あらすじ
<デビュー25周年>渾身の書き下ろし長編ミステリー! 結婚直後の妊娠と夫の転勤。その頃から夫は別人のように冷たくなった。彼からの暴言にも耐え、息子を育ててきたが、ついに暴力をふるわれた。そして今、自宅マンションの浴室で夫が倒れている。夫は死んだ、死んでいる。私が殺したのだ。もうそろそろ息子の翔が幼稚園から帰ってくるというのに……。途方に暮れていたところ、2週間前に近所でばったり会った大学時代のサークルの後輩・桂凍朗が訪ねてきた。「量子さん、問題が起きていますよね? 中に入れてください」と。
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伊坂さんデビュー25周年記念作品。四半世紀と書くと長く感じる。まぁ伊坂節は健在。色々つっこむべきところはあるものの、まず名前。桂凍朗て。絵馬と破魔矢も。量子(りょうこ)は量子力学からか。
その量子が夫を殺してしまっていたところから物語は始まるのだが、読者的にも量子と同じく何が起こっているのかわからない。何かを起こすジャバウォック、それをはがすのが仕事の絵馬と破魔矢。
一方、伝説的歌手の北斎とマネージャーの斗真の方も展開する。そして物語が集束していく伏線回収の手法たるや!着地点の驚愕!が、本屋大賞ではない気がする。
「琴線に触れる」と「逆鱗に触れる」が対義語だったとは。「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」まさに。なんだか哲学的な感じが面白かった。
しかし最近の小説、夫が殺されたり、殺した夫が帰ってきたり…夫が不憫で。
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ミステリー要素もありSF要素もありの作品。
どのように伏線が回収されるのかの予想をしながら読み進めていたものの、思いもよらない結果だったので⭐︎5に。
最後は少し悲しい結末だった。
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ハートフルな作品だった。
どんでん返しも良かったけど、それ以上にその後の展開が驚きと感動を与えてくれ、良い意味でわあってなった。
ネタバレになりそうだから言語化するのが難しいけど、読後感も登場人物ごとにスッキリしていて、ほんとに綺麗な終わり方だったと思う。
伊坂幸太郎ほんとに好き。
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伊坂幸太郎は初めて読んだ。知人が愛する作家だと語っていたのと、本屋大賞に選ばれたのとでタイミングが重なり読むことにした。
いや、面白い。帯を見てミステリーの類かと思って開いてみるとSF色が強くて夢中になって読み進めてしまった。一日で読み終えた。
ミステリー気分で最初はだらだらと読んでしまったけれど、SFとしてシフトした途端面白くてたまらなくなった。何より、登場人物皆が素敵な方々で、言い難い魅力を持つ。桂凍朗、破魔矢。この二人の哲学というか、考え方がとても好きだ。
文章も読みやすくて、ふわふわと地に足のつかないような、最後には足をつけて全てが繋がる瞬間を目の当たりにするような。不思議な心地にさせてくる。これは本当に、書き手の上手さなんだろうな。伊坂幸太郎作品、他にも読みたい。
人間の脳に取り憑いて凶暴化させるジャバウォックというものが存在する世界観のSFのようなミステリーです。終盤のトリックが明かされたときの、違和感が繋がる感覚と衝撃が素晴らしいです。
旬な話題と
変わらず軽快な文面の著者たる
久々の小説でした
やり投げとバスケットの旬な話も入り
最後は怒涛の伏線回収
やっぱり小説はエンターテイメントと
再認識させられました
もちろんほろっとした涙もあり。
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伊坂幸太郎久しぶりに読んだ。話の整理も兼ねて。最後30Pでひっくり返る系。個人的には好きだった。最近の時事ネタをいい感じに取り入れてたような気がする(バスケの盛り上がりやAI活用)
逆に年寄りの登場人物がその文化についていけてるのが違和感ではあった。あとアメリカと日本がハーフタイムで48-48は無理がある。。。
1番可哀想なのはおばあちゃん。1番カスなのは燕ちゃんのお母さん。
燕ちゃんや、破魔矢など、最後に全て繋がってくるのが気持ちよかった。やり投げの話とか。
ジャバウォック:見えない寄生虫。寄生されて時間が経つと意識が消えて老化防止。けど危険行動ですぐ死ぬ。
★大ネタバレ注意★
量子サイド:
夫がジャバウォック→殺害→桂と隠蔽→目覚めたら破魔矢と絵馬邂逅→桂の計画(ハーフタイムショーの暴動)を止めるために動く
→実はジャバウォックなってて目覚めたら20年後でした。破魔矢が翔だった。
斗真サイド:
伝説の元歌手(北斎)のお手伝い。元ファン。
娘がジャバウォック→破魔矢と絵馬が救う→桂接触→北斎によるハーフタイムショー→暴動
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2026-02
久しぶりに読んだ伊坂幸太郎
終盤の一気に物語が収束していく様子はさすがとしか。
『一次元の挿し木』と続けて読んだが、挿し木の方では、遺伝子にこそが人格、こちらでは化学物質こそ人格と、よく似たテーマが出てきて興味深かった。
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40冊目の伊坂作品
今年の本屋大賞にノミネートされていることから、珍しく四六判サイズで手に取った作品
最近の長編伊坂作品では珍しく、非常に読み応えがあって、そのからくりがとても気になり、あっという間にに読み終えた物語でした❗️
クライマックスではとてもハラハラドキドキしながら、夢中になってページを捲りましたが、過去に本屋大賞を受賞した『ゴールデンスランバー』と比較すると、ちょっと後味が悪い結末かも知れません❗️
評価は4ですが、個人的には3.5くらいの作品でした
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何を言ってもネタバレになりそうだけど、
途中までイサコーっぽくない文章で読めるかな…と思っていた
この伏線回収はわからないな、、
作風はグラスホッパーに似ている気がする、するだけ
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夫は死んだ。死んでいる。私が殺したのだ。友人桂凍郎が現れ死体を山の中に埋めるという。量子は眠らされて目が開いたら破魔矢と絵馬がいた。斗真の章になった。時間軸がバラバラ。鏡の国のアリスに出てきた怪物の名前ジャバウォック。人間の前頭前野に寄生し、理性を奪う。それを剥がす方法が音楽。人が死んだと思わせられたら剥がれまた別のものに寄生するため亀を持っていく。ファンタジー。昔世話をした燕に出会って20年たったとわかり伏線回収。息子翔の成長が見れなかったのは残念。「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる」
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衝撃的な夫殺しからはじまり、
どうなるのかと思いながら、一気に読んだ。
SFやファンタジーではあるけれど、
これから起こりうるかもしれない未来の話として、意外とすんなり受け入れられた。
人間の欲望と理性、正義とは何か…
課題をたくさんもらった気持ち。
「自分と未来は変えられる」を作者からのエールと受け取った。
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ロバート・ノージックが「経験機械」という思考実験を持ち出して、言っています。機械に繋げられて、現実と見分けのつかない幸せな人生を送れるなら、それを望むかといえば、多くの人はそれを望まないだろう、と。なぜか。人は現実と関わりたい、という気持ちがあって、快楽以外のものに価値を見出しているからだ。
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読んでる最中は量子と同じく混乱状態で全く何を信じて良いのかわからない状態だったが、終盤に向けて「なぜ違和感があるのか」伏線回収があり、最後は少し悲しい気持ちにもなりつつ気持ち良い終わり方だった。
伊坂氏の描く独特な言葉の掛け合いも面白く、テンポよく読むことができた。
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量子は、息子の乗る幼稚園バスを見送った後、夫を殺害してしまった。
元よりモラハラ気質の夫であったが、その日は見たことがないほどに暴力的で、衝動的に金槌で殴打してしまったのだ。途方に暮れる量子のもとに、最近再会した大学時代の後輩・桂凍朗が訪ねてきた。彼女は凍朗と共に夫の遺体を運び出すが…。
久しぶりの伊坂。
本当に何年ぶりだろうか。いつも私の感性ではちょっと届かない抽象的な表現、まろやかな文章で、不思議な気分にさせてくれる。今回も、仕掛けや設定はちゃんと理解できたのに、全体的には理解しきれていなくて、消化不良感が残った。凍朗の真の目的がいまひとつ理解できなかった。凍朗が、自身の本性に迫りたかったとあったが、それはみんなを巻き込んで心中するしかないものだったのか?量子と別れてから二十年後に出した結論があれとは、なんというかちょっと幼稚な感じがする。
どうしようジャバウォックがどうなったのか全然分からない。
結局、あのバスケの試合会場で凍朗は亡くなったわけだけど、会場に複数いた(?)ジャバウォックはどうなったの?全部、亀の中に入ったの?ジャバウォックがさよならできたのか分からない。分からないことだらけだ。
あと、たぶん20年経っていたという設定を読者に容易に想起させないための措置であると思うのだが、やや量子の母親の態度があっさりしているように感じる。突然孫を託されたり、20年後に突然(事前に孫から聞かされていたとしても)連絡が入ったのに、至って普通の態度だったのは、ちょっと違和感があった。
罪を憎んで人を憎まず。
悪いのはジャバウォックであり(でも本当にジャバウォックってなんなの)、それによって凶暴化した人間ではない。言っていたのは破魔矢だったか。破魔矢は量子が母親だと知っていて、量子は破魔矢を息子だとは分かっていない時の台詞だ。量子が記憶を取り戻した後に、あの時の破魔矢の台詞を思い出したら、嬉しいだろうなあ。
総評としては、いまいちよく分かってない。
「さよならジャバウォック」考察があればぜひ読みたいくらい。本屋大賞にノミネートされているようだが、本屋大賞っぽくないというか、、、分かりやすく面白いという作品ではなかった。
Posted by ブクログ
本屋大賞ノミネート作品というので読んでみた。
ミステリーとファンタジーを合わせていて、結末はとてもおもしろかった。
量子と斗真2人の話が交互に書かれているのだが、なかなかこの2人が交らず独立した話になってしまい、ミステリーの謎解きヒントが少なく、盛り上がりに欠けてしまったようにおもう。
Posted by ブクログ
佐藤量子はモラハラに加え、暴力的になった夫から身を守ろうとして殺してしまう。その時なぜか最近再会した桂凍朗が家を訪ねて来て遺体を隠すのを手伝ってくれることになり、凍朗の所有する山に遺体を捨てたとき量子は意識を無くす。この話は量子→斗真と交互に語り手が代わる。斗真は歌えなくなった北斎というシンガーソングライターのマネージャー(とはいっても活動していないので版権などの問い合わせに答えたり身の回りの世話をしている)。北斎の娘がジャバウォックというものに憑かれており、それの除去能力のある破魔矢と絵馬という若い夫婦に行き当たったのだった。
始まりはなにがなんだかわからない感じで話が交互に進んでいき、ちょっとずつ繋がって最後に回収されていくときに気持ちよさを感じる内容でした。こんな本だよってあらすじを語るとどこからネタバレになるんだ…という仕込みだらけの内容です。
この本の『水槽の中の脳』という考え方やジャバウォックに憑かれて…なんていう概念はとても好きなんですがやっぱり展開とかはちょっと強引で好みストライクっていうのとは違いました。あ、でも多くの人が面白いって思うような内容だと思います。
表紙の女の子、パッと見は目立たないけどかわいいなぁと思ったら約ネバの出水ぽすかの作品と知り、カッコいい表紙ではあるがもう少し字の配置を変えた方が絵の魅力が伝わったかもと思いました。
殺人や暴力頻出なので中学校から。
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本当に人間の暴力的な言動がすべてジャバウォックのせいで、追い払えば解決できるとすればどんなにいいか。仕事柄、日々、人の言動を変えていくことの難しさを痛感しているが、自分とその未来を変えることに力を注いでいくべきだと改めて感じた。
伊坂幸太郎さんらしい、伏線もたくさんあり、一気読みしました。
流石の読みやすさ
しばらく活字が読めなくてヤキモキしていたのですが、伊坂さんのなら……と手にとって、その読みやすさに心底感嘆させられました。読みやすさって、読んでて引っかかりを覚えないで、よそ見をしないですんて、本当に助かるんですよね。カギ括弧が続いても誰の台詞かスッとわかる、というのは、意外と稀有なことなのだと思います。
本編は、夫を殺してしまった「量子」と、引退した歌手のマネージャーをする「斗真」の視点からなります。特に量子サイドは謎に次ぐ謎という感じで、最初は「これはどういう物語なんだ?」と全く先を読むことができません。そのストレスをおしても読みたくなる、真相が気になる、問答無用でページをめくらせる……これがプロの作家さんの力量かと、舌を巻きました。
正直、物語一番のどんでん返し(?)には途中で気づいてしまいましたが、そこは別に本題ではないんですね。あくまで、その先にある、あの決着こそが大切なのだと、読了した今は思います。
読めて良かったです。
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DV夫を殺してしまった…
が昔の友人が助けてくれる
ん?これ伊坂だったよね?
読み進めると
全然違う話
歌うのをやめた北斎の話へ
ジャバウォックが憑く?
亀で剥がす?
ああ、たしかに伊坂でした
最後にパズルがはまって
バラバラだったピースがちゃんと絵になっていくところが伊坂らしいんじゃなくて
暴力や争いが悪いことだとわかっているのに
なぜ人類は止められないのか
なぜ戦争をせずにいられないのか
と普通の人たちがもがくところ
変えたい変わりたい
よくしたい
いい人でありたい
と
過去と他人は変えられないかもしれないけど
未来と自分は変えられる
なんてポジティブな名言
そんなに簡単じゃないこともわかってるし
現に世界は争い続けてる
でも希望を捨てない
というかそんな人間を信じたいのが伊坂なのだ
だからこそ
最後の桂凍郎が悲しくもあったけど
Posted by ブクログ
いつもの伊坂なんだけど、あんまり好きじゃない。
なんでだろう。量子のトリックがありきたりだから?なんとなく結末が想像できてたから?
途中のユーモアのある会話も、ぐんぐん読み進められる感じも好きなんだけど、特に心に響かず。伊坂を読みすぎて慣れてきてしまったんだろうか。
Posted by ブクログ
久々な伊坂ワールド!
ミステリアスな展開から絶妙なSFに、、?
ジャバウォックを外に出す儀式に使われる曲、これ実在しそうって思って調べたらまさかのビートルズ!
の、やたら長い曲名で覚えられないけど聴きながら除霊シーンを読んでました。
たとえ取り憑かれようと人の本性は変わらない。
ジェットコースターのような怒涛の伏線回収は見事でした。
ただ、中盤からはノロノロと読み進まず、今回の作品は期待値高かった為かなかなかハマらなかった、、
Posted by ブクログ
ちょっと前に読んで書評を忘れていたのだけど、面白かったのは覚えています。確か、脳に寄生生物「ジョバウォック」が宿るとリミッターが外れて人間の剥き出しの暴力性が発露するみたいなSF設定で、DVに悩む主婦が夫を撲殺するシーンから始まったはず。最近感銘を受けた『Ank a mirroring ape』に少し似た設定ですね。
音楽に造詣のある作者らしい展開とどんでん返しというよりサプライズ的な展開が2つありました。
Posted by ブクログ
今まで読んだ著者の本の中ではあまり入り込めなかったです。量子と桂と一緒に追手から逃げ回っていくストーリーを期待して読んだからかもしれません。好みが分かれるかも。
Posted by ブクログ
クライマックスの一文で違和感になるほど、と答えが出る。すっきり。
ただそこまでがかなり読むのがしんどい。
伊坂作品大好きだけれど、今回は一気読みできなかった。
Posted by ブクログ
最後まで結末が予想つかず、あっという間に読めてしまう伊坂幸太郎ワールドには改めて浸からせてもらいました
一方でいつものような没入感までは持てなかったのは何故かなと思った時に少し現実離れした描写への想像力が自分の中で持ちづらかったのかもなど…
もう一度読んだら、もう少し浸れそうかなとも思ったので、時間をおいて再トライしてみようかな
Posted by ブクログ
脳に取り付くジャバウォックとそれに翻弄される人間たちの物語。最後の種明かしには驚いた。が、脳を支配系の物語は確かにこうなるよな、、という感想も。
Posted by ブクログ
終始「???」という感じでした笑
伊坂幸太郎さんはデビュー作の『オーデュボンの祈り』しか読んだことがなく、確かにこんな感じだったなと思い出します。
読みながらずっとふわふわしてたけど、終盤の怒涛の種明かしはびっくり!
すべてが繋がる感覚が感動とともに押し寄せました…
Posted by ブクログ
中盤は、何を読んでるのか分からなくなっていた。エンディングでようやく種明かしがあった。
量子の失われた20年は、読者にとっても失われた時間だった。
Posted by ブクログ
最近私もヒトの残忍さや凶暴性について嫌気がさしていたところなので、桂凍朗の言っていることに結構共感した。脳科学についても興味深くて、私たちはホルモンに踊らされてるだけなのか?とか考えたりする。桂凍朗視点からも読んでみたかったなぁ