感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年04月08日
柚月裕子は、読めば読む程さらに読みたくなる作家さんだと思う。
「人間関係で一番強いものは、恋愛や友情ではない。同じ目的をもつ同志の絆だと思う」このフレーズで胸が熱くなった。
ラストは号泣した。大切な人への想いの深さが身に沁みた。
Posted by ブクログ 2024年03月12日
裁判の様子と犯罪の様子が同時に描かれていて、途中まで被害者と犯人のミスリードされていた。真の計画をどのように裁判で明らかにして行くのか引き込まれて一気に読んだ。このシリーズ制覇したい!
Posted by ブクログ 2023年12月13日
とても面白かった。
文章の書き方も話の内容も好みで、すぐに読んでしまった。
やはり事件のトリックなどよりも犯人や被害者の心理描写がよく書かれている作品が好きなのだと再認識した。
Posted by ブクログ 2023年11月09日
上川さん主演でドラマ化されている左方貞人シリーズ1作目。
非常に重厚なミステリーだが読みやすく、ほぼ1日で一気に読んでしまった。
ヤメ検の弁護士が、物的証拠では真っ黒の殺人犯の弁護をする。
犯人は殺害を完全否認。
弁護士は、無罪判決を勝ち取るが、それはまた犯人の別の罪を暴くことになる。
主人公の...続きを読む主張する「罪は真っ当に裁かれなければならない」を体現する結果に。
しかしこの犯人、殺人の罪を着せられるより、7年前の交通事故の飲酒運転を暴かれる方が嫌なのだろうか?というところがよくわからない。
また、冒頭に殺害シーンがあるものの、中盤過ぎまで男と女のどちらが犯人で、どちらが被害者か、判然としない、という構成も見事。
一方で犯人側と思われる視点でも物語は進行する面白い構成。
趣向を凝らした作品だった。
2作目以降は、主人公の検事時代の話のようで、そちらも読みたい。
Posted by ブクログ 2023年10月22日
読みやすくて、面白かった。
どんでん返しというフレーズに惹かれて読み始めたけど、ストーリー自体が面白く一気読み。
光治がまっとうに救われるといいな。
Posted by ブクログ 2023年09月12日
佐方シリーズ。
検事の方を一冊読み、これはやはり順番に読むべき!と1作目に戻り手にとった。
私にとっては久々の長編ではあったが、先が気になりページをめくる手が止まらなかった。
佐方の高潔な人柄、研ぎ澄まされた頭脳明石さ。
かっこよすぎます!
息子を失った二人、
最後は妻も失い……
涙が流れまし...続きを読むた。
Posted by ブクログ 2023年08月09日
検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにもかかわらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事...続きを読む件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……。
裁判の証言により物語が進みつつ、合間合間で過去の事件や今回の事件が振り返られる構成が面白かった。途中まで犯人や被害者が誰かをわからなくさせる展開も良かった。また、交通事故の事件だけでなく佐方が検察を辞めるきっかけとなった事件についても語られており、警察と検察の身内に甘い組織という共通点もある事件であるのも興味深い描き方だと思った。
Posted by ブクログ 2023年07月06日
読みやすかったしここ最近読んだリーガルサスペンスで1番良かった。
犯人の動機や心情を重視していたし最後のどんでん返しも気持ちよかった。
派手などんでん返しを意識しすぎて展開が雑だと感じる小説も世の中には多いけど、この小説は最後まで読者を飽きさせない展開で良かったと思います。
先生の作品は本当にいつも涙してしまう。でも切ないながらに力強いなにかがいつもあるので少し救われた気持ちになる。これから続きも読むがとても楽しみだ。一気に読めるし満足感がすごい。本当に面白い作品だった。もう一度最初からよみたい
Posted by ブクログ 2024年04月13日
いやー泣いた。悲しい事件…
まあまあ法廷ミステリーは読んできたつもりだけど、この収まり方は新鮮だった。
完全に騙されたし。やられたー
最後の証人とは?
あの人ならちょっと予想はしてたけど、
もしそうじゃなくて別のあの人のことを意味しているなら、タイトルのセンスに脱帽。
ただ、司法解剖したんだよね...続きを読む?それならあの事実にも気づくのでは?という疑問は残ってしまった。重要ではないとして取り上げられなかっただけなのかな。
Posted by ブクログ 2024年02月13日
再読です。初めて読んだのは9年前。
その時の感想では巧みなミスリードを褒めちぎってました。
今回は高瀬美津子の思いと覚悟、高瀬光治の同志でいようとする強い意志と愛情に心が打たれました。
佐方シリーズで一番好きかも。
Posted by ブクログ 2024年02月12日
よくできた犯行のトリック、そしてタイトル回収もお見事
大変読みやすく、そして楽しめました。
最近は激重テーマ作品か、どんでん返しばかり読んでいたので、
オチに対する感覚が狂ってしまい、そのまま終わりか…なんて一瞬思ったりしましたが、私の感覚が狂っているだけでございます。
どうぞ実際に読んで楽しんで...続きを読むくださいませ( ^ω^ )
Posted by ブクログ 2024年01月26日
人として等しく持つべき権利によって、たびたび加害者の権利がまるで被害者のそれより大きく見えてしまう事があります。例えば殺人を犯した犯人が当時精神を患っていたことが原因で無罪となったり、少年法に守られ数年後には社会復帰し、むしろ保護される。
日頃このような不条理に疑問や憤りを感じている人には是非お勧...続きを読むめしたい作品。
トリックがとりわけ難しいわけでもなく、とにかく人の感情や思いに比重を置かれ、強く共感を覚えた。
Posted by ブクログ 2024年01月26日
かけがえのない人を失った家族の悲しみと怒り、味方がいないことへの絶望感、やるせなさ。
被害者と被告人、そして最後の証人という物語の核の部分が伏せられたまま展開していく構成が素晴らしく、一気読み必至。
最後の日、妻を送り出す夫の胸中を思うと切ない。
正義とは何か、真の裁きとは何かを考えさせられる息の詰...続きを読むまる法廷ミステリ。
この作品に限らず話に引き込まれる作品は、途中でプロローグを思い出すことがある。そういう時、歯痒さはありながらも最後までプロローグを見返さないようにしている。
Posted by ブクログ 2023年12月14日
法廷もの
元検事の弁護士、佐方
息子を交通事故で亡くした夫婦
地元の建設業社長
交通事故という事件を発端に食い違う証言にもやもやした気持ちだったけど「あ、そういうことか」と何度も驚かされるストーリー
法律は弱者を守るものじゃなくて、強いものを救うものなのかと、、
強いものに巻かれず正義を貫ける...続きを読む人はかっこいい!
Posted by ブクログ 2023年12月10日
飲酒運転による交通事故で子供を亡くした夫婦が、権力者ゆえに真っ当に裁かれなかった犯人に復讐する話。
はじめのプロローグゆえにミスリードさせる手法で、途中で展開の曖昧さゆえにどんでん返しに気づいたが、気づかなければ、きづかなかったで、あっと言う手法。
回想と裁判場面を行ったり来たりする描き方で、登場人...続きを読む物の心理描写を綺麗に描きだしてたように思う。
Posted by ブクログ 2023年12月10日
同郷の方で長らく気になってはいたのですがなかなか読めずじまい。最近法廷モノの作品を読んだこともあり、裁判つながりでこの作品から読み始めてみました。
佐方貞人シリーズと呼ばれる作品の第一話目です。主人公は、弁護士という格式高い職業とは対照的に、見た目はズボらでやる気も無さそうに見えるタイプです。しか...続きを読むし、話が進むにつれて弁護士としての熱意や自分の正義を追い求める姿が見えてくるところが、ギャップがあってとても良いです。
文章全体としては、明確でわかりやすいという印象を受けました。回想シーン→裁判のシーンと時間軸がいったりきたりする点はありますが、内容自体はとても分かりやすくスッと入ってくると思います。後半のほうにはアッとなるような展開もあり、読んでいてとても面白かったです。
全話まとめ買いしたのでボチボチと読んでいきます。
Posted by ブクログ 2023年11月30日
一気に読めた。子供を急に亡くした両親の心情を思うと言葉に表せないほど辛い。どうにも覆せない状況の中で同志となった2人の決断した思いに感度する。シリーズ物ということなので他のも読んでみたい。
Posted by ブクログ 2023年11月05日
普通のリーガルミステリーものだと思って読むとやられます。もちろんミステリーとしてもあっと思わせる展開があって面白いのですが、物語の主軸はそこではないように思いました。
交通事故で一人息子を亡くし、その加害者が不当な理由で不起訴となり正当な罰を受けることがなかったという夫婦。病に倒れ自分の命があとわ...続きを読むずかだと知った時、母親は自らの命を懸けて加害者に罰を受けさせようとする...
やっぱり柚月さんの作品はただの推理ものにはならないんですね。すごく考えさせられる物語になっていました。
犯罪だとわかっていても母親の計画を成功させてあげたくなりました。でも最終的には社会的な制裁を受けることになったのだから、計画は成功と言っていいのかな。そう思いたいな、と深く思いました。
Posted by ブクログ 2023年11月05日
ミスリードのやられましたわ
あえて最後の方まで被告人を明かさないことによって物語をひっくり返す手法
物語的にはドラマを見ているような感覚
とにかく過去編が切ない
復讐は何も生まないというのはわかるけど、結局それは無関係の第三者が思うのであって事件の当事者からすると想像を絶するような苦悩や悲しみが...続きを読むあると考えるとなんともやりきれないね
Posted by ブクログ 2023年10月31日
途中からどんな展開になるかは予想が着いて別にどんでん返しはなかったけど、無駄がなくてスイスイ読めた!
佐方貞人シリーズ、ずっと読みたいと思ってて読んでなくて、やっと読めた1作目。2作目からは頭の切れる佐方の検察官時代の話、あんまり好きじゃない短編だけど、楽しみ〜
「怒りは口にするな、口にした瞬間、...続きを読む怒りは2倍にも3倍にも増長し、口にした人間を苦しめる。言葉に出さず、心の中で冷静に対応すべきだ」
「どう死ぬかということが、美津子にとっては生きるということだった」
Posted by ブクログ 2023年08月05日
今の時代、証人をいきなり召喚したり判決が180度覆ったりするようなどんでん返しは少ないので、久しぶりに夢中になって読みました。
時間の流れ的にたった3日間の出来事でちょっと話の出来過ぎ感は否めませんでしたが、エピローグでの小坂千尋の高瀬光治への言葉はとても良かったと思いました。高瀬が心を唯一動かさ...続きを読むれた瞬間を見ることができました。
”先生は、罪はまっとうに裁かれるべきだ、と言っています。光治さんも美津子さんも卓君も、まっとうに救われるべきです。”
”高瀬さんを本当に弁護出来るのは、全てを知っているうちの先生しかいません。”
Posted by ブクログ 2023年07月31日
作者の意図通りに読まされたなー、というのが最初の感想。
そのあとに、あまりに見事に作者の意図にはまったので面白くて笑ってしまいました。
お見事でした。
Posted by ブクログ 2023年06月24日
本当に裁かれるべき人間は誰なのか 権力や司法のあり方も興味深く読めました。エピローグには少し涙。一度目は過ちでも二度行えば生き方だのことばの重みがあると思った。
Posted by ブクログ 2024年03月20日
最後までどうなるかが見えないまま読み進めた。途中の子どもを失う夫婦の所は悲しくて読めなかった。そして、その事故が7年後につながっていく。
佐方禎人はこの事件をどう裁くのか。弁護士として、検事と対局をなす立場になった彼はやはり最後まで自分の立ち位置を変えなかった。
Posted by ブクログ 2024年03月09日
途中から結末は予想ついたけど、最後まで楽しめた。きれいな話ばかりじゃない世界で、どうしようもない、やるせないモヤモヤを抱えることのない人生を送りたい。
Posted by ブクログ 2024年01月27日
途中までこんな簡単なストーリーじゃないだろ、って思いながら読んでいたので想定内の結末だけど、それなりに面白かった。
判決結果は複雑だけど、こんな弁護士ばかりだと良いね
悲しいお話でした。
ただ、裁判で被告人、被害者の名前を一向に出さないことでミスリード誘ってるのがバレバレなのは惜しいし、偶然入ったバーで犯人の半ば自白を耳にする都合の良さも惜しいし、奥さんモルヒネ中毒でしょうに解剖で分からなかったのかな?とか、色々惜しいところが満載でした。
佐方弁護士のキャラも...続きを読む今ひとつ掴みかねてるので、星はギリギリ3つと言うところです。
Posted by ブクログ 2023年10月11日
展開は割と読めた
実際にもこうやって犯罪がもみ消されてることがたくさんあると思う。
あー。やりきれない
現実はここまでうまくいかないだろうなと思う部分もありつつ、せめてこの小説のなかでは報われてくれと願って読んだ。
お母さんの死は「死に損」じゃなければ良いな。悲しいけれどその中に希望が見出せたら...続きを読む良い。見出せるようにして欲しい。
Posted by ブクログ 2023年05月01日
7年前の小学生死亡交通事故
が原因で起きる
殺人事件の裁判の小説
出てくる弁護士や証人等が
真っ直ぐで正義感が強く
真の善人なのがよかった
小学生の事故での
悔しさや無念さで
いたたまれない気持ちになるが
最後の裁判での結果にホッとした
悪い奴が裁かれるところ
が気持ちよかった
読んだ後少し...続きを読む元気が出ます