目には目を

目には目を

1,870円 (税込)

9pt

【罪を犯した「本当は良い子」の少年たち。奪われた命が、彼らの真実を浮かび上がらせる。】

重大な罪を犯して少年院で出会った六人。彼らは更生して社会に戻り、二度と会うことはないはずだった。だが、少年Bが密告をしたことで、娘を殺された遺族が少年Aの居場所を見つけ、殺害に至る――。人懐っこくて少年院での日々を「楽しかった」と語る元少年、幼馴染に「根は優しい」と言われる大男、高IQゆえに生きづらいと語るシステムエンジニア、猟奇殺人犯として日常をアップする動画配信者、高級車を乗り回す元オオカミ少年、少年院で一度も言葉を発しなかった青年。かつての少年六人のうち、誰が被害者で、誰が密告者なのか?

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『少年X』に暴行を加え、死に至らしめた『少年A』。少年院を退院後、土木作業員として働きはじめた『少年A』は寮の部屋で遺体となって発見された。めった刺しにされていた、という。犯行後すぐに自首してきた犯人は、『少年X』の母親の田村美雪だった。インターネット上で『少年A』の情報を集めていた田村美雪は、同時

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    すっごく面白かった。考えさせられた。ドキュメンタリータッチで描かれているフィクションだ。少年院で過ごした時のグループ5人のそれぞれの想いが描かれている。その中の1人が復讐で殺されたあとの、お話なのだ。子供の時って脳が発達してないから、どうしても自己中心的になって、不運は全部、人のせいにしてしまう。よ

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    一気読み。少年院とは育て直すところ、かぁ。目をかけて、愛情をかけてやらなかったら、犯罪に手を染めてしまうのか。愛情をかけてもそうなってしまうのか。分からん。

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    audible 。子ども、少年少女、大人、老人、どんな層を見ても人間っていろいろだ。
    雑な感想で申し訳ない。

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    復讐と贖罪と終わりなき葛藤

    久しぶりに突き刺さった。
    誰しも一度は考えたことがあるだろうテーマを、
    わかりやすくぐいぐい引き込んでいくストーリー。
    救いのないテーマの中に最後、
    微かな救いのようなもの、
    救いと呼べるのかどうかも定かではない、
    一筋の光があるのもよかった。

    ぜひ読んでみてほしい作

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    新川帆立さん、長編は初めて読んだ。

    人を殺した少年Aは、被害者の親に殺された。
    少年Aの居場所を密告したのは、同じ時期に少年院に入っていた少年B。
    誰が少年Bなのかを探すルポライター。
    と、そんな話。

    4章あたりで、密告者Bがなんとなく分かった。
    そしてラストで真実が分かり、慟哭。
    子を殺された

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    彼は人を殺し、人に殺された。


    少年Aは、少年Xに暴行を加え、死に至らしめた。
    少年Aを殺したのは少年Xの母親だ。
    我が子を殺したAに復讐したのである。
    いくら十五歳の少年だからといって、人を殺しておいて、少年院に一年三ヶ月入っただけで許されるのはおかしい。
    死には死をもって償ってもらう。
    ──と

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    少年であろうと犯罪は犯罪な訳で、少し少年院で過ごしたからと言って社会復帰出来るのは理不尽だと自分も感じたことがある。

    でも、この作品を読んで少し違う考え方ができるようになった。

    育った環境や先天的な能力によっては、悪いことの判断がつかなかったり、想像力が乏しかったりするため、一般的な環境に適応す

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    タイトルが不穏で、あまり気が進まずのいたものの、新川帆立さんならきっと読ませてくれると思い手に。

    贖罪と復讐の物語と謳っている。
    「少年による犯罪をどう捉えるべきか。罪を償うとはどういうことか。」と序章に書かれているように、読みながら自分自身の少年犯罪に対する思いが揺れ動き、まさしく考えさせられる

    0
    2025年11月22日

    Posted by ブクログ

    我が子が殺されたら。
    私もこの母親と同じように犯人を殺してやりたいと思う。それはなんでだろう?って考えると、きっと、私は我が子を奪われて絶望している、我が子は生きる筈だった人生を奪われているのに、犯人がのうのうと生きていて、あまつさえ幸せになろうとしているのが許せないから。
    ただ、犯人を殺しても我が

    0
    2025年11月15日

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