間宮改衣のレビュー一覧

  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    老いず忘れない身体になった「わたし」が家族史を綴りつつ、今までの人生を振り返るお話。

    家族史や「わたし」視点の部分で仮名が多いところは、体だけでなく心の時間も止まってしまっているような表現に感じられて、読み返すときに1度目とは違った意味合いを感じました。

    家族以外のトムラさんと、出会い話すことで、自分自身と向き合い整理ができたのかなと思います。

    最後、重いものを背負いつつもしっかりと前を向いて歩き出そうとする彼女が素敵だと思いました。

    0
    2026年01月04日
  • 弔いのひ

    Posted by ブクログ

    自分も父とは距離感があり、かつ母より父が先に他界したので妙な親近感を覚えながら読んだ。
    文量はそこまで多くはないけれどそこに載っている感情が重いので読み進めるのは大変だったし真っ当にハッピーエンドという訳ではないけれど、不思議と足掻いてみよう周りの人を大切にしよう、とポジティブな気持ちになれた。

    0
    2025年12月29日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    死にたかった「わたし」が、なぜか融合手術により永遠の命を手にしてしまう不思議なSF作品。
    25歳で時が止まった「わたし」と年老いていく家族の関係を通して、生きる意味について考えさせられる内容になっている。

    100ページ以内の短編作品で、難しい言葉がなく、かなり読みやすいSF作品になっている。
    AIに頼りっきりで、最近自分でしっかり考えてないなー。って心当たりのある人には是非おすすめしたい一冊です!

    0
    2025年11月08日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    ページ数の短さもあって、夢中になって読み終えた。
    主人公にとって辛いことが、なんだかぼやかされて書かれている気がして、本当に手記っぽいなと思った。
    家族のこと・されたこと・してしまったこと・どうしようもなかったことに対して、最後に決めた結論が、私は好き。

    0
    2025年09月30日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    とても幸せな読書体験だった。
    ページ自体が少なく、2時間もかからずに読み終わってしまったけど物語の雰囲気が本当に好きだった。

    一昔前のセカイ系の雰囲気が一番近い。
    ただ著者が若手の方なのもあって今時の文章で読ませてくれるのは新鮮だった。
    終末の前の黄昏時のような穏やかな時間がずっと続いていく感じ。
    基本的には主人公の独白がおだやかに淡々と続く。

    この本の好き嫌いが最大に別れそうなのは、全3章のうち2章が主人公の独白でほぼひらがな表記なこと。
    最初読みにくいのは嫌だなと思ったが、慣れると全く気になることはなかった。
    アルジャーノンはずっと慣れなかったが、本作では全く気になることなく、むしろ世

    0
    2025年09月21日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みきったものは☆5にするという自分のルールで、高評価にしたのですが正直に言って(私には)面白くなりませんでした。
    どこかで面白くなるだろうと期待し読み進めましたが、残り半分を切ったあたりで、これは読んでから罵倒するタイプの読書だと割り切りました。

    「ゆう合手じゅつ」を受けて老いない体を得た女性が語る家族史です。
    テーマに虐待、尊厳死、気候変動、身体性、人工知能、身内との恋愛など扱ってますが、どれも効果的に働いていません。知識として得た情報をもとに書いた、表面的なものに感じました。主人公の視点が幼く、しかもあらゆる出来事をなんだかんだ「わからない」と受け入れる(または放置する)ので、深みもな

    0
    2025年09月16日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    老いない身体を手に入れた女性が語る彼女の人生。彼女の交友関係は非常に狭く、百年に及ぶ歳月の中で唯一関わりがあるのは彼女の父親、兄のこうにいちゃんと二人の姉まりねえちゃんとさやねえちゃん、そして甥のシンちゃんだけ。本書はそんな彼女が紡ぐ彼女の家族史です。

    設定もあって、ほぼひらがな表記で進行します。読みづらくて、取っ付きにくい印象があるのですが、次第に慣れてくると、彼女の不思議な人柄とすこし奇妙な家族関係に惹き込まれます。彼女は決して多くを語るわけではないのですが、僅かな語りの断片から、父親や兄妹、姉妹との関係、それぞれの人柄を想像できるのは不思議な感じです。そして、物語は終盤、彼女がその人生

    0
    2025年08月19日
  • 弔いのひ

    Posted by ブクログ

    著者の前作『ここはすべての夜明け前』が好きで、こちらも期待して読んだ。

    ありきたりではない家族のストーリー。
    精神的に弱さを抱える織香が、父の死をきっかけに自分、父親、母親のことを見つめ直す。
    そこで初めて知る、親のよその顔。もしくは本当の顔。だんだんと家族の輪郭が浮き上がってくる。
    淡々と書かれる日常の苦しさに、読んでいてこちらも苦しくなる。しかし飾らない言葉で書かれたそれらは、深く心に響いてくる。
    何か大きな盛り上がりがあるわけではない作品だけど、私には興味深い話でおもしろかった。
    最後は希望をのぞかせる内容で、これが家族のリアルな姿かも知れないと思った。

    0
    2025年12月19日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分の幸せを振り返る日記みたいな本だった。

    前半は、主人公が漢字を習っていないので平仮名がほとんど。読みにくいったらありゃしない。簡単な漢字と平仮名が組み合わさっている、芸が細かい...。


    融合手術により、ほぼ機会と化した主人公。高度に技術が発達した社会。
    最大幸福化できる行動をAIが提示、記憶を改竄し自分の都合のいいように(自分が幸せと思えるように)することが可能になった社会。

    何か温度のあるものが抜け落ちている、そんな状況で、自分だったらどんな選択をするか、そればかり考えていた。

    0
    2025年12月07日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    いつかこんな未来が来るのかもしれない。
    たんたんと語られる人間の生。
    それでも、心は残しておきたい。

    ひらがなが広がるページを前に、単語の区切りに苦戦しつつ、だんだん速く読めるようになってくる自分の変化も面白かった。

    0
    2025年12月03日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    2123年、九州の山奥の小さな家に1人住む「わたし」が語る家族の物語。っていうとハートウォーミングな感じがするけど、100年前に身体が永遠に老化しなくなる手術を受け、それにまつわる家族の交錯する思いが綴られ、ちょい重め

    0
    2025年12月01日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ


    後半の地球の近未来の話はとてもリアリティがあると思った。初めから計画的に人間を繁殖させ、争わない脳をセッティングする。何世代かかけて他の惑星に移住するなら必須なことだと思います。宇宙船の中で戦争が起こったら大変ですものね。
    主人公が綴るほぼ平仮名の家族史については個性なんだと思い読みにくさとかは感じませんでした。
    トムラさんの記憶のメモリにだけある部分は普通に漢字表記になってるのかな。
    主人公の名前だけ最後まで  さんって感じで出てこなかったのはどういう思惑があったのかな?

    0
    2025年11月14日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    「家族という呪い」
    その中で流され、翻弄されてきた主人公。
    自分の犯した罪を見つめ、最期には自らの力で結論を導き出す姿に感銘を受ける。

    0
    2025年11月02日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評判が良かったので読んでみた。

    未来のお話。そんなに遠くない未来、こんなふうになるのかな?無機質なつるんとした関係。
    ラストの   さんの自我のようなものが私を勇気づけてくれた。不思議な感覚。

    漢字を書くのが面倒だと画数が多い漢字は使用していないのだが、かな文字と漢字の混ざり具合が独特でこわい。これまたスペーシー感が出てるテクニックのような気がする。

    0
    2025年10月14日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    昔からあまりSF作品は読んだ記憶が無かったのですが、事前情報も何も無くなぜか読み始めました。
    なので冒頭からどこまでこの読みにくさは続いていくのか!と…
    高校生の時に読んだアルジャーノンを思い出したりして、妙なタイミングでエモーショナルな感じになったりもしました。
    話すことが大好きで、壊滅的な家庭環境の中で育った「わたし」が融合手術なる手術を受け不死を手にした先にある未来。
    途中世界が広がるのかと思ったら、余計に狭い世界に入り込む感じが何とも言えない感情に押しつぶされそうでした。
    私は家族史と言う言葉を使う事はないと思いますが、家族やこれからの私達について、凄く考えるきっかけをくれた作品でした

    0
    2025年10月05日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    特異な状況設定で生きる主人公や登場人物を通して、
    「人として生きる」ことをビビットに描いている。

    読後に、どこまでも、どうしようもなさを突き付けられた。
    私には共感しようのない状況の主人公ではあるのだが、しかし、結末含め、主人公に共感する部分を確かに感じる自分がいた。

    また、未来描写は、私は、非常にリアリティを感じてしまった。

    とても、面白かった。

    0
    2025年09月23日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    過去に端を発する苦しみを消去して幸せに生きるか、苦しみを(向き合うのではなく)見つめながら幸せに生きようとするか...

    人生における「幸せ」って何かわからないね〜
    何となく幸せについて、以下で考えてみる。

    幸せっていろいろな場面で感じられる。例えば、人間らしく生きることが幸せとか、争いのない平和な日常が幸せとか、愛する人と共に生きることが幸せとか、趣味に没頭する瞬間が幸せとか、人の役に立てて幸せとか...

    でも、どれも幸せではない瞬間があるはずなのに、そのことは言及しない。当たり前だけど、人間らしく生きて不幸せに感じることはあるし、日常の中で不幸せに感じることはあるし、愛する人といても不

    0
    2025年09月01日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2123年10月1日、九州の山奥の小さな家に1人住む、おしゃべりが大好きな「わたし」は、これまでの人生と家族について振り返るため、自己流で家族史を書き始める。それは約100年前、身体が永遠に老化しなくなる手術を受けるときに提案されたことだった。

    ほぼひらがなで書かれた文章で最初はとても読みにくかったけど、話に引き込まれ、読み終えてすぐにもう一度読み直した。主人公の事をもっと知りたくて。
    淡々と書かれた文章。ずっとずっと底無しの孤独の中で生きてきて、いつしか感情が麻痺してしまったのかな。
    絶望の中で生きてきたのにこの子は優しい心を失わなかった。使う言葉もすごく丁寧。
    気づいたんだけど、この子は

    0
    2025年08月23日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    短くて読みやすかった点がまず良かった。
    不老不死系特有の切なさが漂う作品。
    あと、シンちゃんの時間を奪い尽くしたんでしたっていうフレーズが個人的にかなり響いた。
    自分も誰かの時間を奪い尽くすことにならないといいな。

    0
    2025年08月22日
  • ここはすべての夜明けまえ

    Posted by ブクログ

    SF作品です。ひらがな多めです。
    全体で120ページ位なのでさっと読めますが、
    内容は深く重たいです。
    そしてなんともせつない気持ちになりました。
    将来こんな社会にしないように、今、やらないとなという気持ちになりました。
    読んでよかったと思いました。

    0
    2025年08月18日