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表題作を含む6つの短篇恐怖小説集。得体の知れない恐怖が背中に貼りつき、うごめき続ける。三津田怪異ホラーの戦慄が読者を待つ。
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Posted by ブクログ
実話怪談が六編、著者のエッセイが収録された短編集。相変わらず恐怖を煽る描写は秀逸。一話目『つれていくもの』、表題作『誰かの家』が特に怖かった。四話目『湯治場の客』は、今までの短編とは違う異色作。この作品も怖い。
作者が自分の体験や他人から聞いた怪談話を小説に直して読者に提供しているという構成の小説。最初の話はそうでもないな?とも思ったが、順を追うごとに、三津田信三ワールドが炸裂した。すぐ後ろに恐ろしいものが立っている。得体の知れない何かが家の中にいる。この作者が書くそういう類いの話はとにかく怖い。怖くて読む...続きを読むのを躊躇うが、何が待ち受けているのか分からないとなお怖い。そういう感情が、作中に出てくる人物の「振り返りたくないが、正体が分からないのは嫌」という心理とリンクして、よりリアルな恐怖を味わった。
三津田さんの小説の冒頭が好き過ぎる……。それがこの1冊で6回も読める幸せ。永遠に読んでいたい、なんて思ってしまいます。 『つれていくもの』がオチを含めて一番怖くて面白かったです。次は『赫眼』を読んでみたいです。
湯治場の客、が一番好きでした! 藁人形の言い伝えもすごく興味深かったです。誰かの家、は不思議な感覚が良かったです。また読み返したい。
表題作がすごくすき!臨場感とドキドキが半端じゃないです。三津田作品まだまだ初心者だけど怖い家の話はぜんぶ素晴らしいです。
再読。湯治の話以外はど」も怖くて楽しかった。 著者は家に関するホラーが得意分野の一つであるが、表題作は異色の設定で怖がらせる感じ。主要な登場人物以外は病者が無機質で、問題の家の無音の不気味さを暗示する。他の家関係の賑やかな怖さと異なるのが一風変わって魅力的。 ドールハウスの話はホラーというよりは不気...続きを読む味という感じ、呪いの話は奇妙な味わいの怖めな幻想小説という感じ。どれも読んで損はないと思う。 最初の短編はこれもあまり派手な立ち回りのない静かな怖さで、男の下心がエンジンになって話が回り始めるのが興味深い。怖い存在の見た目や立ち居振る舞いが全然怖くないのが怖い。あとあとさんは著者の得意な古い家と老人の不気味さを合わせたイレギュラーな味わい、リンゴジュースやオレンジジュースでなくグァバジュースみたいな。
どの短編も怖くて非常に楽しめたが、「ドールハウスの怪」が一番のお気に入り。映画、『アナベル 死霊人形の誕生』でもドールハウスが出てきたのを思い出した。もしかしてドールハウスは恐怖のメタファーとして、ホラー業界では有名なのだろうか?
雑誌に連載した短編ホラー6編を収録。個人的には鄙びた湯治場で筆者が遭遇する不思議な体験を描いた「湯治場の客」が、ほんのりと色っぽさもあってお気に入り。ほかの作品も少しずつ読後感が異なり、満足感のある一冊に仕上がっている。 また、日下三蔵の解説も、ホラー小説のガイド的な読み方もできる充実したものにな...続きを読むっていて、しっかりと本の価値を高めているのもよい。
表題作である「誰かの家」は文句無しで面白い。怪奇小説として短いながら上質。また、「ドールハウスの怪」も面白かった。設定的にはよくあるものだが、得体の知れなさからくる恐怖はさすが三津田氏といったところ。
三津田信三の連作ホラー短編集。 いずれも作者が体験した、もしくは友人知人から聞いた話という体裁をとって綴られており、虚虚実実錯綜する臨場感と酩酊感を潜ませている。 個人的には「ドールハウスの怪」が出色の怖さ。 奈良の小学校に転校してきた金貸しの息子が、蔵の二階でドールハウスを発見するが、中に配置...続きを読むされた人形の家族構成は何故か彼の一家とそっくりで…… ドールハウス自体が発端となるのではなく、そのドールハウスで遊んだ行為がのちの元凶となって、怪異が現実を浸蝕し惨劇が連鎖していく入れ子構造がなんとも不気味でおそろしい。
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