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Posted by ブクログ
佐方貞人シリーズ第4作目。検事時代の3作目。
相変わらず面白い。大好きなシリーズの一つだ。
本作は正に佐方の「信義」が強烈に表現されている。ベテラン検事の「検事の責務は罪を犯した者を糾弾することだ」という発言に対して、佐方は「そうは思わない。なぜ事件が起きたのかを突き止め、罪をまっとうに裁かせる。それが私の信義だ」と言い切っている。この言葉こそがシリーズ全体で一貫している佐方の信念であり信義だ。その信義を貫いたために検事を辞めることになったのだろうが、そこがまた佐方らしい。
もうこれでシリーズも終わりかと非常に残念に思っていたが、今度は弁護士編の新作「誓いの証言」を連載中だという嬉しい情報があり、今から新作を心待ちにしている。
Posted by ブクログ
『佐方貞人』シリーズ4作目。4編からなる連作短編集。米崎地検検事時代の佐方を描く。
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前半の2話で描かれるのは、「『起訴』と『真実の解明』が一筋縄ではいかない」という現実を、佐方が身を以て知ることになるお話でした。
人間は神ではなく、善良な市民のための落としどころを見いださなければならないときもあるのでしょう。そこは理解できます。
後半の2話で描かれるのは「検察内部のメンツ」が絡む話でした。
真実を解明し、事実に照らして起訴・求刑をすることが検察の務めのはずです。佐方はその信念のもと真っ当な裁きを貫きますが、先輩検事は佐方を非難します。
まったくくだらない。
組織のメンツを守ることを第一義とするような公的機関は不要だし、ましてや上昇志向を満足させることのみに血道を上げるクズ官僚は害悪でしかないと思いました。
本作に収められた話には胸のすくようなものはなく、心に一点の曇りを残しましたが、却ってそこに作者の拘りが感じられて、印象深い作品になりました。
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