あらすじ
加藤ローサ、徳井義実(チュートリアル)主演の映画原作。もう、これ以上あの日々を続けることには耐えられない。上司のお小言。同僚の嫌味。毎日の生活。これを飲めば、あの日々から解放されるのだ。それを思えば、死ぬことなんて怖くない。そう言い聞かせ、睡眠薬を飲んだ私は、布団に入り固く眼を閉じた――。が、目覚めは爽快。やばい。すごくやばい。しくじってしまった。自殺は失敗だ!! どうすればいいんだろう……!? 無器用にしか生きられないあなたに贈る清爽な旅立ちの物語。
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Posted by ブクログ
SNSで見かけて気になってた作品。
ここ数日仕事が上手くいかなくて落ち込んでたのもあって主人公にすごく共感したし、自然に触れる描写の多くに温かい力をもらえた。
自由に過ごすのも休むのも、生きるためには大事なんだよね。
なんで自分は今都会にいるんだろうと思うくらい、自然に触れるのが好きだからゆくゆくは田舎に帰りたいし、旅でもいいから自然豊かな土地に行きたい思いが強くなったなぁ。
Posted by ブクログ
あっという間に読み終わってしまった。
千鶴にとっての丹後で過ごした3週間も、こんなふうにあっという間にすぎたのかなあ
希死念慮に苛まれることが多い私にとって、希望を見つけるための宝物の本になりました。出会わせてくれてありがとう
Posted by ブクログ
心が解きほぐされる本
駅からタクシーで8000円の端っこの集落と、
民泊の田村さんの組み合わせが最高
美味しい朝ごはん
お散歩
開店しないパン屋さん
畑のおばあちゃんに挨拶
毎日のルーティンするだけで自律神経整いそうだし
息苦しいほどの満天の星
会合での飲み
教会
揺れる船
初めての釣り
どれもなんかリアルで読むだけでデトックス気分
瀬尾先生、続編書いてくれないのだろうか
田村さんとの関係性が良すぎが故に切ないし、
千鶴ちゃんのその後も気になるーーーー!
Posted by ブクログ
この物語が、今の自分に重なる部分もあって、すごく勇気と元気を貰えた。生きるのに絶望している、全てが嫌になったって人に是非読んでもらいたい1冊です。結構短いから読みやすかった。これから頑張ろうって思えました。ありがとうございます瀬尾まいこ様!
Posted by ブクログ
私は瀬尾まいこさんの書く文章が好きだ。
まだ読書を始めてそんなに経っていないし、まだまだ読んだことない素敵な作家さんたちの物語もあるけれど、瀬尾まいこさんの作品は【君が夏を走らせる】と【天国までまだ遠く】の2作品を読んだ。
どれも人とのめぐり逢いや出てくる登場人物の優しさやそういうのをすごく感じる文章だと思う。
それはセリフのひとつひとつであったり、景色の描写であったり。
読んだ後何となく心があったかくなるような、そんな作品だなと思う。
今回の作品ももれなく心があったかくなった。
優しい物語だった。
瀬尾さんの本を集めたいなぁー
Posted by ブクログ
自然豊かな場所に身を置き、人間関係に悩まず、自由で気ままにいられる。そんな生活いいなって、本書を読んでいて思った。
私が実家に帰った時も、地方ということもあり、山があり田んぼがあり時には白鳥や狐がいる。自然が日常になると、心身共に浄化された気持ちになる。緑ってそれくらい影響あると思う。
とにかく田村さんの懐が奥深過ぎて、裏表が無い純白な人だな〜って思った。本当にかっこいい。あ〜こんな人がいる環境で、自然に囲まれながら気ままに美味しい空気を吸って生きていけたらどんな幸せなのだろう。
私の今の心情が千鶴と重なっている部分があった。千鶴の様に死にたいとは一切思わないが、仕事で上手くいかない、人間関係も器用に付き合えない。そういう悩みを抱えながら日常を過ごしていくのは、辛いものがある。そんなとき、自然という優しさに逃げたくなる気持ちも痛いほど分かった。
気持ちが沈んだとき、読み返したいレベルで元気がもらえる一冊だった。
Posted by ブクログ
文庫としてはかなり薄い部類に入ると思うのですが、大満足の1冊。
再生、とはこういうことなのかなと漠然と感じます。
私は田舎に住んでいるので、千鶴さんほど田舎暮らしというのに息のしやすさを感じることはないのですが、自分が触れてこなかった世界を見て触れて一喜一憂する千鶴さんを愛おしく感じました。
とても面白かったです。素敵な一冊でした。
Posted by ブクログ
序章部分が自分ごとのようで
読んでて共感だらけ。
田村さんとの距離感も、絶妙でよかった。
私も近いうちに
自然が豊かなところに行きたい。
緑って大きな力があるよね〜
森林浴をしたような読後感でした。
Posted by ブクログ
これからどこへ向かうかは分からないけど、とにかくここにずっと留まるのは違うと気付く。だからまた歩き出す。
この前向きさのさじ加減にリアリティがあると思う。
チェックアウトの日、寂しさからかいつもより多くタバコを吸ってしまう田村さん。
八本目、としっかり数えてる主人公。
このあたりの、田村さんへの意識というか距離感というか、それが絶妙。
全く意識しないのは不自然だし、かといってコロッと恋に落ちるような展開も違う。
ちょうどいい。
共感がたくさん
自殺しようと思いつめている主人公、でも文章は軽やかさがあって重苦しい気持ちにはならずスラスラと読めました。会社に行きたくない主人公のこれまでの日常生活、感情、疲れ果ててしまった背景が描かれていましたが、言葉は簡潔であっさりとしているのに、疲れ果ててしまうまでの過程にとても共感してしまいました。わかるわかる、そうそうって思いながら泣きそうになりました。
死にたくなったり、自然の中でのんびりすることで人の心が回復していくというのは自分の経験とも重なる部分があり、さあこれから自分の足で歩いていかなくちゃ、と踏み出そうとしている主人公に自分を重ねて読み終えました。
根拠はないけれど何となく、何かがうまくいきそうな気がします。今このタイミングでこの本を読んだのも何かのご縁だなと思いました。
スラスラ読めた!
読み始めたら止まりませんでした。
2人の独特な関係性が読んでいてとても心地良かったです!人間は環境の変化で大きく変わる事ができるのだなと思いました。
とてもおすすめの一冊です。
Posted by ブクログ
読みやすかった。
ここでずっと過ごすのかと思って読み進めていたが、ここは私の居場所ではないと判断し戻っていったのが予想外だった。
別の場所に行くことだけが全てではないし、人には人の居場所があると感じた結末だった。
Posted by ブクログ
全てを投げ出して遠くへ、遠くへ来た。そこで過ごす日々はゆっくりで開放的で魅力的だったけど、ここで過ごすのは、わたしの居場所は、ここでは無い。そう決心できるのがすごい。わたしだったらずーっとここに居たいなって思う。決心が揺るがないうちにすぐ行動できる千鶴さんが羨ましい。ほとんど名前を出さず物語が進んでいくのがすごい。
Posted by ブクログ
最初の不穏な空気からどんなお話なんだろうと思ったが、先が気になってどんどん読み進められた。
瀬尾まいこさんの本は、本当に読みやすく毎回あっという間に読み切ってしまう。
たまたま訪れた場所で思いがけず過ごした21日間。
彼女は色んな体験や経験をして、どこかに置き忘れて来た自分を取り戻せた様に思えた。
それは干渉するでも放置するでもなく、ゆるく関わってくれた田村さんの存在が大きかった訳で、今後の彼女に何かしらの影響を与えてくれる存在になるんだろうなと思えた。
最後のロータリーでの2人のやり取りも何だか微笑ましく、いつか青いマッチを持った彼女が民宿たむらを訪れるお話も読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
なんだか仕事のやる気が出ないこのタイミングで読んでみるとスゥーと浄化されました。
都会での暮らし、田舎での暮らし、いつもと違う非日常は憧れる部分もあるけど、たまにしかしない暮らしだからこそ輝いて見えるんだなって。その輝いて見える生活に一瞬でも行けるように日々を頑張ろうかな。
Posted by ブクログ
移動中2冊目。都会に行く私はこの作品とは逆行していることにちょっと笑えた。
この世から逃げ出したくなり日本海側の農村(あの辺りと限定できちゃう私(笑))に向かう主人公。悩んでいたわりになんとなく図々しく憎めない主人公は
農村を巡り、この世からは逃げられないけど、この世にいろいろなことを見いだしていく。
いい民宿に巡りあったなあ。って、何処にいたって生きてくことは大変だ。多分この農村のほうが大変。
天国ってなんだろうね。
生きてるって大変けどいい。
Posted by ブクログ
自殺をしたい主人公が旅をする小説です。
まだ死ぬ時期ではない、と思うまでの内容です。自殺。生きる甲斐は未だあるか…。まだ生きていけるか…。そんなことを感じながら読みました。
Posted by ブクログ
自死という暗いテーマなはずなのに、クスッと笑えるところも多く読みやすい作品。
自分の中では重大事件で逃げられないと追い詰められることも、実は大自然の中では大したことではないのかもしれない。幾三のくだり、めっちゃ面白かった。ラブアンドピース以外のことは、幾三に任せよう。
Posted by ブクログ
日常にいると気づけない光がある。
「もうだめだ」と思って辿り着いた場所で、救われることになる。その土地と自然、そこにいる人々と生活に触れることで得られた自分を見つめ直すきっかけ。この物語で優しい気持ちに包まれました。
Posted by ブクログ
千鶴と田村さんの会話のテンポが好き。
「バイリンガルなんですね」『なんやそれ』
「仏教徒であり、クリスチャンでしょ」『なるほど』
マイペースな千鶴と、そんな彼女を包み込む田村さん。
昔ながらの幼馴染のような、兄妹のような雰囲気が良かった。
わたしは、幸せなことにまだ“死にたい”と思ったことはない。
だけど、苦しみ、迷い、どうしようもなくなったときは、またこの作品に帰って来たいと思った。
何かをリセットしたい、その為に時間が必要なら、その時間を作ればいい。
「あなたを縛りつけているものは、思っている以上に、簡単に解くことができるよ」
そう語りかけてくれるような気がする。
ちょっとひと休み、何よりも大切だな。
現代の生きずらさと旅立ち
保険業界に身を置いた経験から、そうだよねと思わせる書き出し。逃げることは悪くないという内容が不自然でなく無理なく表現されている。
恋愛小説ではないこともそうさせているのでしょう。一番記憶に残るのは主人公より民宿の主人です、ぜひその振る舞いを読んでお楽しみください。
著者が中学の国語教師をやっていて田舎に赴任した実体験をもとに書かれたというのも納得。
個々人と家という主体単位のとらえ方が欧米とは違うということも思い起こされ、今昭和100年、次の100年は日本人はどのように進んでゆくのでしょうか、そんなことも考えさせられました。
Posted by ブクログ
2026/07/19
瀬尾まいこ氏の本を読むのは初めてだったが、勝手に作品に対してやわらかくて、生きていく希望があるような作品の印象を持っていた。
今回、人から勧められてこの本を読んだが、物語のスタートがセンセーショナルなわりに、進行は穏やか、円滑に読み進められる起伏がある揺蕩う波のような内容だった。
穏やかさというのは退屈さを生むが、「一度死んでいるはずだった」ことで、もう一度、ゆっくりと自分と向き合うための充電期間には、それがなかった。
五感で「味わう」ということが生きることに向いている人が、そこを働かせることなく一度死んでしまった話なのだろう、と思う。再生の話であり、回復の話であり、営みの話でもある。
主人公のアパートでの生活が、きっと向いている人もいる。しかし、無機質な「生きていない」暮らしでは、主人公は生きる希望すら無くしてしまうほど消耗していた。好きなことも、味わうことも、自分に向いている生活が行えない。それを自覚できない。
自分に合った息継ぎができないと、苦しくなってしまうのは当然のことで、彼女は民宿での21日間によって、自分なりの息継ぎの仕方を思い出す。文字通り「生活」できていたからなのだろう。
それでも、彼女にとっての天国というのを、一度死んだ身だからこそ、彼女は享受しきれなかった。
p5-l2
一度切ろうと思ったものを引き延ばすのには力がいる。
はじめの主人公の言葉は、本当だった。一度切ろうと思ったものを引き延ばす力を、主人公は田村とあの土地によって蓄えることができた。別れというのは切なかったが、続けたいと思ったものを断ち切るのにも力がいる。
主人公はその力も、この21日間で手に入れたのだろう。だからこそ、もう一度海に出ることができたのだと、私は感じた。
Posted by ブクログ
2026.5.7-6.14
薄い本なのに読み切るまで1ヶ月近くかかってしまった。プライベートで考えることが多く、電車の中では考え事or現実逃避でyoutubeを見たりしていたので読書の時間が取れなかった。
最近この世からいなくなってしまいたいと思う時があると告げたとき、友人からおすすめされた一冊。
誰にも言ってないが、つい3月私も現実と向き合いたくないという気持ちから睡眠薬を1日で8錠飲んだことがあった。社会人2年目になって結婚もしたけど、辛いことばかりだな。
結局都会に帰った主人公は幸せになれたのかな。
Posted by ブクログ
自死をしようと田舎の民宿に泊まり自殺に失敗して、それから民宿の主とのやり取りや田舎の描写が淡々と続くだけで、特別になんもおこらんで、主人公は元の生活に帰る。
特になんの描写もなく淡々とした日々が描かれてるだけなのに、なぜか面白かった、という私にしては珍しいタイプの小説でした。
なんで面白かったのかそれがわからん。
Posted by ブクログ
説明なんてできないけど読んでよかったと思った
自分の今を思うと読むことが長く憚られたけど
急に手が伸びて読もうと思った、今だと思った
決めたのだ、今だと思った、その時には動こう
居場所がどこかは分からない、けどだからダメってことじゃない
やったことないことをやって人と関わって日常に戻るのだ
天国はほんとに、まだ、遠く
いつもながら、飄々閉じた語り口に、安心感や心地よさを覚える。変わらなきゃならない人、変わらなくていい人。みんな、それぞれにたくましい。みんな、生きることにたくましい。しょうもないことなんて、どうでもいい。そう、天国なんて、まだまだ、遠いんだから!