あらすじ
2次予選での課題曲「春と修羅」。この現代曲をどう弾くかが3次予選に進めるか否かの分かれ道だった。マサルの演奏は素晴らしかった。が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算を感じていた……。12人が残る3次(リサイタル形式)、6人しか選ばれない本選(オーケストラとの協奏曲)に勝ち進むのは誰か。そして優勝を手にするのは――。
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Posted by ブクログ
おもしろかった!
環境の違う天才たちが音楽に一生懸命向き合って楽しんでいる様子がこっちまで楽しくなる。
コンテスト出場者もだけど、審査員の心も描かれていておもしろい。
苦しいこともあるだろうけど、前面に出過ぎてないから読んでてツラくない。
音をこんなに美しい文章で表現できるんだーとびっくり。
出てきた曲をYouTubeで聴きながらじっくり読んでみた。ポップスもいいけど、やっぱりクラシックも好きだなって思った。
Posted by ブクログ
最高でした。
演奏家、ではなく音楽家ですね、が高めあい覚醒していく様子、アマチュアで楽器を楽しむものとしてもドキドキリアルをもって一気読みしてしまいました。
今後も何度も読み返すことになると思います。
終わるのがもったいない、そんな本でした。
エピローグがまた簡素で、気になる、でも語りきってはいけない、想像で無限にこの世界を楽しみなさい、のせめぎ合いでした。でももっと読みたい(笑)
ありがとうございました。感謝。
Posted by ブクログ
音が鮮やかに表現されていて、「音を読む」という今までにはなかった体験ができた。また、塵、亜夜、マサル、明石の4人の音楽に対する思いが、心に沁みてくる。ピアノコンクールの過酷さを知るだけでなく、音楽とは何か、何がいい音楽なのか、これからの音楽のためにはどうすればいいのかを考えさせられた。
〈好きなフレーズ〉
・やはり、音楽というのは人間性なのだ。
・音楽は、常に「現在」でなければならない。博物館に収められているものではなく、「現在」を共に「生きる」ものでなければ意味がないのだ。綺麗な化石を掘り出して満足しているだけでは、ただの標本だからだ。
・目に見えず、現れてはその片端から消えていく音楽。その行為に情熱を捧げ、強く情動を揺さぶられることこそ、人間に付加された、他の生き物とを隔てる、いわばちょっとした魔法のようなオプション機能なのではないか。
・初めて演奏されるピアノ・コンチェルト___新曲を、最新の曲に生で接する喜びを、もう味わうことはできないのだろうか?これほど巷にありとあらゆる曲が流れ、次々と新しい曲が生まれ、瞬時に世界に配信されるこの時代に、なぜもう一度ラフマニノフの二番の初演を聴く喜びを味わえない?
・人間の最良のかたちが音楽だ。 どんなに汚くおぞましい部分が人間にあるとしても、そのすべてをひっくるめた人間というどろどろした沼から、いや、その混沌とした沼だからこそ、音楽という美しい蓮の花が咲く。
・自然の中から音楽を聞き取って書きとめていたのに、今は誰も自然の中に音楽を聞かなくなって、自分たちの耳の中に閉じ込めているのね。それが音楽だと思っているのよね。
・あたしたちは、みんな音楽から与えられることばかり考えていて、返してこなかった。搾取するばっかりで、お礼をしてこなかった。そろそろ返してもいいわよね。
・命の気配、命の予感。これを人は音楽と呼んできたのではなかろうか。恐らくこれこそが、音楽というものの真の姿なのではなかろうか。
Posted by ブクログ
恩田陸先生は初です。
クラシック音楽もピアノもよく知らない僕でも最後まで一気に読めるほど素晴らしい作品でした。
実際にコンクール会場にいる様な感覚にもなります。登場人物も最高。読み終わった後に作品内で演奏された曲を聴きながら思い返しています。
Posted by ブクログ
読む前は長そうだなと思いましたが、読み始めたらすぐにのめりこんでしまい、あっという間に読み終えてしまいました。
文章から音楽が響き渡るような、演奏者や観客の様子まで簡単にイメージ出来ました。
楽曲を知らなくても、十分に楽しめました。
Posted by ブクログ
はあああああああ、、、めっちゃよかった…風間塵推しとしては3位がさみしいけど、彼はそんな次元にいる子じゃないだろうし、、
とにかく引き込まれる世界だった。
彼らの将来を読んでみたいなあ
ピアノということで、子どもの頃を思い出した。
それはとにかくつらい思い出で、レッスンの帰り道には弾けないことで親に怒られ、家での練習でもなんで弾けないのかと親に怒られ、ピアノのことでいつも怒られて泣いていた
怒られっぱなしじゃ萎縮して、どんどんできなくなるし嫌になるであろうことなんて考えなくてもわかるが、、当時のわたし、よく頑張ったよ
Posted by ブクログ
聴覚で捉える音楽を文章でどのように表現するか。
この作品では、音楽を視覚的に描写している。
読むと音楽が聞こえてくるような作品です。
曲ひとつひとつに物語があり、捉え方は人それぞれ。特に演奏者はその捉え方で音が異なるという。それが本作でいう「同じピアノなのに音が違う」ということなのだろう。
4人のピアニストがそれぞれ奏でる物語がとても魅力的で、この4人がコンクールで出会って成長していく物語に心が温まりました。
素晴らしい作品です!
Posted by ブクログ
天才同士にしかわからない感覚の描写が面白い。お互いがリスペクトし、それでも負けられらない、負けないという自信が克明に伝わる。高島明石の菱沼賞のシーン鳥肌だった。彼の未来も明るくあって欲しいので。
ただの音楽小説ではない
音楽を通じて、成長していく登場人物、感動と愛情が伝わってきて、久々に小説を読んで涙が出ました。曲の情景が言葉で綺麗に綴られていて、おんがqの素晴らしさを感じました。
文章がきれいで、ぐんぐん引き込まれる本。
音楽をよくここまで文章化できるのって、すごいと思う。読んでいるだけで、コンクールのその場にいないのに音楽を感じてしまうような臨場感を感じました。
音楽やピアノに興味ない私でも楽しめる本。
Posted by ブクログ
書かれている文章は普通の黒文字なのにも関わらず、鮮やかな色彩を持った音楽が不思議と聴こえてきます‼︎それぞれのコンテスタントが独自の演奏をする様が、文字から頭の中に映像として浮かんできて、読者である私もコンクールの観客席に座っているかのような感覚になりました。音楽という文字で表すには難しいものを、ここまで鮮やかに描き出せるなんて素晴らしいと思いました‼︎読み終わった後も充足感のある物語です。
素晴らしいが
まず、めちゃくちゃ面白いです。
それだけは確かです。
ただ個人的な好みとして不満なのは、
決して悪い点というわけではなく、
女性の作家さんの傾向かもしれませんが、
ラストに絶頂感はありませんね。
盛り上げて、なだらかに下がっていくというか。
絶頂を求めるなら、主人公に最後演奏して、
思い切り震えるほど感動を追い求めてしめますよね。
ただ、それができなかった。
作品的に失敗しても作家としては挑戦して欲しかったな、と思いますが、
これがいいと作者としては思ったのかもしれませんね。
これって、のだめのラストにも通じるんですよね。
思いきり盛り上げて終わるなら千秋のオケで演奏して終わるはずで(他の作品の話になっていますね)。
そういうわけで、女性の作家さんは、
あんまり激しい絶頂感を作品に求めない傾向が強いのかな、と思うと、
それが悪い点とは言い切れず、
やっぱり全体としてはめちゃくちゃ面白かったわけで、
★5付けざるを得ないわけです。
Posted by ブクログ
下巻もさくさく読めた。
登場人物の今後が想像に委ねられる終わりで、素敵な終わり方。本選の発表の仕方も、当たり前に発表の瞬間があると思ってページを捲るも、最後に審査員の会話で語られるところがさすがだなぁと思った。(順位表は最後にはある)
音楽の在り方、音楽で生きていく難しさ、素晴らしさ色々と感じることのできる作品でした。
あと、解説!解説が非常に興味深くて、編集者目線の小説が出来上がるまでを知り、この本が生まれてきた奇跡と感謝でいっぱいになった。やはり小説版は解説がついているところが好きだなぁ〜。
Posted by ブクログ
曲が夜の海や山の森など、風景描写で表現されていて曲を知らなくても雰囲気が何となくわかる。
マサルの三次予選、リストのソナタで19世紀の別の物語で曲が表現されていて圧巻。
他にも風間塵の曲が亜夜との対話でひょうげんされたり、また弾き手だけでなく主催者、作曲者、友人、審査員などそれぞれの視点が移り変わって一曲をどう感じたか再現するのが見事。
風間塵が養蜂家であることが、タイトル的にももっと作中に活きればと期待してしまった。父の背景や変わった名前の由来など。二次予選の春と修羅で自然の猛威を演奏で表現していたけれどそれを実際感じたエピソードが欲しい。師匠のホフマンがわざわざ塵の遠征先に行って、というのもあったけどそれも養蜂家としてマストの設定ではなかった。
あと本選だけなんであんなさっぱりしてるのか。力尽きたのが出ていたような。
けれどあんな表現力かつ取材力、最後の解説でトータル10年ぐらいかけて書かれたものと知り、直木賞本屋大賞は納得!
天才肌、他のことには無頓着な風間塵、かつて天才少女で今回復帰の亜夜、天才かつバランス良いマサル、社会人として参加の高島明石。
Posted by ブクログ
下巻、あるいは2次予選から臨場感、ダイナミズムをより感じるようになった。
作中で予選のステップが進むにつれて演奏者、審査員、観客にそれぞれ慣れが生まれて、その中で伸びる演奏時間を余さず使いこなすのは難しくなるといった描写があったが、それは本作品においても音の無い小説世界の中で、マンネリしそうな演奏描写を読み手に飽きさせず伝えるというチャレンジがあるはずで、そういった意味でも難易度の高い作品なんだと思う。
Posted by ブクログ
音楽の素晴らしさを文字で表すって、とても難しいことだと思いますが、それをやっている小説です。クラッシック音楽のことは全く興味なかった私が聴いてみてもよいかなあ、と思いました。
好きなこと得意なことを思い切りできる快感のようなものを感じました。
Posted by ブクログ
4人の人生の中の大きな出来事を一緒に経験したと言えるくらいに気づけば入り込んでいました。
上に続き、ピアノの事に関しては本当に無知なので難しい部分も少しあったけど、それでもコンクールホールの中に一緒に居るような感覚になりました。
天才ってやっぱりいるよな~
生まれつき耳が良いとか、そういうのはもう天才の領域だよな~。と本当に実感したし感じました。
もう少しピアノだったり音楽の事勉強してから又読みたいと思います。
Posted by ブクログ
感受性に訴えてくるような本。
自分も若い時から音楽に触れて生きたかったと思わずにはいられなかった。
音楽に詳しい人が読んだらどんな感想を持つのか気になった。
終盤にいくにつれて天才たちの行く末に興味が増した。
Posted by ブクログ
◯上下巻併せてのレビュー
ピアノコンクールに熱を注ぎ、成長していく天才や本人たちの物語。
一つのピアノコンクールの話なのに盛りだくさんに話を膨らませられるのが凄い。
ついついクラシックを聴きながら読んでしまった笑
そしてピアノコンクールに行ってみたくなった!
あくまで個人的ではあるけど、自分は音楽の才能がゼロなので登場人物(特に天才たち)に感情移入はしにくかったかなー
Posted by ブクログ
ピアノコンクールのお話。ピアノを触ったことがほぼない自分でも、文章の表現力のおかげでするする読めた。ピアノコンサートに行ったことはないけど、こんなに豊かに演奏者の意図や描いていることを受け取れるものなのだろうかと、少し行ってみたい気持ちになった。
登場人物たちが互いにリスペクトしあって、ライバルだけどその人の演奏が楽しみ、みたいな関係性が非常に素敵だなと思った。コンクールという戦いを楽しめるのがすごいなと思った。自分がこれまでバレーボールなどの相手と向かい合って勝ち負けを出すスポーツしかやってこなかったからかもしれない。
Posted by ブクログ
25,10,13
それぞれの登場人物に迷いや目標、課題があり、それらが深く描写してあるため、この人はこういう人なのでは、という人に対する解像度が上がった気がした。
高島明石が報われて感動した。
Posted by ブクログ
※上下巻同じ感想です。
読みながら、その情景が浮かぶ。その情景を思い浮かべながら、次へ読み進める。お酒を呑みながら一気読みできた作品。
コンクールを通しての成長や、天才と呼ばれる人たちの苦悩は特別なモノでもなく案外身近に感じる部分もあった。ただ、私が縁したことのあるいわゆる頭の良い人≒天才たちは、クセつよだったり意味わからん人の印象が強いのだが…。
それは置いといて。
本戦の結果があーなるとは思っていなかったが、もしこの先の続き(構想)があるならば、ちょっとのぞいてみたい。天才たちが共鳴しながら描くものはどのような音楽なんだろうかと。
いつも作者の丹念な取材には頭が下がりますが、本作品は音楽(クラシック)を違う視点で楽しみたいと思える作品でした。
Posted by ブクログ
下巻はちょっと長たらしく、上巻のおもしろさはなかった。
それぞれの人物の個性がいかに素晴らしいかは分かったが、それを何ページにもわたって描かれていると、もうお腹いっぱい…という感じ。
Posted by ブクログ
上巻の面白さに反して、下巻はやや冗長に感じた
上巻から続く演奏シーンの連続だが、下巻に入ると何度も繰り返された同じシーンになってくるので、悪い言い方をすればそれをどう被らないように多様な表現ができるか、みたいな状態になっていて、後半はやや読むのが苦痛だった。
前半の面白さやスケールが、後半はしんどくなってくるような。
ただ下巻の最初、あやが風間塵と月の光を弾いて自分のカデンツァを掴む描写は本当に良かった
Posted by ブクログ
登場人物それぞれが色々な思いで音楽コンクールに臨みます。それぞれが刺激し合い、ライバルでもあり仲間でもあり、自分が求める音楽を探します。優勝するのが誰かよりも、コンクール参加者全員が優勝とも捉えられる素晴らしい人物ばかりです。審査員の目線も面白いです。実際に音楽コンクールに行った事はありませんが、本当にこの作品のようであれば、とても興味が湧きました。
作者の表現力には頭が下がります。音楽に関する専門的な言葉が並びます。本屋大賞に相応しい良作だと思います。
Posted by ブクログ
ずっとコンクールの話。ピアノの話。クラシック音楽の話。個人的にはぜんぜん好きじゃないテーマだけど、面白かった。スラスラ読めた。
知らない世界の音楽の話。
人が魅力的で、よくわからないけど音楽の表現がすごい。稚拙な表現だけど、ピアノのなってる音が文字でわかりやすい。
Posted by ブクログ
コンクールが終盤に向かうにつれて、登場人物のピアノに対する感情の変化が感じられてよかった。
ピアノの演奏中の描写が素敵で、私が聞いた事のあるピアノでは感じたことの無い感覚が表現されていた。だがそれを読んでいて長く感じてしまうことがあった。
Posted by ブクログ
ひとつのコンクールの始まりから終わりまででこの分厚い上下巻、ピアノを愛する人たちの心理描写が溢れ出ていた。コンクールの観客になって文字で音楽を聴いているような感じで読み進めていくが時々自分の想像力の乏しさと知識の無さでついていかれない感じも…
登場人物はみんな魅力的で応援したくなる。ラストはさらっとしていてそれがかえって彼等の音楽家としての未来が続いていくんだなという感じがした。
Posted by ブクログ
ずっと「読みたい」で登録していた本
やっと読みました。
第一の感想としては
クラシックやピアノに知識があって読めたら
もっと面白かったんだろうなというのが正直なところです。知らない曲名がたくさん出てきて難しかった...。
ただ逆にこの本をきっかけに
どんな曲だろう?と思ってYouTubeで聞いてみて、確かに本の中で言われてる印象通りだなと思ったり、この曲を聴いてあんな風に文章におこせるのが作家さんは凄いなと思ったりもしました。
誰が優勝するんだろう?というのも、ドキドキしながら読んでました。(が、解説は何ページから始まるのか確認した際に結果一覧が見えてしまい優勝者が分かってしまいました。痛恨のミス)
ミステリー・サスペンスばかり読んでいるので
他のジャンルの本も読んでいきたい、行くべきだなと思いました。