象と耳鳴り

象と耳鳴り

618円 (税込)

3pt

「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」退職判事・関根多佳雄が立ち寄った喫茶店。上品な婦人が語り始めたのは少女時代に英国で遭遇した、象による奇怪な殺人事件だった……。表題作をはじめ、子供たちの会話、一枚の写真、携帯電話など、なにげないテーマに潜む謎を、鮮やかな手さばきで解き明かすロジックの芳醇なる結晶。幻惑と恍惚の本格推理コレクション!

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象と耳鳴り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年06月16日

    最初から引き込まれるっていうより、じわじわ愛着が湧いてきて、終盤には読み終わりたくないなーって思うほど読み心地の良い本でした。

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    Posted by ブクログ 2021年09月10日

     この本は20年近く前に読んだ。この中にある「曜変天目の夜」という話を読んで初めて曜変天目茶碗を知った。ブラックホールのような茶碗を見てみたいと思って調べると静嘉堂文庫美術館にあることがわかったがいつでも見られるわけではなかった。
     それから、しばらくして初めて見ることができ、ブラックホールのような...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年05月12日

    再読。

    引退した裁判官、関根多佳雄を主人公にした短編集。

    でも、短編ごとに関根さんの印象が変わっていく。
    大柄らしいんだけど、わたしには今ひとつ映像として浮かんでこない…

    曜変天目茶碗はこの本で覚えました。いつか実物を見たい。

    息子の春が好きです。

    あとがきによると、本格推理小説への憧れか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月13日

    再読。
    手紙のやりとりだけで解決してく「往復書簡」が一番印象的だったかな。
    どれも好きだけど(*^^*)
    関連作品もまた読みたい!

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    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    退職して刑事である関根多佳雄さんが関わるミステリー短編集。
    どれもがこうだ!とすっきり解決する形ではないけれど、深い考察でじんわりと迫ってくる感じが面白い。
    息子と娘も魅力的で、現役検事の春くんの鋭いけれど飄々とした感じが好きだった。

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    Posted by ブクログ 2023年12月31日

    恩田陸のデビュー作「六番目の小夜子」の主人公である秋の父親・関根多佳雄を主人公に据えた、本格ミステリ短編集。

    元判事で大のミステリ好きの多佳雄が安楽椅子探偵さながらにさまざまな謎を解いていく連作短編12篇。
    それぞれがバラエティに富んでいて飽きさせず、小さな違和感から論理的思考によって謎を解き明か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月18日

    意識しなければ通り過ぎる日常。
    その中に潜む小さな違和感から、みるみる広がる謎。
    読後は自分の過ごす日常も見え方が変わりそう。

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    Posted by ブクログ 2021年04月12日

    『自分の死を予期している者は、無意識のうちにその痕跡を残す。それは、セットしていない目覚まし時計であったり、しまいこまれた眼鏡であったり、いつもより多すぎるペットの餌であったり。自分の死を知っている者は、自然とその準備をする』…う〜ん、なんともミステリーの怪しい香りが漂ってくる〈曜変天目の夜〉という...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月09日

    こういう関連した短編面白いし読みやすい。
    小夜子の時の多佳雄は品のある立派な父親という風格があったけど、こちらは元判事という面が強くて、おまけに末息子の秋の名前さえ出てこないので最初全然気づかなかった。
    「給水塔」の時枝、この話以降登場しないのがなんとも後味悪い。多佳雄はあの後警察に相談したのかそう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月09日

    『六番目の小夜子』に出てくる関根秋のお父さんが主人公。お兄さんの春とお姉さんの夏は出てくるのに秋は出ていない‥‥少し残念。

    何気ない出来事から事件性を探り出す関根多雄、面白いです。また、この人が出てくる本を読みたい。

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