小説・文芸の高評価レビュー
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犯罪と暴力、アステカ神話と麻薬カルテル、臓器売買……アングラの世界を舞台にしたノワール小説なのに、ぶっ飛んだ登場人物達が何故か魅力的に感じ、特にバルミロの逃走劇や成り上がっていく様子は読んでいてワクワクしたぐらいです。
550頁超えの長編ですけどとても読みやすく、常に先が気になって読みやめられなくなり、ほぼ一気読み……
思っていたほどのグロ描写もなく(というか、あるけど大したことはなく)、現代に潜む闇(臓器売買や麻薬ビジネスなど)と、古の神秘的な価値観を混ぜ込む歪さが妙にマッチしていて、キャラクターもなかなか強烈で、物語に引き込まれました。
生贄が当たり前のように認められる古代の信仰は、殺 -
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読めば読むほど、ページをめくる手が止まらない!
個性豊かな登場人物たち、テンポよく進むストーリー、先の読めない展開。最後までドキドキハラハラが止まらず、何ならまだ読んでいたいと感じた一冊。主人公の鳥井とはみ出し者の殺し屋メンバーたちの絡みがもっと見たい!彼らのこともっと知りたい!次回作がすでに楽しみ。
"営業術"という名の話術やスキルが散りばめられていたのも個人的にはよかった。小説なので前後の流れから自然にそれらの手法を披露してくれる。
鴎木が出てきたとき、鳥井の元カノ「生きてて楽しいの?」かと思ったけど全然違ったのは予想オオハズレ
最後までいい意味で予想を超えてく -
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謎だった女性のベールへの感覚がわかった気がする。
かなり昔に読んだイスラム文化の本で、女性はベールを被ることで守られていると考え有り難がっていると学んでいたけど、全く違った。
オンライン授業ではラフな部屋着の上にベールだけ被るとか、就活などのポイント稼ぎの道具になってしまっているなど、ベールのリアルが知れておもしろかった。
印象的だったのは、イラン国民の多くがイスラム体制に不満を持ち、イラン政府と国民の間に大きな温度差があること。
国民はロシアと中国へ親しみなどなく、王政復興や陰謀論を支持したり、外国人からイランは酷い国だと言ってもらえないと機嫌が悪くなる。
政教一致の国では、政治が信用を失 -
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何十回も繰り返し読みたい作品。
私自身京都に住んでいたからこそ、知っている街や情景が小説の中でも出てきて面白かった。
また、作者の情景の表現がとても素敵だなと感じた。
何か物事を成すときに指針にしたい言葉の数々が散りばめられており、読んでいて深い共感と感動を味わえた。
自分自身が上手く言語化できていない部分をとても卓越な表現で言語化してくれている。
人間的によく出来ていて、目標にしたい大人像。
エピクロスの「快楽主義」は、非常に勉強になった。
この小説を読んで、哲学や医療への関心が高まった。医療は限りなく善だと考えていたが、それでもなおジレンマを抱えているんだと思った。
◾️意欲的で、 -
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初めての綾辻行人作品。
本っ当に面白かった。30年近く昔の作品なのに今でも売れ続け名作と呼ばれるのも納得。
「衝撃の一行」と言われている箇所については本当に衝撃すぎて理解が追いつかず「え?どういうこと?」と固まってしまい、そしてすぐに「えぇぇ!?」と声を漏らした。
作品のボリュームがあるため結末を読んでピンと来なかったけど、改めてプロローグを読んで腑に落ちた。すごい。
あとがきで、これが綾辻さんのデビュー作であり、25歳の時に書いた作品であることを知ってまた驚いた。すごい。
海外作家にとにかく疎いせいで「アガサ」と「コナン」くらいしかわからなかったのが悔やまれる。他の綾辻作品も、本作に -
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文章表現がとにかく美しい。
読書なのに音が聞こえてくるような感覚。美しさ、華麗さ、そして絢爛さに引き込まれる。
中でも印象的だったのが「音楽を連れ出す」という言葉。
この作品の核はここにあるのではないかと思う。
他の演奏者たちが覚醒していく瞬間――それは、まさに“音楽を連れ出せた”瞬間だったのではないか。
物語はコンクールを軸に進むが、それぞれの背景にあるドラマもいい。
過去の栄光、挫折、そして突如現れる天才。
それぞれが想いや悩みを抱えながらも、音楽で確かに繋がっている。
そして、初めて出会ったはずの彼らの間に、音楽を通して友情のようなものが芽生えていく瞬間も印象的だった。
たった -
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学生時代、たまに興味を持った人の歴史小説を読む程度だった私に本の面白さを教えてくれた阿刀田さんの本を本棚から引っ張り出して数十年ぶりに読み返している。
本当に面白いし、子供のころは科学少年だったという阿刀田さん特有の考証が作品の魅力を高めているのだと思う。ホメロスのイリアス、オデュッセイア、ヴェルギリウスのアエネイスの三つの叙事詩を、現実的な規模に合わせて書き換えたと仰っているが、規模を小さくしたと言ってもそれを感じさせないハラハラ感がすごい。
アイネイアスの子ユールスから何百年後のローマ帝国だって、最初の建国されたばかりのとき、塩野七生さんの本を読んで図を見たとき、そのあまりの狭さに驚い -
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視野が広いと物事を抽象的に捉えてしまい、具体的な行動に移せない。視野が狭くなると目標が見えて行動が具体的になる。視野の広さは良くある具体と抽象の話に落とし込める。
人はエネルギーを持て余している。エネルギーを喜んで使える道を知ったとき、それは生き甲斐になる。生き甲斐を人々は求めている。エネルギーを使うためには行動が具体的なほうが良い。具体的な指針を求めて人々はそれぞれの宗教にハマる。宗教の類は何でも良い。経典でなくとも良い。そして、信じるものは救われる。
個人的には推し活は過度にならなければ前向きに捉えたい。人生を楽しむサポートになるのであれば良いことだと思う。人間誰しも何かしらの宗教に入り
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