小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
カフネって言葉の意味とても素敵だなと思った。
主人公の薫子は弟を亡くし、不妊治療もうまくいかず夫とも離婚。荒んだ生活を送っていた時、弟の元恋人のせつなに温かい手料理をふるまわれた。せつなの料理を食べた薫子は、立ち直る気力を取り戻していく。
私も子どもが部活の試合で負けて落ち込んだり、顧問に怒られたりして帰ってきたら、何も言わずとりあえず子どもの好きなご飯をたくさん作っている。
ちょっとでも元気になってもらえるように。
食べることは生きること。
辛い悲しいどうしようもない時ほど美味しいものを食べて、明日を生きる活力にしたい。
でも、この本に出てくる登場人物たちは様々な事情で食事を作ったり -
Posted by ブクログ
なんでこんなことしてんだろ、と思うことのないまま大人になることなんて、ない。
その誰もが持つ「なんで」を物語を導く「謎」として提示したミステリーだ。
その謎を解くカギは、随所にある。よくある後出しじゃんけんのようなズルはない。
主人公と一緒に解くことができるようにカギが配置されている。
一方で、読者はこの主人公よりも年上なので、その背景にあるものも見えるので、
主人公が翻弄されている伏線も、もうひとつの謎解きとして浮かび上がってくる。
この1冊の中に、大きな3つの謎が入れ子になっているのだ。
①人生の「なんで?」の謎
②主人公を鍵穴とした時代背景の謎
③主人公が直面している暗号の謎
若干のご -
Posted by ブクログ
あの衝撃な出来事から4年後。ギャリック家のハウスメイドとして雇われることになったミリー。雇い主のダグラスからゲストルームには絶対に立ち入らないように言われる。その部屋には病気の妻ウェンディが静養しているのだという。だが、閉ざされた部屋のドアの向こうから、すすり泣くような声が聞こえてきて……。
あの驚きの前作を読み終えてから約3週間。ようやく2作目を読み始める気になった。
前作はなんの構えもなく読んだから、第二部のどんでん返しに衝撃を受けたので、今作は心して読んだけど、やっぱり予想をはるかに超える展開だった。
ミリーの猪突猛進な性格は相変わらずで、そんなことしなくてもと思うけど、だから面白い -
Posted by ブクログ
久しぶりにすごい本に当たった(´⊙ω⊙`)
これはアレだね。角田光代じゃん。
週刊誌の記者として働く序盤は『空の拳』、結末は『対岸の彼女』。女の生き方を描く作品は数あれど、結構クセ強の部類だと思う。
実際の事件をモデルにしながも、個性的でクセ強めな3人の女性を中心にストーリーは進んでゆく。
梶井真奈子の語る女神像は、ああそういう人いてるよね〜(σ・∀・)σ 男ウケはいいけど、周囲にも押し付けてくる女ウケ悪いヤツ笑
里佳はバリバリの記者で、西加奈子の『夜が明ける』に出てくる先輩みたい。
玲子は江國香織作品に出てくるタイプかと思ったら意外と暴走しちゃう。
描写がバターのように濃厚で、人物像の -
Posted by ブクログ
ネタバレ運を積むという考えが良いし、運が良い方向に行くには常に上機嫌であることが必要というのに共感できる。運を貯める時期はうまくいかないことがあるかもしれないけれど、それはいつかたまった運が自分に返ってくる運を貯める時期なんだと考えることが必要。うまくいかない時も、むしろそれで良かったのでは、と考えるのが良い。
運を貯めるのが自分自身のためだけでなく、次の世代に渡せるように人生を過ごし、自分が生きたことで他の誰かにとって何かしらプラスになることが残せたら、というのが本当のプラス思考。
運を転じるように手伝う者という運転者。運転手ではない点がミソ。不思議なタクシーに乗って運命が変わった人々の話。また読み