小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
少なくとも今のところ、ぶっちぎり今年のナンバーワンである。
イノシシの狩り、捌き、頂く。そのイノシシの写真を表紙にしたことで物議をかもした(恥ずかしながら知りませんでした)前作に次ぎ、
サラリーマンをやめた夫の思いつきレベルの養鶏をする、から、自分は卵を産まなくなった鶏を捌いて売るための、食鳥処理管理衛生者の資格を取ろうと、実務経験を得るために、昭和時代のような手作業で食鳥処理を行う工場に勤め始める筆者。
もう、ここまでで一冊本が書けそうなのに、こんなのは入口の入口。
鶏の首切りを初日に行い味わった凄まじい環境、
周りで働く人たちの環境と会話、
なぜ、これだけ立派な仕事をしている人たちが最 -
Posted by ブクログ
凄い小説だった‥!あまりのリアリティでノンフィクションか?と思った程。連続企業爆破事件も出てくるし!桐島聡も50年逃亡してて、死ぬ直前に出できたし‥。
桜井も死ぬ時に自分の過去を告白するところとか被る!宮﨑勤とかも思い出しても腹立たしい‥。フィクションとノンフィクションが混ざってて、異様なリアルさが感じられる。
昭和、平成、令和と警察官達の事件に対する執念が受け継がれて行くと言った感じで、とても壮大なスケールのミステリーだった。昭和には不可能だった科学捜査によって令和で突き止められる事があったりして身震いした!!桐島聡もDNA鑑定されてたしね。
ドラマは全く見ないんだけど、これは日曜劇場で放送 -
Posted by ブクログ
冬はそう、「四季」の温もり
四季シリーズラストの作品、そして「四季」という一人の天才がどのような人物だったのか、どこから生まれ、どこへいくのかを書き表した作品。時系列も今までのシリーズとは違い、また過去や現在、未来が交錯するような複雑さ。
ただ純粋に四季という一人の女の子の中にある生きていくのことの縛りと死により得られる自由、人を天才だの凡人だのと定義づける社会の尺度といったものの中で、彼女の中にある人間との間に生まれる純粋な温もりを追い求めているように感じる。
彼女の頭の中では様々な実証実験も様々な結論づけも可能。そんな中で彼女が導き出す結論は、生きているということは何なのか、読んでい -
Posted by ブクログ
他者をアイコン化することは、その人を解釈する余白を狭めることでもある。ある一面をもって他者を定義した瞬間、その定義からこぼれ落ちた側面は、見えないものとして扱われてしまう。『ファイアドーム』を読み終え、私はそんなことを考えた。
本作は、SNSを通じて「編集」された玉石混交の情報をいくらでも受け取れる現代において、私たちはいかにして物事の本質を捉えるのかという問いを、「噂」という題材を用いて鋭利に描き出している。
「噂は軽微な娯楽である」。
非常に示唆的なフレーズだ。「悪気はない」からこそ、誰もが噂する側に回りうる。その危うさを、著者は上巻の丁寧な情景描写を通じて淡々と描いていく。
しか -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んで抱いた感想として、主に2種類ある。
「嫉妬」と「労働の心構え」である。
死神である千葉は、多様な人生を間接的に体感できる。また、死を恐れないどころか、死そのものや人間というものに興味を持っていない。その一方、我々人間は、今の一度きりの人生しかなく、他の人間が作り出す残酷な社会で生きていかなければならない。私は、そんな人間に生まれたが故に、他人を意識せずに多様な人生を間接的に体感できる千葉に対して、嫉妬心を抱いてしまった。
また、死神の千葉は、時折、仕事に対する考えを洩らす。千葉の仕事に対する姿勢は、我々人間が持つべき仕事に対する姿勢であったように感じる。その意味で本書は、単なる
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