在がいますようにと願う。

    読み進めながら展開を予想するものの、その少し上をいく残酷さで裏切られ、途中で読むのが苦しくなる場面もあった。

    アンさんの手紙では、涙が止まらなかった。52ヘルツの声で鳴いている人を助けるには、心身ともに満たされている人が向いているのかもしれない。けれど、その声に気づけるのは、きっと同じように52ヘルツ

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    2026年04月20日
  • 星の王子さま

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    若い頃友だちが好きで話を聞いただけで読もうとしなかったし内容を知ったつもりでいたけどテレビで観て全然違う話なので読まないといけないと手にする。
    大切なものは目に見えない。伝えたいことは分かるけど自分に当てはめると思考がストップしてどうやって生活に、人間関係に当てはめることができるのだろう。人目を気にするしお金が1番と思っているから考え方を変えないと見えてこないのかも。
    星の王子様は頭が柔らかい時に読んだ方が大切なものを見つけやすいのかも。

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    2026年04月20日
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初は主人公の語り口調に癖があるなぁと感じていたけど、読み進めるごとに富山のイメージに馴染んで気にならなくなっていた。
    この物語を読み終えるのが寂しいと感じるくらい、登場人物達をずっと見守っていたかった。
    不器用だけれど、また、こんな夜があるといいと思えるような、そんな人達に出会えたという事はかけがえのないものだと思う。

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    2026年04月20日
  • らせん

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    なんと・・・いやいやいや。
    リングとらせん、これ、2つ読んで初めて完成なんだ。
    どっちかだけでも面白いけど、らせんまで読むと、もう1段階上がって完成される。表面的な物語を追っただけで何十年も「面白い!」とか言っていた自分・・てかなんで前に読んだ時、そこの部分を味わうことができなかったのか自分。
    冒頭から浅川一家の話を読んだ時につい声が出てしまった。
    そして・・竜司のバカ!結構好きだったのに。

    30年近く前に描かれた話だけど、全然色褪せてない。リングは完全なホラーで怨念とか幽霊とか出てくる(?)オカルト。今回はもう少し現実に近くって・・貞子は映画でテレビから這い出してくるが、あんな感じ・・フィ

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    2026年04月20日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    絵画との出会いのエピソードを集めた短編集。
    実際に展示されている美術館の学芸員の方が、解説
    しているのも高ポイント。47都道府県にある美術館
    で今日も誰かが絵画と出会っていると思うと胸が
    高なる。早く美術館に行きたい。

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    2026年04月20日
  • 神に愛されていた

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    冒頭から心を掴まれた。映画を観ているような錯覚に陥る。羨望と嫉妬を互いに持った2人のすれ違いに胸が苦しくなる。2人に通っていたのは憎しみや憧れを通り越して一種の「愛」なのではないか。
    ラストシーンに鳥肌が立ち震えた。

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    2026年04月20日
  • 地図と領土

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     人は、自らの美学を体現する領土を立ち上げながら生きる。それは、家庭であったり、アート、小説であったり、思想であったり、建築物であったり。そして、納得如何に関わらず、領土はいつのまにか画定されていて、そのうちに死が訪れる。
     美を追うことは、しばしば政治やマーケット、いわゆる「社会」的な障壁によって阻まれる。領土がつねに道に面しているように、私たちは社会から逃げることはできない。
     ただ、そこにいて、何もせず、不安に駆られながら、プロセスがひとりでに動き出すのを待つ。

     また、人は、移動を繰り返しながら生きる。多くの土地に出向いて、多くの他人と出会い、そのたびに草が踏み分けられ、足跡が増え、

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    2026年04月20日
  • マリアビートル

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    ストーリーこそが人間の記憶に残るものだと改めて認識した。これは大統領にも会社にも当てはまる。
    伊坂幸太郎は悪に対して正義ではなく、直感と勇気で戦うことが大事だと伝えている。
    王子に対してすごくイライラするが、これは同族嫌悪なのかそれともこういう人間に対してイライラしているからなのかどちらなのだろうか。

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    2026年04月20日
  • 汝、星のごとく

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    プロローグの時点で、2人が結ばれないことが暗示
    されていて苦しい。惹かれ合い、すれ違い、引き裂
    かれていく条件が自然でリアルで引き込まれる。
    最後まで読むと、冒頭に感じた苦しみの感情が報わ
    れる。

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    2026年04月20日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

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    再読。不思議と最初に読んだときと同じ感触があった。もう一度、きちんと読み返したくなる本だと思う。

    考えるという行為について、自分ではうまく言語化できなかったことが、そのままの形で書かれていて、「ああ、こう言えばよかったのか」と腑に落ちる瞬間がいくつもあった。

    最近、仕事で部下を持つようになって特に感じる。
    わからないことを恥ずかしがって聞かない人がいるけれど、本来は逆で、学べば学ぶほど問いは増えていくものだと思う。
    わからないことが増えるというのは、探究心に導かれて理解が深まっている証拠でもある。

    それと、「自分の頭で考えろ」とよく言うけれど、本書では「考えるのは頭の外で行われる

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    2026年04月20日
  • 入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください

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    昔カクヨムで読んだことのある作品

    表紙も綺麗でタイトルに覚えがあったので書籍化したんだ、買ってみようくらいの気持ちで買いました
    買ってよかった昔読んだ内容と乖離している訳では無いはずなのに読みやすい!面白い!
    続巻が出ているようなのでそちらも購入し読んでみる予定です

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    2026年04月20日
  • わたしを離さないで Never Let Me Go

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    苦しいほど切ない。
    作中、いくつも希望が生まれては消え、展示館を通じて提供までの猶予を得られるかもしれないという最大の希望がただの噂にすぎなかったと知る。
    主要な登場人物であるキャシー、トミー、ルースはそれぞれの性格が細部まで描かれており、漫画やアニメのキャラクターのような「仲良し3人組」になりきらない部分にリアルさを感じた。
    全員がとても人間臭い部分を持っていて、3人それぞれに自然と感情移入してしまう。
    だからこそ、終盤は物語を読み進めるのが辛くなってくる。
    ヘールシャムの生徒たちも、保護官も、マダムも登場人物が優しい人ばかりで、その優しさが社会の仕組みや時代の流れにかき消されてしまうという

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    2026年04月20日
  • 暁星

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    読み終えてしばらく放心状態になった。
    面白いじゃ片付けられないような本はそうそう出会えない。

    伏線回収がさすが湊かなえさん…。

    心の整理がついたらもう一度最初から読みたい。

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    2026年04月20日
  • 月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった

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    読みやすく引き込まれる内容で一気に読める物語。

    世間や誰かからの評価、点数、合格、不合格を基準とし、自分は足りてない人間だという登場人物だけではなく心の奥深くにある読者側の呪いも埋葬してくれるような温かさがある。

    傷つくことは辛いけど、自分自身で自分を責めて余計傷を増やすのはやめようと思う。

    物語に出てくる料理のレシピもあるので、時間があるときに作ってみたい。

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    2026年04月20日
  • 黄色い雨

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    フリオ・リャマサーレスの文章が私にとって特別なのは、寂寥が極限まで磨かれて美しさとして立ち上がることに心が震え、それがたまらなく嬉しいから。

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    2026年04月20日