小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
はぁーおもしろかった。
面白すぎて一気読みしました。
山本文緒先生の作品は最近結構読んでいたけどなんだか新しい。30年以上も前に出版されているとは思えないほど今でも違和感なく楽しめる作品である。
自分のドッペルゲンガーに出会い、ちょっとした好奇心から自分の分身と入れ替わる計画を立て、いざ実行してみた時に二人がみたものは…⁈隣の芝生は青い?それとも?
パラレルワールドのようなファンタジー要素もあり、序盤はワクワクして、いつもなら非現実的なお話が始まると興醒めしてしまうはずなのにグイグイ引き込まれる。
そして柚木麻子さんのあとがきもとっても良い❣️
小説家の方の読解力や視点のつけどころに圧巻し -
購入済み
思い出深い
数ある日本の童話の中でも、思い出深い屈指の名作である。話の内容そのものも感動的でちょっと涙ぐんでしまうが、個人的にも娘の幼かった頃を思い出してほろりとしてしまう。久しぶりに邪念なく本を楽しむことができた。
-
- カート
-
試し読み
購入済み翻訳臭が全くしない
ファンタジーものではあるが異世界や魔法や超能力で安易に物語を進める作品が多い中、そのような手段を使わずしっかりと物語を組み立てている。翻訳も非常によくいわゆる翻訳臭が全くしない。波乱と危機感に富んだストーリー展開に惹きつけられる。
-
購入済み
まず駆け抜けるカバー絵がいい
書店で平積みしてある駆け抜けるカバー絵がまず目を引く。話の内容も前二作同様にとても面白い。ヒロイン成瀬のキャラクターは相変わらずだし、次々と登場する人物たちも一人を除いて個性派揃いである。ヒロインが成瀬が直接語るのではなく、周辺人物に語らせる手法もうまく行っている。
-
Posted by ブクログ
ネタバレいや、本当に感無量です、感涙の極みというか…。
簡単に言って、この本の6章(琵琶湖の水は絶えずして)のラストシーンは「グッ」と来ます。
島崎が成瀬に「私も二百歳まで生きようと思うの」と言い、成瀬の口角が自然に上がった、というのを見た瞬間、涙が出てもおかしくないほど「グッ」と来ました。
これほどまでに胸の奥に来るのは「かがみの孤城」(辻村深月著)以来だろうか…。
「成瀬あかり」、その名の通り、読者の心も照らしてくれたと思います。
やめてほしくない、いつまでも書いてほしい、成瀬が400歳になって死ぬまで全てを見届けたい…。
それと同時に、宮島先生への感謝と尊敬の念も感じました…。
宮島先生、ここま