あらすじ
<デビュー25周年>渾身の書き下ろし長編ミステリー! 結婚直後の妊娠と夫の転勤。その頃から夫は別人のように冷たくなった。彼からの暴言にも耐え、息子を育ててきたが、ついに暴力をふるわれた。そして今、自宅マンションの浴室で夫が倒れている。夫は死んだ、死んでいる。私が殺したのだ。もうそろそろ息子の翔が幼稚園から帰ってくるというのに……。途方に暮れていたところ、2週間前に近所でばったり会った大学時代のサークルの後輩・桂凍朗が訪ねてきた。「量子さん、問題が起きていますよね? 中に入れてください」と。
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終わりー!なるほどね!!!2回目に天狗が出てきた時点であの子が有名に?とは過ったけど、いやでもそうすると時間軸合わないよなぁって脳内削除していたのに!!!クライマックスに近づいてきたタイミングでやっと確信持ててそこから芋づる式に、不思議な夫婦たちの事も察して、なる!そゆことね!とやーーっと脳内が整った感じ。あー悔しい!色々ばら撒かれたところに誘われて気に留められてなかったところも多々あったよ私、終わった瞬間もっかい戻ったもの。気づけそうだったのに途中でちゃんと確信持って気づけなかった!悔し!面白!!!
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やっぱり伊坂幸太郎作品が好きだな、と改めて実感した。
見事な伏線回収はもちろんのこと、独特の世界観の作り込みや読者をぐいぐい引き込む語り口には、まんまと魅了されてしまう。今回も一見すると少し不可解な設定に思えるかもしれないが、個人的にはそこに強いメッセージ性を感じた。
1. 人間の二面性について
作中で印象的だったのが、人間の二面性に関する問いかけだ。
『動物の中でこれほど温厚な種はいないし、これほど残忍な種もいない』
人間は、愛する人や仲間、時には見ず知らずの人にまで親切にすることができる。その一方で、ひとたび「敵」とみなしたら、恐ろしいほど残虐なことを平気で行ってきた歴史もある。
本当にその通りだと思う。人は相手を「敵」と見るか「味方」と見るかで、まったく真逆の行動を無意識のうちに取ってしまうのだ。
作中に登場する「ジャバウォック」が取り憑いた人間も、この「敵か味方か」の判断をした上で行動を起こしているのではないだろうか。そしてその判断が、自分の本来の能力以上の力を発揮させてしまうのではないかと考察している。
だからこそ、ラストシーンにおける凍朗の行動も説明がつく。彼は普段から「子供は宝であり、大事にするべき存在」という強固な“味方判定”を持っていた。だからこそ、自分の力を超えた力で助けることができたのではないだろうか。
2. 「個別を見分ける」ということ
この二面性の話の中で、もうひとつやけに納得した点がある。
それは、「味方」と思うかどうかで、その対象を個別に識別できるかどうかが変わるということだ。
たとえば、あまり洋画を見ない人にとっては、欧米人の顔がみんな同じように見えて見分けがつかないことがある。一方で、普通の人には絶対に見分けがつかないペンギンの群れであっても、毎日愛情を持って接している飼育員なら一羽一羽を個別に見分けることができる。
対象を識別できるかどうかは、人間が動物として「攻撃対象(敵)なのか、味方なのか」を判断するために、太古から備わっている生物学的な機能なのかもしれない。そして、見分けるためには対象を深く観察し、理解することが不可欠になる。
※個人的にいま勉強している「アドラー心理学の共同体感覚」も、この「敵・味方の認識と個別理解」を踏まえるとすごく理解しやすい気がした。今後、この視点を取り入れた記事も書いてみたい。
最後の凍朗の行動とその結末自体、どこか温かくもあり、同時にそれを本人が知らないままであるという切なさや残忍さもはらんでいた。
もし自分にジャバウォックが取り憑いたら、一体どうなるのだろう?
「ここだけは譲れない」「ここは絶対に守る」という強い信念を持ち、大切なものを“味方”として愛せるような生き方をしていきたい。
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序盤の描写が辛い。
ジャバウォックという固有設定を利用した時間経過の叙述トリックが面白かった。なるほどだ。
息子との再会に特に驚き感嘆した。 すげえや。
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ジャバウォックとな。これはアリスファンとして読まねばなるまい。いやその前に伊坂ファンなんですが。
という訳で、存分に楽しませていただきました。例によって量子パートと斗真パートがどう繋がるのか、という興味がずっと続いていた訳ですが、最後のピースが明かされてからは怒涛の展開。寝ていた20年間は老けてない、という設定はちょっとズルいような気がするが。
凍朗や北斎の名前がよかった。「俺に文句を言ってくる人間は、俺の人生を助けてくれない人間ばっかりなんだ。」その通り。無責任な人間の言うコトなんて、気にするこたぁないんだよ。
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途中の違和感もしっかり回収。納得感のあるフィニッシュでした。
ジャバウォックという未知の生物?物?の真相に迫っていくミステリー。
現実離れした設定なので少し理解するのに時間がかかるもやもやが初期は多いけど、そこを乗り越えたらペースアップして最後まで駆け抜けることができる一冊でした。
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伊坂幸太郎は初めて読みました。
量子と斗真の2人の視点から別々の話が描かれて交差していき、段々とその物語が交差してくるのは面白かった。
自分自身を自分たらしめ、何を持って行動しているのか、それは自分の意思なのか、そんなことを深く考えさせられる。
シュールで読了感がいい
ジャヴァヲッグというアイテムがこの物語の不思議を構成している。至るところに伏線が散りばめられていて、引き込まれる。伊坂幸太郎の小説中にはいつも格言が出てくるのが好きです。
人間の脳に取り憑いて凶暴化させるジャバウォックというものが存在する世界観のSFのようなミステリーです。終盤のトリックが明かされたときの、違和感が繋がる感覚と衝撃が素晴らしいです。
旬な話題と
変わらず軽快な文面の著者たる
久々の小説でした
やり投げとバスケットの旬な話も入り
最後は怒涛の伏線回収
やっぱり小説はエンターテイメントと
再認識させられました
もちろんほろっとした涙もあり。
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久しぶりの伊坂幸太郎ワールドを堪能!
人の脳に取り憑き、その人の中にある負の部分を暴走させてしまう力のある「ジャバウォック」。
そのジャバウォックを軸に、夫に虐げられて耐えるように過ごしている量子、とある事情から引退に追い込まれたシンガー北斎のマネージャーである斗真、量子の大学のサークル仲間の凍朗、ジャバウォックを人の脳から追い出すことを仕事にしている破魔矢と絵馬。別々の出来事から始まったそれぞれの行動が、だんだんと絡み合っていく。
私は通勤中に細切れに読んでいたから、あまり伏線に気づけなかったけれど、これは一気読みしたら色々物語が絡まっていくのがわかって、もっと面白かったと思う。
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伊坂幸太郎さんの本は面白いな。冒頭から一気に引き込まれ、読み始めて数日の間、今夜また続きが読めると思うと仕事中もワクワクした。今回の作品は本当にアリスの世界のようで、現実味が無いようでいて絶妙に現実感があり、心地よい不思議さを楽しめた。表紙を勝手に、青くてモヤモヤした音波(まるでジャバウォックを引き剥がす際の)みたいな絵だと勘違いしていて、「もっとアリス感のある表紙にしたらいいのに」と思ってよく見たら、全然違った。ちゃんと可愛いアリスがいたし、水槽の中の脳のごとく、水の中で世界が回っていた。
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パラレルワールドというか、少し近未来を感じるような不思議な話だった。こういう類の話は「そういうものか〜」と設定をすんなり受け入れてしまうタイプだけに、終盤に伏線回収されるところは「だからこうなってたのか!」と設定の妙に爽快感と悔しさが入り混じった感情になった。もう一回読み返したくなった。
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設定が面白く、伏線も比較的自分で解き明かせそうなミステリーだっただけに、真相を見抜けなかったのが悔しい。
特に、ジャバウォックに取り憑かれた期間の記憶がなくなることと、周囲の人々が量子を順化させるために気を使うこと。この2つの描写に、謎を解くための手がかりが散りばめられていたように思う。
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伊坂幸太郎のデビュー25周年記念として書き下ろされた長編ミステリ。夫の暴力をきっかけに夫を殺してしまった量子は、大学時代の知人・桂の助けで死体を隠す。そこから、馴染みのないことを話す不思議な夫婦や、亀を使った奇妙な儀式など、現実離れした出来事に巻き込まれていく。
本作の軸は、正体の見えない「ジャバウォック」との戦いだ。ルイス・キャロルの詩に出てくる怪物は「よくわからないもの」の象徴であり、何と戦っているのかすら判然としないまま進む不穏さが、軽妙な会話のなかでも緊張感を保ち続ける。
そして見事なのが、記憶を軸にした叙述トリックである。読者が当然だと思っていた前提が後半で一気に崩れ、読み終えると最初から確かめ直したくなる。
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久しぶりに伊坂幸太郎さんの作品を読んだ
最後の最後で あれ?って思ってたところも含めて全部繋がった
伏線回収のため もう一度パラパラと最初からページを繰る
ああ‥と
納得しながらもう一度味わえる部分が多い
破魔矢くんと量子さんの会話最高!
やっぱり 伊坂さんの物語は面白い!と思う
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最近インターステラーという映画を観たけど、時間の次元を組み込んだ物語は面白いな。
こちらも然り。
ど素人の感覚としても人間の脳って、見たいものを見るように出来てる気がするし、だから成立しちゃう気がした。伊坂幸太郎さんの割に⁈最後救いがあって嬉しかった。
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衝動的に夫を殺してしまった量子と歌手のマネージャー斗真視点で物語は進む。
量子視点のときは混乱しているのかとても読みづらかったけれどそれさえもラスト意味があったことを知らされた。
最後にきれいに整い驚かされる伊坂節が見事だった。
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『楽園の楽園』を読んで久しぶりに伊坂作品に心を動かされたので、話題になっていた本作を今さらながら読んでみました!
普通のミステリーかと思っていたら、SF寄りの雰囲気と巧妙なミスリードが散りばめられていて、後半近くまで「今わたしは何を読んでいるんだろう?」と先の展開がまったく読めない、良い意味でクセのある作品だった。
物語は量子と斗真、二人の視点が交互で進む。
量子はおバカでせっかちすぎて、見ていてハラハラしたりモヤモヤしたりするのだけれど、その支離滅裂で必死な思考が文体を通してとてもよく伝わってきて、読んでいるこちらまで同じように焦らされる、、、。
一方で斗真のパートは穏やかで優しく、ホッとできる癒しのような時間になっている。
この対比が絶妙で、緩急がついているからこそ、量子パートの焦りがより強く感じられる。この技術が本当に素晴らしい!伊坂さんに転がされる!
ミスリードの仕方も、裏の裏をかくような鮮やかさで、想像もつかない展開に「もう一度読み直してみたい」と思わせる。
伊坂さんの作品は『終末のフルール』が大好きで、そこで止まっていたけれど、これからも新刊が出たら読みたい!
とても楽しい読書時間でした!!
流石の読みやすさ
しばらく活字が読めなくてヤキモキしていたのですが、伊坂さんのなら……と手にとって、その読みやすさに心底感嘆させられました。読みやすさって、読んでて引っかかりを覚えないで、よそ見をしないですんて、本当に助かるんですよね。カギ括弧が続いても誰の台詞かスッとわかる、というのは、意外と稀有なことなのだと思います。
本編は、夫を殺してしまった「量子」と、引退した歌手のマネージャーをする「斗真」の視点からなります。特に量子サイドは謎に次ぐ謎という感じで、最初は「これはどういう物語なんだ?」と全く先を読むことができません。そのストレスをおしても読みたくなる、真相が気になる、問答無用でページをめくらせる……これがプロの作家さんの力量かと、舌を巻きました。
正直、物語一番のどんでん返し(?)には途中で気づいてしまいましたが、そこは別に本題ではないんですね。あくまで、その先にある、あの決着こそが大切なのだと、読了した今は思います。
読めて良かったです。
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夏目漱石は自著「こころ」の中で『 人間は善性を持っている。その善い生き物が突如悪くなるから恐ろしいのだ』と登場人物に言わせていて、自分の頭の中に強く残るフレーズなのだけれど
なぜそうなってしまったのか、そうしてしまった理由がつくづく解らない出来事って世の中には多い
いっそジャバウォックのせいにしてしまった方が心が痛まないのかも
桂さんやバスケの田中選手の存在は、ある意味荒んだ世の中に諦観を感じている伊坂さんの
「それでもヒトって悪くはないよ」というかすかな希望の表れのような気もする
伊坂作品を読む時は寓話的なメッセージを感じ(探し?)ながら読んでしまいがちだけど、破魔矢や絵馬や桂凍郎といった登場人物のネーミングにも何か意味が込められているのかな?と考察したくなる、伊坂作品の「おとぎ話」みたいな筋書きが自分は大好きだ
Posted by ブクログ
みなさんの感想を読んだら好き嫌い分かれる作品なのかな〜と
オチが最後の方で読めた!でも良かった!のコメントを複数発見しましたがすごぉー!!!私はさっぱり分からなかったな〜〜
コンビニとか近未来感あるしやっぱり別世界なのでは?!としか思えず…笑
伊坂先生の作品今年はなにか出るのかな〜!!
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流石の伊坂幸太郎ワールド。たちまち魅了され、私の脳はすっかり乗っ取られてしまいました。登場人物の名前のセンスと奇抜さにも脱帽。人間の醜さと美しさ、その両面を描く筆致に、あらためて考えさせられました。
Posted by ブクログ
いつか映画になるのでは?と思うぐらいの展開が良くて、終盤からは読むスピード早くなりワクワク感を高めます。とにかく先を知りたい、その先はどうなるんだろう、という読書の好奇心を刺激します。
サスペンスが濃厚ならやだなぁと深読みしつつ読み進めましたが、伊坂幸太郎ワールドがすごくて読み応えありました。怖い描写は多少ありつつ、感動的だったり、ハラハラしたりドラマのような起承転結がありました。
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人間を凶暴化させるジャバウォックとその研究機関、と巻き込まれた者が繋ぐ話。伊坂幸太郎作品は久々に読んだ。ファンタジーのようなそうではないような感じは劇中のトリックだからか。所々の言葉遣いは変わらずで、好きだ。
Posted by ブクログ
人を凶暴たらしめる「ジャバウォック」なるものに取り憑かれた人と、ジャバウォックを研究する機関の話。
本屋大賞ノミネートということで久々に伊坂作品を手にとってみたが、今作は半分ファンタジー要素が入っており、読むのには多少骨が折れた。全体的に夢が現実か分からないという現実感のないフワフワした内容で、地に足のついた話が好きな自分には合わなかった。
Posted by ブクログ
入りから話が変わりすぎてあんまりついていけへんかった。。なかなか進まんくて、本からaudibleに変えた。亀...ポルナレフ...?
伊坂幸太郎は全てを回収っていうのを先にわかっとけばもっとちゃんと読めたかもなあ。他の人の感想とかみてもう一度読みたくなってる。他の伊坂作品も読みたい。
Posted by ブクログ
*<デビュー25周年>渾身の書き下ろし長編ミステリー!
夫は死んだ、死んでいる。私が殺したのだ。もうそろそろ息子の翔が幼稚園から帰ってくるというのに…*
うーーーーん?ん?
大好きな伊坂作品な上、口コミも好評なので、とても楽しみに読み始めたのですが…
338頁あるお話が314頁まで全然落ちて来ない。
そこからのお得意伏線回収はお見事ですが、ちょっと長過ぎるな…
ほぼ大部分を「結局槽の中の脳のお話なのかな?」と疑いつつ読んでしまった。
とりあえず、2度読み必須です。
Posted by ブクログ
うーん。評価が難しいー。
やはりゴールデンスランバーやキャプテンサンダーボルト、グラスホッパーやマリアビートルが好き過ぎて、最近の作風にもそれを期待し過ぎてしまっているのかもしれない。
伏線が回収され始めて、なるほどそういうことか、とも思うがSFに振り切りすぎて思考がついていかないというか、いけないというか。
Posted by ブクログ
夫を殺してしまう衝撃的な始まりから一気に引き込まれ、どこへ連れていかれるのか分からない不思議な世界観にどっぷりハマってしまう一冊。
人の脳に取り憑く「ジャバウォック」というオカルトチックな設定や、ラストで明かされる事実には本当に騙された。量子が感じていた微かな違和感の正体が判明した瞬間、張り巡らされていた伏線が一気に繋がって予想外の結末だった。