間宮改衣のレビュー一覧
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二一二三年十月一にちここは九州地方の山おくもうだれもいないばしょ、いまからわたしがはなすのは、わたしのかぞくのはなしです──。
冒頭はかなりひらがな混じりでの構成に手こずってたけど、特に一章の終わりあたりから『主人公=___ちゃん』のキャラクターの輪郭のようなものが、徐々にくっきりと見えて来たように思えて、その辺りから物語の核心へ凄まじい引力によって引き摺り込まれていくように感じた。
そしてそれらは全体として、徐々に自身の葛藤やアイデンティティ、そして自己愛が整理されていく様も、一章から三章に向かう中での文体に表現されていたんだと思う。
『ここがすべての夜明けまえ』というタイトルは -
Posted by ブクログ
著者の前作『ここはすべての夜明け前』が好きで、こちらも期待して読んだ。
ありきたりではない家族のストーリー。
精神的に弱さを抱える織香が、父の死をきっかけに自分、父親、母親のことを見つめ直す。
そこで初めて知る、親のよその顔。もしくは本当の顔。だんだんと家族の輪郭が浮き上がってくる。
淡々と書かれる日常の苦しさに、読んでいてこちらも苦しくなる。しかし飾らない言葉で書かれたそれらは、深く心に響いてくる。
何か大きな盛り上がりがあるわけではない作品だけど、私には興味深い話でおもしろかった。
最後は希望をのぞかせる内容で、これが家族のリアルな姿かも知れないと思った。
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Posted by ブクログ
SF小説。
九州の山奥に住む「わたし」は、父も兄妹も甥も死んでしまって、一人になって家族史を書くことにした。
お母さんはわたしを産んで亡くなってから、お父さんはわたしに執着するようになり兄と2人の姉は私のことを嫌い、わたしも自分がこれ以上生きていくことをやめたかった。
生きることをやめたいことをお父さんに話すと、融合手術を受けることを勧められ、わたしは脳をもつロボットとなって、人よりも長く生きることになった。
お父さんや兄と2人の姉がどういう風に死んでいったのか、甥であり恋人となったしんちゃんの最期。
ロボットとなったわたしとは別の人に話すことで気づいた、かつてお父さんにされたような -
Posted by ブクログ
夜明けシリーズ ひらがなばかりはきつかったけど、かんじをかかないとひらがなしかかけなくなるんだろうなと思いました。かんたんなかんじはかくことができても、かくすうが多いとおっくうになるきもちはわかります。
記憶を消すことは人生において良いことなのか、考えさせられました。消したい過去、忘れたい過去、ないといえば嘘になりますが、本当に消して忘れたとき、それは自分なのでしょうか。私も記憶に留めたまま生きていかないとならないと思いました。
私は間宮改衣さんの「ここはすべての夜明け前」と瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」と町田そのこさんの「夜明けのはざま」を勝手に夜明けシリーズと呼んでいます。