あらすじ
2次予選での課題曲「春と修羅」。この現代曲をどう弾くかが3次予選に進めるか否かの分かれ道だった。マサルの演奏は素晴らしかった。が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算を感じていた……。12人が残る3次(リサイタル形式)、6人しか選ばれない本選(オーケストラとの協奏曲)に勝ち進むのは誰か。そして優勝を手にするのは――。
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Posted by ブクログ
数年前に機内で映画を見て、とてもきれいな映画でいつか小説を読んでみたいと思っていました。
「音楽を開放する、自然に帰す」クラシックや音楽にもその自然を感じ、自然にも音楽を感じる。良いことに気づかされました。
コンテスタントだけでなく、審査員の心情も描かれていてコンクールという特殊なステージを感じることができました。コンクールではないけれど、さっそくピアノコンチェルトのチケットを取りました。蜜蜂と遠雷に想いを巡らせて楽しんできます。
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ピアノの世界のことはわからないが、この物語を読んでいると無性にクラシックが聴きたくなった。登場人物のひとりひとりが個性があって、音楽の描写や感情表現が圧巻だった。3次審査と本審査の音楽に対する温度感も意外で秀逸だった。新たな気付きを与えてくれる良作。
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シンプルに面白かったです。
音楽を表現する文章も美しく、かつ本を読むというより疾走したという感覚。
ページを捲る手が止まらないとよく言いますが、その状態かつ捲るたびに終わりに近づくことが現実になる。そんな淋しさも感じてしまう本でした。
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上巻の興奮そのまま、コンクールはクライマックスへ突入。奏を含めた4人が親睦を深め、互いに影響し合うことで、音楽という哲学が深まっていく。クラシックが身体に染み渡り、お腹いっぱい、耳いっぱい、心は満タン。
最終順位はもうどうでも良い。最後まで戦い抜いたコンテスタント達に心から拍手を送りたい!
恩田さんの表現力には圧倒されました。
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登場するピアノ曲を合間合間に聴きながら。
何度も涙が込み上げてきて、夢中になれた本でした。
本から音楽が聞こえるような、宇宙を感じるような
唯一無二の経験ができました。
読むきっかけはふと知人におすすめないか聞いたことから。
出会えてよかった。
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若いピアニストのコンテストが題材で、事前知識もさほど無かったが、すんなりと読めた。いろんな天才がせめぎ合う世界でそれぞれの悲喜交々に惹きつけられた。音楽って素晴らしい、若者の一生懸命さも素晴らしいと心温まる作品。
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※上巻での感想にも書きましたが、コンテストの結果が一覧になっているページがあります。
そういうのを知らずに楽しみたい方はご注意ください。
ピアノはまったく弾けないけど、この本を開くときにはそのとき出てくる曲をYouTubeで調べて流しながら読みました。
4人はこのあともきっと互いに刺激し魂で支え合いピアノを続けていくのだろうというのが書かれていなくてもわかりました。
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贅沢な感想かもしれませんが、まだ終わってほしくなかった、もっと亜夜、塵、マサルの3人の演奏を聴いていたいと思ってしまうほど、作品の世界観に深く引き込まれた1冊でした。上巻の勢いそのままに、3人の演奏はさらに磨きがかかり、その凄さを客観的な視点で伝えてくれる奏や明石の存在も、物語の構図としてとても良かったです。コンクールという設定上、最終的には順位がつき物語は終わりに向かいます。しかし3次予選までとは異なり、あえて結果発表という形を取らず、亜夜の演奏も細部まで描ききらない余白を残した終わり方にしたのは、亜夜のこれから、そして3人の関係性を読み手側で自由に想像させるために、恩田陸さん自身が用意した“カデンツァ”なのではないでしょうか。直木賞と本屋大賞のW受賞も納得の、圧倒的な完成度を持つ作品です。
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前半も面白かったですが、後半もとても面白かったです。4人の成長する姿を見れたり、天才組3人がわちゃわちゃしてるのも可愛かったです。
コンクールの結果は個人的にはびっくりしましたし、実際に聞いてみたいなあという思いでいっぱいです。
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上巻で驚かされた「音楽を文章で表現する力」は、下巻に入ってさらに熱を帯びていく。
とりわけ演奏シーンは圧巻だった。
奏でられる音の中に、その人がこれまで生きてきた時間、出会った人、失ったもの、抱えてきた感情までが凝縮されているように感じる。一回の演奏が、その人物の人生そのものとして立ち上がってくる。
だからこそ、これは単にコンクールの結果を追う物語ではないのだと思う。それぞれの音楽家が他者の演奏に触れ、自分自身の音楽と向き合い、互いに影響を与えながら変化していく。その過程そのものが豊かだった。
読みながら音が聴こえ、音が観える。
最後までその感覚は失われなかった。
音楽という、形のないものを、言葉によってここまで鮮やかに立ち上げることができるのか。驚きと感動を覚えながら読み終えた。
演奏する人の人生が凝縮されたような音楽を、文字を通して「聴いた」一冊だった。
教養書としても面白い
上下巻合わせて感想を述べたい。本書はピアノコンクールを描く小説で、ピアノの天才達による対決と交歓とともに、誰が優勝するのか、ハラハラドキドキの展開に惹き込まれつつ、文字による音楽表現という超絶技巧の演奏シーンに強く魅せられる。🎹また、本書は教養書でもある。ツマラナイ本を面白く読む方法、部下に対する客観的評価と主観的好悪の折り合い方、優れたレビューとは何か、「ケロロ軍曹」の福田雄一監督が嫌われる理由!?など、多くの気づきを得た。🎹
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いつか読みたいな、と思いつつ10年も経ってしまった。
今年の直木賞の発表を機に読みました。
分厚い上に上下巻。
でも読み始めると引込まれてしまいダレることなくあっという間に読むことが出来た。
終始表紙のような色彩の映像が流れてくる文章。
でも三次予選前の4人で海に行くところ、三次予選2日目に塵が駅前に行くところ、最後に塵が海に行くところなどたまに入るシーンで彩度の低い映像が流れてくるのがとても印象的だった。
文庫版では最後にコンテストの結果が載っていたが、連載版では結果は載っていなかったようなのでその余白もとても素敵。
コンクールの勝敗よりも音楽を通した亜夜・塵・マサルの変化や関係性に惹かれた。
Posted by ブクログ
ひたすら想像力をかき立てられる。どこからがほんわり、やる気がみなぎる。自分が悩んでいることなどちっぽけに感じて、もっと広い世界に飛び出してみたくなる。栄伝亜夜が本物の音楽家であることを思い出す過程は、例えでもあったように、ホコリを叩いていくようなイメージで、いつからかずっとそばに居た奏にとても感情移入していた。
浜松国際ピアノコンクールに必ずいく。2027年11月。
その練習としてまずは、9月のピアノリサイタルに行ってみようと思う。
Posted by ブクログ
楽しかったー!何より終わり方、いや本の後ろに行くにつれて、終わるじゃなくて各々の始まりに向かっていく形でこれからの未来に期待するような気持ちで終えました。本選まではドキドキしながら結果発表だったのに、本戦の結果発表はすごい清々しい気持ちで見れたかつ笑顔になれた。あと解説が良かったです。担当編集さんの解説初めて読んだ気がします!本当に思い出で、ピアニストたちの心情とかの表現はどうしてるんだろうとか気になってた部分は、こういった背景もあるのかとか、編集さんのお話も含めて楽しい物語でした!
Posted by ブクログ
最高の気分。
音楽ってやっぱりすごい。
私も音楽に携わっている。
ピアノではないけれど、
早く、早く奏でたくてしょうがない。
書きたいことが多すぎて
頭の中がぐっちゃぐちゃ。
彼らの物語の続きが、
読みたい。知りたい。今度はどんな音楽を奏でるんだろう。
絶対に多分数ヶ月後にもう一回読んでるな(笑)
Posted by ブクログ
下巻も先が気になってしょうがなく…
5分とかしか時間ない時も開いてたけど、どんな環境で読んでもあっという間に物語に惹き込まれてその世界を感じられる
亜夜の感情が毎回全然違うから、そこの変化の道筋がもっと見たくはあったけど、それ以外はとても好きだった〜
小説とともにapple musicで蜜蜂と遠雷ピアノ全集を聴くのも楽しかった♡
Posted by ブクログ
面白かった!!!
一人一人のキャラが立っていたし、演奏の描写も素晴らしい。芸術の道を歩んでいる人たちの思考や見ている景色を追体験しているようで、素敵な読書体験でした。
私は音楽を「お返し」出来ないけど、音楽を聴き続け、支えられ続けるんだろうなと。
ただの音楽小説ではない
音楽を通じて、成長していく登場人物、感動と愛情が伝わってきて、久々に小説を読んで涙が出ました。曲の情景が言葉で綺麗に綴られていて、おんがqの素晴らしさを感じました。
文章がきれいで、ぐんぐん引き込まれる本。
音楽をよくここまで文章化できるのって、すごいと思う。読んでいるだけで、コンクールのその場にいないのに音楽を感じてしまうような臨場感を感じました。
音楽やピアノに興味ない私でも楽しめる本。
素晴らしいが
まず、めちゃくちゃ面白いです。
それだけは確かです。
ただ個人的な好みとして不満なのは、
決して悪い点というわけではなく、
女性の作家さんの傾向かもしれませんが、
ラストに絶頂感はありませんね。
盛り上げて、なだらかに下がっていくというか。
絶頂を求めるなら、主人公に最後演奏して、
思い切り震えるほど感動を追い求めてしめますよね。
ただ、それができなかった。
作品的に失敗しても作家としては挑戦して欲しかったな、と思いますが、
これがいいと作者としては思ったのかもしれませんね。
これって、のだめのラストにも通じるんですよね。
思いきり盛り上げて終わるなら千秋のオケで演奏して終わるはずで(他の作品の話になっていますね)。
そういうわけで、女性の作家さんは、
あんまり激しい絶頂感を作品に求めない傾向が強いのかな、と思うと、
それが悪い点とは言い切れず、
やっぱり全体としてはめちゃくちゃ面白かったわけで、
★5付けざるを得ないわけです。
Posted by ブクログ
何年も前に買った本で、中々入り込めなくて上巻の途中で挫折した本。
ふと、もう1回読んでみようという気になって、やっと今日読み終えることができた!
読んでよかった!
最後らへんのページでは、私の頭の中でラプソディー・イン・ブルーが流れてた。
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私は子どものころピアノを習っていた。楽譜を再現することが命題のクラシックピアノに、私も辟易としていた。そんなクラシックのコンクール。再現しないと土俵にすら乗らないのに、個性も求められる。その矛盾に私は馴染めない。
けどピアノを聴きたくなった。
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ぶっちゃけ出てきた音楽は全て知らない。ショパンやらバッハやらベートーヴェンの名前は知ってる、音楽室のおっちゃん達。それでもなぜかピアノの音が聞こえる。コンサートホールのあの薄暗い照明も(20年くらい前の記憶)ホールの観客になった気分さえあった。音楽に関して全く無学な人間でさえこんな気持ちになるなんて、、、
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ピアノなどの楽器の演奏を聴きに行った経験はないが、歌詞がなくても音楽から情景を感じたり、何かが伝わってくるのだと改めて感じた。登場人物たちの演奏を文章で読んでいるだけなのに、それぞれの音楽や世界が伝わってくるようだった。
高い技術を持っていることはもちろんだが、それだけではない「本能」のようなものを、この天才たちから感じた。特に風間塵は、自分が素晴らしいだけでなく、周囲の天才たちにも大きな影響を与えていく存在で、その魅力に引き込まれた。もっと彼のことを知りたいと思わされる、特別な存在だった。
登場人物それぞれに物語があり、演奏される楽曲にもまた物語がある。音楽の楽しさや奥深さを感じ、実際に生の演奏を聴いてみたくなった。2次で落選した明石も、最後には報われて本当によかった。
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コンクールが進むとページのほとんどを演奏シーンが占めており、少し食傷気味に……。同じような表現が続き、ところどころ退屈を感じた。下巻は玄人の方が楽しめるんだろうな。とはいえ、1つの作品としては文句なく圧巻だった。
Posted by ブクログ
上巻では、ピアノコンクールを文章で味わう体感に新鮮さと驚きを感じたが、後半戦になるとやや中だるみ感が否めず、読みながら何度も眠気を感じた部分があった。
本戦の前のリハーサルのエピソードなどは物語のアクセントになっていて良かった。
ホフマンのメッセージと、弟子に課した課題は、作中で消化されたような、やや腹落ち感が欠けるような感覚ものこった。
登場人物については、本当によく考えられ、厳選され、一人ひとりの感性までもよく掘り下げられており、作品に厚みを与えてくれている。
また、解説を読んでもわかる通り、音楽を文学に落とし込むというのは相当な工夫と努力が必要だったはずで、その点は、すごいのひと言に尽きる。
Posted by ブクログ
わ、わ、わたしにも読めた。
分厚い作品。読み終えれるか不安だったけどとりあえず読んだどー。
正直、ちゃんと読めてないかも。ピアノ弾いてる所が多くて、字を読んでるだけーのところもあったけど。ストーリーは掴めたと思われる。
さすが。恩田陸先生。ラストそうなのかー。と。凡人のわたしの想像とは全然違ってたー。
なぜか、最後の解説で涙がで溢れ、この本読んでよかった。ってまた感動。
すごい作品は、すごい年月と、考え抜かれた思考の積み重ねで出来上がるのね。やり続ける事が大切なんだね。
わたしも少々仕事が辛い。いろいろめんどう。って考えるのではなく、 とにかく行動しよう!
さぁ。、読み終えたので、ネタバレ気にせず、動画でおさらい。映画もみたいなー。
Posted by ブクログ
後半はちょっとお気持ちシーンとかが多いけど、でもそれでもとても良かった。音楽やコンクールのこと全く知らないけど。アヤが、今まで生きてきた人たち、これから生きる人達、今を一緒に生きている人達を回想する時少し泣いちゃった。
Posted by ブクログ
※むかーしに読んだ作品。当時のの自分メモを「レビュー」に転記。
本屋大賞受賞作品。
1つのピアノコンクールのお話。
それぞれの曲に対し、よくここまでの描写ができるものだ、と感動しました。
ピアノが弾きたくなる本。
Posted by ブクログ
気づいたら明石さんのことが好きになっていた。やりたかったこと、叶えたかった夢、いつまでも引きずって大事に育てる大人でいたい。これこそ才能だと思う。
Posted by ブクログ
上巻の面白さに反して、下巻はやや冗長に感じた
上巻から続く演奏シーンの連続だが、下巻に入ると何度も繰り返された同じシーンになってくるので、悪い言い方をすればそれをどう被らないように多様な表現ができるか、みたいな状態になっていて、後半はやや読むのが苦痛だった。
前半の面白さやスケールが、後半はしんどくなってくるような。
ただ下巻の最初、あやが風間塵と月の光を弾いて自分のカデンツァを掴む描写は本当に良かった
[追記]
恩田陸の本はいつもそうだが、時間が経って思い返した時に、自分が本当に経験した特別な記憶を思い返すような感覚になる。
たまたまこの本に登場した曲を聴いた時に、特別な記憶となって思い出された。こういう読書体験ができる本や作家は多くないので、素晴らしいと思った。