【感想・ネタバレ】蜜蜂と遠雷(下)のレビュー

あらすじ

2次予選での課題曲「春と修羅」。この現代曲をどう弾くかが3次予選に進めるか否かの分かれ道だった。マサルの演奏は素晴らしかった。が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算を感じていた……。12人が残る3次(リサイタル形式)、6人しか選ばれない本選(オーケストラとの協奏曲)に勝ち進むのは誰か。そして優勝を手にするのは――。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

文章表現がとにかく美しい。
読書なのに音が聞こえてくるような感覚。美しさ、華麗さ、そして絢爛さに引き込まれる。

中でも印象的だったのが「音楽を連れ出す」という言葉。
この作品の核はここにあるのではないかと思う。

他の演奏者たちが覚醒していく瞬間――それは、まさに“音楽を連れ出せた”瞬間だったのではないか。

物語はコンクールを軸に進むが、それぞれの背景にあるドラマもいい。
過去の栄光、挫折、そして突如現れる天才。
それぞれが想いや悩みを抱えながらも、音楽で確かに繋がっている。

そして、初めて出会ったはずの彼らの間に、音楽を通して友情のようなものが芽生えていく瞬間も印象的だった。

たった一瞬の栄光のために努力を積み重ねてきた者だけに与えられる万雷の拍手。
それもまた、ひとつの青春だと感じた。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

最後まで夢中になって読みました。
(上)でも感想をかきましたが、ステージの風景が見えてくるような感覚になりました。
クラシックにそれほど詳しくありませんが、大好きなラフマニノフのコンチェルト2番を表現している部分は、わかるわかる〜と思いながらよみました。

最後の編集者の方のあとがきも楽しく拝見しました。作者の恩田陸さんが実際に浜松国際コンクールを何度も取材されたとの事。
やはり、説得力のある文章を産み出すのは、書くに至るまでの過程も大変なご苦労があるのだなぁ。
だけど、苦労されてもこんなに素敵な物語を産み出す事ができること、うらやましいなぁ。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

あーー面白かった。
本の中の本を読んでいるような気分にもなるし、色んな天才視点で語られていくので自分も天才になれるんじゃないかと勘違いしてしまった。

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

2026.4.12 3回目?くらいの再読。やっぱり自分の中でトップクラスに大好きな小説のひとつです。

世界的に有名な日本のピアノコンクールが舞台で、それぞれのコンテンタントの人生、血のにじむような努力と希望と絶望がみずみずしく描かれてます。コンテストは残酷でもあり、一度味わうともう一生忘れることのできない幸福にも満ちていて、その中で自分自身を大きく乗り越えていく様子に読んでいて何度も鳥肌が立ちました。
クラシックの知識はほとんどないですが、本当に描写が美しくて迫力があって、その場に居合わせているような没入感が凄まじいです。
上下巻もあっという間に読み切れて、終わるのが惜しいと思う作品です。音楽や芸術作品に少しでも興味がある方は間違いなくオススメです!

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

国際ピアノコンクールを舞台に、卓越した技量と個性を持った4人の葛藤と成長にスポットをあてた物語だった。

俺は長年ロックにうつつを抜かしてきたので、クラシック音楽の知見が殆ど無く、コンクール課題曲はその都度ネットで検索、聴きながら読んだ。

残念ながら知っている曲はほとんど無く、難しい演目だらけなので、Bluesだったらこの曲かなぁ、と演奏シーンの緊張感と高揚感に引き込まれそうな描写に想いを重ねながら読み進めたので、作者の意図に反したかもしれないが、没入感はとても深かった。

自分の指から、知っている曲が生み出される満足感は、音楽ジャンルもレベルも違う俺のような素人下手くそなりにも理解できるのだ。

それにしても、人生の多感な時期をクラシックひと筋に打ち込み、音楽の神様に愛される演奏家を目指す方々には尊敬の念が絶えない。
食っていけるの?という野暮なことを言ってはいけないのだな。

バイエル、ツェルニー、ブルグミュラーつまんねぇ、間違えたからって椅子蹴るなよ先生、ハノン指釣るぅ、ソナチネ面白くねぇ、嫌々弾いてた俺から音楽の神様も愛想を尽かせたんだな、きっと。

本選結果は、やはりそーなのかよぉ、だったが、仕事と家庭を両立しながらチャレンジするも本選に臨めなかった生活者の音楽を目指すコンテスタントを労いたい。

刺さった一文
▪彼の演奏を聴くと、善かれ悪しかれ、感情的にならずにはいられない、彼の音は、聴く者の意識下にある、普段は押し殺している感情の、どこか生々しい部分に触れてくるのだ。
しばらく忘れていた、心の奥の柔らかい部分。
それは、誰もが持っている、胸の奥の小部屋だ。
•独創性、こんにち、音楽家なら誰もが喉から手が出るほど欲しいもの。
それがコンクールではマイナスになるというのは、いったいどういうことだろう。
•過酷で孤独なコンクールを楽しむ
•譜面を消す。剥き出しの、生まれたままの姿の音楽を出現せしめる。
•一音一音にぎっしりと哲学や世界観のようなものが詰め込まれ、なおかつみずみずしい。
•音楽には歴史としてしがらみもあるけれど、同時に常に更新されるべき新しさも内包している。
•コンチェルトはこの上ない大人数との壮大なセッションだ。全ての音が決められているセッション。決められているからこそ、解釈は無限にある。

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2026年04月07日

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上巻同様、なかなか時間が取れなくて読むのに時間がかかってしまった。ずっとこの世界観にいたい気もして、焦ることなく少しずつゆっくり読み進めた。
どの登場人物も魅力的で素敵な関係性。読み終わると少しだけピアノに詳しくなれたような不思議な気持ち。
最後の解説も裏側を知れて面白かったです。

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2026年04月04日

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まさに「文字で音楽を聴く」と言っていいほど想像を掻き立ててくれる表現の数々。
めちゃくちゃおもしろかったです。

マサルの弾くラフマニノフの第二を聴いてみたい...

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2026年03月23日

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ネタバレ

二次から本戦までの話が入っていて、栄伝や風間がどうなるのかワクワクした。また明石が思ってもいないところで再登場してきて驚いた。マサルと亜夜のこれからの関係が気になる。

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2026年03月21日

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音楽に詳しくない人でも、気がついたらクラシックの世界へピアノの世界へ引きずり込まれている感覚がとても好きな作品でした!

永遠は一瞬で、一瞬は永遠なんだ。
この言葉の意味を感じてしまうくらい本の中に入っている時間は一瞬で、永遠に入っていたくなる素敵な物語でした。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

音楽を通して人と人との交流を深める。会話をする。それは卓越した才がある者ができる喜びで、なんて羨ましいことか。そう感じざるをえない作品。
言葉の一つ一つが綺麗で、巧みに並べられていて、言葉が音のように降り注ぐ。
とても良い読書体験ができた。

印象に残った台詞は、風間塵に活け花の矛盾を聞かれた冨樫が答えている、一瞬と永遠の関係について言及しているところ。
音楽を演奏している瞬間は一瞬でも、人々の記憶に永遠に残る、そういった事を感じさせる台詞。

「化粧品会社のコピーにあるだろう。一瞬も、一生も、美しく。たぶん、一瞬というのは永遠なんだ。その逆もしかり。最上の一瞬を作る瞬間は、活けている僕も最上の一瞬を生きていると実感できる。その瞬間は永遠でもあるんだから、永遠に生きているとも言えるね」

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2026年02月19日

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ネタバレ

大変読みやすい文章ですらすらと一気に読めた。分厚い本なので読むのが大変なのかなと思って食わず嫌いしているひとにおすすめしたい。
安易な言葉だが「音楽っていいよな。人間が生み出した最高峰だよな」と思わせてくれる描写が感動的だった。
ピアノの音を風景描写で表しているのが伝わりやすく、イメージが頭の中に浮かび上がる心地よさが在る。この本が賞で評価された世界が嬉しく思う。

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

おもしろかった!
環境の違う天才たちが音楽に一生懸命向き合って楽しんでいる様子がこっちまで楽しくなる。
コンテスト出場者もだけど、審査員の心も描かれていておもしろい。
苦しいこともあるだろうけど、前面に出過ぎてないから読んでてツラくない。
音をこんなに美しい文章で表現できるんだーとびっくり。
出てきた曲をYouTubeで聴きながらじっくり読んでみた。ポップスもいいけど、やっぱりクラシックも好きだなって思った。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

最高でした。
演奏家、ではなく音楽家ですね、が高めあい覚醒していく様子、アマチュアで楽器を楽しむものとしてもドキドキリアルをもって一気読みしてしまいました。
今後も何度も読み返すことになると思います。
終わるのがもったいない、そんな本でした。
エピローグがまた簡素で、気になる、でも語りきってはいけない、想像で無限にこの世界を楽しみなさい、のせめぎ合いでした。でももっと読みたい(笑)
ありがとうございました。感謝。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

音が鮮やかに表現されていて、「音を読む」という今までにはなかった体験ができた。また、塵、亜夜、マサル、明石の4人の音楽に対する思いが、心に沁みてくる。ピアノコンクールの過酷さを知るだけでなく、音楽とは何か、何がいい音楽なのか、これからの音楽のためにはどうすればいいのかを考えさせられた。

〈好きなフレーズ〉
・やはり、音楽というのは人間性なのだ。
・音楽は、常に「現在」でなければならない。博物館に収められているものではなく、「現在」を共に「生きる」ものでなければ意味がないのだ。綺麗な化石を掘り出して満足しているだけでは、ただの標本だからだ。
・目に見えず、現れてはその片端から消えていく音楽。その行為に情熱を捧げ、強く情動を揺さぶられることこそ、人間に付加された、他の生き物とを隔てる、いわばちょっとした魔法のようなオプション機能なのではないか。
・初めて演奏されるピアノ・コンチェルト___新曲を、最新の曲に生で接する喜びを、もう味わうことはできないのだろうか?これほど巷にありとあらゆる曲が流れ、次々と新しい曲が生まれ、瞬時に世界に配信されるこの時代に、なぜもう一度ラフマニノフの二番の初演を聴く喜びを味わえない?
・人間の最良のかたちが音楽だ。 どんなに汚くおぞましい部分が人間にあるとしても、そのすべてをひっくるめた人間というどろどろした沼から、いや、その混沌とした沼だからこそ、音楽という美しい蓮の花が咲く。
・自然の中から音楽を聞き取って書きとめていたのに、今は誰も自然の中に音楽を聞かなくなって、自分たちの耳の中に閉じ込めているのね。それが音楽だと思っているのよね。
・あたしたちは、みんな音楽から与えられることばかり考えていて、返してこなかった。搾取するばっかりで、お礼をしてこなかった。そろそろ返してもいいわよね。
・命の気配、命の予感。これを人は音楽と呼んできたのではなかろうか。恐らくこれこそが、音楽というものの真の姿なのではなかろうか。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

恩田陸先生は初です。
クラシック音楽もピアノもよく知らない僕でも最後まで一気に読めるほど素晴らしい作品でした。
実際にコンクール会場にいる様な感覚にもなります。登場人物も最高。読み終わった後に作品内で演奏された曲を聴きながら思い返しています。

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

上巻からの期待値通りの内容でした。音楽を文章にするのって難しいと思うけど、臨場感ある表現で読みごたえありました。

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2026年01月10日

購入済み

ただの音楽小説ではない

音楽を通じて、成長していく登場人物、感動と愛情が伝わってきて、久々に小説を読んで涙が出ました。曲の情景が言葉で綺麗に綴られていて、おんがqの素晴らしさを感じました。

#癒やされる #泣ける #感動する

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2023年07月09日

購入済み

文章がきれいで、ぐんぐん引き込まれる本。
音楽をよくここまで文章化できるのって、すごいと思う。読んでいるだけで、コンクールのその場にいないのに音楽を感じてしまうような臨場感を感じました。
音楽やピアノに興味ない私でも楽しめる本。

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2021年01月23日

購入済み

とても楽しかったです。
本を読んでいただけとは思えない、素晴らしいエンタテインメントを体験させていただきました。
有意義な時間でした^^

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2020年12月19日

購入済み

一言

圧倒的です

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2020年04月14日

素晴らしいが

まず、めちゃくちゃ面白いです。
それだけは確かです。
ただ個人的な好みとして不満なのは、
決して悪い点というわけではなく、
女性の作家さんの傾向かもしれませんが、
ラストに絶頂感はありませんね。
盛り上げて、なだらかに下がっていくというか。
絶頂を求めるなら、主人公に最後演奏して、
思い切り震えるほど感動を追い求めてしめますよね。
ただ、それができなかった。
作品的に失敗しても作家としては挑戦して欲しかったな、と思いますが、
これがいいと作者としては思ったのかもしれませんね。
これって、のだめのラストにも通じるんですよね。
思いきり盛り上げて終わるなら千秋のオケで演奏して終わるはずで(他の作品の話になっていますね)。
そういうわけで、女性の作家さんは、
あんまり激しい絶頂感を作品に求めない傾向が強いのかな、と思うと、
それが悪い点とは言い切れず、
やっぱり全体としてはめちゃくちゃ面白かったわけで、
★5付けざるを得ないわけです。

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2020年02月14日

Posted by ブクログ

最後の最後まで目が離せない小説でした。
登場人物の心情がピアノの演奏によく表れているように感じ、実際にコンクール会場で聞いているかのように感じた。
ピアノの演奏者は音に何を込めるかはそれぞれで、すごい演奏というのは必ず聞いている人に突き刺さるものだと感じた。
この小説を通じて、実際にピアノの演奏をしてる人は大勢の人の前で、自分の音を届けるというのはとても難しく、素晴らしいものだと思った。また、実際にコンクール会場にいって演奏を聞いてみたいと思った。

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2026年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ふ〜!読み切った!
とくに亜夜がマサルを絵の具で例える表現がとてもすきだった。登場人物誰一人欠かせない、あったかい話だったな〜

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

上巻がいわば明石の「生活者の音楽」を描いたものだとすれば、下巻は風間塵を触媒としてマサル、栄伝亜夜が羽ばたいて行く物語。

音楽を世界に連れ出す、亜夜を音楽の世界に連れ戻す、音楽を世界に還元する、演繹的かつ帰納的な表現に富んだ作品で心を打たれた。

言ってしまえば「読書」とは文学作品を消費する行動であるが(もちろん読み終えた後に残るものはある)、この作品は読み進めていく中で文章を音に変え、心に蓄積させてくれる。
結果感動的なシーンでもなんでもない音楽の描写がすごく泣けてくる。感動でもなく、ただ心が溢れた結果なのだと思うが、
これも音楽が世界、自然に還元されていると言ってもいいのではないか。と思った。

内容に関して、最終的なコンクールの順位をつけない道もあったのだろうなと思い、結果がどうなるのか楽しみにしていた。解説を読むとやはり連載時には最終順位はなかったとのこと。個人的にはそれも面白いと思ったが、あえて順位をつけにいく姿勢も勇気いる行動だっただろうと思い、作者も本気でこの本を書いていたんだなということが伝わってきて嬉しかった。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

音を楽しむ、ってこういうことなんだろうね。
音楽をしている人の感性がすごく好き。あんな情景が頭の中で描かれるなんて、想像したこともなかった。まぁ、そんなこと考えてるのってほんの一握りの天才なんだろうけど。
でもそんな神格化しなくても、音楽が日常にありふれていていいんだなとも思った。

もしあの時ピアノを習っていたら、私の人生どうなってたんだろうなぁ。

2日で上下巻読み切った。面白かった!

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

音楽を言葉巧みに文章で表現しているのがすごいと思った。場面転換は少ないので少し退屈するところはあった。クラシックは全く触れたことがないので曲名を見てもメロディーがわからないのが歯痒かった。本を読んで興味を持ったので調べてみたいと思う。

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

音楽には全く縁がなくても、とても読みやすく、没入感に浸って感動できる作品だった。
ふとした瞬間に、栄伝亜夜の無敵感が五条悟とかぶって、呪術廻戦を読んでる感覚があった…。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

作者の発言として巻末の解説にあった『これ、面白いのかな。こんな音楽と演奏が延々、続くだけの話』・・・正直、途中で「曲の描写と、登場人物が演奏聴きながら思い浮かべるイメージ描写が多すぎる〜」とは思ったし、音楽とは、ってまとめに「うん?」だったりはするんだけど、ストーリーは面白かった。そして編集者による解説が興味深くて、もし生まれ変わったら編集者とは言わずとも、本作りに携わる仕事いいなあと改めて思ったりなんかして。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

読んでて心地が良いとても好きな本。この本に出てくる曲を実際に聴いてみたい。
上巻に比べてコンテストが進んでいくのが描かれているため仕方がないが、似たような場面が多く文章だけでは伝わりにくく単調に感じる場面を所々感じた。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

(備忘)初めての音楽小説。自分に馴染みのないジャンルだが。。と思って読み始めたけど、流石の本屋大賞+直木賞W受賞作。めちゃめちゃ面白くてページを捲るのが止まらない。字面を追いかけてるだけなのに、まるで気分はコンサートホール、演奏が聞こえてくる気がして縦乗りしながら読んでた気がする。それもただのコンサートではなく、バチバチの演奏バトルで痺れたなあ。主要キャラ4人とも個性があってみんな好きでした。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻もさくさく読めた。
登場人物の今後が想像に委ねられる終わりで、素敵な終わり方。本選の発表の仕方も、当たり前に発表の瞬間があると思ってページを捲るも、最後に審査員の会話で語られるところがさすがだなぁと思った。(順位表は最後にはある)
音楽の在り方、音楽で生きていく難しさ、素晴らしさ色々と感じることのできる作品でした。
あと、解説!解説が非常に興味深くて、編集者目線の小説が出来上がるまでを知り、この本が生まれてきた奇跡と感謝でいっぱいになった。やはり小説版は解説がついているところが好きだなぁ〜。

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2026年01月19日

Posted by ブクログ

曲が夜の海や山の森など、風景描写で表現されていて曲を知らなくても雰囲気が何となくわかる。
マサルの三次予選、リストのソナタで19世紀の別の物語で曲が表現されていて圧巻。
他にも風間塵の曲が亜夜との対話でひょうげんされたり、また弾き手だけでなく主催者、作曲者、友人、審査員などそれぞれの視点が移り変わって一曲をどう感じたか再現するのが見事。

風間塵が養蜂家であることが、タイトル的にももっと作中に活きればと期待してしまった。父の背景や変わった名前の由来など。二次予選の春と修羅で自然の猛威を演奏で表現していたけれどそれを実際感じたエピソードが欲しい。師匠のホフマンがわざわざ塵の遠征先に行って、というのもあったけどそれも養蜂家としてマストの設定ではなかった。
あと本選だけなんであんなさっぱりしてるのか。力尽きたのが出ていたような。
けれどあんな表現力かつ取材力、最後の解説でトータル10年ぐらいかけて書かれたものと知り、直木賞本屋大賞は納得!

天才肌、他のことには無頓着な風間塵、かつて天才少女で今回復帰の亜夜、天才かつバランス良いマサル、社会人として参加の高島明石。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

読んでびっくりした。
ある1つのコンクールの一部始終を描いた小説。たった数週間の出来事を2冊(単行本は1冊)にしているだけあって、一つの演奏がとても濃密に描かれている。ショパン?ハ長調?難しい…!と思いながら何とか読み進めたが、ストーリーとして面白い。音楽をここまで詳しく文章で表現できるのがすごいと思った。アニメでも漫画でもなく小説でというのが本当に凄い。

何より、あとがきで書いてあるが、この話の着想から完結までに10年かかっているのに驚いた。力が入っているわけだ。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

ピアノコンクールという人生に今まで接点がなかった題材。学校の音楽の教科書では全ての音符にカタカナルビを全部振っていたような人間でも、音楽の鑑賞の視点、登場人物それぞれの心情や行動が音楽によって突き動かされる様を存分に楽しんで読むことができた。天才ってかっこいい。

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

 上巻は楽しく読めたのだけれど、この下巻に来て途端に白けてしまった。
なんというか、有名な著作物の2次創作を書(描)いた人に、その意図するところを延々と聞かされているような感じ。アンタがどんなふうに原作を解釈して、どんなふうにを味付けしたかなんて知らんわ、と。

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2026年01月22日

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