小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
朝井リョウさんの本が好きで、これまでに何冊か読んできました。エッセイも面白いと聞き、2025年時点で刊行された最新のエッセイである本書に興味を持ち、読み始めました。
小説とは異なり、少しぶっ飛んだ人となりが垣間見え、朝井さんのことがより身近に感じられる一冊でした。お腹が弱いことや旅行でのエピソード、物事の捉え方にも親近感が湧き、文章そのものもとても面白かったです。
この一冊を通してエッセイの面白さを改めて感じ、他にも興味を持った作家のエッセイに手を伸ばしてみたいと思うようになりました。自分の読書の幅を広げてくれる、良いきっかけとなりそうな一冊です。 -
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大好きな岬洋介シリーズ!!
このシリーズを読んでいると、次々と映像が頭に浮かんできます。演奏部分なんか特に。久しぶりにチャイコフスキーのピアノ協奏曲ちゃんと聴いてみようと思いました。
岬さんの登場はいつもより少ない気がしましたが、颯爽と、穏やかに、鮮やかに、は、相変わらずです….大好きです!
そして、七里さんならではの、問題提起というか、いつも本当に考えさせられてしまいます。ありがたいことに今の日本は日々平和ですが、命の危機を感じながら生きている人も世界にはたくさんいて、フィクションなのにやけにグサグサ刺さってきます。遠い国だから関係ない、ではないような気がします。 -
Posted by ブクログ
温かい気持ちになれる一冊でした!
「おやさいどき」の店主・沙都さんがとても可愛らしくって魅力的です。
ほんわかとした天然さんで、包容力があって、お野菜が大好き。
彼女が楽しそうにお野菜の話をする様子は、読んでいて優しい気持ちになりました。
おかげさまで、今まで以上にお野菜が好きになりました。
出てくるキャラクターみんなが優しい人たちで、ずっと安心して読んでいられました。
小さな子供からおじいさんまで、いろんな年齢・立場の人が出てきます。
それぞれの人間ドラマも描かれていて、胸がぽかぽか温かくなりました…!
続編も出るのかなあ。ぜひ読みたいなあ。 -
Posted by ブクログ
成瀬シリーズ完結…なんとも寂しい(泣)
「成瀬は天下を取りに行く」で成瀬に出会い、「成瀬は信じた道をいく」で成瀬の成長を見届け、本作「成瀬は都を駆け抜ける」で、成瀬がどこでもみんなを照らし愛される女子大生に成長していく様子を親戚のおばちゃんの気持ちで読んだ。
宮島美奈さんの作品は、どれも現実に居そうな人の話で大好きな作家さんだけど、成瀬シリーズは特に好きだ。
今回は京都が舞台で、15年前に森見登美彦さんの小説や、くるりの歌に影響をうけて、一人旅をした時の京都の風景が目に浮かび、ほんとに成瀬という女の子が存在している錯覚もした。
今作品で成瀬シリーズが完結してしまうのは、ほんとに寂しいけど、宮島