あらすじ
<デビュー25周年>渾身の書き下ろし長編ミステリー! 結婚直後の妊娠と夫の転勤。その頃から夫は別人のように冷たくなった。彼からの暴言にも耐え、息子を育ててきたが、ついに暴力をふるわれた。そして今、自宅マンションの浴室で夫が倒れている。夫は死んだ、死んでいる。私が殺したのだ。もうそろそろ息子の翔が幼稚園から帰ってくるというのに……。途方に暮れていたところ、2週間前に近所でばったり会った大学時代のサークルの後輩・桂凍朗が訪ねてきた。「量子さん、問題が起きていますよね? 中に入れてください」と。
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Posted by ブクログ
物語中ずっと存在しているほんのりした違和感の理由が明らかになるところが気持ちいい。量子パートの世界の不確実さが水槽の中の脳説に引っ張ってくるけど、斗真パートの確かさがそれを許してくれなくて絶妙に謎状態が続いてた。
現実から逸脱しすぎないファンタジー要素とミステリー要素が伊坂ワールドの好きなとこだなと思った。
Posted by ブクログ
Audibleで聴了。
物語は二人の視点で進み、「ジャバウォック」という共通点でつながっていく。記憶と現実の境目が曖昧で、「自分が見ている世界は本当に現実なのか」と考えさせられた。正直、怖い。
特に印象に残ったのは、
「他人と過去は変えられない。ただ、自分と未来は変えられる」
という言葉。当たり前のことだけど、つい忘れてしまいがちな考え方だと思う。
他人をコントロールすることはできない。変えられるのは、自分の考え方とこれからの行動だけ。
この作品は、「コントロールとは何か」を問いかける物語だったと私は感じた。
最後に。
相変わらず、独特のネーミングセンスに謎があるのかドキドキさせられたよ。映像化されることがあれば、破魔矢視点スピンオフやってほしい。
Posted by ブクログ
本屋大賞ノミネート作品。
最後まで難しかった〜。本当にジャバウォックなんているのかどうか、量子が言うように全具夢なんじゃないか?と色々考えましたが、量子が認識していた時代と現代では数十年の乖離があったなんて、最後の最後でやっと分かりました。
電話に出てくるお母さんの声は、AIか何かで偽装したニセモノかと思っていましたが、お母さんが口裏を合わせて言っていたんですね。行方不明になっていた娘が実は生きていて、こんな演技ができるとは、お母さんは意外と役者でした。
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という言葉。なんとなくは聞いたことがありますが、この作品で何度も目にすることで、とても素晴らしい言葉だなと思いました。座右の銘になりそうです。
Posted by ブクログ
2026.07.31
殺し屋シリーズで伊坂幸太郎のファンになり、気になって読んだものの、この作品はあまりハマらなかった。SFっぽいけどどこかでどんでん返しがあって納得できる結末かなあと自分を騙し騙し読み進めたものの、オチにもあまり満足感なくという感じ。
導入部分の設定が面白く序盤はサクサク読めたものの、ファンタジー要素が見えてきた時点で、んん?となってしまった。
好きな作家さんでも、いろんなタイプの作品を執筆するわけだし、合う合わないはあると思うから、また伊坂幸太郎さんの別作品を少しずつ読んでいきたいと思う。
Posted by ブクログ
Audible
先日「死神の浮力」で久しぶりに伊坂ワールドに浸ってやっぱ面白い!って、前のめりで新作を聴き込んだら⋯あれ?なんか、うまく言えないけど、なんか雰囲気違う??
個人的にキャラクターがあまりハマらなかったのか、なんとなく没入できずに終盤まできてしまい。。
時系列の違和感とかは読んでて感じていて、そういうことかー!って伏線回収の気持ちよさは味わえたけど、それでも作中の熱量に乗れないというか、過去作ほどではなかったかも。