南洋標本館

南洋標本館

2,420円 (税込)

12pt

日本統治下台湾の植物学者たち──南洋探検が織りなす人生のランドスケープ
僕らで南洋植物専門の標本館を作らないか?──日本統治下の台湾。漱石を読み、端正な日本語を話す陳は、台湾生まれの日本人・琴司と共に植物学者を志した。だが養父母の期待を背負った陳は、意思とは裏腹に医学の道へ。琴司は台北帝大に進み、帝国委任統治領南洋群島への採集旅行に出掛けた。一方、自らの道に行くと決めた陳は、陸軍属の技師としてニューギニア探検へと向かう。波瀾の運命を生きる台湾人青年の大ロマン

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    早川書房
  • ページ数
    536ページ
  • 電子版発売日
    2025年07月16日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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南洋標本館 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日本の台湾統治50年。とても長い。それによって生まれる歪みは、人々を翻弄する。それでも植物学者たろうと生きる陳と琴司。おもしろい。もうちょっと陳の米国での葛藤も読んでみたかった。

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    著者のアガサ・クリスティー賞受賞後第一作。在台日本人と台湾生まれの本島人の男性二人が共に南洋探険と植物学研究を志すも、一方は戦争のために、もう一方は本島人というアイデンティティゆえにそれぞれの壁にぶつかっていく、というストーリー。
     
     物語の展開もさることながら、歴史的背景のディティールが現在の研

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    前作「時の睡蓮を詰みに」で感動し、待ってました、この作品!もう圧巻!これほんとにフィクションなの?そいでお一人で書いてるの?…凄すぎる。今1番気になる作家さんです!語彙力なくてすみません。日本人必読。やっぱり学校の歴史って公平に教えてないのだなと思う。いやそれはどの国も仕方のないことか…。ただただ戦

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    戦時中の出来事は全然知らないので少しずつ知識を深めていきたいと思わせるような小説だった。1週間もかかって読み終えた2人の植物学者のドラマは波瀾万丈でお金があってもこの時代、占領下にあったらなくなってしまう。生きていくのにお金ではなく意志の強さ、情熱が必要でしぶとさもなくてはいけない。すごく考えさせら

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    〈「琴司君、どうだろう。きみはこれから内南洋の植物を究めて、僕は外南洋を究める。そうしていつか、僕らで南洋植物専門の標本館を作らないか?」〉

     父親を不当に処刑されて、富豪の陳家の貰い子となり、陳永豊と名乗るようになった台湾人の少年は、大正十一年、総督府高等学校尋常科に入学する。ほとんどが日本人が

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    全然思った話と違ってびっくりした。
    植物学者の話だけど、
    これは歴史の話だ。
    台湾が日本の統治下にあったと知識としてはあるが、
    それがどういうことなのか、考えさせられた。
    当時の人々の感情に想いを馳せられる、
    これが文学の力なのだと思う。

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    台湾は2回しか行ったことがないが、とても好きで、これからも何度も行きたいと思っている。
    台湾は親日とか言うけど、どうなのか、日本人がそんなこと言っていいのかとは思っていた。
    ただ、植民地下で生きた現地の人のことをしみじみ考えることはなかった。
    この小説を読んで初めて、植民地で生きるということはこうい

    0
    2025年09月16日

    Posted by ブクログ

    舞台が戦前の台湾と戦中のインドネシアということで、非常に興味深く読んだ。
    特に台湾では、本当人の思いがよく理解でき私の中にあった失われたピースが埋まった気がした。
    しかし物語としては冗長で、理屈っぽく、必ずしも共感出来なかった。その意味でとても残念に思った。

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    戦時中の激動の時代の中で生きた2人の植物学者の話。日本支配時代の台湾のことなんて全然知らなかったし、インドネシア統治のことも、資料や教科書で読むのと、小説で読むのとでは大違い。その時代をリアルに感じられるのが小説の役割だよな…と考えさせられました。陳の激動の人生、最後は幸せだと思えたのか…。植物への

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    日本統治下の台湾で皇民として生きなければならなかった本島人の陳(タン)と、台湾生まれの内地人琴司のアイデンティティのひずみを巡る苦悩は読んでいてつらくはあるのだけれど、奇跡的な平和の中で、生まれた土地と国籍が一致している私がそれを“分かる”と感じ読んでしまってもいいのだろうかと、少なくない後ろめたさ

    0
    2025年08月22日

南洋標本館 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    早川書房
  • ページ数
    536ページ
  • 電子版発売日
    2025年07月16日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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