小説・文芸の高評価レビュー
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途中から物語の様子がガラッと変わってゾッとした。
主人公は長年ひきこもっていた19歳の僚太と44歳の大知の母の二人。双方の家族は新宿にあるリヴァイブ自立支援センターに、息子のひきこもりからの社会復帰を依頼する。リヴァイブは部屋に引き篭もる彼らを「拉致」するという手荒な手法で連れ出し、九州の施設に送り込むのだった。そこは無理やり外に連れ出された元ひきこもりが集まる施設で、研修という名のもとボランティアの名目で作業をさせられる。発生した金銭は食費などの生活費に充てられ、居住者の手元に渡ることはない。
生活は強制され、労働のために外に出されることで「引きこもっている」状態からは逸脱できたものの、 -
Posted by ブクログ
ネタバレやっと読めたー!ずっと気になっていたので、いざ読むぞ~と思って手に取った瞬間の重みと分厚さが嬉しくてにやけた。読み終わるのに時間かかりそうだな……と最初は思っていたんだけど、読み始めるとぐいぐい引き込まれてかなりあっという間に読み終わった感覚だった。刑事たちの執念で点と点が少しずつ少しずつ繋がっていく過程はとてもかっこよかったし、昭和という時代だったからこその視点と、令和の現代だからこその視点がお互いに補完されたりしていくのがすごくよかった。鎌田が願った受け継いでいく力も、湯浅が願っていた科学の力も、どちらも胸がぐっと熱くなった。出てくる刑事さんたち全員良すぎるよ~~……。読み応えがたっぷりあ
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Posted by ブクログ
ゆとり三部作の最新作。直木賞作家となり、その後も次々と話題作を世に出している著者に、こんな可哀想なことがたくさん起きてたんだ〜と同情しつつも笑わずにはいられなかった。
「何で私の人生はいつもこうなんだろう」「神様が『お前の人生、そんなうまくいくわけねえだろ!』って、我に返らせてくれる」とあるが、本当にその通り。神様は朝井氏をいじめるのが好きなんだなぁ。著者はそれを見事にエッセイへと昇華しているから強い。
これまでのエッセイ同様、半分くらいトイレにまつわる話で、会ったことのない36歳男性のトイレの話でも朝井氏の書いたものなら楽しく読めてしまうのがすごい。
トイレにまつわる話はあまり他人としない -
Posted by ブクログ
読んでいて心の癒される内容だった。もう枯れかけて頭を下向きにした若葉が、ある愛情で頭を起こし、光を浴びて水と栄養をもらい、本葉を出し大きくなり花を咲かせるような印象を受けた。心から愛情を注ぎ、見守ってくれる人が一人いて、その人が背中を押してくれたら人間関係が広がり、つらい経験を乗り越え、こんなにも成長できるという希望を抱かせてもらえた。動物、植物、鳥などいろいろな生き物の力、私たち人間の心のつながりを感じた。
自分のふるさと北海道が舞台だということもあるし、少しずつ主人公が成長していく姿が伝わってきてこちらも嬉しくなった。人がこうして自立していく姿って勇気を与えてくれる。人間の強さ、を感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレかの有名な木嶋香苗がモデルの小説。登場人物である「梶井真奈子」は、木嶋香苗のアナグラムを少し変えただけなのかな。
主人公の町田里佳が梶井真奈子と出会うことで、食に目覚め、体型も考え方も、恋人や友人との付き合い方まで変わっていくのだが、栄養を取って自分の血肉とし不要分は排泄するように、町田里佳は梶井真奈子にひどく傷つけられながらも、梶井を通して知った食に対する姿勢や自分の来し方行く末を見つめ直し、古い自分を捨て去り、新しい自分とライフスタイルを獲得する。
・・・軸になっているのは、解説で山本一力氏が書いているように「女性同士の友情と信頼」。読みながら自分のことをすごく考えさせられる小説です。
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