【感想・ネタバレ】最後の一色 上のレビュー

あらすじ

本屋大賞受賞作家が描く、戦国巨編!

「二〇一九年七月、取材を本格化。『村上海賊の娘』以降、遊んでいたわけではありません。この小説を書いていました。
この丹後一色氏最後の男の物語を。」 和田竜

「信長か。珍しゅうもない。ざらにいる男よ--。」
織田信長による天下布武の軍団が日本全土を侵略していくなか、その怪物は戦場にあらわれた。名を丹後の守護大名、一色義員(いっしき・よしかず)の嫡男・五郎(ごろう)と言った。
十七歳の青年は、父が倒された圧倒的不利な状況下で、凄惨な戦闘を繰り広げ、その場にいた全ての人間を恐怖に陥れる。

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Posted by ブクログ

安土桃山時代、細川忠興と一色五郎の一生の関わりを描いた物語。
新聞連載小説。連載時欠かさず読んでいました。
一色五郎の豪胆さが痛快でカッコいい。とっても魅力的に描かれています。
会ってみたくなるような人間臭さが
すごく良く、作者の筆が載っているのもとても感じられます。
戦国物に興味ない人にも人間ドラマとして楽しめる作品なのは間違いないです。

著者の史料を調べ尽くすような執念の調査力にも感嘆。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

史実を元に織田信長が生きた時代を一色五郎を中心に描く。
日本史をよくわかっていない私でも作品の中で和田竜が説明してくれる史実とまるでその場に和田竜が居たんじゃないかと思うような臨場感溢れるやり取りに引き込まれた。
一色五郎はどんな人なのか、それが少しずつ明らかになっていく。
下巻も楽しみ!

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻終わりから雲行きが怪しくなっていく展開。誰を主とするか、誰に忠誠を誓うか。
はたまた何を守るか。
最後まで読み終えると、一色五郎という男に惚れずにはいられないはずだ。妻を守り子を守る優しさだけではない。堪えて堪えて、丹後を守ろうとする精神的な強さが天晴れと言わざるを得ない男。一色五郎がもし野望を持っていたら、天下を取ったのは彼かもしれない。そう思ってしまうくらい強き男だと思う。一色五郎ロスです。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

「のぼうの城」の著者、和田竜さんの作品は好きだったので、久々の新作楽しみに読みました。
この作品の第一印象は作風が変わったなーです。
なので、最後まで読み切れるか心配になりましたが、かなり時間を掛けて丁寧に作られていることが伝わってきて、エンターテイメントとは違う良さがありました。

一色家が治めていた京丹後地方は行ってみたいけど行く機会が無かった場所で、その歴史もよく分からない地域で、この本で知るという感じでした。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

戦国末期の最後の丹後守護の一色五郎の物語。

上巻は父の死と長岡(細川)忠興との出会いから本能寺の変まで。
主人公の名前が通称なのは本文に著者による説明がありました。
かなり多くの資料を基に構成されていると感心しました。
下巻では悲劇が待っていると思いますが既になくかもしれない予感がします。
それにしても「村上海賊の娘」の「鬼手」にあたるような「業報」という秘策とは何だろう。

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2025年11月29日

シリーズ作品レビュー

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