【感想・ネタバレ】ここはすべての夜明けまえのレビュー

あらすじ

2123年10月1日、九州の山奥の小さな家に1人住む、おしゃべりが大好きな「わたし」は、これまでの人生と家族について振り返るため、自己流で家族史を書き始める。それは約100年前、身体が永遠に老化しなくなる手術を受けるときに提案されたことだった

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Posted by ブクログ

ネタバレ

現代の人間が考えられる、ギリギリ無くはなさそうなSFで、いちばんリアルで、いちばん惨いお話。最初はそんな印象だった。
お父さんは割と最初の方から気持ちの悪い優しさがあって、そこから徐々に現実を確定させていく語りだったけど、シンちゃんの聖人君子さは浮気発覚!ってとこで結構急にひん曲がって面白かった。で、そのまま衝撃の事実!って驚かせで展開が進むんじゃなくて、性的虐待を受けたことによる反動かつ融合手術を受けたことによる効果、全て含めて『新ちゃんを恋人として愛していなかった』というある種冷めた結論のその理路整然とした感じが個人的にはなんかスっと飲み込めてよかった。

なんだろうね。人って、確かに忘れて生きていくことがいちばん合理的なのに、どうしてもあの時の後悔を何度も反芻して、どうしようもないことを何度も繰り返しとい続けて、見つかりもしない答えを見つけようとするのかな。そう思って読んでたら、最後に語られてて、このお話はふわふわしていて取り留めがないのにちゃんと答えに着地するってその感じがいいんだな、って思った。
忘れて生きていくことは幸せなことだ。間違いない。でもそうしたら、私は私をゆるせない。だから人は、忘れないことを選ぶ。そう、そうだなぁ。たしかに。

「今回、死ぬかもしれないのはわたしの記憶みたいです」。このとき考えさせて欲しいと言ったことが、彼女が人間であることの表れでもある気がした。きっと私たちは、体が生身の肉じゃなくなってもちょっと許せる。でも、記憶や自我がなくなることは、なんだか全ての喪失に思える。そう考えると、記憶はその人そのものであるのかも?

人生で何か一つ、間違ってないと思えることがしたい。この時の間違っていないは、倫理的にとか道徳的にとかそういう話じゃないんだよね。「自分がそうしたくてそうした」「誰がなんと言おうと自分の意思でそうした」そうして行われたことは、その人の人生にとって、間違いであるはずがない。正解、と言うにはあまりに曖昧模糊としているけど、脊髄みたいに1本揺るがないものが伸びているそんなものの気がする。

トムラさん、個人的になんか好きだった。恋人の話あたりからけっこうノリノリに聴いてくれてて良かった。最後のお別れの時もさ、トムラさんに血が通っていてやっぱ良かった。
だってさ、自分とは違う意見を聞いて、けどそれに対して「いいえそれは違いますよ」と正論を繰り返すのではなく、「なるほどな」「いやよくわからんけど」「そっか」「そうなんだね」で返ってくるものほど嬉しいものはないからね。あーあ私もこうでありたいな。そう思うと、トムラさんはちょっと私の理想に近いのかもって今何となく思った。

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

 とあるマンガで、登場人物がこの小説を絶賛しているシーンがあり、購入。独特の読みづらさを1~2ページ感じたが、あっという間に物語にぐいぐい引き込まれた。

 主人公は、家庭内においても自分の出産と共に母が亡くなったことから、兄姉から母が亡くなった原因として嫌われ、父からは母の代わりとして精神的・肉体的搾取を受けている、「わたし」(名前は空白によって非常に可視的に伏せられている。)。胃下垂で食べるものをほとんど吐いてしまうなど健康にも恵まれず、人生の多くを家の中で過ごす。また、希死念慮があるが死ぬことはできず、25歳の時に、身体を改造する「融合手術」を受け、老化しない体となる。その後もほとんどを家の中で過ごしたため、彼女が客観的に描かれる描写はほとんどない。物語の終盤、人工知能との融合手術を受けた非常にロジカルな存在と描かれる第三者によって、はじめて彼女の置かれてきた情報が文章として説明されるという構造。このため、主人公の置かれた状況は彼女の主観という強烈なフィルターを通じて見続けることになり、彼女の客観的評価は終盤まで待たなければならない。
 このためか、主人公目線で彼女の人生のほとんどを読んできて、終盤で「実の父親から受けた肉体的、精神的虐待によって引き起こされた心的外傷」「お姉さんを自殺に追いやってしまった」「甥である方と関係を持ってしまったこと」といった客観的な言葉で語られると、確かにそうだよなとも思いつつ、そうした言葉に物語を当てはめることに不思議な戸惑いを覚えてしまった。

 この違和感の正体が知りたくて、私はこの小説をすぐにもう一度読み直し、その違和感は、こうした事象がすべて家庭の中で起きた出来事であることに起因するのかな、と思った。
 「幸福な家庭は、全て互いに似通ったものであり、不幸な家庭はどこもその不幸の趣が異なっているものである。」という、トルストイ『アンナ・カレーニナ』の冒頭の有名な一文がある。主人公の家庭も、その異なる趣の不幸の一つなのだろう。他方で、よその家庭の不幸の中身というのは実際に見ることはなかなかなく、自分が不幸な家庭にいたとして、それは他の家庭と比較することが容易でなく、時として不幸を不幸と認識できないものだ。私も、育った家庭が不幸というわけではなかったにせよ、大学時代にメンタルを崩したときに受けたカウンセリングで、家庭について話したときに、「あぁ、これは普通ではなかったんだな」と目の覚めるような思いをしたことがあった。
 主人公も、希死念慮を抱いており、自分が幸せではないという自覚はあったのだろうが、諦めのような気持ちで、淡々と不幸を受け入れ、生きる希望のようなものを求めず、手術により人間であることをやめ、その不幸(と客観的に判断される)を悪意なく他人に伝播させてゆく。
 そこには、家庭内の不幸という客観性を持つことが難しいものに対し、毅然と立ち向かう術がなかったことが想像できる。程度の差はあっても、家庭という引力に逆らうのは誰にとっても難しいのではないだろうか。
 だからこそ、家族史を書いたがために自分の人生を急に分析・評価され、主人公は戸惑い、その衝撃が読者たる私に伝播したのだろう。

 それだけに、そうしたトラウマをすべて捨てて、人生をやり直すチャンスが降ってきたにも関わらず、自分のすべての経験を受け止めた上で、その上に人生を積み上げることを決めた主人公が非常に強く胸を打った。「でもまずは、わたしはわたしと、ちゃんとともだちになるところから。」(p.122)という主人公の台詞には、自分のことが好きになれず、大切にすることもできなかった、彼女が不幸になり不幸を生み出した原因の一つとの決別を感じることができる。そうした大きな一歩を踏み出そうとすることにものすごい勇気がいるんだよな、何もかも諦めてしまった方が楽だよな、リセットできるならしたいよな、そんな中で、暗闇の中で心を打ったもの(この小説であれば合成音声であり人間対将棋の対戦だ。)が少しずつ自分を支えてくれるんだよなと、共感が止まらなかった。

 私は趣味で山に登るが、山で泊まる際に見る水蒸気を含んだ夕陽の橙色は柔らかく、日の出前から登った際に見る清冽な空気を貫く朝陽の橙色は非常に輪郭が明確で、どちらも形容し難い、この世の物とは思えないような美しさがある。しかしながら、この物語の最後に見た、主人公の眼に映った「あさなのかゆうがたなのかわからなくなるような、とてもきれいなけしき」(p.122)は、現実世界には存在し得ない、どちらの美しさも併せ持った、この物語を通じてこそ見ることのできる景色だった。
 月並みな言葉ではあるが、この小説を読むことができたことを心から幸せに思う。
 

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2026年03月21日

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バーナード嬢曰く(施川ユウキ)で図書委員の長谷川さんが激賞していたので購入、そして一気読み。心の傷を消してしまいたいことってあるけれど、本書を読むと消さないこと、消えないことこそ人の生きた証であるような気がした。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あまりにもつらい人生(?)を生きてきた主人公。最後に脳の記録からつらい人生を消去するか記録を改ざんしたほうが、幸せになれるがどうするかと問われたときに、出した彼女の答えがものすごく考えさせられたし、そのページをめくる手が止まらなかった!
「過去と向き合うことと見つめることは違う」「過去を見つめながら、自分のために自分の人生を生きていく」非常に哲学的でどこまでも人間的な考えだった。忘れたほうが幸せ、だからすべてを消去すべきという超合理的な正論に対して、それは正論かもしれないけど、自分にとって納得解ではない、自分の人生に自由と責任をもつため、どんな辛すぎる過去も引っくるめて最期まで生きていく。そんな主人公の意志と覚悟に胸が熱くなった!

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2026年02月15日

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人生で、最も苦しく、痛く、そして美しい物語だった。こんな作品を見るために生まれてきたのかもしれない。人間らしさとは何なのか。人間ではないものになって、そして人間になれた「わたし」が目の当たりにした夜明けまえは、「わたし」だけのもので、きっと世界で1番美しい景色だったのだろうな。
わたしをすくえるのは、わたししかいなかったからなのです。わたしはわたしのかんがえでうごき、わたしはわたしがみた、きいた、かんじたことでできていて、わたしをかえられるのも、わたししかいないから。

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2026年01月28日

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不思議な世界観。一人称である「私」で話が進んでいき、最後まで名前がでることはない。「適合手術」と言う私の中でのイメージはターミネーターのようになる手術を受けた主人公は体のメンテナンスを忘れなければ死ぬことはない。そんな彼女が見つめてきた、父の死や兄弟の死、恋人の死、そして地球の変化について大きく感情が揺れることなく淡々と書かれている。
最初はつまらない本だと感じたが、気がついたら先が気になり面白いと思うようになっていた。
不思議な世界観を味わいたい方にはおすすめの一冊だ。

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歪んでしまったもの、壊れてしまったものはやり直せないけど、わたしを救えるのはわたししかいないと思えたことで最後の最後に呪いがひとつ解けた気がして涙が止まらなくなった。
血とか恋愛感情からうまれる繋がりじゃなくて、彼女はずっと対等で大切にできる友だちがほしかったのかな。
なぜだかずっと宝石の国のことを思い出しながら読んでた。

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2026年01月12日

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これは永遠の命を手に入れた少女の物語。

今のわたしにはやりたい事が沢山あって、
時間が足りないって思っているけど、
永遠の命があれば好きなことを好きなだけできるんだろうな。
でも、それって「人生」と言えるのだろうか。
「人生」とは何か、「生きる」ってどういう事なのか。

無限の命を手に入れて、永遠の時を過ごして「明日」を手に入れた少女の物語。

それじゃあね。

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2026年01月06日

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ネタバレ

老いず忘れない身体になった「わたし」が家族史を綴りつつ、今までの人生を振り返るお話。

家族史や「わたし」視点の部分で仮名が多いところは、体だけでなく心の時間も止まってしまっているような表現に感じられて、読み返すときに1度目とは違った意味合いを感じました。

家族以外のトムラさんと、出会い話すことで、自分自身と向き合い整理ができたのかなと思います。

最後、重いものを背負いつつもしっかりと前を向いて歩き出そうとする彼女が素敵だと思いました。

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2026年01月04日

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ページ数の短さもあって、夢中になって一気読みした。
主人公にとって辛いことが、なんだかぼやかされて書かれている気がして、本当に手記っぽいなと思った。
家族のこと・されたこと・してしまったこと・どうしようもなかったことに対して、最後に決めた結論が、私は好き。

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2025年09月30日

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老いない身体を手に入れた主人公が、自分の家族の歴史を語っていく物語。主人公だけが年を取らずに生き続けるため、家族はやがて亡くなり、彼女は一人で生き続けることになる。
主人公は融合手術を受けているため感情が平坦で、つらい出来事も淡々と語るのが印象的だった。その語り方は、もしAIが身体を持って人間の世界を見つめたら、このように感じるのかもしれないと思わせる。
この作品は家族の歴史だけでなく、人類がこれからどのような未来を迎えるのかというテーマにも広がっていく物語だった。

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2026年03月16日

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父の強い勧めで融合手術を受け、不老不死のからだを手に入れてしまった死にたがりの"私"が書く家族史。
父は母によく似た私に執着し、融合手術で生殖能力を失った私は甥っ子を洗脳し、甥っ子は見た目の年齢が逆転した私を求める。
愛情の搾取かぁ…難しかった。

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2026年03月11日

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二一二三年十月一にちここは九州地方の山おくもうだれもいないばしょ、いまからわたしがはなすのは、わたしのかぞくのはなしです──。
 
 
冒頭はかなりひらがな混じりでの構成に手こずってたけど、特に一章の終わりあたりから『主人公=___ちゃん』のキャラクターの輪郭のようなものが、徐々にくっきりと見えて来たように思えて、その辺りから物語の核心へ凄まじい引力によって引き摺り込まれていくように感じた。

そしてそれらは全体として、徐々に自身の葛藤やアイデンティティ、そして自己愛が整理されていく様も、一章から三章に向かう中での文体に表現されていたんだと思う。

『ここがすべての夜明けまえ』というタイトルは、間違いなくこのタイトルしか有り得ないと、そう思えるくらい、物語の全てを経て『主人公=___ちゃん』の『これまでの人生=夜』からの旅立ちを描いていたんだなと思える結末だったなー。

いやー、面白い作品だった。





いやだったこと、いたかったこと、
しあわせだったこと、あいしたこと、
一生わすれたくないとねがったこと

◇老いない身体を手に入れた彼女の家族史

2123年10月1日、九州の山奥の小さな家に1人住む、おしゃべりが大好きな「わたし」は、これまでの人生と家族について振り返るため、自己流で家族史を書き始める。それは約100年前、身体が永遠に老化しなくなる手術を受けるときに父親から提案されたことだった。

かいていったらなっとくできるかな、わたしは人生をどうしようもなかったって。

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

25歳で融合人間(サイボーグ)手術を受けた主人公が、100年後にひとりぼっちになり、自分の家族について綴る。平仮名メインの文章は、慣れるまで読みにくいけれど、慣れてしまえば大丈夫。その代わり、家族が一人ずつ死んでいくたびに重たくなってくる。不老不死の不自由さと言うものかもしれない。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

・得体の知れないものと対峙するとき、どれだけ積み重ねられるか。
・ゆるさないことでしか、本当にゆるすことはできないと思う。

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2026年02月15日

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身体の機械化で不老不死になった少女の話なのだけど、とにかく淡々と事実のみが記されているようなストーリーで読ませる文章がすごい良かった。全編ではないけど、ほぼひらがなだけで構成されている日記調の物語なので「アルジャーノン」とか「くらやみの速さはどれくらい」みたいな感じ。無機質で感情に湿度が無く、昨今ホットな、AIと会話をした事がある人なら分かる、こちらが欲しい言葉を並べてくれるそれに近い反応が人間ではなくなってしまった主人公を丁寧に表現していた。

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひらがなばかりの文章で名前も見た目もわからない主人公の姿を想像するのが面白い。今よりも技術が進んだ未来だけど、誰も幸せそうではなくて感情がある今の方が、苦しみも多いけど幸せも感じられそうだ。

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

平仮名が多く、改行のない文体で、テーマも重いけど、なぜだかスラスラ読めた。主人公は他人の人生を搾取してしまったと後悔するが、相手がそう捉えておらず、自分の人生に納得しているのならそれで良いのでは。別の人生があったはず、と考えすぎるのも不毛な気がする。

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2026年01月25日

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ネタバレ

自分の幸せを振り返る日記みたいな本だった。

前半は、主人公が漢字を習っていないので平仮名がほとんど。読みにくいったらありゃしない。簡単な漢字と平仮名が組み合わさっている、芸が細かい...。


融合手術により、ほぼ機会と化した主人公。高度に技術が発達した社会。
最大幸福化できる行動をAIが提示、記憶を改竄し自分の都合のいいように(自分が幸せと思えるように)することが可能になった社会。

何か温度のあるものが抜け落ちている、そんな状況で、自分だったらどんな選択をするか、そればかり考えていた。

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2025年12月07日

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いつかこんな未来が来るのかもしれない。
たんたんと語られる人間の生。
それでも、心は残しておきたい。

ひらがなが広がるページを前に、単語の区切りに苦戦しつつ、だんだん速く読めるようになってくる自分の変化も面白かった。

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2025年12月03日

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2123年、九州の山奥の小さな家に1人住む「わたし」が語る家族の物語。っていうとハートウォーミングな感じがするけど、100年前に身体が永遠に老化しなくなる手術を受け、それにまつわる家族の交錯する思いが綴られ、ちょい重め

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2025年12月01日

Posted by ブクログ


後半の地球の近未来の話はとてもリアリティがあると思った。初めから計画的に人間を繁殖させ、争わない脳をセッティングする。何世代かかけて他の惑星に移住するなら必須なことだと思います。宇宙船の中で戦争が起こったら大変ですものね。
主人公が綴るほぼ平仮名の家族史については個性なんだと思い読みにくさとかは感じませんでした。
トムラさんの記憶のメモリにだけある部分は普通に漢字表記になってるのかな。
主人公の名前だけ最後まで  さんって感じで出てこなかったのはどういう思惑があったのかな?

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2025年11月14日

匿名

ネタバレ 購入済み

人間が目指す理想とは

色々なことを考えさせられる近未来のストーリー。

主人公は酷い対応を受けた家族を恨むでもなく、むしろ淡々と生きている。逆に計算された理想的な世界で生きている親切な人達の対応に違和感を抱く。それは現代社会にも通じるようなぞわっとする恐怖感。私達はどこに向かえばいいのか、何が善なのか考えさせられた作品。

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2025年01月11日

Posted by ブクログ

メンヘラ女の早口一人語りが最初しんどかったけど、時折り差し込まれる不穏な言葉に引っ張られて最後まで聴けた。

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2026年03月16日

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ネタバレ

主人公が書いたカジュアルな家族史。

主人公は
父の価値観
家族という単位
融合手術という制度
周囲との関係性
が常に前提としてある。
どんな人もなにかしらそういった関係性の中でしか存在できないけど、その関係性を引き受けたうえでどう選ぶかを問うお話だったと思う

アルジャノーンに花束を を思い出させるくらいのひらがな長文はかなり疲れた

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

2123年、不老の身体を手に入れた「わたし」が、九州の山奥で孤独に家族史を書き綴る物語です。約100年前の現代日本を舞台に、家族の愛憎、ジェンダー、身体性、社会の規範などを独特の文体で深く掘り下げ、現代社会への鋭い問いかけを投げかける作品で、SF的な設定と私小説的な深みが特徴です。

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

設定がなかなかエグい。短いし続きが気になって一気に読んでしまったけど、どう読んだら良いのか結局よくわからなかった…。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族の業は繰り返されるという点が印象に残りました。奇しくも最近自分が娘を持つ親となったので、彼女とのコミュニケーションにきちんと向き合わないといけないのだな、と思いました。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

時は2123年、誰もいない山奥に一人の「わたし」。

彼女は融合手術によりほぼ全てをマシン化することで永遠に老化しない身体を手に入れた。
その彼女が語る家族史。

親族は普通の身体を選択したため寿命によりみんな亡くなってしまい、最後は彼女ひとりになってしまった。そんな彼女も最後(最期)の選択を迫られるが、彼女が選んだ結末とは…

私だったらずっと生き続けることを選ぶのかな?って今ならそう思うけど、是非彼女の選択を見届けてみてください。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙に冒頭の文章が載っていて、興味を惹いた。いざ読んでみると、ほとんどひらがなの文は読みにくい。(途中から漢字増える)ただ、淡々と融合手術を受けた自分の状況、家族史、シンちゃんとの関係などが綴られる。100年後、人類が住めなくなり宇宙へ飛び出すことになる様子も描かれており、地球の未来を案じてしまう。

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2026年01月01日

Posted by ブクログ

夜明けシリーズ ひらがなばかりはきつかったけど、かんじをかかないとひらがなしかかけなくなるんだろうなと思いました。かんたんなかんじはかくことができても、かくすうが多いとおっくうになるきもちはわかります。

記憶を消すことは人生において良いことなのか、考えさせられました。消したい過去、忘れたい過去、ないといえば嘘になりますが、本当に消して忘れたとき、それは自分なのでしょうか。私も記憶に留めたまま生きていかないとならないと思いました。

私は間宮改衣さんの「ここはすべての夜明け前」と瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」と町田そのこさんの「夜明けのはざま」を勝手に夜明けシリーズと呼んでいます。

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2025年12月03日

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