遠い朝の本たち

遠い朝の本たち

550円 (税込)

2pt

人生が深いよろこびと数々の翳りに満ちたものだということを、まだ知らなかった遠い朝、「私」を魅了した数々の本たち。それは私の肉体の一部となり、精神の羅針盤となった――。一人の少女が大人になっていく過程で出会い、愛しんだ文学作品の数々を、記憶の中のひとをめぐるエピソードや、失われた日本の風景を織り交ぜて描く。病床の著者が最期まで推敲を加えた一冊。

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遠い朝の本たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年09月30日

    妙先生にお借りした本。
    子供の頃感じたこと、本にまつわること、そういったことを大切に、素直な気持ちで書けるなんてすてき。子供の頃何が大切だったか、どう感じたのか、そういったことを大切にしている人が好き。例えば、中勘助とか。忙しない日々に、つかの間の透き通った時間をもらえた気分。アン・リンドバーグも並...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月22日

    著者の生きてきた背景や感じ方・考え方・捉え方に共感するところが多く、吸い込まれるように読み終えて、著者が小さい頃から読んだ本についての感想に感化されて何冊か読んでみたいと思った。

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    Posted by ブクログ 2011年03月01日

     アン・モロー・リンドバーグの『海からの贈り物』は、名著として名高い。試しに、ある程度本を読んでいそうな女性何人かに訊ねると、「読みました」とか「勿論読みましたよ」と返ってきた。中には「私の一番の愛読書です」と答えたひともいた。単なる随筆の域を超えて女性の生き方の指針たり得る一冊であるらしい(「らし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年10月26日

    須賀さんの本を読むのは初めてではないけどすごく久しぶり。
    本に対する思いや本をめぐる出来事について書かれたエッセー集。
    この方の感受性に触れることで誰もが優しい気持ちになれるんじゃないかと思います。
    全部楽しく読めたんですが、その中に「人間のしるし」という本に関するエピソードがありました。
    (私その...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年11月03日

    この本の中で知った、「さようなら」という日本語の意味。

    「そうならねばならぬのなら」・・・本当に、なんて美しい諦めの表現だろう。須賀敦子さんは、アンの文章を読んで「もう一度日本語に出あった」のだろう。私は、須賀敦子さんが紹介してくれなければ一生このことばの意味を知ることはなく、感動もなく使っていた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ぐっぐっと何か力をいれながら書かれているようで、
    ひとつひとつ選び抜かれた言葉が重い。

    はじめとおわりが、著者の友人じげちゃんの昇天。
    やさしい言葉と、正直なことばでかかれているから、
    なんだかとても心にしみて、
    ついうるうると来てしまう。

    著者の読書歴を垣間見ると、自分は読書好きで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月19日

    ああ、私が大事にして読んだ「ケティ物語」。想い出させてくれた。私にとっても「遠い朝の本たち」がたくさんで、忘れられない。これが、彼女の「遺著」である。帯に本文からの引用がある。     あの本を友人たちと読んだ頃、    人生がこれほど多くの翳りと、そして、それとおなじくらいゆたかな光に満ちているこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月11日

    須賀敦子さんの文章って、声に出して読みたくなります。母も「海からの贈りもの」を持っていたので、今度読んでみよう!

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    Posted by ブクログ 2023年09月22日

    須賀さんの本、初めて読みました。
    わかりやすく、すっきりとしていながら、やわらかく情景が浮かび上がってくる文章に心が震えました。

    見たことのない情景が、目にも心にも浮かぶように感じました。
    時を超える感覚が新鮮で、もっと他の本も読んでみたくなりました。

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    Posted by ブクログ 2015年11月07日

    本が大好きだった著者が子供時代に出会った本たちをエピソードと共に紹介。
    静かで美しくゆったりした時間という印象。
    子供の頃大好きだった本、大草原の小さな家シリーズを思い出した。
    人生に影響を及ぼした本が私にはどれだけあるだろうか、、そんなふうな本の読み方をしたいと思える本でした。

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