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イタリアでの記憶を円熟させ、深い眼差しでエッセーを遺した須賀敦子。六〇年代ミラノ・コルシア書店に集う、理想の共同体を夢見る人々の情景を温かい眼差しで描いた『コルシア書店の仲間たち』と、珠玉の各作品集から、「遠い霧の匂い」「ガッティの背中」「マリ・ルイーズ Marie Louise 」「カティアが歩いた道」「オリエント・エクスプレス」「雨のなかを走る男たち」「スパッカ・ナポリ」など。また須賀が魅せられたマルグリット・ユルスナール、ナタリア・ギンズブルグ、ウンベルト・サバの三人をめぐるエッセーと訳詩を厳選。豊かな教養に裏打ちされ、温かくも静謐な筆致で描いた傑作集。
解説=池澤夏樹
月報=長野まゆみ、福岡伸一
Posted by ブクログ 2017年07月01日
戦後間もないころに女性一人でイタリアで過ごした
著者のエッセー、小説。
ミラノや、トリエステなど
なんとなく行ってみたい海外の場所が増えたような気がします。
石畳の街並みや、古い教会、海、波止。なかなかみれない
景色を文体で表現されていて、そのような景色やイメージ
を感じることは面白いと思います。
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Posted by ブクログ 2016年08月27日
エッセイと小説の違いを厳密にはよくわかっていなかった。前者は真実であり、後者は創作なのだそうだ。本書に収められているのはすべてエッセイであり、筆者は生涯小説を書かなかったという。それにしても、すべてが真実であるならば、何と楽しい人生であったことか。勿論、両親から猛反対された結婚や、その夫に先立たれた...続きを読む
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