【感想・ネタバレ】検事の信義のレビュー

あらすじ

検事・佐方貞人は、介護していた母親を殺害した罪で逮捕された息子の裁判を担当することになった。事件発生から逮捕まで「空白の2時間」があることに不審を抱いた佐方は、独自に動きはじめるが……。

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検事 佐方貞人シリーズ 連作短編集。
最後の話(信義を守る)は親の介護のお話
佐方検事はここでも真実を突き止めまっとうに
裁こうとする。親の介護は本当に難しい…
優しすぎると共倒れになりかねない。泣いた…

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2025年09月22日

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真っ直ぐな正義を見せてくれる佐方。こんなふうに仕事ができたら理想だな、と考える時点で世の中が捻れてることに気付かされる。
ただ、佐方の周りには理解者がいることによって現実にはなかなか味わえない爽快感のある結末を多く見せてくれていたがやっぱりそれだけじゃ済まないことも出てくるのが世の中。

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2025年09月20日

QM

購入済み

相変わらず自分の信念を貫く生き方に感服。
このシリーズは読んでて楽しくいつも一気読みしてしまう。
「罪をまっとうに裁かせることだ」心に響いた言葉だ。

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2025年05月09日

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佐方貞人シリーズ第4作目。検事時代の3作目。
相変わらず面白い。大好きなシリーズの一つだ。
本作は正に佐方の「信義」が強烈に表現されている。ベテラン検事の「検事の責務は罪を犯した者を糾弾することだ」という発言に対して、佐方は「そうは思わない。なぜ事件が起きたのかを突き止め、罪をまっとうに裁かせる。それが私の信義だ」と言い切っている。この言葉こそがシリーズ全体で一貫している佐方の信念であり信義だ。その信義を貫いたために検事を辞めることになったのだろうが、そこがまた佐方らしい。
もうこれでシリーズも終わりかと非常に残念に思っていたが、今度は弁護士編の新作「誓いの証言」を連載中だという嬉しい情報があり、今から新作を心待ちにしている。

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2025年03月12日

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面白い。
罪はまっとうに裁かれなくてはならない。
この信念の元に、何にも屈することはない佐方貞人。
カッコ良すぎる。

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2024年11月21日

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佐方貞人シリーズ第4弾

今回も検事時代の話で短編集。

相変わらず、あっという間に物語に引き込まれ、とても面白かった!

特に「事実は真実ではありません」という佐方さんのセリフが大好きです。
まだまだ佐方貞人シリーズ読みたいです。

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2024年11月08日

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佐方貞人シリーズ第4弾。
「狐狼の血」の登場人物が出てきてびっくり。
一癖も二癖もある事件に佐方が公判部の検事として挑む。罪をまっとうに裁かせる、これが如何に難しいか。困難に立ち向かいながら進んでいく佐方に今回も心に響く。

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2024年08月02日

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佐方の信念を曲げない生き方が好きで、4冊目のシリーズを読破しました。
今は柚月さんの本にはまってます。

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2024年02月06日

ネタバレ 購入済み

面白い

とにかくいろんな人に読んでもらいたい。面白いだけでなく希望がもてる作品。このシリーズは大好きなのでまだまだ続きが読みたくなる。これで終わりかと思うとかなり切なくなる。次もあると期待してしまう。本当にシンプルに面白すぎた。

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2022年04月29日

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 『佐方貞人』シリーズ4作目。4編からなる連作短編集。米崎地検検事時代の佐方を描く。

      * * * * *

 前半の2話で描かれるのは、「『起訴』と『真実の解明』が一筋縄ではいかない」という現実を、佐方が身を以て知ることになる話でした。
 人間は神ではなく、善良な市民のための落としどころを見いださなければならないときもあるのでしょう。そこは理解できます。

 後半の2話で描かれるのは「検察内部のメンツ」が絡む話でした。
 真実を解明し、事実に照らして起訴・求刑をすることが検察の務めのはずです。佐方はその信念のもと真っ当な裁きを貫きますが、先輩検事は佐方を非難します。
 まったくくだらない。
 組織のメンツを守ることを第一義とするような公的機関は不要だし、ましてや上昇志向を満足させることのみに血道を上げるクズ官僚は害悪でしかないと思いました。

 本作に収められた話には胸のすくようなものはなく、心に一点の曇りを残しましたが、却ってそこに作者の拘りが感じられて、印象深い作品になりました。

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2021年12月21日

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検事の佐方貞人を巡る四話
正義感が強く検事としても疑問を持った事件には徹底して真相を究明する
たとえ上司の逆鱗に触れても

それが第四話によく現れている
介護と認知症の問題は
今の日本では殺人事件まで起こるくらい社会的な課題でもある
検事の目を通して社会の事も考えさせられる
けっこう深いストーリー

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2025年11月17日

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現実にはあり得ないかもしれないけど、佐方検事の愚直なまでの正義感、信念を貫き通す有様が凄い。
「第4話 信義を守る」が一番良かった。被告人の心情を思うとやるせない。それらまで汲み取って被告人に寄り添える佐方検事が好きだ。

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2025年08月28日

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佐方シリーズ4作目。
佐方検事の短編集。

佐方は信念がブレなくてかっこいい。
立場や圧力に屈することなく己の信義を貫くって、大人になればなるほど難しい。
だからこそ正義を貫く佐方に惹かれてしまう。

真実は事実ではない、という言葉が好き。

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2025年07月11日

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ネタバレ

佐方貞人シリーズ4作目。
え、まだ任官5年目だけど、このあともう、検事を辞めてしまうのか。
このあと、『最後の証人』の話があって、その後は今連載中のやつに続くらしい。

「裁きを望む」
資産家が亡くなったあと、被相続人の非嫡出子である息子が空き巣に入った、という事件。
一事不再理!!
前の巻で出てきた井原弁護士登場。
あの話を読んだあとで読むと、イメージ変わるな。

「恨みを刻む」
覚醒剤所持・使用で捕まった男の裏に、警察内部の派閥争いが隠れている……という話。
どこの世界も、派閥だな。

「正義を質す」
正月に地元に帰ったついでに、同期に誘われて宮島の温泉旅館に来た佐方。
同期は、婚約破棄になって宿の予約が無駄になった……ということだったが、実は佐方に内々に含めたいことがあった、という話。
う~む。

「信義を守る」
母親を殺した息子の介護殺人事件。
これは、いくら認知症を患っているとはいえ、親が毒親……?
8050問題、という言葉を思い出す。
平成十二年の事件、という設定だけど、今も介護問題の状況はそんなに変わってないな。

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2025年06月21日

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シリーズ4作目。第一話「裁きを望む」では沈黙する被告の真意に迫り、第二話「恨みを刻む」では恨みの奥に潜む人間の業を描く。第三話「正義を質す」は法の正義と人の正義のズレを問い、第四話「信義を守る」では家族の悲劇の裏に隠れた信念に向き合う。派手さはないが、心をえぐるような深い問いと、佐方貞人の揺るがぬ信念が全編を貫く。人を裁くとは何か、正義とは何か、静かながら圧倒的な人間ドラマが胸に残る短編集だった。

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2025年05月31日

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最後の証人から読みはじめて、検事時代の佐方貞人シリーズ3作を読み進め、これで今のところ全部ですかね。とにかく面白いです。
今回は、日岡が出てきたのが胸熱でした。
そして、また検事を辞めた佐方貞人が読みたくなり、最後の証人に戻る、と。
無限ループになりそう…

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2025年03月24日

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ネタバレ

面白かったです!

特に裁きを望むが好きです。
序盤から芳賀の理由はなんとなく想像できていて、
気持ちを想像するととても涙がでました。

今回は検事の使命などの前作とは、
まっとうに裁くの感じが少し異なりはしたけれど、
このまま最後の証人につながる佐方を描いたのかな。
ということで、それはそれでありでした。

日岡と絡む佐方や、まだまだ続編をかいてくれるのかな。と今後もワクワクしてます。期待してます!

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2025年01月05日

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古本で買ったせいかタイトルに4が付いていなかったのに、登録の時にシリーズ4と気付く。主人公の佐方検事に記憶があり、どれかを読んだはずなのに思い出せない。
短編集だが、どれも問題無いとされた事件を佐方検事の独自の嗅覚で調べ直ししたもの。そのため、同僚、先輩、上司に恨まれている。直属上司が理解があり、何とか首が繋がっている。疑問を持つと突き進む。最後は真実を掴み取る。
最後の第四話が圧巻だった。誰も問題視しなかった逃走時間から被告への違和感を感じ、調べ直す。こういう検事が居たなら、袴田事件のような冤罪も無くなるだろうなと思う。

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2024年12月29日

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【佐方貞人シリーズ4】
「罪をまっとうに裁かせること」ぶれない信念の持ち主。それが検事の立場として不利になろうとも。
外野からの重圧や脅しにも、自分の信義を貫く。
かっこいい! 

出生認知を巡る事件・覚醒剤の再犯ネタ元・同期からの高級温泉宿の誘いに潜んだ事情・認知症の母に手をかけた息子の事件、の4章。

だんだん検察に居づらくなってきている空気感…筒井副部長との関係はまだ崩れていない。シリーズは続くと期待している。

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2024年12月25日

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佐方検事の短編集だった。いつも事務官の増田さんの視点で書かれている。罪はまっとうにに裁かれるべきです、と名ぜりふがある。
水戸黄門のこのもんどろが目に入らぬか!みたいな感じで、このシリーズはとても好き。

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2024年12月11日

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佐方貞人シリーズ
検事の佐方さんの短編集。
米崎検察で刑事担当から判事に。
事務官の増田さんの視点だった。
「まっとうに罪は裁かれるべき」
裁判にあたり、内部や周囲の軋轢も辞さずに事件を捜査する。事実と真実は別、という。
そこで判明する繊細な事実の数々。それにより判決も変わる。ただ罪をまっとうに裁くために佐方さんは足を運び人と会い、話を聞く。
佐方さんの誠実な仕事ぶりに思わず姿勢が良くなる気持ち。事件に隠れた人の汚さや苦しみ、悲哀、それから優しい心情。
本当にこういう検察官ばかりなら、世の中はきれいになるかもしれない。
これと言って激しいアクションもホラーもないが、とても読み応えがある。嬉しい1冊。

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2024年08月21日

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柚月裕子の佐方貞人検事シリーズ、面白すぎてハマってしまった。でも、こういう行き方が出来る人はマレだと思う。けど、憧れる。

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2024年07月08日

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 佐方シリーズの4冊目(今のところ最後)。連作短編(4話)のどれも期待を裏切らない出来だ。
 次回作の予定は無いのかな?

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2024年05月22日

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短編では勿体無いくらい、もっと欲しくなる内容。信念を貫くカッコ良さとニコチン切れのシーンのお茶目さ。

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2024年05月18日

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検事。
そんなに興味を持てるイメージがなかったり、堅苦しいイメージだったりして、最初のうちは読みづらかったのですが、どんどん引き込まれて‥

「事実は真実ではありません。」

「人には感情があります。怒り、悲しみ、恨み、慈しみ。それらが、事件を引き起こす。事件を起こした人間の根底にあるものがわからなければ、真の意味で事件を裁いたことにはならない。」

犯罪は許されることはないけれど、そこに至るまでの心に寄り添ってもらえたら。
そして、人が人を正しく裁くことは難しい。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

佐方貞人シリーズ4作目、この後の話を早く読みたい。
最後、介護殺人の話は自分の親が認知症になったら…などと考えながら読んでました。

「事実は真実とは違う」
佐方の信義がにじみ出る本作、必読です。

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2024年02月27日

Posted by ブクログ

本物の検事はここまで事件を調べることはないだろうと思いながら、真実を知ろうとする佐方検事の姿に尊敬の念を抱きながら読んだ。でも、そこには理解ある上司がいるから。上司が替わったら大変だろうな。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

シリーズ4作目だということも知らずに1番先に読んでしまった。自分の理解力では事件の成り立ちと成り行き、人間の相互関係や駆け引きが噛み砕けずに中盤まで何故かサクサク読めなかったが、後半はサクサクと読むことができた。シリーズ全て読もうと思う。ガミさんの弟子まで登場していて、次回作ではもっと絡んで欲しい。

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2024年01月22日

購入済み

ストイックですね

佐方さんが、淡々と、ストイックに仕事に取り組む姿勢が尊敬します。だからと言って冷たいわけではなく、情に熱いところもあり、見習いたいです。

#カッコいい

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2021年12月11日

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米崎地検の若手検事である佐方の短編集。

世の中正義だけではなく、臭いモノには蓋をする。

その中でも自分の正義を貫く佐方の物語。

呉原の日岡も出てくる。最後は検察側からの異例の減刑の求刑だった。そんなこと有り得るの!?

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2024年08月09日

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佐方貞人シリーズ四作目

今までのシリーズと比べれば佐方が一杯食わされた形の印象
また最後の事件は実際の事件であった"もうあかんか"を思い出してしまった
事実現代社会における一つの問題でもあるんだよね
我ながら他人事ではない気がしている

そして同作者の例の作品もここに登場
読んでいれば面白みも倍増間違いなし

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2024年02月09日

Posted by ブクログ

佐方貞人シリーズの4作目。現時点での最新作です。本作も前作に引き続き、検事時代の話となります。

主人公である佐方貞人は、罪を全うに裁かせるという信念を持っていますが、今作はそれが特に全面に出ていたように感じます。一方で検察という組織の中でも我が道を進む姿勢も強くなっていて、今後何らかの軋轢が生まれるのではないかと思わせるような様子も描かれています。

内容自体は明瞭で読みやすく、読み応えがないという訳でもないのですが、検事時代の作品が続いていて、それが個人的には中だるみを感じます。次作も恐らく検事時代の話になりますが、何か大きな転換点が書かれると新鮮味が増して良いのかなと思います。

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2024年01月04日

Posted by ブクログ

検事、佐方貞人が手がける四つの事件の短編。
最後の「信義を守る」だけは星4.5でした。
自分の信義を守るために、上に逆らっても正義の為に進む佐方検事。
自分の利益の為に真実を曲げようとする人間達にとって目障りな存在である佐方検事を巡る物語は、現代の世の中にはありふれているのでしょうか⁇

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2023年12月19日

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