ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 追憶の鑑定人

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    ネタバレ

    シリーズが進むにつれて土門誠の人物像が少しずつ深掘りされていきますね。

    今回はベージュのセットアップに関する逸話と学生時代の意外な出来事について。

    学生時代をともに過ごした仲間たちとの繋がりを紐解きながら、現在の事件の謎も明らかにしていく展開に引き込まれました。

    土門さん、学生時代も去ることながら、今も側には高倉さんという心強い存在がいるあたり、不器用ながらも身近な人には恵まれているようにも思います。

    なんだろう。実力や技術を認めた上で、不器用でカタブツなところすらもユニークと受け止めてくれる人々。

    複雑な家庭背景だったり、それゆえの学生時代の苦しみだったり、社会人になってからは自分

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    2026年03月29日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    辛いよ…
    生まれは誰にも決めることができない。全ては運。
    誰か花やその周りの人を救えないのか…


    キミコさんは、ラスト、痴呆になっていたのかな。
    キミコさんは生まれつき何かを持っているように感じたけど、更に酷くなっていた。

    母も、呆気なくいってしまった。
    後悔に苛まれた花がみてて辛い。

    桃子が始終腹立たしかったけど、桃子も桃子で追い詰められてたんだろうな。家庭では居場所がなくて、妹と比べられて劣等感も感じていて、収入源も犯罪だし。だとしても大金盗むのはまずいし警戒心無さすぎるし、、花も一度頑張って貯めたお金を盗られたからね、、

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    2026年03月29日
  • きのうのオレンジ

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    家族とは、、生きるとは、、を考えさせられるストーリーでした。辛くて重い話で悲しいのですが、読後、爽やかな風が吹くような感じを受けてしまいました。

    主人公は、内申には書かれないようなことを、誰にも気づかれずにやっていた、みたいな表現がありました。弟のためなら凍傷になるのも厭わない、純粋に利他の心があり、それが自身がストレスなく生きられるという仏様のような人でした。世知辛い世の中は、彼にとっては生きにくかったのではないかと。頑張りすぎたのは、彼自身だったのかも。

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    2026年03月29日
  • 龍の守る町

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    今年読んだ本の中で一番泣いた本かも。
    悲しい涙でも嬉しい涙でもないのだけれども、命に向き合うひたむきさ、真面目さに感動しました。
    5年前に大水害で町が流されて、多くの人がまだ悲しみを乗り越えきれていない街で、1番の消防士だと言われている達朗。
    彼はあの日以来、水が怖く、それをまわりに隠しながら現場の仕事を続けていたが、通報を受け付ける司令室に異動になる。司令室の新しい仲間、街の人、そして家族。龍郎自身も、そしてそれぞれの人たちも、一歩ずつ前に進もうとしている。
    あの日の正解を探しているのか。それと向き合うと自分が壊れてしまうかもしれない。でも少なくともやれることはやったと、胸は張れなくても言え

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    2026年03月29日
  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    島津輝さんは『襷掛けの二人』についで2度目の作者さん。
    この作品も直木賞候補に上がっていましたが、今回は見事に受賞なさいました。おめでとうございます。
    時代も、女性の生き方というテーマも、襷掛けの〜とほぼ同じで、別の場所で生きる女性たちの物語になる。
    小説としては本編の方がすっきりとまとまっていて、わかりやすいと思う。

    というわけで、今回の小説。
    初期のカフェの女給は、華やかで憧れの職業でもあったようだ。時代が進むにつれて、いかがわしい所と見られるようになり、規制が厳しくなった。「西行」は店主のおおらかで優しい人柄と、真面目な性格からそういう店にはならず、戦後まで、コーヒーを出し続ける店だっ

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    2026年03月29日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    東大の准教授が書いているので
    難しいかと思えば
    優しくてわかりやすく楽しめました

    シジュウカラ語、私にもわかるかと
    犬もお散歩の時に耳をダンボにしてみましたが
    まだいい出会いがありません
    シジュウカラの声が聴ける2次元コードがあるので
    聴き比べてみたいです

    私は生き物全般に興味があるので
    このような本を他にも読んでみようと思いました

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    2026年03月29日
  • あんなに あんなに

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    あんなになきむしだったのに、あたりからが特にツボ。寂しいなあ。

    前半は子供のけろっと気分が変わるところとか予測つかないところを捉えていて素敵。渦中にいる時は、その予測のつかなさ、予定の立たなささ、自分でコントロールできないところに世間の親たちはイライラするわけだから、これをかけたのはヨシタケさんの子育てもかなり歩を進めたというところかもしれないが、ああ、すでに前半で時を止めたくなっている自分がいる。

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    2026年03月29日
  • コンビニ人間

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    文章のリズム感が心地よい。この歳になると文学が読みづらいと感じることが多いが、スラスラと読めました。この視点はどう手に入れたのか、主人公がコンビニに行くまでの間に街を見ていたけど、普段からそんなこと、やってるのかな。この長さだからいいのかなと思う反面、もっと物語だったりこの主人公の過去の生き方を知ってみたかった。

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    2026年03月29日
  • 分水―隠蔽捜査11―

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    竜崎さん、今度は政治家絡み…

    ほんまかは、知らんけど、鎌倉の由緒正しい政治家の家系のとこには、警察も気を使わなあかんのか…
    まぁ、コソッと京都同じみたいに描かれてたけど。
    まぁ、警察庁長官とかなら、政治家になんか言われたりするんかな。政治的なもんを現場に持ち込むのは…ちょっと…

    鎌倉署で、2世議員みたいな若いのが、女優さんとスキャンダル!
    それに絡んでか、火事に、殺人にと。
    その家に絡むだけで、鎌倉署の幹部連中は、腫れ物に触るような感じ。
    そんな中で、竜崎さんは、予想通り別格で、更に2世議員のお父ちゃんの与党の重鎮に気に入られる。気さくなおじいちゃんって感じやけど、出るとこ出たら怖いんやろ

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    2026年03月29日
  • しばわんこの和のおもてなし

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    絵付きで茶道のことが描かれているのがとてもいいなと思った。
    我が家は茶道を嗜んでいるので大人が見ても子供が見ても学べる一冊だと思った◎

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    2026年03月29日
  • マンションポエム東京論

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    ネタバレ

    「マンションポエム論」ではなく「東京論」。読んでいる間中、ずっと興味深くて面白かった。
    マンションポエムそのものは飽きがきてそのうち読み飛ばしてしまうようになったが、言語学でも見たようなコーパス分析のアプローチなども楽しい。
    特に感心したのが、自分に置き換えて考えると具体的に想像できておもしろかった「避難経路」、電車によるテレポートなどいちいち納得しきりの「高層郊外」、読んだことがあると確かにそうかとなる「郊外文学」。
    著者の独自研究の集大成という感じなので、続刊は難しいと思うがもっと読みたい。また読みたい。

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    2026年03月29日
  • ひかりの魔女 : 3 さっちゃんの巻

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    相変わらずの面白さ、嘘から出た誠、瓢箪から駒をじでいく展開て、人と人とのつながりに活力を見出していくのはほっこりする

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    2026年03月29日
  • 永遠をさがしに

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    物語自体を楽しむことができ、想像力が豊かになる作品だと感じた。
    本から気付かされることや学ぶことが多い方なのだが、この本は学びや気付きではなく本の登場人物の心情変化や背景を想像しながら作品を楽しむことができた。
    考えることをせずに喜怒哀楽を感じるのに向いているので、読み終わった時にカロリー少なく心地よい気分になった。

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    2026年03月29日
  • 老人と海

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    面白い!
    氷山理論については何となく知っており、確かに形容詞が無いなと、老人を修飾していないなと読み進めていきながら実感しました。
    何しろそういった形容詞を省いても、省いたからこそなのか、老人の内面をこんなにも、人間として生々しくありありとして、それでも美しく描けるものなのだと感動しました。さすがノーベル文学賞受賞作品。

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    2026年03月29日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    長編だったが、抜群の読みやすさとテンポ感。
    ロッキーとグレースのバディが非常に良い。最後まで良いバディ。タウメーバは燃料を全滅させうる危うさを持ちながらも、地球とエリドを救うためには欠かすことのできない諸刃の剣。実際、ヘイル・メアリーの燃料はヘドロになってしまったし。お互い両方の星を救うために、タウメーバの窒素耐性の形質獲得に向けて継代飼育を続けていくところは面白かった。成功したと思ったら、2人は離れた後で重大な欠陥を見つけてしまう。ロッキーを見捨てない決断をしたグレースは最後まで素晴らしい人。科学的な説明も難しくもなく、それはないだろうといったところもなく丁度良かった。
    最後の結末も非常に良

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    2026年03月29日
  • 真珠王の娘

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    大戦中の日本で、冬美は真珠屋の従業員として奮闘する。この時代は女が男に意見し楯突くなど考えらないが、冬美は違った。夫を亡くし、それでもなお真珠に命を賭ける。めちゃくちゃおもしろいです。

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    2026年03月29日
  • 夜明けのハントレス

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    ふと興味を持ちハントレス(女性のハンター)になった若者話。獣を銃で打つということ。命と命の一対一の向き合い。

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    2026年03月29日
  • いつか月夜

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    ネタバレ

    父の死後に時々不安など負の感情に駆られるようになって、それを断ち切るために夜な夜な町を歩いている主人公。歩いている時に偶然出会った会社の同僚とその知り合い、元カノとその知り合い。それぞれに悩みを抱えた人たちが「夜の散歩」に加わっていく。

    知り合い以上友だち未満、みたいな、お互いに深いところには触れないけど、それでいてお互いを思い合っている(だんだんそうなっていく)関係が素敵だと思いました。私も夜にウォーキングをするので、そういう仲間がいればいいなと思いました。

    個人的には主人公たちの恋愛観に印象を受けました。主人公は「いつもそばにいて同じものを眺めて笑い合えるような恋愛関係」を望んでいる。

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    2026年03月29日
  • エピクロスの処方箋

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    「過ぎ去った時間を振り返って、あの頃は幸福だったと思うことはよくある。
    若ければ、想像力を羽ばたかせて幸せな未来像を描くことだって難しくない。
    でも今という時間に幸福を見つけることは、意外なほど難しい」

    この言葉が刺さった

    スピノザと同じくらい(いや超えた?)温かい気持ちになった〜

    マチ先生のような人に最期を見てもらいたいな(まだ20代)

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    2026年03月29日
  • 黒い雨

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    Audibleで聞いた。朗読は渡辺謙さん。

    広島の原爆被爆後の惨状が、これでもかと言わんばかりに生々しく語られる。

    丸木位里、丸木俊さんの、原爆の図は決して誇張でも何でもないこと、はだしのゲンの描写も、事実だったことの証明とも言えるだろう。

    さっきまで元気に生きていたのに。
    能登半島地震を体験して、なおさら、人災でしかない戦争は即刻止めること。武器なんて持たないでと、思わざるを得ない。

    死んで守る国家ってなんなの? 死んだら何にもならないじゃん。

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    2026年03月29日