小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
すごく考えさせられる内容だった。
この世には「特殊性的嗜好を持つ人」がいて、「正欲」が通念として罷り通り、他を排除する世の中で、もがき苦しんでいるということ。
その事実さえ、この小説を読むまで気づかなかった。
印象深いのは、正欲から外れているために周りとの関係を自ら断とうとする大也がいう「自分はあくまで理解する側だって思ってる奴らが一番嫌いだ」という言葉。
特殊性的嗜好を持っている人がマイノリティであることは事実?だと思うし、それを理解するっていう立場になってしまうのが必然だが、考えてみれば、どこまで行っても他人行儀な態度であると思った。
どんな性的嗜好も「本人が好きでそうなったわけではな -
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愛ってつまりなんなんだろう。いろんな小説、いろんな恋愛の話に触れるたびに私が思うことはまさにこれで。そこに正しいも、正しくないも無いと思いながらも自分の物差しでしか愛というものを考えられない時があって。そんな中でいろんな愛の形が散りばめられたこの「光のとこにいてね」に出会えたのは本当に幸せな読書体験でした。本書の中で3回、異なるタイミングで出てくる「光のとこにいてね」という言葉。解説にもあった、「あなたの光になりたい」訳でもなく、「あなたを照らす光になりたい」訳でもない、ただ純粋にあなただけは光の差すところで幸せに生きていてという祈りにも近い言葉に何度泣きそうになったか。結珠と果遠だけじゃなく
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Posted by ブクログ
今から25年前の誘拐殺人事件の被害者であるのに、その前後に起きた別の事件や、取材に対するコメント等から、被害者自身が仕組んだものではないのかという噂が生まれ、未だに近所からは奇異な目で見られる家族がいる。
そこには、普段は平和な地元で起きた事件であり、全国の人より事情も知っているという気持ちや好奇心、知人として事件に少しでも関わっているという優越感がある。
いざ自分の身の回りでそういったことが起きた場合、自分はそのような気持ちを持たずに冷静に被害者の気持ちを考えて動けるのかどうか、正直なところあまり自信はない。
作中では、その被害者家族の息子が再び行方不明になり、当時を知る息子の祖父は、息子 -
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新訳も買ってたのに、間違えて古い方で読んでしまいました。が、それはさておき非常に良かった。
複雑なことを考えさせないために、不要な情報の負荷を与え続けることで市井の人を無害化させるというのは、SNSなどで情報の洪水が押し寄せる現代を予見していたようで、読んでいてヒヤッとしました。
まぁ、ただ「辛い状態を麻痺させるため」だと言われると絶対に悪だとも言い切れず、是非の判断は個人にゆだねられるべきだとは思いますけどね。
また、好みのコンパニオン(家族)が画面から派手な映像と共に話しかけてきたり、ストーリーを流したりするのは、AIコンパニオンに依存する人や、今後AIで個人に最適化されたコンテンツ -
Posted by ブクログ
デフヴォイス5巻目で完結。学びのたくさんあるシリーズでした、ここまで書き続けてくれた著者に感謝です。あとがきで入口になり出口を示すような本になったら、とありました。問題提起には十分だと思います。正しい答えはわからない、けど当事者抜きに考えないで、声を聞いてほしい、この気持ちを誰に対しても忘れないよう心に刻みます。高校生になった美和が英知に惹かれるのは荒井に似てるから?わからないことをはっきり伝え思慮深い所がいいよね。ろう者の瞳美が小学生になりみゆきは警察内で昇進のため籍を抜くなど毎日時計は進んでる、今後のみんなを見たい気もするし、私達が考えるべき事かな。素晴らしい作品でした、出会えてよかった!
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Posted by ブクログ
ネタバレスラヴ語の言語学者が書いたエッセイ。
プラハを中心にチェコ、オーストリア、ポーランドなど東欧の街並みが描かれる。主に古本屋巡りだ。古本屋でいい本を手に入れるには店主と仲良くなる必要がある。価値あるいい本は店主が店奥に置いているからだ。また共産圏の古本屋ならではのルールもあった。
子供をバイリンガルに育てる難しさもおもしろかった。チェコに滞在する間は、チェコ語を話す。日本に滞在する間は日本語を話す。日本でチェコ語を話すように子供に促しても、もう忘れている。逆もまた然り。
本書を読んでいると、スラヴ語系の言語を習いたくなる。東欧の作家の本を読んでみたくなる。