【感想・ネタバレ】天国はまだ遠くのレビュー

あらすじ

加藤ローサ、徳井義実(チュートリアル)主演の映画原作。もう、これ以上あの日々を続けることには耐えられない。上司のお小言。同僚の嫌味。毎日の生活。これを飲めば、あの日々から解放されるのだ。それを思えば、死ぬことなんて怖くない。そう言い聞かせ、睡眠薬を飲んだ私は、布団に入り固く眼を閉じた――。が、目覚めは爽快。やばい。すごくやばい。しくじってしまった。自殺は失敗だ!! どうすればいいんだろう……!? 無器用にしか生きられないあなたに贈る清爽な旅立ちの物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2日で読み終わってしまった。
自分と主人公の考え方、感じ方、行動にすごく重なる部分があったので心地よかった。
一つ一つの経験を通じて、自分とゆっくり向き合い、繊細な感性を持つからこそ気づける生活の中の綺麗さ、喜びなどを実感するところが素敵だなと思った。
「あんた、自分のこと繊細やとか、気が弱いとか言うとるけど、えらい率直やし、適当にわがままやし、ほんま気楽な人やで」
「ほめてるんやで。あんたみたいな人は、長生きするわ」
これを言われて落ち込まないところに、主人公の田村さんへの信頼が培われていたことが現れていると思う。自分の考え方に必要以上に「〜べきだ」と干渉せず、でも生きることを実感できる美味しい食事をきちんと用意してくれる。そんな田村さんに心地良さを感じたのかな。終わり方も綺麗でした。読んで良かったです。

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2025年08月03日

ネタバレ 購入済み

共感がたくさん

自殺しようと思いつめている主人公、でも文章は軽やかさがあって重苦しい気持ちにはならずスラスラと読めました。会社に行きたくない主人公のこれまでの日常生活、感情、疲れ果ててしまった背景が描かれていましたが、言葉は簡潔であっさりとしているのに、疲れ果ててしまうまでの過程にとても共感してしまいました。わかるわかる、そうそうって思いながら泣きそうになりました。
死にたくなったり、自然の中でのんびりすることで人の心が回復していくというのは自分の経験とも重なる部分があり、さあこれから自分の足で歩いていかなくちゃ、と踏み出そうとしている主人公に自分を重ねて読み終えました。
根拠はないけれど何となく、何かがうまくいきそうな気がします。今このタイミングでこの本を読んだのも何かのご縁だなと思いました。

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2020年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なにこれ?
まるで過去わたしを見ているようだ。
喉の辺りが、詰まって苦しい。


とりあえず北へ向かおう。
遠くへ遠くへ行く。
物理的に離れることって、大事。
今なら分かる。


でも、その時にはわからなかった。
もう死ぬしかないって、思っていた。
だけど違った。


死にたくなったら、遠くへ行って
死にたくなったら、歩いてみて。
それでもダメなら、読んでみて。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仕事や人間関係に疲れ果てたときに読むと、ホッとできるお守りみたいな本だと思った。大らかな田村さんと素直な主人公の会話が、見ていてクスッと笑えるリアルな掛け合いですんなり読めた。何か大きな出来事が起こるわけではないが、良い意味で何も考えず惰性で読める1冊。
私も何もない田舎でのんびり過ごしたいと思うことはあるけど、主人公のようになんとなく終の住処にはできず結局帰ってきそう。でも、ふとした時にまた行こうと思える「第二の家」のような居場所があるのも大切だなと思った。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何十年かけても変わらないこともあるけど、きっかけさえあれば、気持ちも身体もいとも簡単に変化する。それにもっと敏感に対応していかないといけない。
/辛い現実から逃れた先で触れた人々の温もりで人生を再スタートする話。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

平坦なストーリーだけど、いい感じでした(笑)あれから主人公はどうしたのかな?(笑)映画がみたくなった(笑)

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2025年11月30日

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