小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
本当に……とんでもない傑作だ。
舞台は15世紀のスウェーデン。
ただでさえ、この時代、この土地を描いた物語はそう多くない。
けれど本書には、もう冒頭から読者を引きずり込んでしまう吸引力がある。
『運命と希望』ニクラス・ナット・オ・ダーグ
荒廃し、死に絶えた土地。
靴や背嚢に重たい砂利を入れて歩く一人の青年。
彼はなぜ、このような苦行を自らに課しているのか。
またある場面では、
若き反乱指導者と、彼に心酔する美しい青年が
静かに心を通わせている。
その傍らには、憎しみに燃えた目がある。
日本の小説ではなかなか味わえない、
壮大な歴史のうねりのようなものがどろりと押し寄せてくる。
『 -
Posted by ブクログ
数年前にTBSラジオで紹介されていて、気になっていた一冊。
ラジオで絶賛されていたとおり、私の好みにぴったりでした。
訳がとても滑らかなこともあり、あっという間に読み終えてしまいました。
台湾グルメと女の友情。
何から何まで好奇心をくすぐるテーマが盛りだくさんです。
この小説は、千鶴子の視点で描かれています。
語り口にはユーモアが散りばめられていて、それが彼女の強烈な個性をやわらげる役割も担っています。
昭和13年の女性にしては、千鶴子はかなり珍しい考えの持ち主です。
結婚もせず独身で、小説家として筆一本で生計を立て、台湾へ一人旅をする。
旅先で面倒を見てくれる方はいるものの、当時として -
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最後の3ページを読むために、もう一度最初から読み返したくなる一冊だった!!
物語は短編集の形式で進む。登場人物たちは同じ世界の中でつながっていて、舞台は銀座。ある日、街頭インタビューで「僕の人魚がいなくなってしまって」と語る王子様の存在をきっかけに、「銀座に人魚が逃げたらしい」という噂が街中に広がっていく。
それぞれの短編では、王子本人や王子と関わった人々との出会いを通して、主人公たちが少しずつ前を向き、自分の人生を歩み始める話が描かれてる。
誰にでも自分だけの物語があり、その現実こそがどんな小説やおとぎ話よりも愛おしく、かけがえのないものだと感じさせられて、青山美智子さんの作品は、いつ -
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ネタバレ2026年本屋大賞受賞作。
ファンダム経済や推し活にて3人の主人公の目線からなされている。
タイトルに「チャーチ=教会」が含まれており、どういう意味?となったが、教会→宗教→推し活の流れが合点がいった。
近年だと宇佐美りんさんの「推し、燃ゆ」を皮切りに推しという概念が一般的になんだと感じた。
物語としては最後お父さんが配信で見たチャミスルちゃんを自分の娘と気付かないでよかった。。。
あのシーンは久しぶりにぞっとしました。
特に刺さったのが「視野」に関する話である。
マクロな視野を持つことで客観的になり、自分のすべきことの本質がわかり大事だけど、壮大すぎて具体的に何をしたらいいの?と混乱する -
- カート
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試し読み
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悪趣味サブカル全盛期の群像劇として非常に面白く、一気に読んでしまった。人物評伝として読むとちょっと物足りないが、当時のコアマガジン周辺の個性的な人たちの行状が生き生きと描かれており、ひとつのムーブメントの記録としてとても面白く読めたし、記録としても貴重なものである。クセの強い面々をうまく使った経営者のしたたかさと懐の深さは、コンプライアンスばかり気にしている今どきの企業経営者には到底まねのできないものだ。著者は「あの頃はよかった」にならないよう気を付けたというが、事実として歴然とあの頃は良かったのだ。巻末には弁護士のコメントも寄せられているが、こういう本を出すのにいちいち弁護士に事前相談しなけ
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備忘録
・自分が1番大事だって感じることをちゃんと大事にできたんだから、それでいいんだよ。思ったようにしていい。これからもずっと。(光都の言葉)
・スマホは最初から最後まで未完成。どんどん変化していく環境に適応していくために、マイナーチェンジする必要がある。
アップデートしたことで不具合が生じたりもするけど、そういう失敗を重ねて少しずつスマホの存在自体が改良される。本体を替えなくても、そのままの姿で新しいことにトライしたり、できることが広がったりしていくことって素敵
・あたしは先のことに興味はないし、今のままこのま、与えられた体ひとつがすべてだもの。聞こえづらい片耳も、額の傷も、悲しかった経験 -
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本屋さんをテーマにしたアンソロジーで、好きな作家さんが何人か参加していたことから手に取った一冊。
一穂ミチさんの作品を読むのは今回が初めてだったが、とても心に残った。普段は恋愛小説を積極的に読むことは少ないものの、この作品は自然と物語に引き込まれ、最後まで夢中になって読むことができた。
特に印象的だったのは、「当たり前に続くと思っていた毎日」が、実はとても幸運で貴重なものだと気づかされる点である。文化や価値観の違いだけではなく、その国の歴史や社会情勢によって、人と人との関係が大きく左右されることに切なさを感じた。
また、物語の中で登場した小説や作家についても知りたくなり、読書の世界がさらに広 -
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ネタバレ普段感じていたことが、恐ろしい程に言語化されていた。推しという存在がいたことがなく、むしろ推しがいる人に憧れていた。全力で推し活してて、たくさんの知り合いがいて、自分を消費するまで行動できる人。その人に憧れがあったのは、コミュニティに参加したいと思ってたんだと感じた。
久保田の誰かに必要とされていたいって思いはとても共感できる。私は久保田タイプだと思う。誰かに必要とされていたいあまり、他人の物語に踏み込んで、踏み荒らして後悔するような、、まだ、したことはないけど。国見タイプでもあると思う。そとから客観的にみて、羨ましいというかこの世界は〜と語っているようなひと。あくまで、他人としてしか認識でき -
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ネタバレ仕事って何だろう。人間性とは?
全知全能とも思えるAIが仕事を全て担い、ほぼ全ての人間が仕事をする必要のなくなった世界。趣味で心理学を学んでいた主人公に生まれて初めての仕事の依頼が来る。仕事という言葉が理解できない主人公。その仕事とはAI「タイタン」の鬱病とも思える原因を探ること。一見すると、AIが鬱病なんて…と思うけれど、人間の脳の仕組みが解明されておらず、人間のように作っているがために発生しているという理由付けも納得できた。そして、AIにほぼ全ての判断と仕事を代理してきてもらった人間より、どこかAIの方が人間らしく感じる話が出てきて、とても面白く、そして未来のことのようで怖かった。鬱病の