ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 紅茶とマドレーヌ バノフィーパイの教え

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    紅茶とマドレーヌバノフィーパイの教え
    野村美月
    ハルキ文庫


    紅茶のすっきりした甘い香りが、白い湯気と一緒にふわふわ立ち上り、明るい赤茶色の液体が白いカップのうちに、透きとおった金色の輪を描いてゆく。

    お母さんは頭がお花畑で世界名作劇場

    あの日ほのかさんのお店を訪ねてくださって、ぼくと出会ってくださって、ありがとうございます。

    大人だって、子供だったときがあるのだ。

    これって、二十数年越しの片想いが叶ったということかしら

    それでも雅俊さんは、高雅くんのちちおやなんだから、『戻って来てほしい』と言ってあげてください!でなきゃ、高雅君は家に帰りたいと思ったときに、帰れませんっ!お願い!

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    2026年05月31日
  • カフェーの帰り道

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    大好きな作品。
    戦前〜戦後が舞台。カフェ西行の女給さんの連作長編。「小さいおうち」を想起させる世界観。章ごとに時間が経過していくから、少しずつ戦争が近づく不穏な雰囲気をじわじわと感じたり、彼女らのその後を追っていくので、最後まで読むとカフェのオーナーと女給さん方の一生を追う長編作品になる。切ない気持ちになったり、ほっこりしたり。

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    2026年05月31日
  • NO.6[ナンバーシックス]再会#3

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    言葉を失うくらい最高。
    紫苑とネズミの会話劇やっぱり大好きだなぁ。
    それにしても今回は双方向にずっと愛を告白しているような巻でした。
    4巻も秋に出るということなので、それまで生きようと思います。

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    2026年05月31日
  • 紅茶とマドレーヌ キャロットケーキの愛情

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    紅茶とマドレーヌキャロットケーキの愛情
    野村美月
    ハルキ文庫

    その時期最も輝いている生徒に、ダイヤモンドプリンセスの称号

    物語と現実をごっちゃにしないでよ。

    翼が自分の気持ちに正直で、目的に向かってまっすぐに飛んでいける強い人間に育ったのは、きみの力だ。おれは、なにもしていない。

    周りの状況も他人の気持ちもわかりすぎるから…見ないようにしているんだよね

    そんなふうに反発してしまうのも、きっと自分は姫野のようにはできないからなのだ。

    またオオカミが騒ぎ出したら、口を引き裂いて食べてやろう。

    あたたかい紅茶とマドレーヌがあれば、なにかしらの解決策がひらめくものよ

    今この幸福な時間が

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    2026年05月31日
  • 燻る骨の香り

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    これで香りシリーズが完結か…名残惜しい。こんなにも匂いたつような小説は類を見ない。
    3作目の舞台は京都。謎解きの要素があって、ミステリアスだった。柊屋、俵屋、炭屋のいずれかで香を焚きしめながら読みたい一冊。
    読み終わるのがなごり惜しすぎて、ページをゆっくりめくりながら読んだ。

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    2026年05月31日
  • 思い出が消えないうちに

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    思い出が消えないうちに
    川口俊和
    サンマーク出版

    だって、一人で生きていくっていうことは、一人で死ぬってことと同じでしょ?

    どうやって自分以上の苦しみを与えるか?どうせ、なにをやっても「つらい」現実は変わらない。だから、これは復讐なのだ。

    来てほしくない
    親のいない弥生にとって、聞いていて涙がでるほどくやしい気持ちになる言葉だった。

    自分の気持ちなんて誰にも理解してもらえない、私は結局一人で生きていくしかない、と殻にこもるようになる。

    一方は幸せで、一方は不幸せ。

    でも、未来に向かってがんばろうって、幸せにはならなきゃってがんばったから、今のあなたがあるんでしょ?

    人の死自体が、

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    2026年05月31日
  • ブティック

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    誰でもストーリーが分かりやすいように噛み砕いた表現と構図の作り方が本作に感じられ、改めて池井戸さんの作品の面白さを感じました。少し分厚くはあるのですが、チャプターごとに取り扱う案件が違うため、短編として読み進めることができるので、比較的サクサク読めました。

    本作のテーマはM&A。銀行に勤め融資担当をしている主人公はある日、企業の売買契約に携わることになる。融資をすることで企業を助け人の役に立っていることを誇りに思っていた主人公は、その売買契約に携わったことで、M&Aという手段でも人を助けることができると知り、その世界に足を踏み入れるというストーリー。

    少し綺麗すぎるかなとい

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    2026年05月31日
  • 流浪の月

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    ネタバレ

    すごく良かった。
    事実と真実は異なる。人の数だけ解釈がある。
    更紗と文の簡単には表すことのできない関係性から、自分の中や世間に存在する固定観念に気付かされた。
    自分の感性の幅を広げてくれる物語だった。

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    2026年05月31日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    どの物語もジーンときて、涙が止まらなかった…!
    全部続きが気になる。

    一番好きなのは長良川かなあ。
    純愛なストーリーで、2人の関係がものすごく素敵だった。
    いつかこんな夫婦になりたいなって思うくらい、理想の2人。

    原田マハさんの本はまだあまり読めていないけど、これまで読んだ数冊も今回読んだこの本も、ものすごく心が温まる。
    どの人にも刺さる何かがある作品だと思う。

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    2026年05月31日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    旅屋おかえりの続編。
    売れないタレントおかえりの、旅代行サービスの話。
    ふるさとに帰りたくても帰れないめぐみと、自分を重ねるおかえり。
    そしてめぐみの依頼を受け、ふるさとの北海道に向かう。

    いいかげん、帰ってらっしゃい。待ってるから。

    人生で一番やりたかったことは、愛する人の帰りを待つこと。

    最上級の「おかえり」を読んだ。

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    2026年05月31日
  • らせん

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    リングに引き続き面白かった!バイオホラーというか、SFホラーみたいな感じかな?映画版すら観た事がなく、前情報も入れてなかったので新鮮な気持ちで読めた。
    まさか、リングを読むことでリングウィルスのキャリアになるというメタフィクション的な要素も孕んでいるとは...。
    次作のループも早く読みたいですねー。

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    2026年05月31日
  • 小説「聖書」 新約篇

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    内容に異動のある各聖書の展開を1冊のストーリーに矛盾なくまとめつつ、随所で伏線回収も行うことで小説としての面白さも担保した名著。ぶっちゃけ聖書本編を読むのはやってられないので、旧約編と併せて読むのが内容把握に一番適してる。多分これが一番早いと思います

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    2026年05月31日
  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

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    マカン・マラン二十三時の夜食カフェ
    古市一絵
    中公文庫

    全身の血液が、引き潮のように退いていく。

    インドネシア語
    マカンは食事。マランは夜。つまり、夜食と言う意味だ。

    曲がりなりにも、懸命に仕事をしてきたつもりです。でも、結局、私の見てきたものなんて、全部、錯覚だったのかもしれません

    錯覚っていういい方は変ね。ただ、私たちはどのみち、自分の眼を通してしか、物事を見ることができないじゃない。

    自分の負荷は、自分で決める。

    それでもこれからは、自分自身の眼差しで、不確かな未来とつき合っていこう。

    私達みたいな性別とは違った格好や振る舞いをする人のことを、一概に括ることはできないのよ。

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    2026年05月31日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画版は喜久雄という存在に強くフォーカスした、じめっとした美しさと孤独を描いていた印象。映像の壮観さは圧倒的で、舞台シーンはまさに“国宝”を見るような迫力がありました。

    一方、小説版はかなり異なる印象。いい意味で淡々としていて、喜久雄という一人の人間の人生を静かに紐解いていくような構成で、どこかドキュメンタリーを読んでいる感覚に近かったです。重厚なのに不思議と読みやすく、気づけば完全にのめり込んでいました。

    特に印象的だったのが女性陣の描かれ方。春江、彰子、市駒(映画では藤駒?)が、とにかく強くて逞しく、映画版よりもはるかに“自立した女性”として描かれていて、本当にかっこよかったです。

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    2026年05月31日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    いまある食卓も、子供が成長して家を出るまでの期間限定なんだなぁ。親との食事の記憶も、どっちかが亡くなったら、あれが最後だったんだなぁと思うんだな。ずっと続くわけじゃないけど、心には残る。最後の章の、「私たちのちいさな歴史」がじーんときた。

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    2026年05月31日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、ある意味気持ち悪くて潔い結末だった。どんなに周りに迎合して、あたかも普通の生き方のように見せても、その人はその人なんだと思う。

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    2026年05月31日
  • ブティック

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    さすがの内容。見事に金融ビジネスの実情を、登場者の息遣いまで伝わるくらい、臨場感を持って描ききっている。自分も金融ビジネスに30年携わっているが、今の時代を映し出す小説であり、金融を目指す若者には必読の書である。

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    2026年05月31日
  • 湯気を食べる

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    れいんさんの本はこれが初めて。スーパーでも旅行先でも見慣れないもの、これ食べたい!と思ったもの、旬のもの... ちょっとばかり高かったとしても購入し、調理して食べる。もしくは棚に飾る。それがすごくいいな〜と思いました。いつもスーパー行って買う食材って定番化してきてしまうんだけど、れいんさんは自由で、ラフで、何にも囚われてないように思います。私も真似して、ちょっと高くても買って食べてみたい。どんどん冒険したい。ほやとか生わかめとか菊とか全く食べたことのないものばかり出てきて、れいんさんの食生活の豊かさが眩しい。でもその豊かさは私にも真似できる。やってみたい。

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    2026年05月31日
  • さよならも言えないうちに

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    さよならも言えないうちに
    川口俊和
    サンマーク出版

    だから、後悔したくなければ、半年間、ちゃんと母さんを大事にしてやってくれ。
    今まで以上に。頼む。

    アポロはスナオちゃんが寝たのを確認して、安心して眠ったんだ

    親だからな、悪態つかれたってなんだって、子供が元気ならそれでいい。それだけでいいんだ

    戻るんだ。父のいない現実へ

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    2026年05月31日
  • 沈黙

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    「沈黙」というタイトルは神の沈黙だけを指すか?
    →違う。3つの意味がある。

    キリシタン禁制時代の布教活動の話が本書のストーリー。
    しかし、その舞台設定で描いたのは、「人間の思いの強さ」「生の意義(あるかないか含め)」「守るべきもの」「人間や社会の残酷さ」。

    私のようないわゆる普通の宗教感(≒無宗教)を持つ日本人に、宗教の話は伝わらないと思っていた。でも、同じ日本で行われていたキリシタン迫害について、こんなに物語として魅力的で早く続きを読みたくなるように描けるのは、遠藤周作、凄まじい。。
    そして、この歴史という存在の過酷さに絶望する。


    そして、「沈黙」というタイトルが指すのはなにか

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    2026年05月31日