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得体の知れぬ何かに追われ、助けを求めて遺仏寺を訪れた由羽希。所有するだけで祟られるという「忌物」であふれた本堂で、住職の天山天空は彼女も忌物を持っていると告げる。何が起きたかをまるで覚えていない由羽希は、天空が調査をするあいだ毎夜寺に通い、忌物に纏わる怪異譚を聞くことになるが……。
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Posted by ブクログ
持っているだけで祟りを齎す「忌物」を巡る怪異譚。忌物の謎が解けたとき、さらなる恐怖が襲う。怪談の中では、第四夜「霊吸い」、最終夜「にてひなるもの」がとても怖かった。一話読む毎に怖くなる。最終夜ですべての謎が解けるミステリの要素もあった。また、ラストは、忌物の物語がまだ続く様な終わり方だった。
どの話もゾッとするくらい恐ろしくて、それでいて各話に仕掛けも施されていてとても楽しめました。新書版を積んでいたのが勿体なかったな。 お気に入りは『霊吸い』。忌物の状態を想像したらなぜか背筋が冷たくなりました。あと、最終夜のベタなお祓い展開が好きです。 シリーズになりそうなので続きが楽しみです。
著者の得意な複数のエピソードが実は共通する怪異で。。。という構造ではなく、複数のエピソードそれぞれが主人公を襲った怪異の伏線になっているというのが非常にうまく効いている。砂歩きについてのどんでん返しも秀逸。普段は回収のための伏線やどんでん返しのためのどんでん返しといった必然性の乏しいギミックは好まな...続きを読むいのだが、実在したのかしなかったのかわからない美麗の住職が語る怪異のそれぞれが完成度が高く、本筋に絡みつく構造がスリリングであるのため、肯定的に受け入れることができた。というか、それぞれの短編について語ることが主人公に対するセラピーの役割を果たしており、主人公が我に帰るきっかけになっているので、そのような補助線を引くことでこのような構造であることには実は必然性があるということになる。 いいものを読ませてもらった。
後ろ向きに立つ人間って、怖い。 例えば、エレベーターの壁に向かって立つ人間。 夜、ふと顔をあげると前方の電信柱の下にこちらに背を向けて立つ人間。 真夜中に目覚めると、部屋の隅に壁を向いて立つ見知らぬ人間。 顔が見えないから、どんな表情をしているのか、そもそも顔があるのか。顔がハッキリ見える幽霊よりも...続きを読む怖い。 そんな後ろ向きに立つ人間が、夜な夜な一歩一歩、自分の部屋に近づいてきたら、目の前にいたら。 いわく付きの物語を持つ“忌物”を収集する通称“遺仏寺”に、得たいの知れない何かに追われて助けを求めてきた中学生の由羽希は、住職の天空に、彼女の身に起こった恐ろしい出来事を調べる代償として、毎夕、寺で忌物に関する物語を聴くことを提案する。 これはシリーズと言うことなので、続きが待ち遠しいけれど、次は物に纏わる怖い話を増量して欲しい。ちょっと物足りなかった。
真っ赤な装丁が雰囲気抜群。5話の中だと一口告げが1番好き、なんだかよく分からん怪異とだんだん頭が壊れてく様は絶品。
忌物にまつわる短編集。 なぜ怪奇現象が起きたのか、考えながら読むことができて、最後まで楽しかったです。
5つの集落を抜けて、毎日忌物寺へ通う少女。 まず、集落という概念が私には分かりにくく…5つの集落を歩いて抜けて毎日往復とかできるもんなの??と。その部分がきになって、本筋が頭に入ってきにくく。(完全に自分の問題) ちりばめられた忌物(いちいち変換めんどいなぁこれ)に関する短編は面白く読めた。一番印象...続きを読むに残っているのはスリッパの話。特に何が出た、というわけではないのに、ちょっとずつ追い詰められていく感じがなんとも。 最後の大筋のラストは、映像で見た方が怖そうと感じた。 お札を2枚貼っていたーの部分の緊迫感とかね。文字だとつつーって読んでしまうので。 忌物に関する話しは、相手の正体や思惑がわからず、湿度の高い、(いわゆる?)ジャパニーズズホラー!!という感じで、私の好きなテイストだったけど。 本筋のところは、日本の怖い昔話を(おそらく)下敷きにしつつも、ちょっとドタバタ感があって、個人手には小説で読むにはコレジャナイ感。
忌物にまつわる短編集。「霊吸い」の話はスプラッター気味で怖め。 美形のS気な遺仏寺の天山天空と、何かに取り憑かれてる由羽希のキャラクターは結構気になるので、続きの話あるのを期待したいです。
忌物(≒いわゆる特級呪物)をめぐるミステリ色濃いめのホラー連作短編集。現在進行形で怪異に苛まれる主人公の憑き物おとしを主軸に、独立した(もちろん最終話への伏線も仕組まれた)3つの短編怪談話が展開される。 「砂歩き」 とりあえず舞台設定と状況を説明しつつ、主人公が謎足跡&奇声に襲われる。情報を小...続きを読む出しにしてくるので、もしかしてシックス・センス的構造か…と疑ってしまうが、その正体は最終話でしっかり明かされ、杞憂に終わる。 「後ろ立ち」 古びたアパートを舞台に、一日毎に怪異が近づいてくる、という既視感のある設定だが、伏線の張り方(ノックの位置が低い!) があまりに巧妙&終盤に明らかになる光景(ドアを開けたら…)がとんでもなく不気味で、出色の出来。 「一口告げ」 様々な電話から怪異が語り掛けてくるというシンプルな構造かつ、別に大したこと言ってくるわけでもないのに、段々狂っていく主人公の生活(特に会社から休暇を勧められる理由を想像すると、怖気が…) が、どんどん読ませる。忌物当てのミステリとしても楽しめる。 「霊吸い」 こちらも忌物当て。長々続くスプラッタ描写に正直、辟易とするが、作者の過去作からすると、全然物足りないくらいなのかも。 「にてひなるもの」 主人公を苛む怪異の構造を分析しつつ、いよいよ憑き物おとしに着手。身近な人の声色を真似して語り掛けてくるという特殊能力持ちの怪異は、読み慣れたものではあるが、それでもやっぱり怖い!招き入れてもらわないと家に入れなかったりと、怪異としての定型を踏襲しているからこそ、その恐怖ポイント(主人公がまんまと引っかかってしまう!)に体が反応して、ハラハラしてしまう。ていうか理屈抜きに、今回のラスボス「かつて母親だったもの」が怖すぎる。 悪く言うとキャラ造形や会話の内容が薄い印象はあるが、各怪談がしっかり怖くて出来がいいので、期待通りの恐怖を味わえる満足の一冊。あえて言うなら、お母さんがいつの間にかあっさり死んでしまっているのが残念(さすがにあの状態から生還は無理か…)。そのこと自体、話の枝葉なので仕方ないのだけど、母親の怪死をいち女子高生がそんなにあっさり受け入れて、さっさと次の猫との触れ合いにわくわくする…って割り切りが良すぎるのでは!
三津田先生の新シリーズ。 由羽希を襲う怪異。幼い頃、遊んでいた遺仏寺に助けを求めに。 天空坊主と由羽希の、恐ろしながらも弾む会話は読んでいて楽しい。 黒猫の「黒猫先生」も良き存在。 いくつかの忌物にまつわる話、そして、由羽希を襲う怪異の正体。
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