ユルスナールの靴

ユルスナールの靴

704円 (税込)

3pt

デビュー後十年を待たずに惜しまれつつ逝った筆者の最後の著作。二十世紀フランスを代表する文学者ユルスナールの軌跡に、自らを重ねて、文学と人生の光と影を鮮やかに綴る長篇作品。

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ユルスナールの靴 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年10月10日

    イタリア文学者でエッセイストの須賀敦子さんの『ユルスナールの靴』を読む。
    マルグリット・ユルスナールはフランスの女流作家で、出口治明さんが激賞された『ハドリアヌス帝の回想』の作者。
    生まれてすぐ母を亡くし、父が亡くなった20代半ば以降、パリ、ローマ、ヴェネツィア、アテネと旅に過ごした人です。第二次大...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月25日

    修学旅行の感想を高校時代の恩師に読んでもらった時に、「須賀敦子を彷彿とさせられました」という言葉を渡されてから、ずっと心のどこかにひっかかっていた名前を、ようやく手に取る。
    わたしの須賀敦子処女をこの本に、このタイミングで捧げられたことをほんとうに幸運におもう。
    ユルスナールという数奇な人生を辿った...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年08月01日

    息継ぎも心地よい、音楽のような文章。

    時間のベクトルが、ぐぐっと逆らうので、
    読み進めながら、自身の幼い日が自然とよみがえってくる。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    マルグリット・ユルスナールという作家の生涯と作品、現代の自分、二つの世界を行きつ戻りつしながらゆっくりと溶け合う。小説のような随筆のような、須賀敦子の作品の中でも一番におすすめしたい一冊。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    秀逸なエッセイ集。
    須賀敦子にしかなしえない、緻密で完璧な構成。
    彼女のエッセイには、小説のような深さと重みがある。
    とにかく手放しで褒めたい一冊。

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    Posted by ブクログ 2020年03月22日

    著者最期の作品。須賀敦子のや特徴である柔らかなふくらみのある文章をこれ以上に無く味わうことができる。
    ユルスナールという女性作家の作品と人生を辿りつつ、同時に自らの人生を絶妙に織り込んで自然と語りきってしまうその手腕は円熟というに他無いと思う。
    筆者が作中最後にユルスナールが最晩年まで過ごした部屋を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月20日

    マルグリット・ユルスナールとその著作、そして著者須賀敦子自身のエピソードを交錯させながら、見事に独自の世界を気づきあげています。改めて、須賀敦子の力量に感嘆します。

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    Posted by ブクログ 2018年09月27日

    須賀敦子 「 ユルスナールの靴 」 作家ユルスナールの軌跡を綴った本。ユルスナールの描く世界と 著者の世界を重ね合わせる構成。

    作家自身が忘我し、小説の中の主人公と一体化する姿を 「自分の足にぴったり合った靴で旅をする」と表現したのだと思う

    「自分の足にぴったり合った靴で旅をする」ことの意味
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    Posted by ブクログ 2015年10月25日

    須賀敦子さんの著作の中では、もっとも敷居が高かった本。ユルスナールを読んでいないことが躊躇する原因だったのだが、須賀さん自身も、ユルスナールと出会ったのはむしろ遅かったとわかりほっとした。プロローグが圧巻。

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    Posted by ブクログ 2010年05月16日

    マルグリッド・ユルスナールというフランスの作家の生涯や作品に焦点を当てつつ、須賀敦子自身のエピソードも混ぜ込んだ素敵なエッセイ。
    著者がフランスに留学していた時のエピソードは、「あるある!」って共感するところがいっぱいでした。時代が変わっても、感覚は一緒だな。

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