ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • まぐだら屋のマリア

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    過去とどう向き合い、どう折り合いをつけていくのか問われる物語だった。
    かけがえのない場所が心の故郷となっていくこと、そして人がそれぞれの形で再生していくことが、とても印象に残ります。
    ドラマと並行して読みました、その中で生きる人々の佇まいや、そこに流れる時間が心に残る作品でした。

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    2026年05月11日
  • 緋(あか)い記憶

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    記憶をめぐる短編集。
    現代ホラー小説を知るための100冊のうちの1冊だけどミステリ色も強い。終わりの二篇はとくに。「世にも奇妙な物語」や藤子・F・不二雄の短編を連想させる。

    「緋い記憶」「言えない記憶」「遠い記憶」がよかった。少年時代に恐怖を体験し、その記憶を抑圧して何十年と生きてきたが、偶然のきっかけによりそれが蘇る。

    収録作品が書かれたのが88年から91年。その時代に中年の語り手が少年時代を想起する短編ばかりでノスタルジックな風情が漂う。昔の住宅地図が重要なモチーフになる表題作はとくにそう。「オレの今暮らしている盛岡は、本当の盛岡じゃねえ。オレの町はこの地図の中にある。だから、どんなに

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    2026年05月11日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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     小川糸さん、今までお疲れ様。ゆっくり休んでや〜。と言いたい作品。
     山暮らしは、憧れるライフスタイルの一つだよね。高山病気をつけて!

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    2026年05月11日
  • 謎の香りはパン屋から2

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    ネタバレ

     一作目に続いて面白いな。シリーズ3作目も乞うご期待(あるのかな?)。
     パンに絡めた、人の違和感(ミステリー)を解く主人公の洞察力はすごい。
     本作は、成瀬3部で感じたような、他人でフォーカスを上げたものと自身の状況も取り上げられており一作目も読み返したくなった。
     ナイスうさぎさん
     

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    2026年05月11日
  • アイ・アム I am.

    ネタバレ 購入済み

    ロボットのミキ視点でお話が進みます。その中で感じる温かさ、切なさ、胸騒ぎ、そして真実。
    生まれて死ぬという、誰もが必ず向き合わなければならない現実を改めて考えさせられます。
    どんな状態なら「人」と呼べるのか、「人」と呼べなければ生きている意味はないのか。
    短い小説ですが、このお話なりの答えが最後に示されていて涙が出ました。

    #切ない #感動する #癒やされる

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    2026年05月11日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    まず、ありきたりな感想かもしれないが、生と死について非常に考えさせられる作品だった。

    死後の世界は誰にも分からない(作中では死者当人も死んだことに気付いていない描写もあった)が、生者の時間は1分1秒変わらぬペースで進み続けるのが自然の理だ。
    そんな生者にとって、「死者をどのように扱うか?」というのが本作の大枠のテーマだったように思う。

    ・自分とは遠い存在の有名人に会いたいと願った女性→故人の言葉により生きる意味を見つけられた(かもしれない)。

    ・母に会いたいと願った田舎の本家の50代長男
    →母の真意を知り本家の長男としても人間としても多少丸くなった(かもしれない)。

    ・親友に会いたいと

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    2026年05月11日
  • 激しく煌めく短い命

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    ネタバレ

    特に中学時代の、お互いに惹かれ合いながら、でも自分の感情が整理できなくて恋愛や性愛についてもよくわからなくて、手探りで触れ合っていく過程がみずみずしくて最高だった。クラス内のからかいとか、すべてがリアル。映像が目に浮かんだ。
    後半の再会したあたりの描写もよかったけれど、最後がきれいすぎるかな…。かといって他の収め方も思いつかないけれど。

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    2026年05月11日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    「乙女の本棚」第40弾。
    イラストが素晴らしかった!
    演劇的で、面白かった。
    以前、読んだ時より、理解しやすいし、入り込めた。

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    2026年05月11日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    俵万智さん、サラダ記念日しか知らなかったけど、当然ながら他に歌を詠んでいるわけで、随所に出てくる短歌が素敵だった。堅苦しくなく、思ってたより口語だった。

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    2026年05月11日
  • 空、はてしない青 下

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    産後だったこともあり育児の合間をみながら、約2ヶ月かけてゆっくりゆっくり読み進めた。
    美しい景色と、美しいことばたち、若年生アルツハイマーを患ったエミルの心、小柄ながらも海や空、自然そのものと一体化したようなジョアンヌ。2人はジョアンヌの父ジョセフが仕組んだ、会うべくして会った運命の2人だった。毎日が切なく、明日が来るのが怖くて、不安で仕方なかっただろうに、今この時味わい、楽しみ、人であることを感じながら自然に戻っていく2人の様子に目が離せなかった。

    p74のジョアンヌがエミルに瞑想を教える。大雨の中ふたりで大笑いするシーンはこれまで読んでいて1番素敵でありありと情景が浮かんできた。どうしよ

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    2026年05月11日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    "居るのはつらいよ"を読んだ後に読んだ。自分も沖縄で数年過ごしたこともあり、東畑先生がどのような空気感の元で過ごしていたのか、情景を表現する文章力もあいまって、あまりにもイメージがついた。沖縄は良くも悪くも独特な街で、いわゆる内地の者からすると、拒否反応を起こしてしまうような文化の要素も多数ある。本書では、その要素のひとつでもある、"野の医者"達の活動について深く追求している。表面だけで判断すると拒絶してしまいそうになるものは世の中にはたくさんあるが、深く知ることで見方が変わることもあると、改めて思わされる内容だった。また、沖縄に行ってみたいと思う。

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    2026年05月11日
  • 最後だとわかっていたなら

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    離れて暮らしている娘から、小学校の頃お母さんが買ってくれた本を探してるんだけど覚えてない?と連絡があった。どんな本かと尋ねると、薄い本で和訳で、絵か写真があって、朝はいってらっしゃいと言おうみたいな、と、とりとめない返信。もしかして、最後だと分かっていたなら、じゃないかなと尋ねたら、それだ、ありがとうと返ってきた。私はその本を娘に渡した記憶はなかった。私はまともな子育てが出来なかったといつも思う。こどもが優先の、こどものために動くことが楽しいと思える母じゃない自分に後ろめたい思いがあった。でも、私はこの本を娘に渡していたのか、そして、娘が今、その本を記憶の中から探してまた手に取ろうとしているの

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    2026年05月11日
  • 大丈夫さ 私の履歴書

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    チューリップのリーダー、財津和夫さんの自叙伝。財津さんは1948年生まれ、もう78歳だ。

    この本は3部構成からなる。2025年11月に日経新聞朝刊に掲載された『私の履歴書』、2023年2月に読売新聞夕刊に掲載された『実るほど頭を垂れる稲穂かな』の全編の編集が第1部と第2部。第3部は撮り下ろし写真とエッセイによるオリジナルコンテンツらしい。これは永久保存版だ。

    「心の旅」「青春の影」「虹とスニーカーの頃」「サボテンの花」……だいたい誰もが知っているチューリップの名曲。もし財津和夫(チューリップ)を知らない人がいても、松田聖子の「夏の扉」や「チェリーブラッサム」「白いパラソル」など楽曲提供で知

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    2026年05月11日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    ファンダム経済を動かす側が描かれていたのが面白かった。熱狂的なファンとは「推しの投稿やブログ文面から、書かれている以上の物語を編み出す宗教信者たち」という見方はその通りすぎる。この作品自体はそれに対する賛否を描いていないが、滑稽だなとは改めて思う。
    推しで済めば良いが、これが政治になると?と考えると自分が置かれている立場の客観的な視点を持つためにも多くの人に読まれるべき作品だと思った。本屋大賞おめでとうございます。

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    2026年05月11日
  • カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」

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    ネパール人が日本で働くこと、課題、苦労、背景といった全体像がつかめるよい本であった。日本のあり方を問われる内容でもあると思う。

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    2026年05月11日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    ネタバレ

    ずっと読みたかった440ページをやっと完走。
    読み始めてから時間が経ってしまったけれど、楽しみにしてた親子の対面が見れず、むず痒すぎて今夜は眠れなさそう。
    わたしも物語にハマってしまうタイプで推しもいるけど、我に帰らされつつこれでもいいのかなと思ったり。
    「自分を使い切りたい」ってすごく腑に落ちる言葉で、国見さんの言葉が強くて痛くて、それでいてオタクでいる意義みたいなものを伝えてくれた気がしました。
    でも、中盤は説教されてる気分でした(笑)
    色んなことをして自分を使い切りたい。余らせない!

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    2026年05月11日
  • アリアドネの声

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    いつかこういう未来がくるのかなーとか、どういう結末なんだこれ…って思ってたら最後の最後でひっくり返った笑 出来すぎ?とは思いつつ、騙されてたから星5

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    2026年05月11日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    肖像画家の主人公の放浪記のようなスタート
    いきなり、村上春樹ワールド全開で、別世界へ連れてかれる。
    主人公15歳妹12歳で死に別れる。妹にどことなく似ている元嫁。
    放浪の末、画家の雨田の父、具彦の空家に住むことになる。
    自分の画材一式を持ち込み、何か書こうとするが、何も浮かんでこない。
    悶々とする中、屋根裏から一枚の絵を見つける。
    「騎士団長殺し」構図にいくつか、引っ掛かる箇所があり、またもや悶々としている中、とある肖像画の高額依頼が飛び込んでくる。免色というのが彼の名前だ。
    実際、肖像画を描き始めるが、中々構図が決まらない。こんな事は、初めてだ。
    まったくデッサンが捗らないある夜、なぜかいつ

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    2026年05月11日
  • ありか

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    これは良かった
    お母さんとは確執が拭えなかったけど、強引な優しさの義理の弟、義理の母、職場の人、ママ友
    みんないい人
    だし、ひかりちゃんがまっすぐで可愛かった

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    2026年05月11日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    初俵万智だったのだが、鋭くて温かくて、読みやすくて、深くて、飲み終わるのがもったいなかった。創作したくなった。短歌も読んでみたいし、歌会にも出てみたくなった。

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    2026年05月11日