無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
同居していた友人が亡くなり親族とも疎遠、薄給年金暮らし。人生「積み」状態から一発逆転の刑務所暮らしを目指します。なんじゃそりゃ、というあらすじですが、桐子さんの人の良さ、真面目さが面白いです。この量刑ではすぐ刑務所から追い出されてしまう、でもなるべく他人に迷惑をかけたくない、老人女性の体力でもできる犯罪は…と真剣に考えています。犯罪者予備軍とは思えないかわいさです。
とはいえこの物語には様々な社会問題が絡んでいたり、数十年後の自分に降りかかってくるかもしれない未来の話でもあります。
持ち家賃貸問題、家族関係や相続…そもそも犯罪は起訴されなくても信用を失うこと。どうか桐子さんは報われてほしいの一心で読み進めました。
自分の周りの人たちを大切にすること、信用は積み上げるものだということ、自分が亡くなった時に親族が持ち物を片付ける羽目になること…。いろいろ考えることがありました。それだけのテーマをどんよりしないで読めるので、ためになる本でした。
Posted by ブクログ
結婚もせず一人で年老いた両親の面倒を見てきた桐子は、気がつけば76歳。
年金と清掃のパートで何とか暮らしているが貯金もなく、ひとりぼっち。
夫に先立たれた親友と一緒に住むことになったが、その親友も3年後にあっけなく亡くなってしまった。
桐子は将来に不安を抱え、刑務所に入れば楽になるのではないかと考えてしまう。
できるだけ人に迷惑をかけず、一番重い罪は何だろうかと本気で考えている桐子だが、おっとりとしていて人当たりもよく、とても犯罪を犯すような人には見えない。
俳句の会に参加したり、清掃の仕事先で誰とも気さくに会話をしたり、孤独といっても何だかんだで人と関わりをもって生きている。
犯罪を犯して刑務所に入ろうという物騒なテーマだけれど、桐子をとりまく人たちが面白おかしく書かれていて、とても楽しく読めました。
老後は不安だらけだけど、人とのつながりが少しでもあれば何とかなるのではないかと温かい気持ちになれるお話でした。
原田ひ香さんの作品をもっと色々読んでみたいなと思います。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。