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ユーザーレビュー

  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    死にたかった「わたし」が、なぜか融合手術により永遠の命を手にしてしまう不思議なSF作品。
    25歳で時が止まった「わたし」と年老いていく家族の関係を通して、生きる意味について考えさせられる内容になっている。

    100ページ以内の短編作品で、難しい言葉がなく、かなり読みやすいSF作品になっている。
    AIに頼りっきりで、最近自分でしっかり考えてないなー。って心当たりのある人には是非おすすめしたい一冊です!

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    2025年11月08日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    ページ数の短さもあって、夢中になって読み終えた。
    主人公にとって辛いことが、なんだかぼやかされて書かれている気がして、本当に手記っぽいなと思った。
    家族のこと・されたこと・してしまったこと・どうしようもなかったことに対して、最後に決めた結論が、私は好き。

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    2025年09月30日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    とても幸せな読書体験だった。
    ページ自体が少なく、2時間もかからずに読み終わってしまったけど物語の雰囲気が本当に好きだった。

    一昔前のセカイ系の雰囲気が一番近い。
    ただ著者が若手の方なのもあって今時の文章で読ませてくれるのは新鮮だった。
    終末の前の黄昏時のような穏やかな時間がずっと続いていく感じ。
    基本的には主人公の独白がおだやかに淡々と続く。

    この本の好き嫌いが最大に別れそうなのは、全3章のうち2章が主人公の独白でほぼひらがな表記なこと。
    最初読みにくいのは嫌だなと思ったが、慣れると全く気になることはなかった。
    アルジャーノンはずっと慣れなかったが、本作では全く気になることなく、むしろ世

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    2025年09月21日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みきったものは☆5にするという自分のルールで、高評価にしたのですが正直に言って(私には)面白くなりませんでした。
    どこかで面白くなるだろうと期待し読み進めましたが、残り半分を切ったあたりで、これは読んでから罵倒するタイプの読書だと割り切りました。

    「ゆう合手じゅつ」を受けて老いない体を得た女性が語る家族史です。
    テーマに虐待、尊厳死、気候変動、身体性、人工知能、身内との恋愛など扱ってますが、どれも効果的に働いていません。知識として得た情報をもとに書いた、表面的なものに感じました。主人公の視点が幼く、しかもあらゆる出来事をなんだかんだ「わからない」と受け入れる(または放置する)ので、深みもな

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    2025年09月16日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    老いない身体を手に入れた女性が語る彼女の人生。彼女の交友関係は非常に狭く、百年に及ぶ歳月の中で唯一関わりがあるのは彼女の父親、兄のこうにいちゃんと二人の姉まりねえちゃんとさやねえちゃん、そして甥のシンちゃんだけ。本書はそんな彼女が紡ぐ彼女の家族史です。

    設定もあって、ほぼひらがな表記で進行します。読みづらくて、取っ付きにくい印象があるのですが、次第に慣れてくると、彼女の不思議な人柄とすこし奇妙な家族関係に惹き込まれます。彼女は決して多くを語るわけではないのですが、僅かな語りの断片から、父親や兄妹、姉妹との関係、それぞれの人柄を想像できるのは不思議な感じです。そして、物語は終盤、彼女がその人生

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    2025年08月19日

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