小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ホラーミステリも高評価な著者ですが本作はホラー短編集。ミステリではないので怪異に一定の解釈がつけられることもなく、結末もはっきりしないことが多いです。かと言って怖いシーンや残虐な描写なども抑えめです。
そこに抜群の読みやすさと雰囲気づくりの上手さが加わり、グイグイ引き込まれ、一気に読んでしまいます。
結果、なんか雰囲気に飲み込まれた記憶はあるけど、結局どうなったかは曖昧になり、少し経つとまた本を手に取ってしまう…。結末どころか面白かったかどうかすら曖昧になり、でもまた本を開いてしまうことをやめられず、開けば一気に読んでしまう…本に呼ばれる…、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
13年前に鳴川第二小学校でカリスマ教育者刺殺事件が起こる。
犯人である向晴人は「これは道徳の問題なのです」という一言以外の黙秘を貫き、懲役15年の判決が下る。
伏見は世界中を飛び回るフリーカメラマンだったがある不祥事を起こし鳴川市で妻子と共に暮らしていた。
山奥で世捨て人同然に暮らしていた陶芸家青柳南房の自殺と市内で立て続けに起こる悪質な傷害事件。
それぞれの現場には13年前の事件を彷彿とさせるメッセージが残されていた。
ディレクター越智冬菜から13年前の鳴川事件のドキュメンタリー映画のカメラマンをしないかという打診を受けた伏見。
撮影を続ける中で彼女の映画にかける執念や自分の -
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃめちゃおもしろかった!特にラスト30ページくらい。
薄々予想はできていたが、そこまでか〜〜!!と衝撃。予想をさらにさらに上回った。ここまで伏線回収、人物・ストーリーがきれいに繋がるものかと驚いた。そしてハッピーエンドに、温かい家族の絆に涙した。もう一度最初から読み直したい。気づいてない伏線がありそう。
→改めて読み直したら、お母さんとの電話での会話とか愛を感じて涙が出た。「あなたの言うこと聞いて、ちゃんと待っていたんだから、もっと褒めてちょうだいよ」。破魔矢が微笑むシーンとか。
凍朗が根っからの子どもを大切に思う優しい人だったこと、幼少期の燕を助けたことが結果自分に返ってくること・夢を -
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皮肉にも自分自身入院する事になっていたので
入院のお供に病院に持っていき
病院のベッドの上で読み始めました。
お陰で看護師さん達の状況が
リアルに感じられました。
また、この物語の舞台でもある長期療養型病棟
つい先日亡くなった母親も
最期は同じ様な病棟に居たので
またその雰囲気も手に取る様に感じられたので
尚更読み進めていて
色々な思いが気持ちに刺さって来ました。
物語ではありますが
終末期医療に携わる
看護師さんの思いやご苦労
そして死という事への対峙の仕方など
切実に感じられました。
全編、主人公の患者や同僚達への優しい眼差し
そして、仕事に対する苦悩や
大切な人への想いなど
読ん -
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プロジェクトヘイルメアリー。
最後まで読むまでどのような展開になるかわかるないドキドキ感が最高でした。
胸を打たれるとはこのことかと。
上は出会い、そして記憶を辿るのがメインテーマであったところから
下は友情、愛、故郷を想う気持ち。科学者であるグレースがどんどん感情に支配されて人間味が出るSF作品といったらいいのか。その人間味?異星人味?を引き出してくれた親友ロッキーの内面がどこか暖かくて青春ドラマに出てくる悪ガキ感も出てて、、
普段絶対交わることの無い異星人が自分(読者)にとっては難しい科学や宇宙学を通して解像度が上がり、ここまでハートフルな作品に仕上がるのに感動を覚えました。
映画公開が決 -
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表紙のお二人。明らかに後ろ向きな大柄な女性と、叱咤激励する小柄な女性。
「非色」「青い壺」からなんとなく想像していた有吉さんの人物像と、このイラストのギャップが大きすぎて、即買いしてしまいました。
当時30代の有吉さんが、50年くらい前に訪れたニューギニアのジャングル。未開の地。
いまでも、なかなか勇気のいる場所なのに、なんの前情報もなく、「ええところやし、遊びにおいで」の誘いに乗って軽い気持ちで行ってしまったそうで。
爪は剥がれ、虫に群がられ、茶色い水を飲むしかない。
都会ですらタクシーにのる私が、なぜいくつもの山を越えた?なぜ虫だらけのこんな場所にいる?なぜ誰も止めてくれなかった?と -
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一橋桐子さんの76歳の時のお話。(遡って読みました)
同居していた友人が亡くなり、友人の家に住めなくなって一人暮らしを始めた桐子さん。
清掃会社のパート勤務の仕事に就けたし、以前の大家さんからアパートも紹介してもらえたけれど、雪菜の提案で実行した犯罪は失敗。雇用を切られたり、アパートにもいづらくなってきたり、この先の不安はますばかり。いっそ、人に迷惑がかからない犯罪を犯して刑務所に入って、世話してもらおうかしら…と考えてしまう。
『一橋桐子の相談日記』を先に読んでしまったので遡っての読書だったけれど、全然問題ない。あ〜、雪菜ちゃんとはこうやって知り合うんだ、とか、大家さんはこんなに前からのお -
Posted by ブクログ
たぶんばななさんの本経由(もしかしたら別の作家さんの書評かも?松田青子さんとか?)で『隆明だもの』に行って、そのなかで担当ライター&編集さんがよき雰囲気で描写されていた流れから手にとれた1冊。
ばななさん宵子さんの影響をおおいに受けつつ、隆明さんがますます素敵なお父さん像に。それだけの人ではないとはもちろん承知しているが。「子ども扱いせずに、ちゃんと長尺で真摯に正直に話してくれる」というのは、子から見て、親の素敵像になるらしい。たしかにそうかも。私が両親をいまいち尊敬できないのは、ちゃんと話していないからだ。知のレベルでは隆明さんなんて遠く及ばないけれど、それでも私の知の範囲内にはなる
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