あらすじ
本屋大賞受賞作家が描く、戦国巨編!
織田信長に丹後を支配するように命じられた智将・長岡(細川)藤孝、猛将・忠興親子は、決死の覚悟で一色五郎と戦う。
味方にも秘策を明かさぬ一色五郎が進もうとする先は、果たして織田家の壊滅か、一族の破滅か。
戦国時代最後の怪物が覚醒する。
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好きな作家の最新作。12年も待った甲斐があったと言うか、最後の参考文献見ると12年ぐらいかかるよなー、と。
信長の死後、丹後国で起こった一色家と長岡家、その領主同士のお話。史実に基づいているとは言え有名な出来事では無いのでラストまでどうなるか分からずにハラハラしながら一気読み。
面白かった♪
周辺のお話も読んでみたくなった。
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智将長岡藤孝・猛将忠興VS一色五郎
3年にわたる敵対関係で生まれた友情
進む道がいばらであっても活路を見いだし突き進む一色五郎!カッコ良い
ぶれない一色五郎と対峙する同じ歳の忠興もよい
若さや感情が表に出てしまい五郎と対照的。
史実の説明もわかりやすく天橋立に旅行してみたくなりました。
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スペシャル(5)
83年の生涯…
そして細川(長岡)家の存続の歴史を考えれば、
老獪な2人の判断を正解と言うべきなのだろう。
嫉妬という人間の最も御し難い感情…
2人の父が描いた未来は、相当な現実味を持って浮かび上がる。
それでも…
武将の器と程遠い自分は、
ちゃんと意思の疎通を密に図って行けば…
賢い2人ならば…
なんておもわずにはいられない。
でも、
やっぱりそうなっちまうかな…なんて(笑)
「ちっ」という舌打ちの後の
「似てやがる」には、全身鳥肌と共に涙が溢れた
一色五郎
戦国武将の大好きなヒーローNO.1 に躍り出た。
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圧倒的取材量から紡がれる壮大な活劇、キャラクターの魅力に惹かれ続け読み進む中、強さとは弱さとは。そして勝ち負けとはなんだろうかと考えさせられる一冊
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全く存在を知らなかった一色五郎が大好きになった。
丹後国を納める一色家と長岡家の争い。時代とはいえ、人が死んでいくのは悲しくて辛い。お家を守るというのは、当時の武将たちにとっては命以上に大切なことだったのだな。
五郎の最期は彼らしく派手で凄惨だった。決して敵には負けず、自分の心によってのみ負けた。
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本能寺の変から騙し討ちまで。
五郎と忠興の間に生まれた友情と、伊也の面影への躊躇と、一色五郎を哀れとも愚劣とも書かず上手にまとめたと思う。
結局一色家の業って迷信だった、ってことなんやな。細川家は残ってるし。
稲富伊賀が天橋立のシーンのバックグラウンドぐらいで思ったほど出てこず、何かなと思ってたら最後のほうで活躍しつつ、関ヶ原合戦に絡んで玉を放って大坂城から逃げ出したり、やはりなんやかんや重要な人物なんだな。
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伊也が助右衛門と橋を渡っているところから結末までの二章は、まさしく大河の最終回のようだった。
夕日を浴びた川面のきらきら。眩しくて、ちょっと息が詰まった。
最後の最後の一文。
ああ、一色五郎は、若くして亡くなったんだな。
主人公だけれど、生き残った人にとっては、遠い昔の話なんだな。と、にわかに切なくなる。
忘れていい。波乱を越えて、人は穏やかに生きていい。
上巻から期待値が高止まりしていた稲富伊賀については、それまでの目眩く展開に息を呑みすぎてすっかり失念していて、いざ出てきたときにはまんまと驚いてしまった。
痛快かつ重要な役割を持った見せ場で、これを待っていたんだと万感の思いだった。
はじめは良い印象がなかったり厄介者のように言われていた人物が、ほんのいくつかの描写で、結局皆愛おしい存在になってしまう。和田さんの戦国武士たちには、そういう魔法の粉みたいなものがかかっている。ような気がする。
『「これが一色五郎を討つ、最初で最後の好機にござる」
求政は大喝した。』
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「のぼうの城」以来、久しぶりに筆者の作品を読みましたが相変わらずの膨大な史料から読み解かれてできる歴史小説の壮大さに心から感動しました。また、戦国の世において、学校では決して教わらない人物の中にこんなにも力強く魅力的な人物がいるのかということを改めて知ることでき、とても感動しました。きっとまだまだ自分が知らない魅力ある歴史上の人物が沢山いるんだろうなぁ、と思います。
「のぼうの城」のように映画化を期待してしまいます。
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この間、偶然Netflixで見つけて、松潤主演のドラマ「99.9」を見た。一番印象に残ったのは、岸部一徳演じる弁護士事務所の所長だった。
あの胆力のすごさを理解できるようになったのは、自分自身が年を重ねて、ある程度の胆力を求められるようになったからかなと思う。
胆力とは、なにか問題が起きたときに、自分の技能でどうにかするという覚悟と、それでもどうにもならなかったら、自ら責任を取ると腹をくくっていることから出るオーラだと思う。
問題を解決できるだけの技能(自身のスキルはもちろん、金銭的な解決力、人脈含む)も求められるし、問題に対して責任を取るために差しだせるなにかがなくては、胆力にならない。
ピヨっこが啖呵切ったって、ピヨピヨ言ってるだけにしかならないのよ。
一色五郎の「器量が大きい」はきっとこの胆力みたいなものなんだろうなと思う。
腹をくくるが、本当に自らの命にも直結した時代に、「自分ならなんとかできる」という自信と、「それでもどうにもならなかったときの覚悟」を持っていた、あの若さで。
それをじっくりと描いていった作品だったと思う。
一方で、忠興が単に器量が小さくて、胆力がないだけの人物だったかというと、自らの持つものを(あるいは持っていないものを)把握して、まっとうに動いた人だったのではと思えてくる。
女性は戦略のコマで、騙し討ちは卑怯ではなく、騙された方が間抜け、そんな時代に、それを良しとしなかったのは、彼なりの強さだったんじゃないか。
忠興と五郎が、そのまま二人で手を取ったら、最強だったんじゃないか、とあり得ない「もしも」を描きたくなる。
「家の存続なんかに縛られて」と後世に生きる私は思ってしまう。
あれだけ大きな変化の時代なのに、「家の存続こそが重要」というこれまでの価値をもとに動いたのは、それでも忠興が長く生きたという結果からすると、正解だったりするのだろう。
それにしても、物語の後ろにずっとチラチラしていた稲富伊賀が、そこにつながるとは。
だからこういう歴史の背景があれば、もっと点数がとれたかもしれない、と思いつつ、
この本も面白いけれどもかなり苦戦しながら読んだので、きっとダメだったろうなと思う。
それでも歴史ものはやっぱり面白い。きっとまた別の作品に手を伸ばすんだろう。
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まず、本書の感想を書く。良かった。「村上水軍の娘」程度に荒唐無稽かと思いきや、かなり資料を調べ込んだようで、すごく良かった。
本能寺で信長が果てた。細川と一色は西に出陣予定だったがとにかく情報集めに奔走。そうこうしているうちに明智光秀より使者が来るが、双方共に追い返す。そして一色は細川を打つべく出陣する。
細川は油断していた。目を逸らすために今は光秀の加悦城を一緒に攻めようと誘う。一色は承諾する。忠興は妻のお玉を離縁する。加悦城を囲んでいる間に光秀は秀吉によって攻め滅ぼされた。一色は加悦城を忠興に任せて戦線離脱したが、忠興が危険になったので取って返したが、そのため一色五郎は重症を負う。そこへ将軍義昭の使いがやってきた。義昭の使いは柴田勝家や一色五郎と手を結んだと世に喧伝する。
一色は当主が重症なのに、秀吉の怒りを買う。
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何か凄い小説を読んだ気がします。
戦国の世はこれほど過酷なものだったのだろうか。
最後の方は心拍数が上がりっぱなしで、読後もしばらく収まりませんでした。
映画になったら必ず観に行きます。
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類まれなる洞察力と強さと繊細さを全て兼ね備えた武将、一色五郎。
猛々しくも不器用で我儘な好敵手、長岡忠興
何度も雌雄を決っする場面を迎えながらも、お互いを尊びつつも一族を守る二人
武人としても家柄をしても格の高い五郎を深く憎悪しながらも、彼の潔い生き様に打ちのめされ、自らの至らなさに苛立つ忠興
ひとつの国を共に収める両家に共存はなく…
一体どうなるのっ?!…とハラハラ見守りたいのだが、著者が結構な頻度でネタバレしてくるんだよね 笑
これがなければもっとのめり込めるのに…
ラストの100ページはもう
結果は分かっているので、読みたいけど読みたくないジレンマ
負けるはずのない場面での五郎の所作に泣く
ひと月前の瀕死の時のあの出来事はやはり気づいていたのか
命をかけた刹那の時、愛するものへの想いを優先させてしまう心意気に打たれる
それぞれの部下にも細々言及されており、愛着が湧く
Posted by ブクログ
一色五郎の事は全く知らなかった。
一色家と長岡家それぞれ魅力的な人物が多く、楽しめました。
とにかく一色五郎が圧倒的で、忠興とのやり取りが最後まで読ませます。
事実は小説より奇なり
作者が綿密な調査を尽くして書かれた小説のようで概ね史実だろう。しかし、長岡忠興は知っていたが一色五郎を私は知らなかった。この二人を操っていくのがなんと織田信長。最後まで私は物語の展開に振り回された。それは、本質的に純粋で一途な漢(おとこ)のぶつかりあいで心理描写も鋭く描き出し深い感動を与えてくれた。その感動から何を学ぶかは千差万別。是非身を投じてみることをお勧めしたい。
Posted by ブクログ
当時の時代背景などを調べながら読み進めたのでかなり時間はかかった。
全く知らない武将の話だったので面白かった。
とにかく登場人物や関連する出来事の補足解説が非常に豊富で、これはもう小説であり歴史文献でもある。
信長神格化しすぎてる長岡忠興が怖いけど時代背景や関係性を考えると仕方ないのかな。
男性器の服で盛り上がるシーンを見て、今も昔も下ネタは強いんだなと思った。
稲富伊賀が最後の最後にスポットを浴びるシーンがあってちょっとスカッとした。
一色五郎は計略を読みつつも、最後に切られてしまったのは無念だったが壮絶なラストだった。
Posted by ブクログ
残りのページ数が少なくなってからの
高緊張状態ハラハラの連続
一難去ってまた一難
なぜ五郎は忠興に討たれたのか
お預け状態でずっと引っ張られて
やっと明かされた理由が
意外にロマンチックな理由で腰砕けた
Posted by ブクログ
今まで、知らなかった一色五郎についての壮絶な物語語。
怪物 一色五郎だけでなく、一色、長岡の両家の家臣たちのキャラも魅力的に描かれている。
それにしても、圧倒的に深い取材・研究。
Posted by ブクログ
面白かったーー!
いっしきごろう、全然知らない人だったので、
先入観なく読めた。
忠興、可哀想な人だな。
自分を上回る人が側にいるのはつらい。
しかも、立場的に、自分が下だと認めにくい。
本人が認めても、世間が許してくれない。
しんどかっただろうね。
Posted by ブクログ
一色と長岡の戦の決着はどうなるんだろうと、最後の最後まで目が離せなかった。
五郎と忠興。ともに自国を守るため、一つ一つ未来を案じ選択を迫られる。当時の先の読めない時代変化も描かれ、上下巻とも面白かった。
五郎が優秀すぎる。その五郎を出し抜くのは生半可なことでは到底成し得ない。
忠興の極限の選択が最後の結末につながり、未来へ駒を進めたのかと何ともいえない時代の非常さを物語っている。
当時の描写や、価値観も添えられるように書かれていてわかりやすく面白かった。
Posted by ブクログ
前作「村上海賊の娘」以来12年ぶりの新刊。
織田信長の絶頂期、丹後の国を治めていた足利将軍家一門の一色家。
明智光秀に属する足利家傍流の細川(長岡)藤孝・忠興親子に当主一色義員を討たれ、若干17歳で家督を継いだ一色五郎は、強烈な個性と圧倒的な戦闘力で家臣を引っ張る。
領国分割や藤孝の娘伊也との政略結婚、信長への臣従などの難題に特に反発することもなく唯々諾々と従っていた背景には、「一色家の業報」と呼ばれる一色宗家の隠れた歴史があった。
江戸中期に成立した「一色軍記」「細考輯録」などを主な種本として何年もかけて物語を構築したもので、時代背景や登場人物間の人間関係などよく練られ、織り込まれている。
作者らしく登場人物は個性豊かで、物語も淀みなく起伏に富み、上下巻800ページ弱を一気に読ませる。
主人公の個性を反映してか物語の筋も型破りなものだが、これはさすがに作者の創造だろうと思う箇所があっても横に原典からの引用が記されていて驚かされる。
長年の確執を経て五郎と忠興が臣下(と朋友)の契りを結んだ場面では登場人物とともに快哉を叫んだが、それに対する藤孝の反応は流石に戦乱の世を生き抜いてきた歴戦の強者のものだった。
その後の展開は史料のとおりに凄惨。
伊也が兄忠興の顔面に切りつけ鼻を傷つける場面も史料にあり、作者が読み解いたように五郎との夫婦の絆は強かったのだろう。
奇矯な振る舞いの鉄砲の名手稲富伊賀と忠興の妻玉との数奇な運命や、伊也の晩年を記し、波乱に満ちた一巻の書は余韻を残しつつ静かに閉じた。
Posted by ブクログ
なぜ忠興は友と呼んだ男を討たねばならなかったか。
五郎と忠興はもちろん家臣たちも皆キャラが立っていて勝手に動いたりするのがハラハラして良い。
一部で有名な松井興長さんは康之の御子息か孫かな?
Posted by ブクログ
著者は、どれだの資料を読み込んだか、書かずにはいられなかったようですね
結果、歴史小説としても、歴史書の解説書としても、半端なものになってしまったという残念な印象でした
「一色家の業報」も盛者必衰の理でしかなく、他にも著者の解釈に腑に落ちないものが少なくなかったです
ぶっちゃけ、そんなお友達思考をする戦国武将はおらんだろ
とにかく、非現実的な描写と歴史資料の引用がかみ合わなく、チグハグな印象です
実在も証明されていない人物なのだから、もっと自由に書いたら良かったのでは・・・
一方、稲富伊賀のキャラ付けは極端だし・・・
Posted by ブクログ
本能寺の変後。
一色五郎の人間臭さがたまらなく良いが、やはり人名の混乱と古語の登場でなかなか読むのがしんどい系。
器量というのがキーになっており、たしかに両者を比べるとそれも分かる書き方がよかったと思う。
Posted by ブクログ
一色五郎と細川忠興。下巻は二人の、特に忠興の物語。著者の綿密な考証には感心するが、"器量"を考えてこの行いというのは理解し難い。楽しみにしてた新作は期待に届かず。
Posted by ブクログ
うーん、面白いのにさぁ盛り上がるぞーっていうところでいつも一色五郎が一歩引いちゃったり、長い歴史解説が入ったりでいちいち勢いが削がれて入り込めずで不完全燃焼でした。
最後のエピローグで伊也の五郎の記述が無かった、のくだりも要るか?って感じで面白いのになんだかなぁ。
Posted by ブクログ
下巻は、読み易かった。
後半は読むのが止まらないほどの展開でした。
が、クライマックスの忠興がちょっと情けなくないか?
上巻とは別人かと思うほどでした。信長の子と噂されていて、自分も信長シンパならもう少し気合見せんかい!!
「漢の器量で、絶対勝てないから」行動する。という心境の変化の表現はうまいです。手に取るように忠興の気持ちがわかりました。
「最後の一色」ってタイトルにひねりがなく、そのまんま意味だったのが☆マイナス
Posted by ブクログ
忠興側が勝つのはもちろん分かっていたことだけど、仲良くやれればいいのにと何度も思った。
結局は、うまくいかない。裏切るのは五郎ではなく、忠興側だという藤孝の言葉になるほどと。
Posted by ブクログ
丁寧に史実を調べた上での創作なのは巻末の参考文献の多さでも判る。
面白いというか、ぐぬぅぅとなる場面が非常に多い。台詞回しは面白く、忠興は上巻では大丈夫なのかと言うほどダメな小男だったが下巻ではそんなことなかった。ダメなんたけどさw
面白いというより、辛い時代だなぁと。
タイトルや史実(知らなかったけど)から最後どうなるかと思ったが、意外に納得できる仕舞い方だったように思う。
ただ、和田竜さんの本ってこんなんでしたかね?めっちゃ細かい史実の説明が結構挿入されるので、疎い私には一助にはなるのだがリズムが悪いような気がしなくもなく。でもこれは新聞に掲載された物の書籍化なので仕方なかったのかなとも思ったり。
戦国時代は地方一国の話でも色々あるんだなと。和田竜さんはそういうお話ばかりですよね。久し振りに出た新刊読めて良かったです。長く新作が出てなくて筆を折られていたのかと心配していましたがまだまだ書いてくれそうでひとまず安心しました!