小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
“有働先生は少し狡いと思った。自分が入院している間にカエル男の称号をちゃっかり奪ってしまった。だが勝雄には分かっている。有働先生は自分の代わりに捕まってくれたのだ。自分にあの続きをさせるために。
自分はその期待に応えなくてはいけない。元の生活に戻ったら、すぐ五人目の獲物を渉猟しなくてはいけない。
だが、その居場所は既に明らかだ。五人目は有働先生の指示ではなく自分で選んだ。マツドシシラカワチョウ三の一の一。一度網膜に映ったカルテの情報は記憶に刻まれて消えることがない。駅名表示はひらがななので勝雄にも判読できる。電車を乗り継げば勝雄の住処からも辿り着けるだろう。
五人目の名前ももちろん、覚えている -
Posted by ブクログ
県民が知らない岩手がそこにあった。
この本を初めて読んだとき、あまりにもずるくて悔しい思いを感じた。
県民として当たり前のこと、知らなかったこと、うっすら知っていたことを補強されたこと、そしてそれらが外部からの(県外からの)承認が起こったこと。
ここに書いてあることを全て知っていたという岩手県民はどれくらいいるのだろうか。そんな生き字引だけではない、実際に現地に赴いて自らの足で書き上げた文章は尊い。
私自信、岩手出身ながら労働の都合で都会へ出て、現在Uターンで戻ってきていることを思うと、以前よりも俯瞰して地元を受け止められるようになっていたということはあると思う。そんな時分にこの本が出版さ -
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
ネタバレ最後の結末に衝撃を受けた。
産まれたときに違う子供と入れ違いが起きていて、有野沙耶は本当は普通に愛される家で育つはずだった。でも入れ違いが起こってしまったがために、虐待を受け絶望を感じながら生きることになってしまった。それに責任を感じ、死んだほうがいいと思う渡辺の気持ちが少し分かる。でももし入れ違いが起きていなかったら、もう1人の子が虐待を受けていたと思うと、やるせない気持ちになる。
最後に渡辺が言った、「どうして、私はまだ、のうのうと生きているんだ」といえセリフに涙が出た。そう感じるのも分かるけど、あなただけの責任ではないよ、あなたのおかげで救われた人もいるんだよ、だからそんなに自分を責めな -
Posted by ブクログ
宙わたる教室の続編です(o^^o)
まだ前作が未読の方は
『宙わたる教室』を読んでからこちらを読むことをオススメします(^^)
前作から6年
あの東新宿高校定時制に転入してきた佐那。
しかし、伝説の科学部はなくなり、藤竹もいなくなっていた、、、
どうしても科学部を作りたい佐那
ところが、クラスメイトたちは興味を持ってくれるどころか
話を聞かずに教室を出て行ってしまう。
なんだか空回りばかりしてしまいます、、、
科学部はどうなってしまうのか!
いやぁ、面白かった!
今回も研究を通じてたくさん失敗して、相談して、また失敗して、揉めたりして、でもちょっとずつ道