あらすじ
82歳の父が突然ひとり暮らしに。幸い健康だが、家事がほとんどできないため、その生活に黄信号が灯る。唯一の家族である娘は、毎食の手配から大掃除までをあえてビジネスライクにサポート。それでも日々体力と記憶力が衰える父に、「ペットボトルが開けられない」などの難題が次々とふりかかる。「老人以上、介護未満」の身に何が起きるのか? その時期に必要な心構えは? 父のケアに奔走した娘が綴る、七転八倒の5年間。
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Posted by ブクログ
老いた父の生活を支援する為に試行錯誤した娘の視点で書かれたエッセイ。
先月末に老々介護が崩壊した自分の実家の姿と大いに重なる。認知症の母を支える父親が、食事をろくに取らず衰弱が進んでしまったが、そうか、栄養学の知識が無いだけだったのか。
年老いていく親の生活が心配になりそうな時に読めていれば、自分にももっとやれることがあったのかも知れないと思う反面、親の人生だしと精神的な距離をとることも重要だと後押ししてもらえた。
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もうすぐ直面するであろう課題と向き合うための1冊。当事者を巻き込んでいかに仕組みを作れるか。自分の領域を守りながら、できることをやっていこう。エコーショー買います。
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私の老母が自宅階段で転倒して骨折し、地元の病院に入院した。
その帰り道に、20年ぶりくらいに訪れた書店で見かけたのが本書。
例によって読み始めるまでに少し時間が掛かった。
ジェーン・スーさんは「相談は踊る」という番組の頃にポッドキャストを聴き始め、今も「生活は踊る」の相談コーナーをポッドキャストで聞き続けている。
相談の分析とアドバイスが的確で、相談者に寄り添いつつもどこかで冷静な視線を向けているところが受けているのであろう。
本書でも、消し去りきれない父子の情を漂わせながらも、どこかで父親を客体化して、合理的な解決策を講じていく姿を見ることができる。
とはいえ、ラジオの生放送直前にもちょくちょく父親対応をしなければなかったようで、やはり介護というのは難しい問題である。
私の老母はその後、退院したが、めでたく(?)要介護認定を受けることとなり、デイサービスを使い始めた。
ただ、ヘルパーさんをうちに呼ぶのは嫌がっており、これを説得するのが当面の私のミッションである。
さて、私はスーさんの半分くらいには、うまく老母の介護支援をすることができるであろうか。
Posted by ブクログ
介護という問題を例えを用いながら面白おかしく重くなりすぎないように書き綴られていてその程度が丁度良かった。
実際は大変な出来事・苦労が多々あったにも関わらず、それを感じさせないくらいテンポ良く読めた。
時々くすりっと笑わせて貰えたところもあり、介護の知識もついた。
共同プロジェクトという発想の転換が素晴らしいと思った。
作者の父親、作者共に応援したくなった。
自分に介護の問題が起きた際には再度読み返してみたいと思う。
Posted by ブクログ
エッセイストによる饒舌な新書。
筆者のご父君は介護未満だけれど、介護に関わっている人にも頷きポイントの多い一冊。
個人的な話をすると、我が家は父が認知症で要介護三。キーパーソンは父と同年の妻である私の母。私は普段は別居なので月に2〜4回週末に二泊するというサポート役の立ち位置。それでも本書を読んでいて頷きが止まらなかったし、気になるフレーズを書き留めまくりました。
まず、筆者はかなり冷静で理知的。ドライにサポートを進めようとするんだけれど、きちんと感情もある。「自分から手を出しておいて、感謝が十分でないと傷ついてしまう」とか「孤軍奮闘は効率がいいが、その分ぽっかり心に穴があくのだ」とか、誰しも思うことなんだなと何だかホッとしたりして。
「父が精神的・肉体的に健やかなひとり暮らしを一日でも長く続ける」という彼女の目標は、「両親がなるべく長く穏やかにふたり暮らしを続ける」ことをサポートの目標に掲げる自分と重なるものがあって、とにかく共感の嵐。
四十代以上のすべての人にぜひ読んでほしい一冊。たぶん私は兄にこれをあげると思う。普段実家にノータッチの兄よ、読んでくれ。
Posted by ブクログ
他人事ではない。
前期高齢者、後期高齢者世代の親がいる
わたしが今知るべき情報がつまっていた。
プロジェクト、フジロックフェスティバルに例えられ、笑い事でない現実と立ち向かうスーさん。
包み隠さず、書いてくださったことに、感謝!
介護未満のバイブルです。
Posted by ブクログ
タイトルを見かけたときあまりにもドキリとして、見なかったことにしてしまいました。まさに自分が今対処しなければならないことそのものだったので、読むのが怖かったのです。
でもやっぱりどうしても気になって読み始めたら、本当に全ページ「そうなんだよね…」とため息が出るほど、歳をとった(でも介護未満)親とのやりとりあるあるばかりで、過去に自分が親の生活のためと思ってやった様々な試行錯誤が走馬灯のように頭を駆け巡りました。トラブルからの心配、対応策の実行、喧嘩、冷却期間、そしてまたトラブルの連続です。
ちょうど、大きすぎる実家の冷蔵庫をこの正月、説得して小さいものに買い替えたばかりです。これからも定期的に家の様子を見に行くんだなと気が滅入っていましたが、この本を読んで、こんなふうにジタバタしてる人、私だけじゃないだな、もう少しがんばろうかな?と思えました。
Posted by ブクログ
私の老父も独居、そして介護未満。最近とみに歩行がおぼつかなくなってきた。そんな中、本書を知って購入。父のQOLを守るため、ネット通販、食事宅配、果てはネット見守りを駆使して介助する著者。実の父娘であるからこそ、時に感情的になってしまうことは、実感としてよく分る。しかし、流石なのはビジネスライクに徹しようとする姿勢だ。介護をする側とされる側の関係になっては、する者は相手に腹が立ち、される者は卑屈になっていくという構図に陥るというのも納得。本書の出来事がコロナ禍に起きており、著者のさらなる苦労に頭が下がる。
Posted by ブクログ
誰もがぶち当たる親の介護問題。これから先、自分の親もこういう風になるのかな?と少し参考になりました。ところどころジェーンさんもお父様もユーモアがあり、本来なら暗くなる話もクスッと笑えて面白かったです。断捨離の話は他人事ではない…。
Posted by ブクログ
いつか本にしてやろうと書いたわけではないんでしょうけど(雑誌やウェブの連載だったそうで)よくぞこれほど詳細に記録したね、と。
まぁ、連載当時はきっと起きた順に書いているから残りやすいのでしょうけど、箇条書きや図を使っての計画や問題解決を探ろうとする思考は、介護に向き合おうとしている人には参考にしやすいのではないかと感じました。
そしてそういう思考をすることで、客観性を保とうとして冷静になっていく効果もとてもあるのだなと感じました。そのスーさんの努力と忍耐が涙ぐましい。
コロナ禍の記録ということもあり、ままならなさの辛さ加減が増している感がありました。
心配のあまり先回りしがちになったり、心配が過ぎて怒りになってしまったりというのは身内は本当に多いと思います。すべては愛情から起きるということがまた切ない。
そして親も心配かけたくなくて無理したり、一人で見切って動いた結果逆にもっと子供に手間と心配をかけることになったりしてこれも切ない。
スーさんのお父さんはすごく頑張られていると思いました。こんなに頑張れる80過ぎの男性は少ないんじゃないでしょうか。
料理や洗濯もしたことなかったところからこれだけやれるというのはとてもすごいことだと思うし、実はかなり柔軟性のある方なのではと思いました。
いやきっとスーさんは、自分の忍耐力と冷静さの賜物だと言われるかもしれませんが…(それも確かに然り)
周りに世話をしてくれる人がいる、というのも大きいだろうけど、それもきっとお父さんが魅力的な人なのでしょうね。
食事の写真をLINEで送るというのは素晴らしいアイデア。そしてこれができるのもすごいことだと思う。
簡単そうだけどこれができない高齢者の方は結構いると思いますよ。(自分の義母は83歳ですができません。簡単なメールは打てるし写真も撮れるけど、写真を送るはムリ)
ITをそういうふうに活用できるんだなぁととても感心しました。使えるものは使って行かなきゃ、というか、高齢者ほどこのようなITの力は必要なのではと思わされました。
セッティングしてあげたらある程度は使えるのですね。それも簡単なことではないとは思いますが。
「終わらないフジロックフェスティバル」発想が面白い!けど確かにそうだとすごく納得。ある意味ビジネスライク?気持ちの持ちようというかモチベーション大事だなと思わされます。
自分も介護未満ですが近々未満は取れてしまうでしょう。その時にこの「終わらないフジロックフェスティバル」を思い出せたら、と思っています。
Posted by ブクログ
明日は我が身と言うか、介護未満の親という意味であればもう片足つっこんでる感あり手に取りました。
スーさんのテンポの良い語り口と、なるべくビジネスライクに取り組もうとする姿勢により、どんよりせずに読めました。でも、ライトな中にもやはり懊悩が伺えるところに共感。
果たして私はこんな風に向き合えるか、取り組めるか。一読者からすると、ほんとにスーさんは立派。いざ私は自分のターンになった時にここまで真正面から親と、問題と向き合えるかなあ。向き合わなきゃだな!
Posted by ブクログ
著者と父上のリアルが、綿密に塗りこめられている。読者が陰鬱な気分にとらわれないように、注意深く描写されてはいるので、これから著者と同じような境遇になる可能性がある人にとっては、とても良質なガイドブックといえるだろう。
しかし、父君に対する著者の行動は、普通一般の感覚でいえば、気の回しすぎ、先回りして考えすぎで、何事も疎漏がないようにと頑張り過ぎている。自分の仕事をこなして、自分と父親の両方の経済を支えながら、ここまで介護に気を回すのは、普通の人の頭脳キャパシティを超えている。早晩、著者自身が破綻しかねない、と思う。
Posted by ブクログ
現在進行系で父の介護問題に直面しているので、著者の考えがストレートに入ってきた。近すぎる関係が故に感情や責任感で動いてしまいがちになるが、長く孤独な戦いを続けるためにはビジネスライクかつ合理的な仕組みに落とし込むのが重要なのは納得している。
深刻かつ悲観的になりがちな話題を、軽妙なタッチでエンターテイメント的にコラムに仕上げていくのはさすがの著者である。自分でできることと任せることを線引きし、金で解決できるところは専門事業者に任せ、親が快適に暮らし続けられるところをゴールに設定するというのは多くの老親を抱える人たちにとって参考になるだろう。
一方で大多数の、専門事業者にお任せするほどの財力がなく、主に女性が担いがちな介護の現状を解決するためには公的支援の拡充が欠かせない。親の昭和スタンダードな価値観によって上手くいかなくなる部分もあるといった、解決を目指さない方向性もあるのだと認識を新たにした。
Posted by ブクログ
まだ大丈夫と思っていても、いつか必ずやってくる親の介護問題。介護認定の付かない「介護未満」だが支援は必要という状態が、もしかしたらいちばん大変なのかもしれない。
特に母親が先に亡くなり、生活能力ゼロの父親がひとり残されたら、私たちはどう生きるか問題が待った無しに襲ってくる。
また、本書は娘が割と近くに住んでいて、経済的なサポートも可能という恵まれたケースだが、そうでない場合は…
我が家のケースに当てはめて、色々考えてしまうが、ビジネスライクに支援プランを立て、お互いをプロジェクトメンバーとして取り組もうという姿勢、スマート介護の導入の話は参考になった。
Posted by ブクログ
老人以上、介護未満の状態とは家族のみでサポートする必要がある。近い将来我が身にも降りかかるであろうことであり、介護を自分事として捉える良い機会になった。とは言え、本当の介護はもっとさらに大変なのかもしれないが。
愛情と業務を分離し、ケアを共同プロジェクトとして脳内変換するのはとても良い考えだなと思った。
Posted by ブクログ
面白かった。間もなく我が身に起こるコトだし、更にもう少ししたら、自分や夫が衰えていく側になるんだと痛感した。宅配便の段ボール箱やペットボトルのふたが開けられなくなる日がくるなんて!
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「成長」ではなく「維持」
すべてはトライアル&エラー
全ての人において同じパターンはないだろうが、情報が頭に入っているのと入ってないのでは初動が違う。
知っていたことも、知らなかったことも、教えてくれた筆者に感謝。
頭の中が整理されたような気がする。
今は介護する側であるが、そのうちにすぐ自分が介護される側になる。
それを踏まえて介護に携わっていかなければならない。
Posted by ブクログ
介護未満という状況がまさに自分の父親のことに思えた。
そうか、そういうフェーズなのかと。
当たり前のように老いていく両親から目を逸らしていたけど、自分がジェーン・スーさんみたいに親の健康を願ってモーレツにサポートができるか?と問われて明朗なYesを返せる自信がない。
ただ、お互いが健やかに過ごせるようにと同居しない選択をするということは、何かしらの金銭的なサポートや福祉のサポートに頼ることも必要と学んだ。
ジェーンさんみたいに年老いた親とヘルシーな関係性を作るためには何より親のことをよくわかっていないといけないし、その上で起こりうるトラブルを未然に防ぐ先回りアクションを実行、なんならそれらを全てプロジェクトのタスクとして落として実行していくという発想が面白い。
自分が関われる得意なことに介護も置き換えて考えるといいのかも…そんな斬新な気づき頂きました。
父と娘の関係性って、どの家もこんな感じなのかも。
介護入門みたいな避けていた問題を想起させてもらえた良書。
相変わらずジェーンさん、好きです。
この感じ。
Posted by ブクログ
著者の文体は好きなのですが、
お父様の態度に呆れ、そちらの方ばかり気になってしまい、読み進めるのを諦めました!
自分では家事を全くしないのに、冷凍食品は食べない、冷めたものには手をつけない等々、家の中の仕事の大変さに無頓着すぎでは?と感じました
Posted by ブクログ
よくこの著者のラジオを聴いていて、本を出したというので読んでみた。
一人暮らしの高齢の父親の暮らしを、ビジネスライクにサポートした5年間について書いている。
娘の立場で「大変だなぁ」という感想よりも、父親の立場で、こんなにお金も手間もかけてくれる娘がいて、「本当に幸せな老後だなぁ」という感想を持った。家に出入りして家事をしてくれる女性たちもおり、会食に誘ってくれる人もおり、何と恵まれていることか!
普通はここまでしてくれる娘はいないから、自分で備えなくてはいけない。今の生活をしつつも幸せな老後を迎える準備は大事だが、自分や家族のこととなれば、ビジネスライクに考えられるだろうか?と思う。
Posted by ブクログ
まさに現在、私の父親も82歳で介護未満。
ただ7歳年下の母も健在なので著者に比べたら、環境的に恵まれているけれど、それでも老々介護をしている、されている両親のことは心配である。
母が75歳なので、自分のことは勿論、持病持ちの父の世話までしている事実が頭では大変だと理解しつつもぼんやりしていたけれど、問題を先送りにせず子どもなりに介入していくフェーズに来ていることを実感した。
シリアスなテーマにも関わらず、テンポ良く、著者の父親の性格が我が父にちょっと似ているところもあり、笑える箇所も多々あり。
時にコミカルでくすっと笑える親子のやり取りにほっこりした。
Posted by ブクログ
色々試してみたんだなぁ。教えてくれてありがたいです。自分の番になったらどれだけできるかわからないけど、こういう方法もあるんだと知ることができてよかった。
親と自分は別人格、が一番大事なことかも。
Posted by ブクログ
ジェーン・スーさんは
お父さん大好きで
お金もありそうで
行動力も抜群。
お父さん自身も本の題材になることにやぶさかではなさそう。
遠隔介護テクニカルライターの和田亜希子さんや
図2点はどんな場面にも使えそうとメモしておきました。
年を重ねていくとだんだんいろんな事ができなくなって
介護される側になるってどんな気持ちなのかな。
出来なくなったことにジタバタしながら1人で生きていくことは難しいのかな?
いつかはいくかもしれない道と思うとなんだか切ない。
Posted by ブクログ
あくまでも彼女の家の物語で、そこには少しの共感しか見出せず。やはり彼女は短いエッセイの方が向いている。介護という意味で共感ポイントもあったが、同じ話が冗長に繰り返されるのと、さまざまな例えがあまりしっくりこなかったな。
Posted by ブクログ
お父様の介護にまつわるあれこれを大変丁寧にかつ面白く書いてあり、とても参考になった。もう介護をすることはないが、介護をしてもらう時にも参考にしたい。
Posted by ブクログ
介護未満が長く続くのも実際なかなか大変だと思う。
自分の生活を守りながら親の人生の終わりをいかに快適に、何より自分に後悔のないよう支えていかねばならない。
そしてそれは労力のみならずお金もかかる。
いっそ介護度が上がれば介護保険で、、
いやいや、親にはとにかく健康寿命を意識してもらいたい
とか言ってる自分の未来は介護保険さえまともに機能してるかあやしい
心身の健康第一
今回の本はちょっと間延び感があったけど、スーさんのお父さんが元気でいらっしゃるのは幸いだ
Posted by ブクログ
数年にわたる出来事を記してるので、要約して書かれているが、それでも長く感じたのは否めない。ただ、実際人がどのように老いていくのか、どのような備えが必要なのかという点は参考になった。最後の結びがとても良かったと思う。
Posted by ブクログ
“老人以上 介護未満”の82歳の父を
同居していない“独身の一人娘”が仕事しながら
父のケアに奔走した5年間(父➖82〜87歳)の記録である。
母ではなく父が残されるケースだ。
それも昔の男性なので 家事・育児はほとんど妻に任せきりで 仕事に没頭してきた、没頭出来た時代の男性である。
母が残された場合は もう少し事情が違ってくると思う。
仕事をしながらの独身の一人娘にとっては かなりハードルが高い。日本の介護事情は良くなっているとはいえ、それぞれの段階があり、複雑。
お金の問題も。
親子と言えども他人。
ある意味 “父の人生”でもある。
これからは高齢社会。みんなが大なり小なり関わって来る問題だ。他人事ではない。
色々考えさせられました。
Posted by ブクログ
ありそうでなかった介護未満の両親への対応について触れた本書。
要介護認定や、まだ介護が必要ない方へのサポートである介護予防サービスの存在を知ることができて有り難かった。