遠い朝の本たち

遠い朝の本たち

660円 (税込)

3pt

人生が深いよろこびと数々の翳りに満ちたものだということを、まだ知らなかった遠い朝、「私」を魅了した数々の本たち。それは私の肉体の一部となり、精神の羅針盤となった――。一人の少女が大人になっていく過程で出会い、愛しんだ文学作品の数々を、記憶の中のひとをめぐるエピソードや、失われた日本の風景を織り交ぜて描く。病床の著者が最期まで推敲を加えた一冊。

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遠い朝の本たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最初の章は「しげちゃんの昇天」。しげちゃんは小学以来の同級生、中学では本読み友達になった。その時のことが綴られている。大学卒業後しげちゃんは信仰の道(修道院)へ、敦子は大学院に進み、その後留学。そして35年が経ち、ふたりは再会することになるのだが。
    最後の章は「赤い表紙の小さな本」。ある日見つけたの

    0
    2025年10月10日

    Posted by ブクログ

    育った土地、生きてきた時代も違えば読み耽った本もあまり一致しないのに、この本を読んでいる間ずっと懐かしい気持ちで満たされていた。人生についてなにもわかっていなかったはずの子供心には、何かに夢中になっていた記憶とか、すごいものみつけた!という静かな興奮とか不思議とかが殊更にきらめいて焼きつくからなのか

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    人生の初期に出会った本をめぐるエッセイ集。

    子どもの頃、あるいは学生時代に出会い、印象を残した本。
    それらは読んだ時の場所、状況、その本を読む上でかかわりを持った人々などとつながり、その人の中に独自の形で残り続ける。
    時には忘れ去られていることもあるが、ふとしたきっかけで甦ってくる。
    あるいは、年

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    戦争中、空襲に逃げ惑い、防空壕まで本を持っていって本の世界にのめり込んだ十代前半の須賀敦子が戦後平和を希求しながら左派カトリック運動に走った須賀敦子の読書体験が素晴らしい文章で書かれのめりこんでしまった。

    0
    2025年01月15日

    Posted by ブクログ

    妙先生にお借りした本。
    子供の頃感じたこと、本にまつわること、そういったことを大切に、素直な気持ちで書けるなんてすてき。子供の頃何が大切だったか、どう感じたのか、そういったことを大切にしている人が好き。例えば、中勘助とか。忙しない日々に、つかの間の透き通った時間をもらえた気分。アン・リンドバーグも並

    0
    2012年09月30日

    Posted by ブクログ

    著者の生きてきた背景や感じ方・考え方・捉え方に共感するところが多く、吸い込まれるように読み終えて、著者が小さい頃から読んだ本についての感想に感化されて何冊か読んでみたいと思った。

    0
    2011年10月22日

    Posted by ブクログ

     アン・モロー・リンドバーグの『海からの贈り物』は、名著として名高い。試しに、ある程度本を読んでいそうな女性何人かに訊ねると、「読みました」とか「勿論読みましたよ」と返ってきた。中には「私の一番の愛読書です」と答えたひともいた。単なる随筆の域を超えて女性の生き方の指針たり得る一冊であるらしい(「らし

    0
    2011年03月01日

    Posted by ブクログ

    須賀さんの本を読むのは初めてではないけどすごく久しぶり。
    本に対する思いや本をめぐる出来事について書かれたエッセー集。
    この方の感受性に触れることで誰もが優しい気持ちになれるんじゃないかと思います。
    全部楽しく読めたんですが、その中に「人間のしるし」という本に関するエピソードがありました。
    (私その

    0
    2010年10月26日

    Posted by ブクログ

    ああ、私が大事にして読んだ「ケティ物語」。想い出させてくれた。私にとっても「遠い朝の本たち」がたくさんで、忘れられない。これが、彼女の「遺著」である。帯に本文からの引用がある。     あの本を友人たちと読んだ頃、    人生がこれほど多くの翳りと、そして、それとおなじくらいゆたかな光に満ちているこ

    0
    2011年07月19日

    Posted by ブクログ

    須賀敦子さんの文章って、声に出して読みたくなります。母も「海からの贈りもの」を持っていたので、今度読んでみよう!

    0
    2011年10月11日

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