あらすじ
<デビュー25周年>渾身の書き下ろし長編ミステリー! 結婚直後の妊娠と夫の転勤。その頃から夫は別人のように冷たくなった。彼からの暴言にも耐え、息子を育ててきたが、ついに暴力をふるわれた。そして今、自宅マンションの浴室で夫が倒れている。夫は死んだ、死んでいる。私が殺したのだ。もうそろそろ息子の翔が幼稚園から帰ってくるというのに……。途方に暮れていたところ、2週間前に近所でばったり会った大学時代のサークルの後輩・桂凍朗が訪ねてきた。「量子さん、問題が起きていますよね? 中に入れてください」と。
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Posted by ブクログ
いやぁー面白かった!
途中感じた違和感(いくら子育てしてるからってそんなに知らないことある?とか、ジャバウォック亀にうつすの間に合う?とか)もあとからキレイに回収してもらって、爽快。
それにしても、お母さんが生きててよかった。ほんとに。
Posted by ブクログ
妙なリアリティがあって、本当に脳を乗っ取るものがあるのかと信じてしまうくらいだった。
私が今見て感じているものは本当に体験しているか、は自分しか分からないと言った内容があったけど、そう感じたことが昔あって、夢とかもそうだよね、とかなんだか嵐のような作品だった!
Posted by ブクログ
久々の伊坂幸太郎作品。
旦那さんを殺してしまったところから話は始まったけれど
いつの間にか全く違う方向に。
「ジャバウォック」が大変なことを引き起こしていく
ドタバタ感は、これまでの作品とも似ている感じがした。
でもやっぱり「殺し屋シリーズ」の頃の方が好きかも。
Posted by ブクログ
初めて伊坂を読んだ。
薄々最初から量子にもジャバウォック付いてるんだろうなぁと思いながら読んでいたけど、まさかの除去後(しかも20年経過後)でえぇ〜!?
ミステリーかって言われるとそうでもない気もするけど面白かった
Posted by ブクログ
桂は結局いいひとだった。
20年後っていうのは見たことない機会とか、景色が変わってるとか、伏線が繋がって面白かった。
シーンが変わるところもどう時間軸のただ回想シーンじゃなくて20年前の記憶だって言うのは面白かった。ジャバウォックがなんだかは結局よく分からなかった、、20年も眠ってたら老化はすると思うんだけど、鏡とか見た時に気が付かないようにするために、老化しないってのは後半急に出てきて、違和感をいだかせないように慌てて付け加えたように感じた。最後の終わりかも好きではなかった。後半に向けてスッキリしてく感じはしたけど、スッキリしきることはなかった。人間の残忍さとか凶暴さをジャバウォックのせいであればいいっていうのは理想論で都合がよすぎるけど、桂にとっては唯一の救いだったのかもしれないね。伏線というかこれいるか?っていう情報が多かった。燕が大人になって出てくるのはぞわってしたけど、天狗のキャラがーとかの伏線はわかるけど、大男の天狗はなんのために出てきたのか分からない。燕がデザインしたキャラなんだろうけど、天狗をそこまで誇張しなくてもいいのではと思った。
Posted by ブクログ
展開は早くてよかった。
早い段階から破魔矢は翔だろうなという直感があって、そう思って読んでいたからオチが何となくああやっぱりね。となってしまった。
燕さんをもっと登場させた方が良かったんじゃないかなと思いました。
天狗の話はあまり本筋と関係ないので、要らなかったような気がしました。
Posted by ブクログ
量子が夫を殺した。息子の幼稚園児のお迎えまでに夫をなんとかしないと。
そこに、大学時代の友人、桂凍朗がやってくる。そして彼は、夫の遺体を彼の持っている山に遺棄してくれた。その後、量子は眠ってしまったらしい。
若い男女に起こされた。
その二人は、破魔矢と絵馬と名乗る。夫婦らしい。
そして、桂凍朗を探しているという。
凍朗はもうここにはいなかった。
3人とも同じ研究施設で働いている。
それは「ジャバウォック」の研究。ひとの前頭葉に取り憑いて、元の残虐性や暴力的な潜在能力が増大して暴れ出す。量子の夫のDVもそれが原因だったのだろう。
このジャバウォックは形態がない。おまけに、取り憑いたものが死ぬまで離れない。
研究の末、ある音楽を聞かせて、動揺させた後、臨死体験(VR的なもので映像として見せる)をさせたら、
そこから剥がれていき、近くの生命体に取り憑くのだそつ。なので、破魔矢と絵馬はカメを連れてきていた。カメにジャバウォックを取り浸かる。
(カメは管理される)
取り憑かれた人間は、その間の記憶がない。
破魔矢と絵馬に連れられ,凍朗を探そうとする
一方、
数年前にほぼ引退した、ミュージシャンの伊東北斎のところに新しい斗真というマネージャーがきた。とはいえ、ほぼ引退してるので仕事はしない。
ただ,身の回りの世話とお茶飲み友達をするぐらい。
ちょっとした失言(とと言えないもの)により,大炎上して、すごい批判を浴び、それからは鼻歌さえも歌わなくなった。
一人娘がおり、結婚したが彼女もジャバウォックが取り憑いたのもあり離婚して帰っていた。
(目の前で交通事故があり、その時亡くなった人が元々の宿り主だったとみられる)
この2つの目線で話がすすんでいきます。
ここから思いっきりネタバレします。
思ってたんですよ。ジャバウォックの宿り主が死んだら,すぐ近くの生命体に取り憑くって。
だとしたら、旦那に取り憑いてたジャバウォックは量子にしか取り憑かないよなぁーって。
で、
ジャバウォックが取り憑かれている間の記憶がない,ってことは、
量子にもその間の記憶はないよなぁ、って。
ただ、その記憶のなかった時間が20年もとは思わなかったし、
だとすると、息子は?ってなるし。
息子が24から26ってことは(最初は幼稚園児だったので)もしや、破魔矢が息子?!って。
↑
破魔矢が息子?!の答え合わせはすぐだった
ジャバウォックに取り憑かれている間は、老化しにくいというのもここへの伏線だったのねー!!
(年を取りにくいのに、凶暴性の為早死するという)
ファンタジーっぽいとは思わず読んでしまったので
「ジャバウォック」に慣れるまで、んーって感じだった。
途中、
私たちが知らないだけで国家予算を投入されている研究所はたくさんある
って事に、ほんと、そうかも?
って思って、その内容を想像するとちょっと怖って思った
Posted by ブクログ
全体として悪くはなかったが、もう一捻り欲しかった。
たとえば…
※以下は本作品の核心部分なので、未読の人は絶対に読まないでください!
…
「なぜスニーカーが新し過ぎなの???」などの時間軸がズレていることを示す描写もあることはあったが、映画シックスセンスの「だってあそこで◯◯だったでしょ!?」みたいな、もう一度読み返したくなるエピソードをもっと随所に散りばめて欲しかった。
※たとえば、昨日と今日で桂凍朗の顔が老け過ぎていることを、再度読み直しても納得出来る形では描写していない。
物語としては鏡の国のアリスより浦島太郎に近い気もするし、他のタイムスリップ系の物語からエピソードを拝借しても良かったかな。
※たとえば、バックトゥザフューチャーで母子がキスする時に違和感を感じたように「破魔矢が翔と似ているのは何でだろう」くらいはどこかで量子に言わせてもネタバレにはならなかったのでは(伊坂さんならその辺は上手く細工出来るはず)
本作品には絶対的悪役が登場しない。今回はルーシー夫妻をもっとエグく描画出来たはずなので物足りなかった。
その一方で北斎は結果的には重要ではなかったし端折れた。
その他、具体的には…
絵馬は燕でも良かったんじゃないか…
量子は1990年代生まれなのに名前が昭和的過ぎない(笑)?
殺された夫の存在が宙ぶらりん…
量子の最初の脱走を助けた老婦人の役割は???
※ただ個人的にはヒッチコックの逃走迷路を思い起こさせた
さらには凍朗の部下の大男がイミフw
リクガメはモモ(エンデの作品)のカシオペイアのオマージュかな
Posted by ブクログ
量子が夫を殺したところから話は始まる。
その死体を大学の後輩・桂凍朗の実家の裏山へ隠しに行く。
なので、てっきり殺人事件のミステリーだと思ったのだが、話は全然違う方へ進んでいく。
ジャバウォックに支配された脳を持つ人間はどうなるのか・・・
量子にはジャバウォックは移らなかったのか・・・
絵馬と破魔矢はそもそも何者なのか・・・
信用していいのは誰???
とどんどん謎が深まっていく。
とうとう、凍朗の意図に気づく量子、彼を止めることはできるのか?
すごく展開にワクワクするするのだが、量子が感じていた違和感は、単に20年時間が過ぎてました、という浦島太郎のような展開で終結する。
これだけ引っ張って、いろいろな人を登場させていたのに、終わり方がとても残念。
もっと納得できる終わり方が良かったなあ・・・