小説・文芸の高評価レビュー
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名前は知ってるゲーテ。「若きウェルテルの悩み」を高校でちらっと読んで「うーんわからない」と返却した記憶のみ。芥川賞取られたこの作品も、「わかんないかも」と思いつつ手に取ってみたら、読みやすかった!最近は「ちょっと頭を使う作品」を読もうと思っているんだけど、これもまたそんな感じ。ゲーテ、ちゃんと読んでみたくなる。興味の幅を広げたいというか、私の知らないものをもっと知りたくなる作品にまた出会えて嬉しい。そして、「事件」とあるけど…人は死なないし、心がゾッとすることもない。でも確かに事件…かな。賞を取っていなかったら知らなかったかもしれない。賞自体には興味があんまりないんだけど、手に取るきっかけとし
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湖永さん、こっとんさんのレビューを読み、とても気になっていた本書。
原罪をテーマに描かれていて、哲学的でありながら文章の美しさも素晴らしく、読み進めるうちに気持ちが凪ぐような小説。
装丁の美しさだけでなく、表紙、テキスト、フォント、空白など視覚的な印象すべてが物語の世界観にフィットしている。だから、心が落ち着いてくるのかもしれない。
記憶にない罪を贖うというとてつもなく難しいテーマはまさに原罪を抱えて生きること。
柑のように、家族から記憶のない罪を知らされた人だけでなく、原罪を抱えて生きている人は少なくないと思う。
苦しみの中にいても、インマヌエル―神は私たちとともに在りつづける―というこ -
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叙述トリックを巧みに駆使したミステリー小説。
無意識のうちに自分が如何に偏見を抱いているのかを思い知らされました。
例えば、物語の主人公が保育士だとしたら。
多分ほとんどの方が勝手に、主人公を女性だと認識してしまうのではないでしょうか。
保育士には、女性の方もいますが、男性の方ももちろんいます。
福岡市西新に事務所を構える小石探偵事務所。
殺人事件の依頼を心待ちにするも9割9分が不倫や浮気調査。
相談員の蓮杖とともに今日も舞い込んできた色恋案件の依頼に臨む。
といったあらすじ。
作中で叙述トリックに触れますが、まさにこの作品自体が叙述トリックもの。
そして、序盤から意味 -
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✾イン・ザ・メガチャーチ
✾朝井リョウ
✾日本経済新聞出版
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最大・最高の“推し”。
今日2026年5月31日は『嵐のLAST LIVE』
共に生きた私の一部。
“推し”は、
“推し活”は生きる証だ。
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壮大な『世界の“物語”』
ファンダム。
物語の仕掛け。
推し活。
それは誇らしく、自信のない自分の全てを肯定して強くしてくれる。
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沼る。
沼る。
沼る。
気づいた時にはもう抜け出せない。
気づいてしまったら、
魔法が解けてしまう。
どうか、どうか、冷めないで。
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熱して、熱し続けて。
全力を尽くして -
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『太平記 ラブ&ピース』から、町田康作品2冊目。
発明ともいうべき独特の文体と軽妙な河内弁のリズムに乗って進んでゆくのが心地よく、割とさくさく読んでいたのだが、残り200ページという辺りから暗雲が立ち込め、そして最後はすべてのツケを払うかのように崩壊してゆく。特に何も解決せず、誰かが救われるということもない。
「他人には自分のことを理解できるはずもない」という思いと、「誰かに理解されて救われたい」という思いを同時に抱きながら、拗れに拗れた結果、最期の最期は「なんらの言葉もなかった。なんらの思いもなかった。」である熊太郎の孤独。
自分とはなんだったのか。他の人も同じように思うことがあるのか。自分 -
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ネタバレ著者お得意の叙述トリックと併せて複雑な話が入り組んだミステリー小説。主人公島崎の本職は小説家だが、それだけでは生計を立てられず、ゴーストライターも兼ねていた。そんな中、島崎は依頼人に失踪した息子の伝記を書いてほしいと依頼されて、多額の報酬金を貰えるということで、その依頼を受けることにした。失踪した息子小松原淳の生涯を追うために、島崎はこれまで彼と関わりのある人物に取材していき、彼の人物像が明らかになるにつれて、次々と彼の謎が浮かんでくる。本作は基本的に小松原淳の謎に迫っていくが、それと同時に依頼人の家族の謎、とくに彼女の夫が物語のカギを握る。