【感想・ネタバレ】デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】のレビュー

あらすじ

東京・下落合、戦火を逃れた邸宅に集められた4人の女性。
GHQの一声で、彼女たちの人生を変えるハチャメチャな同居生活が始まった。

1946年11月、日本民主化政策の成果を焦るGHQがはじめた “民主主義のレッスン”。いやいや教師役を引き受けた日系2世のリュウ、地位と邸宅を守るためこの実験に協力した仁藤子爵夫人、生徒として選ばれた個性豊かな4人の女性――それぞれの思惑が交錯する中、風変わりな授業が幕を開ける。希望と不安、そして企み……。波乱の展開が感情を揺さぶる、今年一番の超大作!

【電子版おまけ】
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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

面白い本は本当にすぐ読めてしまう。
どのキャラクターも魅力的だったけど、美央子さんと、鞠子さんが強烈だった。
美央子さんの日記で全てが腑に落ちる感じ。
女性って逞しいなと、思うと同時に17歳から21歳という若さも眩しくて羨ましい。
アラフォーになった今、こんなに見ず知らずの女性達(男性も含む)と心から仲良くなる事はないし、もはや自分の物語ではなく子供の物語。
デモクラシーとは何か、私は上手く伝えられるだろうか…

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

まだ3月だが上半期ベストになりそうな作品だった。人物描写が素晴らしく、ドラマ化された場合の配役が自然と思い浮かんだ。ユーモア溢れる表現も洗練されていて、つい書き留めてしまった。

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

とてもよかった。
デモクラシーといっても堅苦しくなく、胸キュンもあった。

才能、意欲や吸収力はあるが、戦死、孤児、男尊女卑の抑圧などにより機会を与えられなかった、活かせずにいた人がたくさんいるのだろうな。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく良かった。
民主主義とはなんぞや?って難しくって分からないと思うけど、この本は違うよって教えてくれた。ひとりひとりが学べると言うこと。自分の意見を言うことができると言うこと。何より、そのひとらしく自分の人生を生きることができること。あ、今の私がしていることだって。身近にあった民主主義。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

自分の目で見て、自分で考えることのなんと大切なことか。今は当たり前かもしれないけれど、昭和初期は、この事すら当たり前ではなかった。デモクラシーを広めてきた先人に深く感謝したい。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

戦後の女性に民主主義の視点を育てる。
生徒の女性達の様々な歴史、想い、希望が濃厚に詰め込まれていた。
途中語り手が変わると、別の角度からの物語となり俄然面白さが増した。
女性たちが強かに自立を勝ち取る物語に読後感はすっきり。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

戦後すぐの民主化教育、そんなテーマで物語ができるとは思いもしませんでした。
そもそも民主化とは何?と何度も自問し、5人の女性達の変化を感じつつ楽しく読めました。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

読み始めてすぐに、9年前の長編「みかづき」と響き合うものを感じた。思えば著者は児童文学でデビューして以来、青少年を主役にした物語を多く編んできた。そのため「教育」や、中でも「生きた学び」のようなものを描いてきたのは、この近著2作に限らない。それでも戦後教育を長編で扱った「みかづき」とこの「デモクラシーのいろは」に限って、特に対になるような関係性が感じられるのは、小説でありながら巻末に参考文献が羅列してあったからだけではない。
「みかづき」を読んだときの印象は「朝ドラっぽいなあ」だった。時代をダイナミックに横断する展開は著者も意識してそうしたと何かで読んだが、その跳び方が、時代の流れの中で塾を営む一家の大河を感じさせた。実際、朝ドラではなかったがドラマ化され、勝手に得意顔になったりもした。
それに対して本作はわずか半年間の物語。読んで感じたのは「アニメっぽい」だった。一人一人の個性が強く、特にヤエや鞠子などは人間が演じるとどうしたって不自然さが残りそう。アニメのキャラクターくらいがちょうどよく描けそうな気がする。半年間を1クールで描くのもちょうどいいと思う。そんなわけでぜひどうでしょうか、アニメプロデューサーの皆さん。

それにしても面白かった。著者ならではの生き生きとした、愛すべき登場人物たち。こんな民主主義の実験が実際にあったのかどうかはともかくとして、あったかもしれないと感じさせる説得力は十分。半年間を経た彼女たちのその後の身のこなし方も、彼女たちが学んでいる間の日本社会の遅々とした歩みも。
600ページもあって満足度は十分なのに、物語が終わりに近づくのが残念でならなかった。まだ読んでいない人が羨ましい。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

気になっていて、たまたま衆院選が決まる直前に読み始める。
一番の感想は、特にこの時期に読めて本当に良かったということ。

戦後の話ではあるけれども、本当に現在と地続きなのだと実感できる内容で、驚いた。
二部作?三部作?というくらいの内容の濃い作品で、読みごたえ十分。
中身も、途中からどんどん展開が変わり引き込まれる。
ページ数的にもボリュームがすごくて躊躇したけれど、どんどん読める。
そして、章ごとに語り手は変わるのにこの一体感はなんだ!と感動。

権利も民主主義も、一朝一夕ではないし、先人たちのもがき戸惑いながらも考え続け、迷い続け守ってくれたんだということが強く感じられた。

とにかく今のお話としても十分楽しめるし、それが戦前・戦中・戦後すぐなど少し遡ったころにも思いが至るような不思議な気持ちになれる本。

当たり前なんてないのだと、特に女性の参政権についても、改めて先人に感謝したい気持ちになった。

どうにかして、AIやショート動画などで近道したりせず、自分の頭でこれからも考えて、もがきながらも次の世代に思いを繋げられたらな…と読み終わった今淡い思いを抱いている。
これからも、登場人物と一緒に生きているように思うだろう。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

宛て行い扶持の民主主義を、当時(占領期)を生きた人間であれば当然に抱えたであろう葛藤と共に、逆境の中で学んでいく姿をリアルな時代描写と共に描かれています。日本が敗戦から立ちあがろうと奮闘していたあの時代に興味がある私にとって、非常に興味深いストーリー構成であり夢中で読み進めました。

途中からミステリー小説を読んでいる気分になります。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

ページ数もあり、大変かなと思いましたが、読んでいると先が気になりぐんぐん読み進みました。戦後の被害を受けた人と云えば、各々いろいろな形がある。しかしそれは下級国民だけであって、貴族はそうではないのでは?!その不平等さに抗う5人の女史。最初は彼女らの事情もありまとまりがなかったが、徐々にわかりあい、友になる。良い小説でした。
女性は逞しく、したたかだなとも思わされました。
最後は切ない、甘酸っぱい終わりで満足です。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

『みかづき』以来の森絵都です。『みかづき』でも戦後の学習塾の歴史を小説の舞台にするなんて!と驚き、そしてその展開の熱さに引き込まれてしまいましたが、今回の舞台も「学び」でした。でも、もっと奇抜で敗戦直後のGHQによる「民主主義」塾…出自もバラバラに選ばれた4人の女性の共同生活なのでありました。それがやめられないとまらないエンターティメント!設定のファンタジーさとストーリーのはちゃめちゃさとそして主人公たちのピュアさが、実はその時代の混乱の空気を逆にリアルに再現しているのではないか?という気になりました。「民主主義」ネイティブの世代からすれば、「民主主義?What's?」の混乱はイメージ出来ないのかもしれません。読みながら「個人的なことは政治的なこと(The personal is political)」という言葉を思い出しました。これはフェミニズムに限った話ではなくすべての社会的なことに関わるテーマだ思うのですが、まさに戦後、突然やって来た「民主主義」をいかに自分に落とし込むか?を痛快なる小説に仕立てあげるなんて、さすが森絵都。さらには作者が『みかづき』から共通して社会に翻弄されながら自分で考え、自分で歩く女性たちへのエールを送り続けているのだと感じました。この読書の直前は安岡健一『戦後史1945-2025 敗戦からコロナ後まで』だったのですが、その本が①帝国と植民地②都市と農村③家族とジェンダーという3つの観点から整理されている、という流れにピタッとハマる選書でした。「戦後」も「民主主義」も揺れている時代にこの本に出会えたこと、絶対意味がある!なんて。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

面白かった。

途中、ハチャメチャになってく?と思った。まあまあハチャメチャだった。

考えることが今こそ大事
流されるんじゃなくて

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

森絵都さんの作品を読むと、物語に飢えていた頃の感覚を思い出します。
次の展開を予想するヒマもないほど物語にのめり込み、登場人物と一緒に泣いて笑って…そういえばこれが物語の楽しみ方だったなと、久しぶりに実感できました。
そして何より、文章がカッコいい!
難しい概念や複雑な心境も、森絵都さんの手にかかればヌルッと容易く心や頭に入り込んできます。
どこを切り取っても「ここはこうで、最高なんだよッ!」と語れるほど、最初から最後まで濃密な作品でした。
サイコーー!

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

面白かったー
いや、本当に面白かった
今年に入ってすぐ、こんな面白い小説に
出会えるなんて、幸先がいい(?)

日本民主化政策の成果を焦るGHQがはじめた
“民主主義のレッスン”の教師役を引き受けた
日系2世のリュウが、生徒として選ばれた
個性豊かな4人の女性達と風変わりな授業を
始めるところから物語は始まる。
性格も境遇も全く違う若い4人の女性達が
半年という短い期間の中でどんな風に変わって
いくのか。日系二世のリュウは胃が痛くなり
ながらも彼女達に民主主義とは何かを教えていく。
そもそも民主主義とは何?
アメリカの理想の民主主義を日本人に
押し付けてどうしようというのだろう、
そんな風に思いながら読んだ。

全体的にとても読みやすく、登場人物がとても
魅力的(面白い)デモクラシーという言葉に、
少々難しさを感じていたが、笑いがあり恋があり、
そして最後にあっというような逆転劇が盛り込まれていて、609頁にもわたるこの長編を読めるのか
心配だったけれど、最後まで飽きることなく
読むことができた。

様々な経験を経ての半年間を終えた、
彼女達なりの答え

『最後の質問です。
あなたにとって民主主義とは何ですか?
多くの人間が共有できる平和の支軸
(真島美央子)
遠慮しない勇気と、相手を思いやる広い心
(近藤孝子)
自分の目で見て、自分の頭で考え続ける事
(小野クニ)
ここにいた時間のぜんぶ(宮下ヤエ)』

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

森絵都さんの本はみかづきに続き2冊目。教育を描くのが得意な著者さんなんだなぁと思いました。

日本を民主化するためにGHQの意向で集められた4人の女の子たち。「女は控えるもの」な日本的な慣習、考え方なところから民主主義を学んで変わっていく半年間の物語。とっても読み応えあって好きでした。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

4人の女性と1人の先生の民主主義講座。
日本の敗戦後、確かに民主主義が一気に広まったわけではないし、時代と人の成長があって大変だけど楽しい時代だったろうな、と。

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2026年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

民主主義を戦後の日本人に学ばせる実験。選ばれたのは日本人女性4人。生きていくのに精一杯の日本に、民主主義の種は開くのか。
生徒役の4人が4人とも魅力的で良かった。いつの時代でも言えることだけど、人が変わっても社会が変わらなければ何も変わらない。そこまで昔の話でもないのに、今と違いすぎて驚く。変わらない部分もあるけれど。なんだかんだでマリコ夫人は完全には憎めなかった。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

テーマ、構成、筆力、物語としての品格、清々しさ、ユーモア性など一級品
傑作の部類、誰にでもお勧めできる
読書していて良かったと思える一冊
選考、エントリー前に読んだけど、文句なく直木賞に相応しいと思う本
が、受賞ならず

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2026年01月06日

Posted by ブクログ

戦後間も無く、GHQによる日本の民主化政策がなかなか思うように進まないなかで、「環境を整えれば日本人に民主主義を浸透させることができるのか」という実験的レッスンがスタートします。
この設定、この始まりだけで、わりとびっくりでしたが、かたいストーリーかと思いきや、読み心地は軽くて読みやすく、登場人物のキャラクターも豊かなので、まるで映像が脳に浮かぶような感じでイッキに最後まで面白く読みました。
作中、日本人の性質、イデオロギー、歴史、戦争加害意識などについての見方がいろいろと示されて、ハッとさせられることが多かったです(特に1、2章)。

p.13
「日本にはアメリカやフランスのように市民の力で国を動かしてきた歴史がありません。徳川の時代以降、人々はつねに権威に従い、また従うことで権力者の庇護を受けてきました。そのため、国民ひとりひとりの心に、個々の力でよりよい社会をつくりあげようとする自立心が育っていないのです」
p.14
「日本人は三百年以上にわたって己を殺し、主君に尽くすことを美徳としてきた。その洗脳が一朝一夕で解けるわけがない」
p.329
「民主社会の一員としての一歩=
上からの声や、周囲の意見に流されず、まずは自分の頭で物事を考える」

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

タイトルだけだと、なんだか大上段に構えた感じだけど、著者のこと、内容はまったくそんな上から目線ではない。舞台は終戦直後、戦前教育の影響が色濃く残る日本なんだけど、新たな戦前に向かっているようにしか思えない現代にこそ、っていう想いをわたしは感じた。戦争反対。

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

今は当たり前のものとして受け入れられている民主主義だが、今から80年前の戦後の時期に、当時としては半ば強制的にアメリカから持ち込まれたものだった。
本作で出てくるように、上の立場にある人からの指示で動くことが当たり前だった当時の日本社会において、自分の頭で考えて動くという民主主義の実践の1つが受け入れられるにあたっては相当な長い道のりが必要だったと思う。そして現在においてもそれはまだ完成されていないものだともの思う。

また、現在の日本には、日本も同じく戦争により他国の多くの人たちを死に至らしめたという“加害者でもある”という事実をもっと直視し反省すべきだという意見がある。私もこの意見に賛同する部分はある。
しかし、本作も基にして、当時の日本人個人を見ていくと、その人達の多くも家族を失っている。そのような状態で現実(一例として、自分が動員されて働いた工場で携わった機械が戦争に使われている)を直視することは精神的にまだ難しいことで、受け入れるのもまだ難しい段階にあるという現実も同居しているということを、私は忘れてしまっていた。もちろん加害者としての反省も必要なことではあるが、何も知らない私が当時の日本人がすぐに反省しなかったことを批判することはできないように思う。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

読み応えがあった。面白かった。戦後の日本が復興するために、民主主義とは何かを理解してもらう実験を4人の女性にする。日系二世のサクラギ先生が必死になって考えながら半年のカリキュラムを作りながら、彼女たちの成長に、そして裏で起こっていることに翻弄される。
終わりよければすべてよし、皆半年の民主主義を学んだ後、それぞれの人生をたくましく選んで歩んでいく。
そしてサクラギ先生も。最後のハッピーエンドに向かって。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

民主主義は、現代社会に生きている者にとっても難解だ。突っ込みどころ満載というか、追求するほどに理解が遠のく。国民主権ったって、登場する娘たちも主観は当然にバラバラ。結局は多数決となる。少数派は尊重するとしながら、その尊重の仕方も最後には数に頼る。であるから、世の中は政党のプロパガンダやら報道のバイアスやら、国家になり変わって支配せんとする機関が騒がしい。結局、民主主義下では個人の思いをどう抑えて妥協し、大衆に迎合するのかに行き着く。もっとも、この小説の舞台は銃後の軍国主義からの転換。まずは「いろは」から。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

戦争後という背景を感じさせつつも、ただ重苦しいだけではない空気感とテンポで、展開の読めない流れも含めて満足度が高い作品だった。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

これは本屋大賞の候補作品10冊にノミネートされてほしかった!
民主主義について真剣に考えつつも、読者を飽きさせないワクワクするエンタメ作品でした。ぜひ多くの人に読んでほしい。

戦後GHQ占領下の日本で、民主主義が日本人に根付くかどうか実験をすることになります。被験者として選ばれたのは20歳前後の女性たち4人で、教師はアメリカ軍で通訳を務めてきた日系2世のリュウ・サクラギです。
教師でもないサクラギが4人に「民主主義」を教えることになるのですが、最初は笑ってしまうくらい上手くいかないのです。4人は生まれた階層から育ってきた環境、性格までまるでバラバラ。学習意欲が全くない生徒もいます。サクラギは、全力で生徒たちとぶつかり合い自身も生徒から様々な事を学んでいきます。そして、いつしか彼女たちと強い絆と信頼で結ばれるようになります。

民主主義とは何か…読者も生徒たちといっしょに学んでいく形で物語は進みます。
戦後80年経ちましたが、果たして日本に民主主義が根付いたのかといえば、残念ながら素直に首肯できない状況だと思います。それだけ民主主義は時間がかかるし難しい。でも、必ず守っていかなければならないものだと思います。民主主義がきちんと行われない社会は、戦争や差別が身近な社会なので…。
生徒の1人である美央子が「民主主義は、現代に於ける最も汎用性の高い平和の支軸と私は考えます。個人の心の平和、そして世界の平和を確保していく為の」と、言うのですがまさにその通りだと思いました。サクラギと生徒たちのように、民主主義を伝えたり実践してきた先人たちのおかげで現在の平和な日本があるんですよね。今を生きる私たちには民主主義を守っていく責務があるのだと思います。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本史ダメダメでも楽しく読めるドタバタ劇だった。前半、五等分の花嫁みたいだな......と思って読んでたら、後半えぐいことやってて笑った。ただ今回いつにも増して文体が軽いのが気になったけど、テーマとのバランスを取ってたのかしら?それとも語り部の出自?
最後の最後まで書き切ってあるのがよかった!やっぱりこの人の小説は読後感がさわやかで好き〜

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

戦争によって人生が変わってしまった人たちの物語。
少しでも民主主義を日本国民に根付かせたいGHQの実験として集められた4人の女性たちはともに暮らしながら民主主義を学ぶことになった。
4人の経歴はさまざまで、途中入れ替わりはあったが、日本語通訳の日系2世のリュウを先生に授業は行われた。
リュウは軍国主義で生きてきた4人にどのように教えたらいいのか頭を悩ませる。日を追う事に焦るリュウだが思い通りにはいかない。
4人が個性的で、バラバラに見えて、一見何気なく交わされた言葉が実は違う意味だった、と後で明かされる展開が痛快。あちらこちらに配されたクスリと笑えるエピソードや鞠子の独壇場のスピーチなど、戦後の混乱期について、こんな甘いものではなかったかもしれないが、楽しく読んだ。
改めて学ぶことの大切さを考えた。

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

進駐軍は、占領下の日本では、圧倒的な特権階級ですが、国に帰れば、タダの一般人なのですね?だからこそ、デモクラシーの教育をしてやるのではなく、一緒に悩み考えています。両方の視点から同じ事柄が語られる。楽しめました。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

民主主義って一体何なんだろうと、600ページの大作を読みながらずっと考えていた。
戦後の日本。軍国主義から民主主義へ移行していく時代に「民主主義のレッスン」を受ける実験に選ばれた女性四人。
このちょっと不思議な設定に最初は戸惑ったけど、個性的な四人の生い立ちや成長を知るうちに、気が付いたら応援する気分になっていた。
この作品を書くにあたって森絵都さんは450冊もの関連資料を読まれたのだそう。要所要所にその時代ならではの描写があって、興味深かった。
レッスンをするリュウ先生のセリフ「与えられた物語を信じちゃいけない」は、まさに今の時代にもマッチする言葉。しっかり学んで、考えて…ということが、いつの時代も大切だなと改めて思った。

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2026年01月05日

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