小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
地方で広まる噂。その発生の過程、振り回される側の憤りや諦念、内情を知る側にも煩わしい組織の構造があるなど、多くの視点から心理描写までも丁寧に描かれる。これによって、相当ボリュームのある読書体験となった。不気味さや異質さを表す描写には引き込まれる。
際立った悪意から生まれてるわけでなく、いつの間にか自分たちがその一部にいて、その中で色々な人物や事件・時代が重なっていき、物語が立体感を持って想像されていく。事件の真相も気になるし、その過程で見えるそれぞれの人物の感情の動きもこれでもかというくらい書かれていたように思う。
個人的には、子供視点は行動原理がシンプルで読みやすく手が進み、大人視点はじ -
Posted by ブクログ
北陸地方のL県薪戸市で1994年に起きた誘拐殺人事件。犯人は逮捕されたものの、同時期に発生した少年の不審死事件と関連した真偽不明の噂が土地全体で蔓延していた。その25年後、同市で小4男子が失踪する。少年は誘拐事件被害者の親族だった。少年を最後に目撃した担任教師の佐村美冬は、予期せぬ事態に陥り…
圧巻のリーダビリティで、上下巻合わせて900頁弱を一気読み。情報を小出しにし、視点人物を切り替えながら徐々に輪郭を明らかにしていく。一方で肝心な部分は謎に包んだままで、読み手の興を削がない。宮部みゆきさんを彷彿とさせる話運びの上手さ。
喜怒哀楽振れ幅の大きい心理描写に終始感情を揺さぶられた。ネットから -
Posted by ブクログ
初めての村田沙耶香さんでした。
こういうのすごい好きです。
特異的な主人公かつ、語り手がその主人公である作品が大好きなのだなぁと気付かされました。(朝井リョウの生殖記がすごい好きなのです。)
村田さんの文章も何の違和感もなく私に入ってきたので、他の作品も読んでみます。
もっと読んでいたかったなぁ…!というのが読後感でした。
いまの時代は、いわゆる『多様性』の扱いに個人も社会も手を焼いているんですよね?
生きるのって大変!でもみんなそうなのよ!大変で当たり前だし、その大変さは十人十色!理解の範疇を超えるのよ!の時代なのですね。
昔からそうなのですか?豊かすぎて暇すぎてこんな時代になっちゃったの
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