小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレシリーズが進むにつれて土門誠の人物像が少しずつ深掘りされていきますね。
今回はベージュのセットアップに関する逸話と学生時代の意外な出来事について。
学生時代をともに過ごした仲間たちとの繋がりを紐解きながら、現在の事件の謎も明らかにしていく展開に引き込まれました。
土門さん、学生時代も去ることながら、今も側には高倉さんという心強い存在がいるあたり、不器用ながらも身近な人には恵まれているようにも思います。
なんだろう。実力や技術を認めた上で、不器用でカタブツなところすらもユニークと受け止めてくれる人々。
複雑な家庭背景だったり、それゆえの学生時代の苦しみだったり、社会人になってからは自分 -
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今年読んだ本の中で一番泣いた本かも。
悲しい涙でも嬉しい涙でもないのだけれども、命に向き合うひたむきさ、真面目さに感動しました。
5年前に大水害で町が流されて、多くの人がまだ悲しみを乗り越えきれていない街で、1番の消防士だと言われている達朗。
彼はあの日以来、水が怖く、それをまわりに隠しながら現場の仕事を続けていたが、通報を受け付ける司令室に異動になる。司令室の新しい仲間、街の人、そして家族。龍郎自身も、そしてそれぞれの人たちも、一歩ずつ前に進もうとしている。
あの日の正解を探しているのか。それと向き合うと自分が壊れてしまうかもしれない。でも少なくともやれることはやったと、胸は張れなくても言え -
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ネタバレ島津輝さんは『襷掛けの二人』についで2度目の作者さん。
この作品も直木賞候補に上がっていましたが、今回は見事に受賞なさいました。おめでとうございます。
時代も、女性の生き方というテーマも、襷掛けの〜とほぼ同じで、別の場所で生きる女性たちの物語になる。
小説としては本編の方がすっきりとまとまっていて、わかりやすいと思う。
というわけで、今回の小説。
初期のカフェの女給は、華やかで憧れの職業でもあったようだ。時代が進むにつれて、いかがわしい所と見られるようになり、規制が厳しくなった。「西行」は店主のおおらかで優しい人柄と、真面目な性格からそういう店にはならず、戦後まで、コーヒーを出し続ける店だっ -
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竜崎さん、今度は政治家絡み…
ほんまかは、知らんけど、鎌倉の由緒正しい政治家の家系のとこには、警察も気を使わなあかんのか…
まぁ、コソッと京都同じみたいに描かれてたけど。
まぁ、警察庁長官とかなら、政治家になんか言われたりするんかな。政治的なもんを現場に持ち込むのは…ちょっと…
鎌倉署で、2世議員みたいな若いのが、女優さんとスキャンダル!
それに絡んでか、火事に、殺人にと。
その家に絡むだけで、鎌倉署の幹部連中は、腫れ物に触るような感じ。
そんな中で、竜崎さんは、予想通り別格で、更に2世議員のお父ちゃんの与党の重鎮に気に入られる。気さくなおじいちゃんって感じやけど、出るとこ出たら怖いんやろ -
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長編だったが、抜群の読みやすさとテンポ感。
ロッキーとグレースのバディが非常に良い。最後まで良いバディ。タウメーバは燃料を全滅させうる危うさを持ちながらも、地球とエリドを救うためには欠かすことのできない諸刃の剣。実際、ヘイル・メアリーの燃料はヘドロになってしまったし。お互い両方の星を救うために、タウメーバの窒素耐性の形質獲得に向けて継代飼育を続けていくところは面白かった。成功したと思ったら、2人は離れた後で重大な欠陥を見つけてしまう。ロッキーを見捨てない決断をしたグレースは最後まで素晴らしい人。科学的な説明も難しくもなく、それはないだろうといったところもなく丁度良かった。
最後の結末も非常に良 -
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ネタバレ父の死後に時々不安など負の感情に駆られるようになって、それを断ち切るために夜な夜な町を歩いている主人公。歩いている時に偶然出会った会社の同僚とその知り合い、元カノとその知り合い。それぞれに悩みを抱えた人たちが「夜の散歩」に加わっていく。
知り合い以上友だち未満、みたいな、お互いに深いところには触れないけど、それでいてお互いを思い合っている(だんだんそうなっていく)関係が素敵だと思いました。私も夜にウォーキングをするので、そういう仲間がいればいいなと思いました。
個人的には主人公たちの恋愛観に印象を受けました。主人公は「いつもそばにいて同じものを眺めて笑い合えるような恋愛関係」を望んでいる。
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