あらすじ
本屋大賞受賞作家が描く、戦国巨編!
織田信長に丹後を支配するように命じられた智将・長岡(細川)藤孝、猛将・忠興親子は、決死の覚悟で一色五郎と戦う。
味方にも秘策を明かさぬ一色五郎が進もうとする先は、果たして織田家の壊滅か、一族の破滅か。
戦国時代最後の怪物が覚醒する。
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Posted by ブクログ
上巻は突如現れたとてつもない一色家の後継者に度肝を抜かれ、惑わされ、振り回されていたが、後半から器の大きさと深さが現れ始め、下巻は感動してしまった。
Posted by ブクログ
一色五郎が実在の人物なのか、どこまで史実に基づいているのか、お願い最後はハッピーエンドで、と胸を苦しくさせながら毎日読む。
何度wikiを開いて、良き結末の可能性を探したか笑
一色五郎の魅力にやられただけでなく、細川忠興もただの悪役でなく、これもまた複雑で魅力的な人物として描かれる。
その作者の技に、ただただ翻弄されて、これぞ読書の喜び、というものを堪能した。
まだ思い出すと胸が苦しい。
歴史小説好きの母にプレゼントしたいけど、感受性の強い母は最後読めるかな。
Posted by ブクログ
最後の70ページ+は、もはや読めなかった。この物語を終わらせたくない、この男たちの結末がこのようにあってはならない、人間の愚かさ、美しさ、無常さ、様々な想いが交錯する結末まで、見事和田竜は調べ切り、描き切った。心、いや身体、体内にぐさっと衝撃を残す一冊を、村上海賊の娘に続き、著者は残した。
Posted by ブクログ
五郎と忠興の関係性、五郎と忠興の妹である妻との関係性の深さ、やりきれなさ、時代の流れに逆らえぬ残酷さに涙がこぼれました。
小説なのだから史実は違うかもしれない。
でもそんな人間関係があったなら五郎さんも少しは報われるだろうか、と願わずにいられないような物語でした。
戦国時代、とても熱かった。
Posted by ブクログ
物凄く長い期間の話かと思いきや、恐ろしく短い期間の濃密な史実とその時代に翻弄された一色五郎、忠興。時代が違えば立場が違えば2人はいい友達になれたんじゃないか?
タラレバばかりが過ぎる。
戦国時代を生き抜くために必要な能力が何なのか、今となってはわからない。
でも人は誰かのために頑張れるのだと、むしろ、その誰か…が無ければ頑張れないのだと思わされた。
どんな時代も器量のある人が人を魅了するんだな。
今の時代に必要とされる器量とは何か?
考えさせられた。