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2次予選での課題曲「春と修羅」。この現代曲をどう弾くかが3次予選に進めるか否かの分かれ道だった。マサルの演奏は素晴らしかった。が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算を感じていた……。12人が残る3次(リサイタル形式)、6人しか選ばれない本選(オーケストラとの協奏曲)に勝ち進むのは誰か。そして優勝を手にするのは――。
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「蜜蜂と遠雷」
2019年10月4日~ 出演:松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン
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1~2件目 / 2件
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Posted by ブクログ
はあああああああ、、、めっちゃよかった…風間塵推しとしては3位がさみしいけど、彼はそんな次元にいる子じゃないだろうし、、 とにかく引き込まれる世界だった。 彼らの将来を読んでみたいなあ ピアノということで、子どもの頃を思い出した。 それはとにかくつらい思い出で、レッスンの帰り道には弾けないことで...続きを読む親に怒られ、家での練習でもなんで弾けないのかと親に怒られ、ピアノのことでいつも怒られて泣いていた 怒られっぱなしじゃ萎縮して、どんどんできなくなるし嫌になるであろうことなんて考えなくてもわかるが、、当時のわたし、よく頑張ったよ
聴覚で捉える音楽を文章でどのように表現するか。 この作品では、音楽を視覚的に描写している。 読むと音楽が聞こえてくるような作品です。 曲ひとつひとつに物語があり、捉え方は人それぞれ。特に演奏者はその捉え方で音が異なるという。それが本作でいう「同じピアノなのに音が違う」ということなのだろう。 4人の...続きを読むピアニストがそれぞれ奏でる物語がとても魅力的で、この4人がコンクールで出会って成長していく物語に心が温まりました。 素晴らしい作品です!
3次予選の結果発表のときには、ドキドキしすぎて一旦本を置いてフーーーっと息を整えてから読んだ笑 半分くらいからは一気に読んだ。
音楽を題材とした小説やマンガに出会うと、「これが映像化されたら、果たしてどんな作品になるだろう」と期待半分・不安半分な気持ちになります。名作が名映像となればそれはもう結構な事で、「四月は君の嘘」のアニメ化なんて相当巧くいった事例だと思っていますが、さて本作はどうでしょう。 -チョットこれは厳しいか...続きを読むも知れません(実写映画は観てませんし、評判も存じ上げていません)。 音が出ない文学作品で音楽を扱う事の意味が、これでもかと示されていたと思います。音が出ないのはハンディキャップではありません。音が出ないからこそ紡げる物語がぎっしりと詰まっていました。音楽を音楽なしにここまで表現できる、読み手にメロディ以上の物を読み取らせる事が出来る。圧倒されました。ただただ、脱帽です。 登場人物がかなり多く、私は亜夜を基軸に読み進めましたが、読む人によって誰に感情移入するかは違ってくると思います。三枝子とか奏とか富樫とか、サブキャラの存在感も光っていて、コンテスタント達の演奏やキャラに影響を受けていく様も興味深い物でした。 マサルの三次予選で物語が紡がれるシーンですが、私も10代の頃にホールでクラシックを聴いていてストーリーが勝手に浮かんだ経験があります。何かが降りてくるって、本当にあるのですよね。
下巻は、いよいよコンクールのクライマックスに突入します。上巻で築かれた人間関係やキャラクターの成長が、一気に花開いていく展開は圧巻。緊張感と熱量が最後まで途切れず、ページをめくる手が止まりませんでした。 特に演奏シーンは、言葉なのに「音楽」が聞こえるような不思議な感覚を味わえますし、それぞれの登場...続きを読む人物の生き方や信念が音を通して描かれるのがとても美しい。読後感は爽快で、まるでコンサートを聴き終わったあとの拍手の余韻のような満足感があります。 上巻で感じたワクワクが、下巻でしっかりと報われる構成で、「音楽小説の金字塔」と言われるのも納得の完成度でした。
一次、二次、三次予選そして本選と、一緒に過ごしているかのようだった。 お互いがお互いの演奏について影響を受け、自分の音楽とはなにか?を見つけ出していく。それはほとんどが、マサル、亜夜、明石の目線で描かれている。審査員は審査員で、審査をする自分の実力を試されているかのような葛藤。一方で、最大のキーパ...続きを読むーソンとなる風間塵自身の思いはそれほど描かれていない。彼は誰からも影響を受けたりしないのだろう(師匠以外に)。それによって読者の想像力を掻き立て、どんどん風間塵が特別な存在として際立つ展開。 ピアノコンクールという、知らない人は全く知らない事柄についての小説で、私も文字通りズブの素人であったが、見事にハマった。 作中にクラシック音楽の題名がたくさん出てきたので、プレイリストを作成した。 物語後の「解説」もとても面白く、電車の中で読んでいたが不覚にも「ニヤニヤ」してしまった。 ちなみに、直木賞を取ったとわかった後で映画化されたものは見るつもりは毛頭ない。 読んでよかったと心から思う。 最後に、印象に残った文章を記録しておく。 ↓以下ネタバレです 「天才はおのれと同等と認めた存在にしか影響されない。天才どうしでなければ分かり得ないものがあるのだ」 「意気込んで「やってやる」という気負いでもなく、「そうなればいいな」という希望でもなく、ただ当たり前にそうなるという確信。なんという安らかな感覚だろう。なんという穏やかな心地だろう」
いやー面白かった。音楽ってこんなに深くて人に影響を与えるものだったっけ?音の描写、演奏者の物語が人生そのもの、万物の源みたいに描かれていてなんか壮大でした。聞いたことない曲はアップルミュージックで検索してその音楽、流しながら読んだりして、それも楽しかった。
風間塵が周囲に与える影響の大きさが印象に残った。彼は周囲をよい方向へと導く存在であった。現実においても、誰かから影響を受ける場面は少なくない。その影響には、良いものと悪いものとがある。 良い影響を与える者は、相手の可能性を信じ、その人本来の力を引き出そうとする。相手が輝けるような環境を生み出し、純...続きを読む粋な愛情や情熱から行動する。風間塵もまた音楽そのものへの深い愛から、人々を自然に高めていった。 一方、悪い影響を与える者は、相手を自分の思い通りにコントロールしようとする。依存心や弱さにつけ込み、自分に都合のよい関係を築こうとする。その態度は表面的には親切に見えても、結果的には相手の成長を妨げる。 この作品には「悪い者」が登場しない。そのため読後感は非常に清々しかった。まるで音楽を聴いているかのように。
読後の清涼感! 四人の目指す音楽が、異なっているようで、シンクロしているのにも感動する。 クラシックは全く知識無い。音楽流しながら読めば良かったー。 表現だけで音楽を魅力的にあわらすのがすごい。 栄伝亜夜が風間塵の演奏で感じた感覚には涙。 高島明石と栄伝亜夜のやりとりも大好きでした。 二人の王子と栄...続きを読む伝亜夜。恋愛要素はほぼ無いと言ってもいほどのアッサリした書きぶりだけど、三角関係って王道な面白さ。
側から見たら”天才”と呼ばれる人たちにも心の葛藤があり、相手には敵わないと思いながらもコンクールに挑み続ける姿がリアルな人の姿を映していた。 最後の順位にも納得したし、終わり方も個人的にはこれがベストだと思った。 恩田陸先生の作品、やはり非常に面白い。実際には音楽が鳴っていないのにピアノとオーケスト...続きを読むラの音が聴こえるような感覚に陥った。映画も観ようと思う。
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